2ndレグ勝利もEL敗退のナポリ、ガットゥーゾ監督は不満 「彼ら以上のクオリティがあった」
2021.02.26 11:58 Fri
ナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督がヨーロッパリーグ(EL)敗退からの立ち直りを誓った。クラブ公式サイトが伝えている。
25日に行われたELラウンド32・2ndレグでグラナダとホームで対戦したナポリ。1stレグを0-2で落としたなかでの一戦は開始3分で先制したが、グラナダにアウェイゴールを許してしまう。その後、後半に勝ち越して、2-1で勝利したが、2戦合計2-3で敗退が決まった。
ガットゥーゾ監督は失点の仕方を悔やみつつ、負傷者が続出している現在の状況では開き直りも必要だと強調した。
「残念ながら、今夜もまた、我々は不条理かつ回避可能だった失点を喫した。しかし、この失点以外でグラナダがチャンスを作った記憶は私にはない。一方で、我々は彼らを敗退の危機に追い込むようなチャンスを何度も作れていたんだ」
「多くの選手がいなくても、我々は彼らよりクオリティがあると示せていた。それが今日のチームのパフォーマンスを誇りに思う理由だ。今、我々に落ち込んでいる暇はない。前を向き、重要な選手たちが回復するのを待つ必要がある」
また、ガットゥーゾ監督はこの試合での審判の判断を批判。時間稼ぎをするグラナダに対して、然るべき処置がなかったと憤っている。
「今夜の(審判の)試合運びには腹を立てている。スペイン人たちが時間を無駄にしていたため、プレー時間が少なかった。審判は我々を守るべきだったんだ。このレベルでは敬意が必要になる」
25日に行われたELラウンド32・2ndレグでグラナダとホームで対戦したナポリ。1stレグを0-2で落としたなかでの一戦は開始3分で先制したが、グラナダにアウェイゴールを許してしまう。その後、後半に勝ち越して、2-1で勝利したが、2戦合計2-3で敗退が決まった。
ガットゥーゾ監督は失点の仕方を悔やみつつ、負傷者が続出している現在の状況では開き直りも必要だと強調した。
「多くの選手がいなくても、我々は彼らよりクオリティがあると示せていた。それが今日のチームのパフォーマンスを誇りに思う理由だ。今、我々に落ち込んでいる暇はない。前を向き、重要な選手たちが回復するのを待つ必要がある」
「完全に体調を整え、リーグ戦でベストを尽くせるようしなければならない。まだリーグは16試合あり、道のりは長いんだ。フルメンバーさえ揃っていれば、このチームに競争力はある」
また、ガットゥーゾ監督はこの試合での審判の判断を批判。時間稼ぎをするグラナダに対して、然るべき処置がなかったと憤っている。
「今夜の(審判の)試合運びには腹を立てている。スペイン人たちが時間を無駄にしていたため、プレー時間が少なかった。審判は我々を守るべきだったんだ。このレベルでは敬意が必要になる」
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なぜ眼帯を? ガットゥーゾ監督は現役時代から悩まされていた問題に対応
ここ最近、ナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督がピッチサイドで指揮を執る際、その右眼に目が行く。 ガットゥーゾ監督の右眼には、眼帯がされているが、視野が狭く見辛そうな印象しかない。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzSEVDa2tOdyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 突如として眼帯をつけているガットゥーゾ監督だが、それは病気が理由だったようだ。 ガットゥーゾ監督は、長い間この病気に悩まされているとのこと。その病気は、眼筋型重症筋無力症とのことだ。 「眼筋型重症筋無力症」とは、末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経筋接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される自己免疫疾患。目と瞼を制御している筋肉に影響が出ているとのことだ。日本では指定難病されている。 その影響は1つのものが二重に見える「複視」を引き起こす可能性があり、ガットゥーゾはまず矯正用の眼鏡をかけていたとのこと。そして、それでも対処できずに眼帯をすることとなった。 実は、現役時代のラストシーズンにも苦しんでいたとのこと。片目だけでプレーし、選手とぶつかるなどしていたようだ。 セリエAは23日の試合が終われば一旦中断。その間に回復し、年明けの1月3日に行われるカリアリ戦では眼帯なしの姿が見られるだろうか。 2020.12.22 14:05 Tue5
現役時代から一転、パス回しを信条とするガットゥーゾ監督「フットボールの見方が変わった」
ナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、自らの監督としての戦術について語った。イタリア『フットボール・イタリア』が伝えている。 昨年12月、前任者であるカルロ・アンチェロッティ監督(現エバートン)の退任を受けて、ナポリの指揮官に就任したガットゥーゾ監督は、現役時代から激情家として知られ、感情を全面に押し出したプレースタイルで“闘犬”のあだ名で知られていた。監督としてもチームの規律を重んじる厳格な面を残しているが、一方で戦術家としての一面も評価を高めつつある。 <div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJ3TXB2WlNpeSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> ナポリ監督就任時は、クラブと選手の軋轢により、危機的な状況にあったチームをまとめ上げ、17日のコッパ・イタリア決勝でユベントスを下してトロフィーを勝ち取るなど、ナポリの再建に取り組むガットゥーゾ監督。堅守に加えて、素早いパス回しで攻撃を展開するなど、泥臭いプレーを得意とした指揮官のイメージとはかけ離れたパフォーマンスを見せている。 28日、3-1で勝利したSPAL戦後の会見で、監督としてのプレースタイルについて聞かれたガットゥーゾ監督は、イタリアのフットボールが変化しているとして、選手時代とは異なった視点を身につけていることを明かした。 「プロになってから最初の数シーズン、パス回しばかりしているスペインのチームと対戦した時、気が狂いそうになったものだった」 「プレスに行くのは私1人で、鳥かごの真ん中をやらされているようだったよ。試合後にチームメイトと『イタリアのフットボールは、あれとは別のスポーツだよな』なんて話をしていたが、今ではここのフットボールも変わったし、優れたパスサッカーを展開するチームがイタリアにも多くいる」 「私が選手だった頃とは、フットボールの見方が変わった。ボールをより支配して、リスクを少なく抑えるスタイルを好むようになったんだ」 2020.06.29 21:45 Monナポリの人気記事ランキング
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