ラツィオが36歳カンドレーバの7年半ぶり復帰画策か
2024.01.22 13:30 Mon
ラツィオが元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバ(36)に復帰を呼びかけているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。
カルチョを彩るベテランプレーヤー・カンドレーバ。これまでユベントス、ラツィオ、インテル、サンプドリアなどで息長く活躍してきたA代表通算54キャップの36歳は、2022-23シーズンからサレルニターナでプレーする。
すでに大ベテランの域に達しているなか、22-23シーズンはセリエA35試合出場とフル稼働して7得点。今季も欠場1試合で20試合5得点4アシスト…直近6試合はいずれもフル出場。チームは最下位だが、カンドレーバの健在ぶりは素晴らしい。
そんな36歳に対し、イタリア『スカイ・スポーツ』によると、2016年夏に退団したラツィオからラブコール。サレルニターナのチーム状況を考慮してなのか、カンドレーバ本人もラツィオ復帰に決して消極的ではないという。
ただ、サレルニターナとしては最下位脱却・残留圏内浮上を見据えるなか、主軸であり、精神的支柱でもあるカンドレーバをこの冬で失うわけにいかず、売却の余地なし。また、今季が2年契約の2年目だが、1年間の延長オプションが自動発動される条件を満たしており、実質的に、すでにカンドレーバの契約は2025年6月までになっているとのことだ。
ちなみに、カンドレーバはセリエA通算488試合84得点98アシストという数字を誇り、このままケガなくいけば今季中に「500」試合と「100」アシストの金字塔を打ち立てることになるだろう。
カルチョを彩るベテランプレーヤー・カンドレーバ。これまでユベントス、ラツィオ、インテル、サンプドリアなどで息長く活躍してきたA代表通算54キャップの36歳は、2022-23シーズンからサレルニターナでプレーする。
すでに大ベテランの域に達しているなか、22-23シーズンはセリエA35試合出場とフル稼働して7得点。今季も欠場1試合で20試合5得点4アシスト…直近6試合はいずれもフル出場。チームは最下位だが、カンドレーバの健在ぶりは素晴らしい。
ただ、サレルニターナとしては最下位脱却・残留圏内浮上を見据えるなか、主軸であり、精神的支柱でもあるカンドレーバをこの冬で失うわけにいかず、売却の余地なし。また、今季が2年契約の2年目だが、1年間の延長オプションが自動発動される条件を満たしており、実質的に、すでにカンドレーバの契約は2025年6月までになっているとのことだ。
これらにより、ラツィオへの復帰は実現しなさそうなカンドレーバだが、その健在ぶりが改めて評価された格好か。
ちなみに、カンドレーバはセリエA通算488試合84得点98アシストという数字を誇り、このままケガなくいけば今季中に「500」試合と「100」アシストの金字塔を打ち立てることになるだろう。
アントニオ・カンドレーバの関連記事
ラツィオの関連記事
|
アントニオ・カンドレーバの人気記事ランキング
1
37歳カンドレーバ or 1年半負傷抱えるデレ・アリ ジェノアのフリーエージェント補強案にクラブ内部は…
ジェノアがフリーエージェント補強を検討も、経営陣が全会一致で推す選手ではなく、水面下で停滞しているという。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ジェノアは現在無所属の元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバ(37)、同じく無所属の元イングランド代表MFデレ・アリ(28)をリストアップ。移籍市場外での契約・選手登録を検討しているという。 まず、優先度が高いのはカンドレーバ。昨季サレルニターナでプレーし、まだまだ健在であることを証明した鉄人だ。 しかし、経営陣は契約賛成派と反対派で分かれているといい、反対派は、唐突な大ベテラン加入に伴うロッカールーム階層の変化を危惧。カンドレーヴァとの契約案は成立濃厚から一転、消えつつあるという。「元サンプドリア」という経歴も、サンプドリアに敗れた直後とあって引っかかっていたようだ。 そして、次点だとされるのがデレ・アリ。若手時代にトッテナムで中枢を担い、イングランド代表でも主力だった28歳だ。 こちらは反対派多数。 6月でエバートンとの契約が切れたなか、ベシクタシュへレンタル放出されていた23年2月を最後に公式戦出場がなく、そこから太ももの怪我が完治せず。契約候補とした理由も定かでないが、ともかく選手登録が可能なうちに、万全の状態に戻らないとされる。 よって、セリエA開幕6試合で1勝2分け3敗という、中堅としても微妙なスタートダッシュとなったジェノアだが、フリーエージェント補強は「なし」か。現有戦力を信じる方向だという。 2024.09.30 18:35 Mon2
ペリシッチがセリエA復帰? 風紀を乱して無所属となった35歳に接触したのは…
現在無所属のクロアチア代表MFイバン・ペリシッチ(35)にモンツァが接触しているそうだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 現役クロアチア代表の35歳ペリシッチは先月、所属するハイドゥク・スプリトで出場機会が少ないことに不満を爆発させ、チームメイトにも悪影響を及ぼすほど不穏な空気をもたらしたとして排除されることに。 結果、1月に母国復帰で加入したばかりのハイドゥクを契約解除。ユーロ2024で腕章を巻くこともあったベテランの身勝手さは、クロアチア国内で冷笑の対象とされてしまっている。 考えうるに、強豪ハイドゥクを去るなら、国内で受け皿となれそうなクラブは敵対するディナモ・ザグレブしかなく、それは非現実的。よって現役続行なら国外再挑戦一択となり、そこへモンツァが接触してきたという。 モンツァはフリートランスファー市場を抜け目なくチェックし、“獲るならベテラン”と35歳ペリシッチに着目。もちろん、アドリアーノ・ガッリアーニCEOの推進するリストアップだ。 ただ、どうやらコモもペリシッチと連絡をとっているようで、ガッリアーニCEOはペリシッチと同時期にインテルでプレーした元イタリア代表MF、アントニオ・カンドレーバ(37)も念頭に置いているとのことだ。 <span class="paragraph-title">【動画】利き足の概念がなく、ヘディングも強いペリシッチ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> Just how good was Ivan Perisic at the 2018 <a href="https://twitter.com/hashtag/WorldCup?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#WorldCup</a>?<br><br> We hope the player who covered the most distance at Russia 2018 has an equally good 32nd birthday<br><br> <a href="https://twitter.com/HNS_CFF?ref_src=twsrc%5Etfw">@HNS_CFF</a> | <a href="https://twitter.com/Inter_en?ref_src=twsrc%5Etfw">@Inter_en</a> <a href="https://t.co/b9lRg2jU1X">pic.twitter.com/b9lRg2jU1X</a></p>— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) <a href="https://twitter.com/FIFAWorldCup/status/1356512176144412672?ref_src=twsrc%5Etfw">February 2, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.12 21:05 Thu3
ラツィオが36歳カンドレーバの7年半ぶり復帰画策か
ラツィオが元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバ(36)に復帰を呼びかけているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 カルチョを彩るベテランプレーヤー・カンドレーバ。これまでユベントス、ラツィオ、インテル、サンプドリアなどで息長く活躍してきたA代表通算54キャップの36歳は、2022-23シーズンからサレルニターナでプレーする。 すでに大ベテランの域に達しているなか、22-23シーズンはセリエA35試合出場とフル稼働して7得点。今季も欠場1試合で20試合5得点4アシスト…直近6試合はいずれもフル出場。チームは最下位だが、カンドレーバの健在ぶりは素晴らしい。 そんな36歳に対し、イタリア『スカイ・スポーツ』によると、2016年夏に退団したラツィオからラブコール。サレルニターナのチーム状況を考慮してなのか、カンドレーバ本人もラツィオ復帰に決して消極的ではないという。 ただ、サレルニターナとしては最下位脱却・残留圏内浮上を見据えるなか、主軸であり、精神的支柱でもあるカンドレーバをこの冬で失うわけにいかず、売却の余地なし。また、今季が2年契約の2年目だが、1年間の延長オプションが自動発動される条件を満たしており、実質的に、すでにカンドレーバの契約は2025年6月までになっているとのことだ。 これらにより、ラツィオへの復帰は実現しなさそうなカンドレーバだが、その健在ぶりが改めて評価された格好か。 ちなみに、カンドレーバはセリエA通算488試合84得点98アシストという数字を誇り、このままケガなくいけば今季中に「500」試合と「100」アシストの金字塔を打ち立てることになるだろう。 2024.01.22 13:30 Mon4
今季3度目の指揮官解任へ…最下位サレルニターナがリベラーニ体制に見切り、イタリア特有の“呼び戻し”はなし
サレルニターナが今シーズン3度目の指揮官解任へ…。『フットボール・イタリア』が伝えている。 財政規模の小さいプロヴィンチャながらも、MFアントニオ・カンドレーバにワルテル・サバティーニSDと、カルチョを知り尽くした歴戦の雄が在籍するサレルニターナ。1月にはDFコスタス・マノラス、さらにはDFジェローム・ボアテングの獲得で話題を呼んだ。 23年ぶりのセリエA昇格から過去2シーズンはギリギリ残留。しかし今季は序盤戦から低空飛行が続き、昨年12月30日を最後に白星がなく、2024年は0勝2分け9敗…マノラス&ボアテングの大物DF獲得が一切効果を発揮していない。 また、昨季16得点のFWブライエ・ディアは、2日のウディネーゼ戦で途中出場を拒否したことが上層部の逆鱗に触れ、以後出場なし。早い段階から最下位が定位置となっていたチームは、残り8試合で残留圏内17位と勝ち点「11」差をつけられている。 このように今季は踏んだり蹴ったりのサレルニターナ。 その過程で昨年10月にパウロ・ソウザ監督、2月にはフィリッポ・インザーギ監督を解任。現在は今季3人目の指揮官としてファビオ・リベラーニ監督(47)が指揮を執るが、どうやら19日中に解任が発表される見通しだという。 先月解任されたばかりのインザーギ氏はまだ契約が残っており、イタリア特有の“呼び戻し”もあり得ると当初は報じられていたが、このアイデアは上層部にない模様。 過去にトリノやアタランタ、ウディネーゼ等を率い、現在はサレルニターナの下部組織をマネージャーとして統括するステファノ・コラントゥオーノ氏(61)が、後任として内部昇格するとのことだ。 リベラーニ体制5試合では0勝1分け4敗、指揮官更迭の度に成績が悪化するサレルニターナ。もうすぐ今季4人目の指揮官が着任しそうだが、残り8試合で勝ち点「11」差は厳しい…。 2024.03.19 13:35 Tue5
理解不能な天国から地獄…劇的逆転弾もユニフォーム脱ぎ退場、さらにVARの謎判定でゴール取り消しの珍事
天国から地獄というのはまさにこのことを言うのだろう。 11日に行われたセリエA第6節のユベントスvsサレルニターナは波乱含みだった。 今季は開幕から無敗を維持も、勝ち点の取りこぼしが目立ちスタートダッシュに失敗したユベントス。サレルニターナ戦も18分、そして前半アディショナルタイムに失点し、2点ビハインドで後半を迎える。 しかし後半に反撃。51分に今夏加入したグレイソン・ブレーメルが1点を返すが、2点目が遠い。それでも後半アディショナルタイム3分にレオナルド・ボヌッチがPKを失敗したものの、こぼれ球を決めて値千金の同点弾を記録。さらに押し込んだユベントスに大きなドラマが待っていた。 2-2としたアディショナルタイム4分、押し込んだユベントスは左CKを獲得。クロスをニアサイドに飛び込んだアルカディウシュ・ミリクがヘッド。これがネットを揺らす。 歓喜爆発のミリクはユニフォームを脱ぎ、スタンドのファンに向かって咆哮。劇的な逆転勝利に沸いた。 しかし、なんとここでVARが発動。ミリクのヘディングに対して、ボヌッチが反応したことがオフサイドの可能性があるとされた。 確かにボヌッチはオフサイドポジションだったが、ボールに触れたわけでもなく、GKの視界を遮ったりプレーに関与したとは思えない。さらに、ゴール前ではなくコーナーフラッグ付近にいたアントニオ・カンドレーバの方がラインが後ろと見られており完全なるミス。それでもだ、判定はオフサイドとなりゴールは認められず、2-2のドローとなった。 なお、ミリクはユニフォームを脱いだためにイエローカードをもらったが、これは試合で2枚目となり退場。ゴールも認められず、退場処分となるまさに二重罰。加えて、フアン・クアドラードも退場処分となっていた。 マッシミリアーノ・アッレグリ監督は「シーズンの当初からVARで運がない」と試合後にコメント。今回のオフサイド判定は大きく問題として取り上げられる可能性がありそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ATの2発で劇的逆転勝利でユニフォーム脱いで退場、しかしゴールは取り消しの珍事</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="UmQpe6zyr_Q";var video_start = 114;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.12 17:10 Monラツィオの人気記事ランキング
1
ローマの系列クラブとなるエバートン…フリードキン新体制でサッリ氏を新監督に?
エバートンの新オーナー「フリードキングループ」が、マウリツィオ・サッリ氏(65)に監督就任を要請する可能性もあるようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 フリードキングループによって株式の大半が取得されたエバートン。イギリス『BBC』などは、同社が取得した株式は94%と伝える。 フリードキングループといえば、ダン・フリードキン氏を筆頭としたローマのオーナー。 しかし、今日現在はエバートン再編に向けた動きを加速させているといい、重要タスクのひとつが新監督選任。現地リバプールで噂が広がっている名前こそサッリ氏だという。 また、昨季途中までローマの宿敵ラツィオを指揮した65歳は、友人であるダニエレ・トニャッチーニ氏(60)の同行を希望しているとも。 トニャッチーニ氏はミラン時代に「ミランラボ」を開設した功績で知られ、サッリ氏とはユベントスでも共闘している。 現在のエバートンに目を向ければ、プレミアリーグ開幕5試合未勝利で降格圏19位。フリードキングループの到着にとって、ショーン・ダイチ監督(53)、ケビン・セルウェルSD(50)は解任となる可能性が強まっているようだ。 2024.09.25 18:00 Wed2
ラツィオが36歳カンドレーバの7年半ぶり復帰画策か
ラツィオが元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバ(36)に復帰を呼びかけているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 カルチョを彩るベテランプレーヤー・カンドレーバ。これまでユベントス、ラツィオ、インテル、サンプドリアなどで息長く活躍してきたA代表通算54キャップの36歳は、2022-23シーズンからサレルニターナでプレーする。 すでに大ベテランの域に達しているなか、22-23シーズンはセリエA35試合出場とフル稼働して7得点。今季も欠場1試合で20試合5得点4アシスト…直近6試合はいずれもフル出場。チームは最下位だが、カンドレーバの健在ぶりは素晴らしい。 そんな36歳に対し、イタリア『スカイ・スポーツ』によると、2016年夏に退団したラツィオからラブコール。サレルニターナのチーム状況を考慮してなのか、カンドレーバ本人もラツィオ復帰に決して消極的ではないという。 ただ、サレルニターナとしては最下位脱却・残留圏内浮上を見据えるなか、主軸であり、精神的支柱でもあるカンドレーバをこの冬で失うわけにいかず、売却の余地なし。また、今季が2年契約の2年目だが、1年間の延長オプションが自動発動される条件を満たしており、実質的に、すでにカンドレーバの契約は2025年6月までになっているとのことだ。 これらにより、ラツィオへの復帰は実現しなさそうなカンドレーバだが、その健在ぶりが改めて評価された格好か。 ちなみに、カンドレーバはセリエA通算488試合84得点98アシストという数字を誇り、このままケガなくいけば今季中に「500」試合と「100」アシストの金字塔を打ち立てることになるだろう。 2024.01.22 13:30 Mon3
ラツィオDFカザーレ、ボローニャへレンタル
ボローニャは30日、ラツィオのイタリア人DFニコロ・カザーレ(26)をレンタルで獲得したことを発表した。ボローニャが今季、欧州カップ戦出場権を獲得した場合、買い取りオプションが義務に変わる契約になっているとのこと。 ヴェローナの下部組織で育ったセンターバックのカザーレは、これまでヴェネツィアやエンポリにレンタルで移籍。2022年7月にラツィオに加入し、昨季は公式戦24試合に出場。今季は開幕からセリエA2試合に先発出場していた。 DFリッカルド・カラフィオーリがアーセナルに引き抜かれたボローニャではDFマルティン・エルリッチをサッスオーロから獲得していたが、実力者のカザーレを迎え、カラフィオーリの抜けた穴を最小限に留めたい意図が窺える補強となった。 2024.08.31 02:15 Sat4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.15“クラニョッティの黄金郷”26年ぶりのスクデット/ラツィオ[1999-2000]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.15</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1999-2000シーズン/ラツィオ 〜クラニョッティの黄金郷〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1999-2000lazio.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:スベン・ゴラン・エリクソン(52) 獲得タイトル:セリエA、コッパ・イタリア 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層10:★★★★★★★★★★</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">26年ぶりのスクデット</div> イタリアの大手食品会社であるチリオのオーナーだったセルジオ・クラニョッティが1992年に会長に就任してから、ラツィオは大きく変貌を遂げていった。1998年にイタリアのクラブで初となる株式上場を行って豊富な資金力を得たクラブは、ヴェロン、ミハイロビッチ、サラス、シメオネら当時のスター選手を買い漁り、ヨーロッパ屈指の強豪チームを作り上げていく。 迎えた1999-00シーズン、前シーズンにUEFAカップ(現在のEL)を制したラツィオは、3冠を達成したマンチェスター・ユナイテッドを破ってUEFAスーパーカップを獲得。素晴らしいシーズンスタートを切った。リーグ戦ではジダンやデル・ピエロを擁するユベントスとの激しい首位争いを展開。そして、首位のユベントスと勝ち点2差の2位で最終戦を迎えたラツィオは、レッジーナに3-0で快勝する。一方のユベントスは、ペルージャにまさかの敗戦。この結果、劇的な展開でラツィオに26年ぶり2度目のスクデットがもたらされた。 コッパ・イタリアも制覇して充実のシーズンを送ったラツィオだったが、この夢物語は長く続かなかった。サッカーバブルの崩壊とともに多額の負債を抱えたクラニョッティ会長は、栄光をもたらしたスター選手たちを次々に売却。2002年にはついに、バンディエラのネスタをミランに放出する事件まで起きてしまった。そして、自身の財力で築き上げた黄金郷は、数年で消え失せてしまった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">組織+個</div> 基本的な戦術は堅守速攻。フラットな[4-4-2]のシステムで、組織的な守備からの鋭いカウンターが最大の武器だった。ネスタを中心とした守備は、失点数リーグ2位の少なさ(31失点)を記録。また、高精度の左足を持つミハイロビッチはセットプレー時に相手の脅威となり、FKだけで6ゴールを奪った。 攻撃陣に関しては、チームトップの得点を奪ったのがサラスの12得点と凡庸な結果ではあるが、中盤のネドベドやセルジオ・コンセイソンらも得点力を発揮。あらゆるポジションの選手が得点を奪える形ができていた。その攻撃陣を操ったのが“魔術師”ヴェロン。長短における正確なパスを駆使して攻撃のタクトを振るった。 そのヴェロンと中盤のセンターでコンビを組んだシメオネの存在も忘れてはならない。献身的な守備でヴェロンの守備力の低さを補いながら、苦しい時にゴールを奪う勝負強さも見せた。その他にも“ピッポ”の弟であるシモーネ・インザーギが実力を発揮して得点を重ね、マンチーニはファンタジー溢れるプレーで攻撃にアクセントを付けた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFアレッサンドロ・ネスタ(24)</span> 数多のスター選手が揃うチームの中でキャプテンを務めたのが、チーム生え抜きの青年だった。クラニョッティ会長の庇護の下でチームを束ねる重責を担ったネスタは、若くしてディフェンダーに要求されるあらゆる能力を高いレベルで備えており、完成されたプレーを披露。エレガントなボール奪取は観衆を魅了した。引退までラツィオでプレーすることが約束されたはずだったが、クラブの経営悪化によりミランへ移籍。この事実は、ネスタ自身に大きな影をもたらしたことだろう。 2019.04.10 22:00 Wed5