デフォー氏がスパーズのアカデミーコーチ退任…「次のステップに進み、指導者としてのキャリアを形作るのに適した時期」
2024.07.17 17:33 Wed
元イングランド代表FWのジャーメイン・デフォー氏(41)が、トッテナムのアカデミーコーチを退任したことを明かした。
通算11シーズンの在籍で公式戦363試合143ゴールを記録するなど、長らくトッテナムの前線を支えたデフォー氏。そのクラブレジェンドは、2022年8月からアカデミーコーチとアンバサダーに就任。17歳から21歳までのカテゴリーに在籍する選手をメインに指導を行ってきた。
しかし、指導者としてステップアップを図る元イングランド代表FWは17日、自身の公式SNSを通じてアカデミーコーチ退任を明かした。
「この2年間、スパーズのコーチとして過ごした時間を心から楽しんだ。今日、私はその素晴らしいクラブを離れる。そして、私の指導者としての学び、成長を支えてくれた素晴らしい人たちに感謝を伝えたい」
「スパーズでUEFA Aコーチングライセンスのステータスに到達したことを心から喜んでいる。それは自分のプレーヤーとしてのキャリアを終えた後からの目標だったからね」
「だけど、今は自分が次のステップに進み、残りのコーチおよび監督としてのキャリアを形作るのに適した時期だ。それでも、スパーズでの時間をいつまでも懐かしく思い出すはずだ」
古巣レンジャーズでのアシスタントマネージャー、トッテナムのアカデミーコーチと着実に指導者キャリアを歩んできたデフォー氏は、現時点で具体的なクラブ名は不明であるものの、新たなステップを歩むことは確実。そして、将来的にはスパーズでコーチングスタッフや監督を務めることも期待されるところだ。
通算11シーズンの在籍で公式戦363試合143ゴールを記録するなど、長らくトッテナムの前線を支えたデフォー氏。そのクラブレジェンドは、2022年8月からアカデミーコーチとアンバサダーに就任。17歳から21歳までのカテゴリーに在籍する選手をメインに指導を行ってきた。
しかし、指導者としてステップアップを図る元イングランド代表FWは17日、自身の公式SNSを通じてアカデミーコーチ退任を明かした。
「スパーズでUEFA Aコーチングライセンスのステータスに到達したことを心から喜んでいる。それは自分のプレーヤーとしてのキャリアを終えた後からの目標だったからね」
「スパーズは私の心の中で常に特別な場所を占めており、ファンはすでにこのクラブが自分にとってどれほど大切なものであるかを知っているはずだ」
「だけど、今は自分が次のステップに進み、残りのコーチおよび監督としてのキャリアを形作るのに適した時期だ。それでも、スパーズでの時間をいつまでも懐かしく思い出すはずだ」
古巣レンジャーズでのアシスタントマネージャー、トッテナムのアカデミーコーチと着実に指導者キャリアを歩んできたデフォー氏は、現時点で具体的なクラブ名は不明であるものの、新たなステップを歩むことは確実。そして、将来的にはスパーズでコーチングスタッフや監督を務めることも期待されるところだ。
ジャーメイン・デフォーの関連記事
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
ジャーメイン・デフォーの人気記事ランキング
1
痛恨ミスで批判浴びるマグワイア…代表OBも苦言 「ミスをするのは常に彼であるように思えてしまう」
元イングランド代表FWのジャーメイン・デフォー氏が痛恨ミスの同代表DFハリー・マグワイアに苦言を呈した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 26日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23リーグA・グループ3最終節で、ドイツ代表と対戦したイングランド。後半に2点を先取されながら逆転に成功する激しい点の取り合いとなり、最終的には3-3のドローに終わった。 この試合も先発したマグワイアだが、自身のパスミスからファウルでPKを与え、批判の矢面に。元々、所属クラブのマンチェスター・ユナイテッドでベンチを温める試合が増えている中での代表入りに懐疑的な声が多かったが、火に油を注ぐパフォーマンスとなってしまった。 『Channel 4』に出演したデフォー氏も愚かなミスだったと苦言。一方で、これまで代表に大きく貢献してきた選手の復活を望むとも語っている。 「イングランドの喫した失点は避けられたものだったと思う。愚かなミスによってみすみすボールを相手に渡してしまい、その後にPKを与えた。明らかに個人のミスだが、どういうわけか、そうしたミスをするのは常に彼であるように思えるね」 「今の彼の周りには多くのネガティブな要素がある。それでも、彼はイングランド代表として各大会で良い結果を残してきただけに、これからも良いプレーをしてほしいと思ってしまう」 「実際、彼は代表の一員として好成績を残してきた選手だ。だから、今は自分にかけているブレーキを外して、ひたすらプレーしてくれることを望むよ」 <span class="paragraph-title">【動画】後半早々にボックス内でPKを与えてしまうマグワイア</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="PsPkQe0Tu80";var video_start = 124;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.27 12:57 Tue2
ケイン残留を諦めないトッテナム、引退後のキャリアも用意する意向か
トッテナムはイングランド代表FWハリー・ケイン(29)の退団を阻止するため、引退後のキャリアも保障する可能性があるようだ。イギリス『テレグラフ』が伝えている。 トッテナムとの契約が残り1年を切ったケインを巡ってはバイエルンが獲得に積極的な中、パリ・サンジェルマン(PSG)も争奪戦に参加。ケイン本人はバイエルン行きを優先する意向だと報じられている。 その一方、トッテナムのダニエル・レヴィ会長もケインの残留を諦めていない。トッテナムは週給40万ポンド(約7300万円)の新契約を用意しているというが、それだけでなく、現役引退後のキャリアも提案することで選手の心を動かそうとしているようだ。 元イングランド代表MFのライアン・メイソン氏や元イングランド代表FWのジャーメイン・デフォー氏のように、トッテナムでコーチとしてのキャリアをスタートすることや、元イングランド代表DFのレドリー・キング氏のように、アンバサダー的な役割を担うことが考えられるという。 他にも、ウェストハムで現役を引退したマーク・ノーブル氏が同クラブのスポーツディレクター(SD)に就任した事例もあり、ケインに同様の道が開かれる可能性もなくはないとのこと。トッテナムはケインを引き留めるためにあらゆる手を尽くすつもりだというが、こういった提案を受けたケインはどのような反応を見せるだろうか。 2023.07.14 19:00 Fri3
初ハットトリック達成のアーセナルFWエンケティア、元トッテナムFWデフォー氏にSNSでアドバイス要求 「冗談だと思った」
元イングランド代表FWのジャーメイン・デフォー氏は、アーセナルのイングランド代表FWエディ・エンケティアからアドバイスを求められていたようだ。イギリス『HITC』が伝えた。 現在はブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスとセンターフォワードのポジションを争っている下部組織出身選手のエンケティア。直近のシェフィールド・ユナイテッド戦では、ケガのジェズスに代わってエンケティアが先発出場し、プレミアリーグでは初となるハットトリックを達成した。 この活躍を受け、エンケティアとの意外な繋がりを明かしたのがデフォー氏。現役時代にはプレミアリーグで長きにわたり活躍し、現在は古巣トッテナムでアカデミーコーチを務めるこの元ストライカーは、トッテナムとライバル関係にあるアーセナルの選手とのSNSでのやりとりについて語った。 「彼は実際にインスタグラムで私にメッセージをくれた。冗談だと思った。アーセナルとトッテナムだ」 「プレシーズン中に彼がインスタグラムでメッセージをくれた。彼はフィニッシュや動き、そういった類のことについて話したかったんだ。わかっていると思うが、私はそういったアクションが好きだ。若いセンターフォワードは、このポジションで活躍した他の選手からできるだけ多くを得ようとするものだ。学びたいものなんだ」 「彼は優れたフィニッシャーだ。チャンスが来たときは彼が得点すると私は信じている」 シェフィールド・ユナイテッド戦では3得点とも違ったパターンでのフィニッシュを披露したエンケティア。中にはデフォー氏からのアドバイスが活きたゴールもあったのかもしれない。 2023.10.31 15:51 Tue4
“マリの怪物”FWフレデリック・カヌーテのアクロバティックなトッテナム初ゴール【ファースト・ゴールズ】
どれだけゴールを重ねている名選手でも、初めてのゴールは印象深いはず。今回の企画『FIRST GOALS』では、選手たちが各クラブで初めて決めたゴールを紹介していく。 今回は元マリ代表FWフレデリック・カヌーテ氏がトッテナムで決めた最初のゴールだ。 <div id="cws_ad">◆カヌーテのトッテナム初ゴール<br/><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJWNEdLb1BwVCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> フランスの強豪リヨンでプロデビューしたカヌーテ氏は、ウェストハムを経て2003年夏にトッテナムに加入。FWロビー・キーンやFWジャーメイン・デフォーらとコンビを組み、活躍した。 トッテナムでは、在籍した2シーズンで公式戦73試合22ゴールという数字を残したが、その記念すべき初ゴールは、2003年8月23日に行われたプレミアリーグ第2節のリーズ・ユナイテッド戦で決めたゴールだった。 試合開始早々にリーズに先制を許しながらも、前半のうちに追いつき、1-1で迎えた70分、相手陣内右でトッテナムがFKを得る。緩いボールがボックスに入ると、相手がヘディングでこれをクリア。高く上がったクリアボールのこぼれ球を、カヌーテが空中でコントロールすると、ゴールに背を向けた状態から豪快なボレーシュート。ゴール右にシュートが決まり、見事な逆転ゴールとなった。 試合は、カヌーテのクラブ初ゴールで2-1としたトッテナムがそのまま勝利を収めている。カヌーテは、その後加入したセビージャでエースとして活躍。7シーズンで公式戦284試合131ゴールをマーク。多くのタイトルをクラブにもたらす活躍を見せた。 2021.01.07 14:00 Thu5
がんで他界した6歳のファンの写真を使って嘲笑…英2部クラブのファンが公序良俗違反で逮捕
がんを患い、6歳で他界したブラッドリー・ローリーくん。その写真を使って嘲笑したとして、男が逮捕された。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 ローリーくんはサンダーランドファンとして知られ、元イングランド代表FWジャーメイン・デフォー氏とは深い関係に。闘病中に関係を深め、抱き抱えられてピッチに入場するなどした名物ファンだ。 そのローリーくんは2017年に6歳で他界。多くのサッカーファンがその別れを悲しんだが、ローリーくんの写真を使った男が事件を起こした。 事件は9月29日に行われたシェフィールド・ウェンズデイvsサンダーランドの一戦。31歳のデイル・ホートンと27歳の男が試合中にローリーくんの写真を掲げて、サンダーランドのファンを嘲笑していた。 2人の男は、公序良俗違反で逮捕されたとのこと。27歳の男に関しては、さらなる捜査が行われている間は釈放されたという。ただ、2人とも2日にシェフィールド治安判事裁判所に出廷することが決まっている。 SNS上に出回っている写真を見ると、スタンドにいる男がスマートフォンにローリーくんの写真をうつして、にやけながら見せつける様子があり、隣にいる男も笑っている様子が残されている。 警察は捜査を進めているとのこと。一方で、この疑惑が浮上してからシェフィールド・ウェンズデイのファンたちはブラッドリー・ローリー財団に対し、謝罪の意味を込めて数千ポンドを寄付しているという。 <span class="paragraph-title">【写真】少年の写真を掲げて嘲笑する男たち</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Laughing football yobs are caught on camera mocking the memory of tragic Bradley Lowery at the club where brave six-year-old was a mascot before he lost battle to rare illness - as police launch investigation <a href="https://t.co/IDB6PEidtF">https://t.co/IDB6PEidtF</a> <a href="https://t.co/zqIYnQcoBu">pic.twitter.com/zqIYnQcoBu</a></p>— Daily Mail U.K. (@DailyMailUK) <a href="https://twitter.com/DailyMailUK/status/1708119011374846413?ref_src=twsrc%5Etfw">September 30, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.02 12:30 Monトッテナムの人気記事ランキング
1
0-3からファイトも敗北のユナイテッド、指揮官「相手の方がより決定的だった」 またもベンチ外の10番にも言及
マンチェスター・ユナイテッドのカラバオカップが終わった。 ユナイテッドは19日のカラバオカップ準々決勝でトッテナムのホームに乗り込み、3-4で敗戦。54分までの3失点が重くのしかかるなか、63分にジョシュア・ザークツィー、70分にアマド・ディアロの連続ゴールで1点差に詰め寄ったが、88分にソン・フンミンの左CKから直接ゴールに吸い込まれると、その後のジョニー・エバンスの得点もむなしく、1点差で散った。 クラブ公式サイトによると、ルベン・アモリム監督はプレミアリーグで上位争いから遅れを取るチーム同士の一戦を1点差で落とし、唇を噛むが、選手の巻き返す姿勢を高く評価する。 「我々は過去にも苦しい場面でファイトする姿を示した。後半の序盤は流れを掴めず、10分ぐらい厳しい状況だったが、そこから盛り返し、素晴らしい仕事をしたと思う」 「試合全体を見たら、自分たちが最高のチームだったと思うが、相手の方がより決定的だった。負けはしたが、選手たちのファイトする姿勢は私にとって本当に重要だ」 この試合からの学びを問われると、「明日考える」と返したポルトガル人指揮官はマーカス・ラッシュフォードを引き続きメンバー外に。そんな10番についてもこう言葉を残した。 「明日はトレーニングがあるし、彼も次の試合に備えているはず。彼はユナイテッドの選手。誰もがマンチェスター・ユナイテッドでの未来がある」 <span class="paragraph-title">【動画】カラバオカップで激突のトッテナムとユナイテッドが壮絶打ち合い!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="uEJd67mMm4g";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.20 11:50 Fri2
スパーズに大敗を喫したサウサンプトンがマーティン監督の解任を発表
サウサンプトンは15日、ラッセル・マーティン監督(38)の解任を発表した。 チャンピオンシップ(イングランド2部)に降格した2023年夏にサウサンプトンの監督に就任したマーティン監督。2023-24シーズンはチャンピオンシップを4位で終えると、昇格プレーオフでWBAとリーズ・ユナイテッドを下し1年でのプレミアリーグ復帰に導いた。 新シーズンに向けて、今夏には日本代表DF菅原由勢や元イングランド代表MFアダム・ララナ、イングランド代表GKアーロン・ラムズデールらを獲得するなど補強にも動いたが、開幕から苦戦が続き、ここまで16試合が終了したプレミアリーグではわずか1勝で最下位に低迷。 15日に行われたトッテナム戦でも、開始早々に失点すると悪い流れを止められず、0-5と大敗。これが引き金となり、クラブはマーティン監督の解任を決断した。 なお、後任監督が決まるまではU-21チーム監督のサイモン・ラスク氏が暫定監督を務めるとのことだ。 2024.12.16 09:45 Mon3
【プレミアリーグ第16節プレビュー】不振脱却のきっかけ探るマンチェスター・ダービー! 三笘vs鎌田の日本人対決も
先週末に行われた第15節ではマージーサイド・ダービー延期で首位リバプールが一休みとなったなか、チェルシーとアーセナルのロンドン勢が暫定ながら勝ち点差を縮めた。一方、マンチェスター・シティは下位相手のドローと復調の気配は遠い。 2024年のUEFAコンペティションが一区切りとなり、ここから年末年始の過酷な国内の戦いに集中できる環境に。そんななか、今節は4位のシティと13位のユナイテッドによる、マンチェスター・ダービーが最注目カードだ。 シティは前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。2度のビハインドを追いついたが、後半終盤のDFリコ・ルイスの退場も響いてリーグ連勝を逃した。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ではユベントスに0-2の完敗。滑り出し上々だった欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。不振の序盤はキャリア初めての逆境に前向きな姿勢も示してきたグアルディオラ監督だが、ここにきてネガティブなコメントも目立っており、ここがクラブとしての正念場だ。ダービーへポジティブな要素は少ないが、ホームで赤い悪魔を叩いて不振脱却のきっかけにしたい。 対するユナイテッドは前節、ホームでノッティンガム・フォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。アーセナル戦に続きセットプレーでの失点に、攻守両面で新体制移行の戦術的な部分での齟齬も見受けられ、前途多難な印象は拭えない。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、FWホイルンドの2ゴールの活躍で劇的な2-1の逆転勝利。ELではトップ8圏内の浮上しており、対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。ただ、絶不調の王者相手にリーグ3連敗を喫することになれば、その手応えを失うだけになんとか勝ち点3を持ち帰りたい。 また、今節はMF三笘薫とMF鎌田大地による日本人対決にも注目が集まるところだ。 7位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは前節、ファン・ニステルローイ率いる新生レスター・シティとアウェイで対戦。2点リードで後半終盤を迎えたが、FWヴァーディの1ゴール1アシストの活躍によって土壇場で追いつかれて痛恨のドローに。以前からゲームクローズに問題を抱えていたなか、この試合では三笘に代えてクローザー役として投入したDFイゴールの軽率なボールロストが相手の同点ゴールに繋がっており、よりショックが残る形となった。4試合ぶりの勝利を目指す一戦ではその課題克服とともに、個人としては決定力の部分で問題を抱える三笘に決定的な仕事を求めたい。 一方、残留圏内ギリギリの17位に位置するパレスは前述のシティ戦を粘り強い戦いでドローに持ち込み、直近は1勝3分けの4戦無敗としぶとく勝ち点を積み上げている。ただ、3試合のサスペンション明けとなった鎌田は試合展開の影響もあり、シティ戦では出番なし。引き続きベンチスタートが濃厚な一戦ではポジション奪取に繋がる仕事を見せたい。 2試合ぶりのリーグ戦勝利を狙う首位のリバプールは10位のフルアムとのホームゲームに臨む。悪天候の影響でダービー延期と良い流れに水をさされたが、直近のCLではジローナに苦戦しながらも、FWサラーのPKによるゴールを守り抜いて1-0の勝利。CL唯一の6連勝で早々に決勝トーナメント行きを確定させた。対戦相手は直近の3試合でトッテナム、ブライトン、アーセナルに1勝2分けと結果を残している侮れない相手ではあるが、ホームで普段通りの戦いができれば、勝ち点3を積み上げる可能性は高い。 公式戦6連勝とリバプールと並んで最も好調なチームとなる2位のチェルシーは、9位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節のトッテナム戦はDFククレジャの2度のスリップで2点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、MFパーマーの2つのPKや好調のMFエンソ・フェルナンデスのゴールなどで鮮やかに逆転。3失点は反省材料も、宿敵相手に敵地で4-3の勝利を収めた。また、主力温存のカンファレンスリーグ(ECL)もFWマルク・ギウの2ゴールの活躍で3-1の完勝している。対戦相手のブレントフォードは出入りの激しい戦いが続いているが、リーグ2位タイの31得点を挙げている攻撃の破壊力は侮れず、ゴールを量産する試合序盤、セットプレーの対応には細心の注意を払いたいところだ。 3位のアーセナルは15位のエバートン相手にリーグ2戦ぶりの白星を狙う。フルアム戦は思わぬ苦戦を強いられて勝ち点2を逃したが、CLではモナコ相手にFWサカが3ゴールすべてに絡む圧巻の活躍を見せて3-0の完勝。CL3位に浮上し、見事にバウンスバックを果たした。休養十分のトフィーズに対して、コンディション面が唯一の懸念材料だが、絶好調のサカやMFウーデゴールの引き続きの活躍に、DFガブリエウの復帰で破壊力増すセットプレーで押し切りたい。 公式戦5試合未勝利とマンチェスター勢同様に苦境が続く11位のトッテナムは、DF菅原由勢を擁する最下位のサウサンプトン相手に6戦ぶりの白星を目指す。前節はチェルシー相手の逆転負けに、DFロメロとDFファン・デ・フェンのレギュラーセンターバックコンビ2人を再負傷で失う、泣きっ面に蜂の状況に。ELではMFグレイ、MFベリヴァルの18歳コンビの奮闘もあって難所アイブロックでレンジャーズと1-1のドローに持ち込んだが、負傷者続出での過密日程においてパフォーマンスレベルは低下している。また、今季はパレス、イプスウィッチ・タウンと下位相手にリーグ戦初勝利を献上しており、その格下相手の勝負弱さも懸念材料だ。 対するセインツは直近1分け4敗と低迷が続く。1-1のドローに持ち込んだブライトン戦や0-1で惜敗した直近のアストン・ビラ戦などパフォーマンスの部分ですべてを悲観すべきではないが、チームスタイルを貫くなかでの致命的なミスや前線のクオリティ不足で勝ち点を積み上げられずにいる。なお、アストン・ビラ戦では出番なしに終わった菅原は引き続きベンチスタートが濃厚か。 そのほかでは5位のノッティンガム・フォレストと、6位のアストン・ビラによる上位対決、ファン・ニステルローイ体制で2戦無敗の16位のレスターが12位のニューカッスルに挑む一戦も注目カードだ。 《プレミアリーグ第16節》 ▽12/14(土) 《24:00》 アーセナル vs エバートン リバプール vs フルアム ニューカッスル vs レスター・シティ ウォルバーハンプトン vs イプスウィッチ 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs アストン・ビラ ▽12/15(日) 《23:00》 ブライトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド 《28:00》 チェルシー vs ブレントフォード サウサンプトン vs トッテナム ▽12/16(月) 《29:00》 ボーンマス vs ウェストハム 2024.12.14 14:30 Sat4
スパーズが壮絶打ち合い制して4強進出! ユナイテッドは相手ミス突いて3点奪うも敗退…【EFLカップ】
EFLカップ(カラバオカップ)準々決勝、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが19日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、4-3で勝利したトッテナムが準決勝進出を決めた。 前ラウンドでマンチェスター・シティを破って8強入りのトッテナム。公式戦5試合未勝利と苦境に陥っていたチームだったが、直近のリーグ戦ではサウサンプトン相手に5-0の圧勝。会心の勝利で6戦ぶりの白星を挙げた。今週末にリバプールとのビッグマッチを控えるなか、今回の一戦では先発2人を変更。負傷のウドジェに代えてペドロ・ポロを起用し、スペンスを左サイドバックで起用。また、ベリヴァルに代えてサスペンション明けのビスマを起用した。 一方、ユナイテッドもレスター・シティとのプレミア勢対決を制してベスト8進出。また、直近のリーグ戦ではシティとのアウェイ開催のダービーを劇的2-1の逆転勝利で飾って勢いに乗る。その一線からは先発5人を変更。GKをバユンドゥルに代えたほか、ベンチ外のデ・リフト、マウントに代えてヨロ、アントニーを起用。さらに、マグワイア、アマドに代えてリンデロフ、エリクセンを起用。なお、ダービーでベンチ外の2選手ではガルナチョが復帰した一方、ラッシュフォードは引き続き不在となった。 試合は開始早々にトッテナムがショートカウンターから際どいシーンを作ったが、以降は主導権争いが繰り広げられていく。 立ち上がり以降はユナイテッドがカウンターから良い形を作り出したが、先にゴールをこじ開けたのはホームチーム。15分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でサインプレーからペナルティアーク付近のポロが鋭いミドルシュートを放つ。これをGKバユンドゥルが前にはじくと、こぼれにいち早く反応したソランケが右ポストの内側を掠める右足シュートをねじ込んだ。 早くもビハインドを背負ったユナイテッドはすぐさま反撃を開始。引き続き最前線のホイルンドにハイラインとの駆け引きをさせながら、サイドバックの背後をシャドーとウイングバックで執拗に狙う。20分過ぎにはその形から左のダロトのマイナスクロスに反応した中央のエリクセンがダイレクトシュートを枠に飛ばすが、ここはDFのブロックに遭う。 前半半ばから終盤にかけては互いにプレス回避からのオープンな仕掛け、ショートカウンターの形からチャンスを作り合う、一進一退の展開に。その流れでトッテナムがクルゼフスキを起点により際どいシーンを作り出したが、ユナイテッドも粘りの守備で2失点目は許さず。ただ、前半終了間際にはリンデロフが筋肉系のトラブルでプレー続行不可能となり、エバンスのスクランブル投入を余儀なくされた。 結局、ホームチームの1点リードで折り返した試合は互いにハーフタイムの選手交代なしでスタートすると、いきなりスコアが動く。後半キックオフから1分経たずにソランケのポストワークから左サイドでソン・フンミン、マディソンで崩すと、グラウンダーの折り返しをDFマルティネスがブロックしたこぼれに詰めたクルゼフスキが右足シュートを左隅に突き刺し、公式戦4試合連続ゴールとした。 最高のスタートを切ったホームチームは畳みかける。54分、ハーフウェイライン付近の左サイドからスペンスが浮き球で出したスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したソランケが左からのカットインでDF2枚を外して右足シュートをニア下へ突き刺した。 これで厳しい3点ビハインドとなったユナイテッドは失点直後に3枚替えを敢行。アントニー、ホイルンド、エリクセンを下げてアマド、ザークツィー、メイヌーを投入した。 この交代によって即攻撃活性化とはならずも、相手の軽率なミスを突いて1点を返す。63分、トッテナムのビルドアップの局面で足元で詰まったGKフォースターのミスパスをボックス左でブルーノ・フェルナンデスがカット。すかさず折り返したボールをザークツィーが難なく無人のゴールへ流し込んだ。 このゴールをきっかけに試合の流れが一変すると、勢いづいたアウェイチームが再び相手の信じがたいミスを突いて2点目まで奪う。70分、リスタートでの何でもないバックパスを受けたGKフォースターが再び足元で詰まると、これに快足を飛ばしてプレスを仕掛けたアマドがスライディングブロック。これがブロックショットの形でゴールネットを揺らした。 フォースターの2つのイージーミスを突いて一気に点差を縮めて勢いづくユナイテッドは、この直後にウガルテを下げてガルナチョを投入。攻勢を強めると、74分にもブルーノのスルーパスに抜け出したマズラウィがボックス右から切り返しての左足シュートでゴールに迫るが、これは枠を捉え切れない。 後半終盤にかけては完全に余裕を失って青色吐息のホームチームに対して、リスクを冒して前に出るユナイテッドが相手陣内でハーフコートゲームを展開。ユナイテッドが追いつきそうな雰囲気が色濃く漂っていたが、思わぬ形からホームチームに決定的な4点目が生まれる。 88分、左CKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングでゴールへ向かうボールを蹴ると、これがそのままファーポストに決まった。このボールに触れなかったGKバユンドゥルはベリヴァルに左腕を手でブロックされたファウルを主張も、この試合ではVARの採用はなくゴールが支持された。 その後、6分が加えられた後半アディショナルタイムではユナイテッドが94分にアマドの右CKをニアに飛び込んだエバンスが頭で合わせてゴールネットを揺らし、再び1点差に詰め寄る。だが、追いつくことはできずに試合はタイムアップ。 この結果、壮絶な打ち合いを制したトッテナムがマンチェスター勢連破でベスト4進出を決めた。 トッテナム 4-3 マンチェスター・ユナイテッド 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(前15、後9) デヤン・クルゼフスキ(後1) ソン・フンミン(後43) 【ユナイテッド】 ジョシュア・ザークツィー(後18) アマド・ディアロ(後25) ジョニー・エバンス(後49) 2024.12.20 07:04 Fri5