水戸、暫定指揮官の森直樹氏が監督に正式就任!指揮を執った前節は白星「何としてもJ2に残留」

2024.05.09 18:30 Thu
水戸が森直樹氏の監督就任を発表
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水戸が森直樹氏の監督就任を発表
水戸ホーリーホックは9日、暫定的に指揮を執っていたディベロップメントコーチの森直樹氏(46)が、正式に監督に就任すると発表した。

森氏は2005年に水戸で現役生活を終えると、その後は同クラブのユースでコーチや監督を歴任。2016年からはトップチームのコーチを務めており、今シーズンはディベロップメントコーチという肩書で濱崎芳己前監督を支えていた。

しかし、チームは開幕戦でいわきFCに勝利したものの、第2節から4連敗。その後も波に乗れず降格圏に転落したこともあり、クラブは4日に濱崎監督の解任を発表。森氏が暫定指揮官として臨んだ明治安田J2リーグ第14節のロアッソ熊本戦は、2-0で勝利していた。
監督就任が発表された森氏は、クラブを通じてコメントしている。

「この度、水戸ホーリーホックの監督に就任することになりました森直樹です。まずはディベロップメントコーチという立場、クラブの一員として、監督を交代するという状況になってしまったことを大変申し訳なく、悔しく思っています」
「今まで残留争い、クラブ消滅の危機、東日本大震災など多くの困難があり、その度にクラブに関わる全ての方々と共に何度も困難を乗り越えてきました。2003年に選手として水戸ホーリーホックへ加入してから、このクラブで現役を終え、このクラブで指導者としてのキャリアをスタートさせていただきました」

「選手として3年、2006年に指導者となってから18年、このクラブに在籍して今年で22年目となります。このクラブのピンチだからこそ、自分が立ち上がらなければならない。とオファーを受けることを決断しました」

「そして、熊本戦で掲げてくれた「水戸のDNA 森直樹 俺達も共に戦う」という横断幕を見て、どんな時も付いてきてくれるみんなのためにも、水戸ホーリーホックとはどんなクラブなのか、若い選手達へ伝えるだけでなく、それをプレーで表現できるように自分がやるしかないと感じました」

「今まで繋いできてくれた方々のためにも、何としてもJ2に残留すること。いち早く残留争いを抜け出すこと。今はそれだけを考え、目の前の試合に全力で臨みます。クラブに関わる全ての方々と一緒なら、この困難も乗り越えられると思っています。最後まで共に戦ってください」

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大量16名加入の水戸が選手背番号を発表! 大津の主将MF碇明日麻は「32」を着用

水戸ホーリーホックは7日、2024シーズンの選手背番号を発表した。 2023シーズンは濱崎芳己監督の下で戦った中、シーズンを通して苦戦。残留争いもした中で、17位でフィニッシュしていた。 2024シーズンも濱崎監督の下で戦う水戸。期限付き移籍で加わっていた選手が多かった中で、多くの選手が入れ替わることに。新シーズンに向けては7選手を獲得し、9人のルーキーを迎え入れることとなった。 正守護神のGK山口瑠伊が移籍した中、北海道コンサドーレ札幌からGK松原修平を獲得。守備陣にはDF田平起也(いわてグルージャ盛岡)、DF飯泉涼矢(ガイナーレ鳥取)を補強。中盤には、MF野瀬龍世(ギラヴァンツ北九州)、昨季はセレッソ大阪でプレーしたMF新井晴樹(FCティアモ枚方)を獲得。また、MF甲田英將(名古屋グランパス)、MF落合陸(柏レイソル)を期限付き移籍で獲得した。 新加入選手では松原が「21」、田平が「16」、飯泉が「35」、新井が「7」、落合が「8」、野瀬が「13」、甲田が「23」をつけることとなる。また、新人では大津高校キャプテンのMF碇明日麻が「32」、桐光学園高校のMF齋藤俊輔が「38」をつける。 ◆2024シーズン選手背番号 GK 1.本間幸司 21.松原修平←北海道コンサドーレ札幌/完全 41.中山開帆 51.春名竜聖※背番号変更「33」 DF 2.後藤田亘輝 3.大崎航詩 5.楠本卓海 16.田平起也←いわてグルージャ盛岡/完全 18.尾野優日←日大藤沢高校/新加入 19.村田航一 21.山田奈央 33.牛澤健←中央大学/新加入 35.飯泉涼矢←ガイナーレ鳥取/完全 42.石井隼太←城西国際大学/新加入 88.長井一真※背番号変更「22」 MF 6.髙岸憲伸 7.新井晴樹←FCティアモ枚方/完全 8.落合陸←柏レイソル/期限付き 10.前田椋介 13.野瀬龍世←ギラヴァンツ北九州/完全 14.杉浦文哉※背番号変更「34」 15.長尾優斗←関西学院大学/新加入 23.甲田英將←名古屋グランパス/期限付き 24.山﨑希一←中央大学/新加入 32.碇明日麻←大津高校/新加入 38.齋藤俊輔←桐光学園高校/新加入 77.井上怜※背番号変更「77」 FW 9.安藤瑞季 11.草野侑己 20.梅田魁人 22.久保征一郎←法政大学/新加入 30.得能草生←仙台大学/新加入 45.寺沼星文※背番号変更「23」 49.内田優晟 2024.01.07 22:10 Sun
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水戸が大分のGK西川幸之介を完全移籍で獲得、昨季はJ2で34試合出場も今季はリーグ戦出番なし「大分を離れる決断をしました」

水戸ホーリーホックは24日、大分トリニータのGK西川幸之介(22)が完全移籍で加入することを発表した。 西川は愛知県出身で、名古屋グランパスのアカデミー出身。藤枝東高校から2021年に大分に加入していた。 2023シーズンは明治安田生命J2リーグで34試合に出場し正守護神としてプレーしたが、今シーズンは濱田太郎、ムン・キョンゴンの前に出番がなく、YBCルヴァンカップで1試合の出場に終わった。 初の移籍となる西川はクラブを通じてコメントしている。 <h3>◆水戸ホーリーホック</h3> 「水戸ホーリーホックに関わる全ての皆さま、はじめまして。大分トリニータから加入することになりました、西川幸之介です。水戸ホーリーホックがJ1に昇格するために、自分の持っている全てを捧げて戦います。応援よろしくお願いいたします」 <h3>◆大分トリニータ</h3> 「大分トリニータのファン・サポーターの皆様。今シーズンも多大なるご支援・ご声援をいただきありがとうございました。この度、水戸ホーリーホックに移籍することになりました」 「今年1年の自身の結果を踏まえて、大分を離れる決断をしました。大分に4年間在籍させていただき、たくさんの方々に出会い、多くの方々に支えていただきました」 「まず、高卒でプロの世界にチャレンジする機会をくださった、西山GM、上本スカウト、片野坂監督、吉坂GKコーチをはじめとする大分トリニータのスタッフの皆様と、クラブに感謝しています。大分トリニータでプロのキャリアをスタート出来たことを、とても嬉しく、誇りに思っています」 「そして、どんなときもでも温かい言葉をくださったファン・サポーターの皆様に、深く感謝しています。本当にありがとうございました。大分との対戦を楽しみにしています」 「大分での、全ての出会いと経験に感謝です!大分大好きです!」 2024.12.24 13:20 Tue
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JFL枚方の23歳DF鷹啄トラビス、J2水戸へ完全移籍でステップアップ「JFLからでも通用することを結果で示します」

水戸ホーリーホックは20日、FCティアモ枚方からDF鷹啄トラビス(23)の完全移籍加入を発表した。 鷹啄は市立船橋高校から駒澤大学を経て、今季日本フットボールリーグ(JFL)の枚方入り。センターバックとして定位置を掴み、JFLで26試合3得点をマークした。 1年目にしてゲーム主将を担う試合もあったなか、最終節・沖縄SV戦(H)ではセットプレーから2発。3-2逆転勝利に貢献し、この勝利で枚方はクラブ史上最高のJFL3位となった。 故郷茨城でJリーガーとなる鷹啄は、双方のクラブからコメントを発表している。 ◆FCティアモ枚方 「リリースの通り、来シーズンから水戸ホーリーホックに加入することになりました」 「去年プロの世界でスタートすることができず、行き場のない自分を拾ってくれたFC ティアモ枚方の皆さん。シーズンが始まっているのにも関わらず、自分を受け入れてくれた二川監督、現場スタッフの方々。僕に熱くそして細かく丁寧に指導してくださった大黒ヘッドコーチ。一緒に切磋琢磨し合った最高の仲間。自分1人の力では、この移籍は実現しませんでした。感謝しています」 (中略)
 「いつも温かい声援を送ってくれるサポーター、スポンサーの皆様。すこぐ力になりました。1年間と短い時間でしたがすごく幸せな1年間でした」 「僕の夢はまだまだ終わりません。もっと上の舞台に行きます。自信しかないです。JFLからでも通用することを結果で示します。信じてくれた家族、友達、そして周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、活躍する姿を見せれるように頑張ります。応援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました!」 ◆水戸ホーリーホック 「リリースの通り2025年から水戸ホーリーホックでプレーすることになりました、茨城県龍ヶ崎市で育った鷹啄トラビスです」 「小さい頃から夢だったJリーガーとしてのキャリアのスタートを水戸ホーリーホックで始められることに大変嬉しく、ご縁を感じています」 「FCティアモ枚方ではサッカーだけではなく、仕事と両立してプレーをしていました。社会人として何も知らない僕を温かく迎え入れてくれた福田総合病院の皆さんのおかげで社会人としての大切なことを学び、お金を稼ぐ大変さや両親への感謝などを感じることができました」 「一年前に練習参加に来たときには自分の力不足でこのチームでプレーすることはできませんでしたが、この一年間JFLを戦いながら一日でも早く上にあがるという目標を持ち続けていました」 「そして今回、成長した姿を評価していただき、このチームでプレーできることになりました。水戸のために熱く戦い、水戸を熱くします。J1に昇格して2025年を最高の年にしましょう。JFLから下剋上を起こします。応援よろしくお願いします」 2024.12.20 18:25 Fri

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