東京Vの主砲・木村勇大に待望の今季初ゴール「もうこのポジションを譲るつもりはない。そのためにもチームを勝たせないと」

2025.03.09 06:30 Sun
待望の今季初ゴールを挙げた木村勇大
Getty Images
待望の今季初ゴールを挙げた木村勇大
東京ヴェルディのエースストライカーに待望の今季初ゴールが生まれた。
PR
東京Vは8日、デンカビッグスワンスタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節でアルビレックス新潟と対戦し、2-2で引き分けた。敵地での下位対決で今季2勝目を目指したなか、望んだ勝ち点3を持ち帰ることはできなかったが、開幕4試合で1得点と得点力不足にあえいでいたチームは、今季初の複数得点に加え、ビハインドの状況で初めてゴールを記録。勝ち点1とともにいくつかのポジティブなものを持ち帰った。
とりわけ、チームにとって大きかったのは、FW木村勇大の今季初ゴール。

京都サンガF.C.から期限付き移籍で加入した昨季はJ1初ゴールを含めキャリアハイの10得点を記録。16年ぶりのJ1の舞台で躍進を見せた緑の名門の攻撃の核としてブレイクを果たした。
そして、シーズン終了後には国内外からオファーが舞い込んだなか、東京Vへの完全移籍を決断。今季は10番を背負いエースストライカーの重責を担う覚悟を示してシーズンをスタートしたが、清水エスパルスとの開幕戦でチームとともに不甲斐ないパフォーマンスに終わると、以降の3試合ではスタメンを外れていた。

この間にチームは1勝2敗も、代役として起用されたFW山田剛綺が得点こそなかったものの、城福ヴェルディのセンターフォワードに求められるプレーを体現。だが、前節のガンバ大阪戦で左ヒザ複合じん帯損傷および半月板損傷という全治8カ月の重傷を負い、無念の戦線離脱となっていた。

関西学院大学の同期で、大学時代も東京Vでも切磋琢磨してきた盟友の長期離脱によって開幕戦以来のスタメンのチャンスを得た木村は、試合序盤に魂のこもった強烈な一撃でゴールネットを揺らした。

10分、MF綱島悠斗がグラウンダーの斜めのパスを差し込むと、ボックス手前右で受けたFW染野唯月がスムーズな反転からDF2枚の間を通すスルーパスをボックス右に走り込む木村に供給。緑の新10番は豪快な右足対角シュートをゴール左隅に突き刺した。

「ボールをもらってシュートを打つことしか考えていなかった」との試合後コメントは、形こそ違えども昨季の柏レイソル戦で11戦ぶりに決めた10点目の豪快な一撃後の言葉と重なるものがあった。

「ボールをもらってシュートを打つことしか考えていなかったので、たぶん1回もゴールを見てないですけど感覚でニアハイを狙うイメージだけで打ったら、いいところに飛んでくれたという感じです」

「あいつ(染野)が出してくれると信じて走ったので、あいつがめちゃくちゃいい位置でボールを受けて前を向いてくれたので、『来るかな』と思って動き出したら、欲しい位置に来たので、思い切って振り抜けてよかったです」

開幕5戦目での初ゴールとなったが、木村自身に安堵の気持ちは薄く、ここまでの自身のパフォーマンスや立ち位置への悔しさがよりにじみ出た。

「本当は開幕から決められたらよかったですけど、そこからスタメンを外れていろいろと思うところがあり、怪我人が出てというなかで、今日はそういう選手の思いを背負いつつ、自分としては出られない状況に悔しさを感じていました」

「今日は何が何でも結果を残す。そういう思いでやっていたので、ちゃんと出場時間をもらったときに結果を残せたのはよかったかなと思うので、もっと決められるようにやっていきたいです」

また、この試合では得点以外の部分でもハードワークという部分で意識の変化が見受けられ、前線からの献身的なプレスやボールがなかなか出てこない状況でも動き出しを続けるシーンが目立った。

その点について木村も「今日のデータを見たら11km以上走っていて、今までの人生で一番走ったので、これ以上は無理ですけどもっと頑張ります(笑)」と、前向きに自身の課題に向き合っている。

試合後の城福浩監督は「今日どのようなプレーをするかという意味で、今までに比べれば本当にハードワークしてくれた。ただ、彼のポテンシャルからすれば、もっとやれる選手というふうに思っています」と、その特大のポテンシャルを認めるだけに、相変わらずその評価は厳しい。

一方で、キャプテンであり、ピッチ内外で良い関係性を築くMF森田晃樹は「(木村)勇大自身もここ数試合はなかなか試合に絡めていない状況で、(山田)剛綺がケガをしてしまって久々のスタメンというところでしたけど、点を決めることによって自信も取り戻すと思いますし、また去年みたいにどんどん決めてくれると思っています」と、ここまで燻っていた主砲の復活に期待を寄せる。

裏表がない性格が魅力でもあるストライカーは、開幕戦後はフラストレーションを溜めている様子も窺い知れたが、周囲の支えや昨季の苦しい時期を乗り越えた経験を活かし、悔しさや憤りといったマイナスの感情を、少しずつ自身の成長や原動力に変える術を見いだしつつある。

木村は今後の自身・チームの巻き返しへ力強い言葉を発し、改めてエースストライカーとしての覚悟を示した。

「去年は夏の3試合で外れて、今回も3試合外れましたけど、試合に出られないというのは本当にしんどかったですし、こうやってピッチに立って長い時間プレーできるというのが、サッカー選手の一番の喜びだなというのを今日は改めて思いました」

「もうこのポジションを譲るつもりはないですし、そのためにもチームを勝たせないと、ストライカーはダメなので、もっとゴールを決められるようにもっとシュート打てるようにやり続けたいです」



PR
1 2

木村勇大の関連記事

東京ヴェルディの城福浩監督が、29日にJFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第13節のファジアーノ岡山戦に向けた会見を実施した。 前節のセレッソ大阪戦をリーグ4戦ぶりの得点とともにウノゼロで勝利し、6戦ぶりの白星を挙げた13位の東京V。団子状態が続く混戦のJ1で、上位浮上を目指すチームは今季初の連勝 2025.04.28 19:30 Mon
東京ヴェルディは29日、JFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第13節でファジアーノ岡山と対戦する。ここにきて状態を上げてきているMF福田湧矢が今季初の連勝目指す一戦への意気込みを語った。 東京Vは前節、セレッソ大阪とのホームゲームで1-0の勝利。リーグ4戦ぶりの得点とともに6戦ぶりの白星を挙げて1 2025.04.28 17:00 Mon
東京ヴェルディのMF新井悠太が待望のJ1初ゴールで苦境のチームを6戦ぶりの白星に導いた。 東京Vは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 リーグ3戦連続無得点で5試合未勝利で苦境に陥るチームを救ったのは、大卒1年目ながらJリーグでのプレーは3年 2025.04.26 20:30 Sat
25日、明治安田J1リーグ第12節の東京ヴェルディvsセレッソ大阪が味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが1-0で勝利した。 前節、川崎フロンターレとのアウェイゲームを0-0のドローで終えてリーグ5戦未勝利となった16位の東京V。金J開催となったホームゲームで6試合ぶりの白星を目指したチームは先発2人を変更。 2025.04.25 21:01 Fri
東京ヴェルディは20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレ戦を0-0のドローで終えた。 上位相手のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰った結果を含め、現状のチームの課題と今後に向けたポジティブな要素も見いだす一戦となった。 先週末に行われた 2025.04.21 16:30 Mon

東京ヴェルディの関連記事

J1の関連記事

東京ヴェルディの城福浩監督が、29日にJFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第13節のファジアーノ岡山戦に向けた会見を実施した。 前節のセレッソ大阪戦をリーグ4戦ぶりの得点とともにウノゼロで勝利し、6戦ぶりの白星を挙げた13位の東京V。団子状態が続く混戦のJ1で、上位浮上を目指すチームは今季初の連勝 2025.04.28 19:30 Mon
東京ヴェルディは29日、JFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第13節でファジアーノ岡山と対戦する。ここにきて状態を上げてきているMF福田湧矢が今季初の連勝目指す一戦への意気込みを語った。 東京Vは前節、セレッソ大阪とのホームゲームで1-0の勝利。リーグ4戦ぶりの得点とともに6戦ぶりの白星を挙げて1 2025.04.28 17:00 Mon
東京ヴェルディのMF新井悠太が待望のJ1初ゴールで苦境のチームを6戦ぶりの白星に導いた。 東京Vは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 リーグ3戦連続無得点で5試合未勝利で苦境に陥るチームを救ったのは、大卒1年目ながらJリーグでのプレーは3年 2025.04.26 20:30 Sat
thumb 26日、明治安田J1リーグ第12節の柏レイソルvsアルビレックス新潟が三協フロンテア柏スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 6戦無敗で2位につける柏は前節、湘南ベルマーレとのアウェイゲームを1-0で勝利。連勝を狙ったホームゲームでは先発2人を変更。ベンチ外の原田亘に代わって成瀬竣平が加入後リーグ初先発を 2025.04.26 16:07 Sat
FC東京は26日、FW小柏剛の負傷を報告した。 小柏は3月29日に行われた明治安田J1リーグ第7節の川崎フロンターレ戦で負傷。その後、左肩関節脱臼と診断され、都内の病院にて手術を実施した。全治に関しては6カ月を要する見込みだという。 北海道コンサドーレ札幌から加入2年目の小柏は、今シーズンここまでのJ1リー 2025.04.26 14:30 Sat

記事をさがす

木村勇大の人気記事ランキング

1

課題も手応えも得た中で東京Vのリーグ未勝利は「5」に更新…主将MFの戦列復帰は追い風に

東京ヴェルディは20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレ戦を0-0のドローで終えた。 上位相手のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰った結果を含め、現状のチームの課題と今後に向けたポジティブな要素も見いだす一戦となった。 先週末に行われた前節はヴィッセル神戸に0-1で敗れて6戦ぶりの黒星。直近のYBCルヴァンカップではブラウブリッツ秋田を延長戦の末に2-1で撃破し、ひとまず勝利を取り戻して5戦ぶりの勝ち点3を目指した一戦に臨んだ。 3連戦のラストマッチとなった東京Vに対して、対戦相手の川崎Fはサウジアラビアでの集中開催となるAFCチャンピオンズリーグエリート ファイナルズを1週間後に控える、7連戦のラストマッチ。 風上のアドバンテージに加え、疲労困憊のホームチームに身体の重さ、判断の鈍さも散見されたなか、前半は前線からのアグレッシブな守備、球際・切り替えで相手を圧倒。新体制移行でボール保持に固執しない川崎Fのスタイルはありながらも、自分たちのボールを保持しつつカウンターを仕掛ける場面も。 ただ、決定機はおろか前半に放ったシュートはMF福田湧矢がリズムを変えるためにあえて放ったミドルシュート1本のみ。足を振れるタイミングや中の準備ができている状況でクロスを上げられず、カウンターや崩しの局面での連携や精度の問題が目立った。 前半の揺さぶりによって後半勝負との見方もできたが、その後半では逆に後半勝負を意識しつつ前半に比べて重さがとれたホームチームに押し返される流れに。また、攻撃のギアアップを期待して投入したFW山見大登を“IN&OUT”とする交代策の問題もあって、エネルギーを再点火する展開に持ち込めず。守備陣の集中した対応でクリーンシートを達成したものの、試合を通したシュート数はわずか3本と攻撃面の明確な課題を払拭できなかった。 試合後の城福浩監督の会見では、両チームともに見せ場は多くなく膠着の印象が強かったこともあり、“IN&OUT”の形となった山見に注目が集まる形に。 奇しくも川崎F前の会見でリーグ戦でベンチスタートが続く背番号11の起用法に関する質問に対して、「効率性を意識しないで持てるものを、隙なくチャンスを逃すことなく攻守において発揮する」、「チームが尖ったものを見せるという部分で先頭になるぐらいのつもりでやってほしい」と語っていた指揮官は、今回の交代の経緯について献身性、ハードワークの部分でチームの基準に足るべきものを見せられなかったと苦言を呈した。 「後半は相手陣で奪い返すシーンがあまりにも少なかった。特に途中から出た選手に我々はああいう展開になるからこそ、ショートカウンターを打つための守備をしてほしかった」 「このチームが求めるものは、みんなが共有している。彼がもちろん攻撃のポジティブなものがあるのは十分承知していますし、だからこそ信じて最初のカードとして投入しました。ただ、相手も必死なので技術のミスはある。ハイスピードのなかで判断のミスもあります。ただ、姿勢に関して僕は絶対譲らないです。それをチームに示さなければいけない」 山見の“IN&OUT”は昨季に続く2度目。2-1で勝利した浦和レッズ戦において正確なプレースキックで決勝点をアシストしたが、「空中にあるボールとか誰のボールでもないときにアクションを起こすということを重要視している」と指揮官が常々語る部分でのハードワークが足りず、勝利をピッチの上で祝うことはできなかった。 ただ、その経験や常日頃から指摘される課題は山見自身も受け入れており、エースのFW木村勇大にしても同様の理由で、昨季や今季序盤戦でスタメンから外された過去もあり、一切の忖度も妥協も許さない指揮官の決断を真摯に受け止め、試合翌日から信頼回復へのハードワークに励むはずだ。 肝心の試合内容に関して指揮官は、ボール保持や神戸戦で明確な課題として言及した“戦う”部分での手応えを口に。一方で、常日頃から追求し続けるアタッキングサードでの質に加え、ゴールを奪うためのアグレッシブさを課題として挙げた。 「我々がボールを握ろうとしているプロセスのなかで、ボールはよく握ったと思います。相手を揺さぶりながら相手陣まで行くということは、かなり頻度は高かった。ただ、ファイナルサードのところの質と言ってしまえば、それで終わりですけども、最後の技術や落ち着き、判断のところは非常にもったいなかった」 「あれだけ余裕があるのであれば、ペナ周辺でももう少しいま我々が持てる技術のなかでも、足を振れるチャンスはもっとあったはず。ミドルサードのところまでがサッカーではなく、ファイナルサードのところが本当のサッカーなので、そこはもっと精度を上げていかなければいけない」 その指揮官の指摘に対しては、当事者の前線でプレーした福田も感じるところがあったという。 押し返された後半に関しては最も警戒すべきFWマルシーニョ、FWエリソンらの個人技を活かしたロングカウンターの脅威を感じる部分はあったが、前半は球際・切り替えで相手を凌駕していたなか、より大胆にボックス付近で足を振り、早いタイミングでクロスを入れるなど撥ね返されても前線と中盤のリカバリーパワーで波状攻撃に持ち込む大胆さも必要だったようにも見えた。 「ボールを持つだけではダメで、クロスを上げられるシーンも何回もあったし、僕たちもそこに入っていっていたので、『そこで上げないのか』みたいなところもあったりしました」 「もっとクロスを上げられるシーンがあったり、シュートを打てるところもあったと思いますし、大事にいきすぎているなと思いました。マルシーニョ選手が一番怖いところだったんですけど、そこも後ろが抑えてくれていたので、本当にリスクを負ってシュートだったり、クロスというシーンをもっともっと増やしたかった」 リーグ11試合7得点、且つ無得点試合が7試合という得点力不足は深刻。この現状に強い危機感を抱く守護神マテウスは前線の選手たちの献身やポテンシャルを認めながらも、あえて強い表現でここからの奮起を促している。 「攻撃のところで言えば、我慢のところの限界がもう来ている部分がある。もちろんチームのためにディフェンスをしている。走っているというところはありますけど、それは他のチームの選手も同じくやっていることで、言い訳にはならないところでもあります。そのなかで点を取らなければいけない責任というのは、前線の選手にはあると考えています」 現状の課題が改めて浮き彫りになったが、今後に向けたポジティブな要素も得られた。 シーズン序盤は安定感を欠いた守備だが、この試合ではここまでリーグ最多19得点を記録し6試合連続得点中だった川崎Fの攻撃を無失点で抑え込んだ。内容的にも後ろ重心で耐え抜くという形ではなく、イーブンな戦いのなかで多くの決定機を作らせなかった。 出場停止のMF綱島悠斗が不在のなか、DF千田海人が久々のリーグ戦出場となり、DF林尚輝のアクシデントで後半はウイングバックでスタートしたDF宮原和也がポジションを下げての対応となったが、試合を通して安定感を維持した。 さらに、チームにとってなによりのポジティブなニュースは、キャプテンを務めるMF森田晃樹の戦列復帰。第6節の名古屋グランパス戦の負傷から約1カ月の離脱を強いられ、今回の一戦ではほぼぶっつけ本番でのプレーとなったが、約30分の出場時間でしっかりと存在感を示した。 森田自身も「わりと自分のなかでは満足している」久々の実戦でまずまずの手応えを得ている。 「練習復帰してから1週間ぐらいでの今日の試合だったので、そこは様子を見ながらという感じでした。今日は30分ぐらいでしたけど、わりと自分のなかでは長い時間出られた。思ったより試合勘が鈍っている感じはなくて、結構うまく試合には入ったかなと思います」 その主将MF不在の期間には新加入のMF平川怜が完全にフィットし、試合ごとに存在感を増している。MF齋藤功佑を含め森田、平川とボランチのポジション争いが激化したという見方がある一方、この試合では齋藤がシャドーの一角でプレー。 今季アビスパ福岡へ完全移籍した昨季の主力MF見木友哉の不在も不振の理由のひとつに挙がるなか、万能型MF3選手の同時起用はビルドアップやチャンスメイク問題の解決策のひとつとなり得る。 その点について森田も「平川選手はつなぎの部分もできるし、前にも入っていける。ここ数試合を見ていてもチームの中心になっているぐらいの、本当にいいパフォーマンスをしていると思います。(齋藤)功佑くんもいますし、中盤のところで競争があると思いますが、今日みたいに3人同時に出ているときは、よりいいテンポでボールを動かしながら、攻撃につなげることができると思うので、そういう連携はすごく自分のなかで楽しみではあるかなと思います」と、今後の化学変化を期待している。 課題も手応えも得たなかでリーグ未勝利が「5」に更新された東京Vだが、25日にホームで戦う次節セレッソ大阪戦では後者をよりポジティブに変換し、6戦ぶりの白星を掴み取れるか。 2025.04.21 16:30 Mon
2

東京VのMF新井悠太、待望のJ1初弾は喜び“倍増”のゴールに…「結果で恩返しできれば」有言実行の形に

東京ヴェルディのMF新井悠太が待望のJ1初ゴールで苦境のチームを6戦ぶりの白星に導いた。 東京Vは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 リーグ3戦連続無得点で5試合未勝利で苦境に陥るチームを救ったのは、大卒1年目ながらJリーグでのプレーは3年目となる22歳MFの右足だった。 33分、MF福田湧矢との連携で右サイドの深い位置を取ったMF翁長聖が浮き球のクロスを供給。1トップのFW木村勇大と左シャドーに入ったFW山見大登がニアへのランニングで相手DFを引っ張ると、左ウイングバックの背番号40が4枚の守備に対してプラスワンとしてボックス左にフリーで走り込み、ハーフバウンドの難しいボールを右足ダイレクトで合わせ、プロ初ゴールとなるJ1初ゴールを奪った。 傑出したアジリティと細かいステップを駆使したドリブル、カットインからパンチのあるシュートを得意の形として持つアタッカーだが、J1での初ゴールは課題として取り組んできた部分が実ったファインゴールとなった。 「自分のなかでも、ここまでボールが来るのかというのがうまく判断できなかったなかで、本当にうまくミートすることができました。感触はよかったですし、点が入って本当にホッとしています」 城福浩監督は[3-4-2-1]の布陣を採用するなか、理想的として攻撃時にはウイングバック2枚を含めた“5トップ”の形を求めており、右ウイングバックの翁長のクロスから左ウイングバックの新井が仕留めた“ワイド・ワイド”の崩しはまさに狙い通りの形。とりわけ、シュート3本に終わった前節の川崎フロンターレ戦を含め4バックの相手に対して、クロスからの攻撃はチームとして重点的に取り組んできたものだった。 また、今シーズンは左のシャドー、ウイングバックで併用される新井は、シャドーとしてプレーした前節の反省とともに、試合序盤の2つのシーンを踏まえた修正によってこのゴールを手繰り寄せた。 川崎F戦後に新井は「逆サイドから入ってくるクロスに対しての動きや、前が3枚になったときのストライカーの動きというのは、自分の中で改善するべきポイント」、「(福田)湧矢くんから2本くらいいボールが入ってきましたが、自分のタイミングでは一歩遅いということをフロンターレ戦で感じましたし、そこに入っていく技術や駆け引きはまだまだ足りない部分」と自身の明確な課題として言及していた。 さらに、「ヒジ君(翁長聖)が高い位置を取って、そこからツナくん(綱島悠斗)に落として、そこからクロスというのも2回くらいありましたし、そこで自分は中に入ってファーで余りを作れなかったというのもあったので、得点のシーンではちょっと遅れてファーで余る形でうまく点を取ることができました」と、“アドリブ”が奏功した。 東洋大学からの特別指定選手として2023シーズンから東京Vでプレーする新井は、J2時代の1年目にV・ファーレン長崎戦でのデビューゴールを含め2ゴールを記録し、チームの16年ぶりのJ1昇格に貢献。ただ、その2ゴールはいずれもチームがビハインドの状況で決めたゴールで、決勝点はこれが初めて。 それだけに「最高です。何回でも味わいたいですね。勝利に貢献できる得点というのは、本当にうれしいです」と試合後もホクホク顔だった。 加えて、C大阪戦翌日にチームは母校の東洋大学とのトレーニングマッチを戦う予定となっており、試合前の取材では「お世話になったチームと練習試合するという機会がありますし、後輩たちもそうですけど、監督とかスタッフの方々には本当にお世話になったので、そういった人たちに結果で恩返しできれば」と話していた。その流れでの有言実行にこちらも「最高ですね」と二倍の喜びとなった。 「本当に悔しい思いをした」と振り返った直近2試合を経て「自分の特長が何なのか」と再確認して臨んだこの一戦では、得点以外でもチャンスがあれば足を振り、福田の決定機を正確なクロスで演出するなど、攻撃面でも持ち味を遺憾なく発揮した。 しかし、試合後の会見で城福浩監督が最も評価した点は、豊富な運動量とスプリント能力、大学途中までボランチを主戦場としてプレーしてきた守備の部分。 ウイングバックとしての出場機会が増え始めた第7節の柏レイソル辺りからは対人での力強さを含め、パフォーマンスレベルが1段階上がっており、アタッカーにもハードワークを要求する指揮官もその成長を評価している。 「彼は攻撃的な選手ですけれどもウイングバックとしてレギュラーで出るとい部分で大事なのは守備。彼は何度も裏を取られかけながら追いついてカバーもしましたし、一対一のところでも粘り強くやりました。前のプレッシャーと最終ラインに戻るところもいま学んでいる最中」 「それをやり続けられるからこそ、いまはピッチに立ち続けられていますし、ピッチに立てれば、彼のドリブルとシュート力と運動量というのは間違いなくJ1で通用すると思っています。いまの守備を続けること。そしてさらにカットインからのシュートやクロス。縦と中に入る選択肢の判断というところを磨いていってくれれば、伸びしろは多いです」 その守備面の自己評価は試合終盤に足が攣ったこともあって及第点にとどまったが、自信を深めていることは間違いない。 ただ、指揮官同様に妥協や慢心なく自身の成長にフォーカスする若武者は「これを継続的に発揮することができないと、トップカテゴリーには入っていけない。この試合がきっかけと言えるように、自分もこれから積極的に練習からやっていきたい。ゴールをまずは優先順位に。その上でいろんなオプションを持ちながら自分の幅を広げていきたい」と、攻守両面でのさらなる真価を自身に課している。 <span class="paragraph-title">【動画】狙い通りの形で決めた新井悠太のJ1初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">綺麗な崩しが決まる<br><br>右WB <a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%BF%81%E9%95%B7%E8%81%96?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#翁長聖</a> のクロスに合わせたのは<br>左WBの <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%96%B0%E4%BA%95%E6%82%A0%E5%A4%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#新井悠太</a><br><br>ウイングバック同士の連携が決まり<br>ホーム東京Vが先制<br><br>明治安田J1第12節<br>東京V×C大阪<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E4%BA%ACVC%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#東京VC大阪</a> <a href="https://t.co/9iffGtaPvU">pic.twitter.com/9iffGtaPvU</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1915718839746101589?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.26 20:30 Sat
3

川崎F戦で5戦ぶり勝利目指す東京VのMF齋藤功佑「トライしたなかでハードワーク出せれば」、流行兆しの“ワード”にも言及

東京ヴェルディは20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われる明治安田J1リーグ第11節で川崎フロンターレとのアウェイゲームに臨む。リーグ5試合ぶりの勝利に向けてMF齋藤功佑が意気込む。 東京Vは前節、ヴィッセル神戸とホームで対戦し0-1の敗戦。リーグ6戦ぶりの黒星によって16位に沈んでいる。 「負けるべくして負けた試合」とその敗戦を厳しい口調で振り返った城福浩監督は、2日後の始動日に行われたミーティングでも「何も尖っていない」という表現で、よりアグレッシブな姿勢をチームに求めていた。 齋藤自身はできたこととできなかったことを整理する必要があるとの私見を語りながらも、「完璧ではないから負けた」と不振脱却へチームとしての改善が必要だと考えている。 「実際に試合を振り返ると、球際のところだったり、本当に神戸の選手が巧いというのもありますけど、負けているシーンも多かったので、顕著にいい意味で課題が出た。自分たちが大事にしていることを本当に尖るぐらいやるというか、誰が見てもやっているなと思うぐらいのものを見せて、やっと対等に戦える」 「なめる動きというか、動きを止めない。前線は要求し続けるし出し手も前を意識しながら、前にチャレンジして取られてから切り替えのリカバリーパワーとかも、自分たちのストロングになるはずだけど、そういうのも今はないというなかで、もっとアグレッシブにやる姿勢。ミスを恐れないというか、トライしたなかでのハードワークというところが、次の試合は出せればいいかなと思います」 開幕からフル稼働が続いたなか、直近のYBCルヴァンカップのブラウブリッツ秋田戦はベンチ外となり、延長戦までもつれ込んだ末に2-1で逆転勝利した一戦を自宅で見守った。 齋藤はチームの苦戦を認めながらも、「リーグ戦を含めてなかなかうまくいかないなかで、ゲーム展開的にもちょっと負けそうだなという展開で、そこから追いついて逆転したというのは、自分たちの自信になったと思います」とコメント。ポジティブな要素も見いだしている。 ギリギリで掴んだ勝利を勢いに繋げたいリーグ次節は、4試合未勝利且つ直近の神戸戦では今季2敗目を喫したものの、長谷部茂利新監督の下で3位に位置する川崎Fと対戦。 「去年までの良さを残しつつ、勝ち切る強いチームになっている」と新生フロンターレの印象について語った東京Vのオーガナイザーは、「シンプルに技術と判断を高いレベルでやってくると思いますし、どう守るかが一番大事」とまずは守備のアプローチがポイントになると考えている。 「みんないい選手なので、自由にやらせない。相手の最終ラインのビルドアップから自由にやらせてしまうと、向こうのいいところが出てしまうと思うので、前線を動かしながらプレッシャーをかけてもらって、自分たちのところで潰すというか、好きなようにやらせないというところが大事かなと思います」 「(相手の中盤は)フロンターレの軸になるところでもあると思いますし、いかにそこで気持ちよくやらせないかですね」 秋田戦では流れの中で2点を挙げたが、リーグ戦では2試合連続無得点。決定力とともにチャンスクリエイトの改善は今後の浮上に向けて重要な課題となっている。 その攻撃に関して背番号8は「共通認識」を重要視しつつ、エースのFW木村勇大もここ数試合で手応えを感じ始めているクロスからのゴールを意識している。 「(木村)勇大が1人目になることが多いので、彼がいいところに走ってくれると他のところが空くというのは、チームとして得点の確率が高まるかなと思います」 「ちょっと前から取り組んでいるクロスの入り方だったり、フォーメーションのミスマッチをしっかり突いていく。なめる動きとか、クロスに入っていく人数や動き直し、そういった最後のところの共通認識みたいのが大事なのかなと思います」 なお、今季の東京Vでは“バモだよバモ!!”という言葉が選手やファン・サポーターの間で流行の兆しを見せている。 スペイン語で「さあ、行こう!」という意味合いがある“VAMOS(バモス)”という言葉は、サッカー界だけでなく世界中のスポーツシーンで「頑張れ!」、「行くぞ!」的な掛け声としてお馴染みの万能ワード。 東京Vにおいても以前から頻繁に聞く言葉ではあったが、その派生となる“バモだよバモ!!”は、長期離脱中のFW山田剛綺に対する選手たちの寄せ書きに齋藤が書いたことで、チームメイトやファン・サポーターの間でもSNSを中心に流行中。 その“本家”に説明を求めたところ、「何の意味も持たないですけど」と前置きをしながらも「あれは士気が上がるし、いい言葉なので…」と気に入っている言葉であることを告白。 さらに、「日頃から綱島(悠斗)とかは俺に会うたびに、なんか挨拶のように『バモ』と言ってきます。ただ、言い合うだけでも士気が上がるんで、『バモ』はもっと流行ってほしいなと思います(笑)」と、さらなる流行を期待しているという。 ちなみに、首脳陣の間での流行具合について聞いたところ、「城福監督はもっと語彙力があるので…」と、より具体的な声掛けでチームの士気を上げていると、少し照れながら教えてくれた。 2025.04.19 14:00 Sat
thumb
4

ゴールレスドローの川崎Fと東京Vはともにリーグ未勝利が「5」に…川崎Fは勝ってACLE行きとはならず【明治安田J1リーグ第11節】

20日、明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレvs東京ヴェルディがUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、0-0のドローに終わった。 混戦のJ1で3位に位置する川崎Fだが、前節はヴィッセル神戸に1-2の敗戦を喫し4試合未勝利とやや調子にかげりが見える。週明けにはAFCチャンピオンズリーグエリートの準々決勝アル・サッド戦に向けてサウジアラビアに旅立つなか、ホームで5戦ぶりの白星を目指した。中3日のホームゲームに向けては先発2人を変更。伊藤達哉、エリソンに代えて家長昭博、山田新を起用した。 一方、先週末に行われた前節は神戸に0-1と敗れて6戦ぶりの黒星を喫した16位の東京V。直近のルヴァンカップではブラウブリッツ秋田を延長戦の末に2-1で撃破し、ひとまず勝利を取り戻して今回の一戦を迎えた。秋田戦からは先発9人を変更し、守護神マテウス、谷口栄斗、木村勇大、齋藤功佑ら主力が復帰。前線は福田湧矢、木村、新井悠太の並びとなった。 キックオフ直後は空中戦の競り合いが目立つ展開になると、ファーストチャンスはホームチームに訪れる。3分、カウンターの形から左サイドのマルシーニョがボックス付近まで運んで右足アウトにかけたクロスを供給。これをゴール前に飛び込んだ山田が右足で合わせるが、DFの寄せもあって枠に飛ばせない。 立ち上がり以降は互いに背後を意識しながらも、地上戦や切り替えの局面で縦に速い攻撃を仕掛ける。ただ、ラストパスの精度や際の判断で大胆になり切れず、フィニッシュまで持ち込むことができない。 前半半ばを過ぎると、7連戦の最後で全体的に重さやミスが目立つホームチームに対して、出足で勝るアウェイチームペースで試合が進んでいく。ただ、得点力不足、チャンスクリエイトに問題を抱えるチームは、アタッキングサードでの連携ミスや精度を欠いて決定機はおろか、シュートまで持ち込めず。30分には福田がペナルティアーク手前からのミドルシュートでようやくファーストを記録した。 前半終盤にかけても展開に変化はなし。それでも、ハーフタイムが近づいて若干ギアが上がり始めた川崎Fは山本悠樹の際どいポケットへの侵入、43分にはマルシーニョを起点としたカウンターで押し込んだ流れでボックス内での山田の落としに反応した脇坂泰斗の左足シュートでゴールに迫る。手数は圧倒的に劣るも、より印象的なシーンを作り出した。 シュートシーンが少ないクローズな前半45分を経て試合はゴールレスで後半に突入。東京Vは林尚輝、新井を下げて松橋優安、山見大登をハーフタイム明けに同時投入。松橋は右ウイングバックに入り、宮原和也が3バックの右に下がった。 後半の立ち上がりは互いにセットプレーから東京Vが谷口、川崎Fが家長と枠内シュートを記録。よりゴールへ向かう姿勢を示す。 時間の経過とともに重さが解消されたホームチームがボールを握って相手陣内でのプレータイムを増やしていく。そして、佐々木旭、三浦颯太の両サイドバックも積極的に高い位置まで攻め上がって精度の高いクロスでチャンスに絡んでいく。66分にはボックス中央でうまく足元に収めた山田が強引な反転シュートを放ったが、これは枠の右に外れる。 後半半ばを迎えて膠着状態に陥ると、両ベンチが動く。東京Vは福田に代えて負傷明けの森田晃樹を投入。対して川崎Fは山田を下げてエリソンを最初の交代カードとして切った。 全体が間延びし始めたことでカウンターチャンスも増えてくると、75分過ぎには東京Vが山見、川崎Fがエリソンと得意の形からボックス付近でチャンスシーンを迎えたが、フィニッシュを逡巡して先制点には至らず。 ともに交代機会を使い切って0-0で迎えた後半最終盤は完全にイーブンな状況に。最後までゴールを目指す姿勢は示したものの、相手の集中した守備を前に最後までゴールが遠かった。 そして、試合は0-0のままタイムアップを迎え、ともにリーグ未勝利が「5」に更新。川崎Fは白星でサウジアラビアに向かうことはかなわなかった。 川崎フロンターレ 0-0 東京ヴェルディ 2025.04.20 16:58 Sun
5

「もっとチャレンジの試合をさせたかった」東京Vは2ラウンド連続薄氷勝ち抜けも「押し返して逆転できたことは大きい」

東京ヴェルディが前ラウンドに続く厳しい戦いを制し、YBCルヴァンカップ3回戦進出を決めた。 16日、東京Vはソユースタジアムで行われたJリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド2回戦でブラウブリッツ秋田と対戦。延長戦までもつれ込んだ120分の激闘を2-1で勝利した。 直近のリーグ戦でヴィッセル神戸に0-1で敗れてリーグ戦では6戦ぶりの黒星を喫したJ1・16位のチーム。今週末には川崎フロンターレとのアウェイゲームを控えていることもあり、城福浩監督はFW染野唯月と次節サスペンションのMF綱島悠斗を除く先発9人を入れ替えて臨んだ。 「当たり前のことをやって、なおかつ我々らしいサッカーをやることが大事」というテーマを持って臨んだ一戦だったが、強風やボールが走らないピッチの影響もあり、立ち上がりからロングボールを軸に球際の勝負を全面に押し出す秋田の土俵での戦いを強いられた。 33分には古巣対戦のFW佐川洸介に起点を作られ、左サイドのMF佐藤大樹のグラウンダークロスをファーに走り込んだMF石田凌太郎にワンタッチで流し込まれて先制点を献上。1点ビハインドで折り返した後半は主力の投入で両ウイングバックにドリブラーを配置する攻撃的な布陣でゴールを目指すも、75分に相手のハンドで得たPKはキッカーのFW木村勇大が右ポストに当ててしまい、痛恨の決定機逸に。 その後、秋田にうまく時計を進められて後半アディショナルタイムを迎えたが、92分には右サイドで仕掛けたMF福田湧矢がグラウンダーで折り返したクロスを起点に、ボックス中央でルーズボールを収めた木村の左足反転シュートが決まって土壇場で同点に。 延長戦では左ポスト直撃のシュートを打たれるなどホームチームの勢いに苦しんだが、PK戦突入濃厚と思われた118分にDF宮原和也の果敢な仕掛けからのクロスが演出したゴール前の混戦で、木村のヘディングでの落としに反応した福田がゴール左隅へ右足シュートを蹴り込み、値千金の加入後初ゴールで激闘を制した。 試合後の会見では「大事なのは次のラウンドに進むこと。最低限のミッションは全員で勝ち取った」と常々カップ戦は結果がすべてと語るなかで、粘り強く勝ち切った結果に対しては一定の評価を下した城福監督。 ただ、タイムアップの瞬間に勝利の喜びを表すことなく厳しい表情を見せた指揮官は「最後の一対一の対応とクロス対応はちょっと拙かった」、「もっと我々らしくへそを使える場面もあったなか、ある意味で相手のペースにはまってしまった」と、攻守両面での少なくない課題を指摘。 さらに、「やり切れた選手、それで勝利を呼び込めた選手が次のリーグ戦に関わっていく。そういうサイクルにしたい」と4選手を今季公式戦初スタメンで起用したものの、新たな力の台頭には至らなかったという部分での不満も滲ませた。 「難しい試合になるとは思っていました。この過密日程を考えたら、やはりチャンスを与えられた選手たちが当たり前のようにピッチでプレーができるという状況ではなくて、もっとパッションに溢れた。チャレンジの試合をさせたかったですけど、ちょっとそこをさせられなかった。自分への不甲斐なさもありますし、もちろん延長まで行きたくなかった。その前に決着をつけたかったです」 実際にピッチでプレーした選手たちからは指揮官同様にカップ戦は結果がすべてという割り切りや、リーグ戦でゴール、結果が出ていないなかでの勝利をポジティブに捉える言葉もあったが、やはり内容や個人のパフォーマンスに関して反省の言葉も多かった。 神戸戦で新天地デビューを飾り、今回の一戦では初スタメンで90分間プレーしたFW川﨑修平。 引いた相手に対する局面打開能力を期待してギリギリまで引っ張った指揮官は「彼の良さである狭いエリアでプレーするということは時折見せていた」と一定の評価を下した。 実際、前半の終盤には強引なカットインからの際どいミドルシュートやボックス内でのコンビプレーやボレーシュートなど見せ場は作った。 ただ、川﨑自身は「最初よりは全然良くなってきている」とコンディション、試合勘の部分での向上は感じながらも、「90分出て得点もアシストもゼロという結果はすごく残念。チャンスに絡む回数も少ないですし、チームの勝利はうれしいですけど、自分自身の結果でチームに貢献できなかった」と自己評価は厳しい。 1カ月半ぶりの実戦復帰で、古巣相手に120分戦い切ったDF千田海人は「(ここ最近の厳しい)チームの状況もそうですし、普段出ていない選手もこの試合で多くスタメンで出たと思うので、この試合の意味みたいなものをしっかり全員が理解して、本当にチャンスだと思うので、後悔のないようにというふうに声をかけて戦えるようにしました」と自身を含め、個人にとってもチームにとっても今後に繋がる試合にすべく臨んだ試合だったと振り返った。 「粘り強くやった」とタフな試合を逆転でモノにした部分を評価した一方、「もうちょっと自信を持って、自分たちのペースでボールを握っていればよかったですけど、ちょっと相手に付き合った感じもありました。焦れているような感じもあったので、もう少しチームでどういうふうに進めていくかという意思統一ができればよかった」と、指揮官も指摘したマイボール時のボールの運び方の改善を訴えた。 PK失敗に土壇場の同点ゴール、決勝点のアシストとこの試合で最も多くのトピックがあった木村は「今日はまさに劇団ひとりです(苦笑)」、「すみません、(試合終了が)遅くなってしまってという感じです」と自虐気味に試合を総括。 PK失敗に関しては「キーパーがギリギリまで動かなかったので、ちょっと慎重になりすぎました。コースを狙いすぎましたし、練習あるのみ」と反省。それでも、「PKを外して『ワーッと』思いましたけど、思ったより自分の気分も落ちていなかったので、次に決めればいいかなという感じでやれていたので、決められてよかった」と、メンタル面での切り替えができたことをポジティブに捉えた。 さらに、決勝点をお膳立てした福田については「本当は自分で打ってもよかったんですけど、(福田)湧矢くんが横でフリーでしたし、ちょっとボールも跳ねていたので、いい形で判断を変えられた。湧矢くんとしても神戸戦で似たような形でディフェンダーに止められていたので、彼にとってもすごくよかったのではないかなと思います」と、神戸戦で“未遂”に終わったアシストを付けられたことを喜んだ。 ここまでリーグ戦10試合2勝と苦戦が続くなか、ルヴァンカップにおいてもPK戦を制した長野戦に続き、薄氷の勝利となった。 改めて勝つことの難しさを実感させられた一戦に木村は「やることを徹底しているチームの怖さは改めて感じましたけど、そのなかでしっかり押し返して逆転できたというのは、チームにとって大きい」と、苦しみ抜いての勝利が今後に繋がると信じている。 2025.04.17 07:50 Thu

東京ヴェルディの人気記事ランキング

1

2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名

Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue
2

課題も手応えも得た中で東京Vのリーグ未勝利は「5」に更新…主将MFの戦列復帰は追い風に

東京ヴェルディは20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第11節の川崎フロンターレ戦を0-0のドローで終えた。 上位相手のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰った結果を含め、現状のチームの課題と今後に向けたポジティブな要素も見いだす一戦となった。 先週末に行われた前節はヴィッセル神戸に0-1で敗れて6戦ぶりの黒星。直近のYBCルヴァンカップではブラウブリッツ秋田を延長戦の末に2-1で撃破し、ひとまず勝利を取り戻して5戦ぶりの勝ち点3を目指した一戦に臨んだ。 3連戦のラストマッチとなった東京Vに対して、対戦相手の川崎Fはサウジアラビアでの集中開催となるAFCチャンピオンズリーグエリート ファイナルズを1週間後に控える、7連戦のラストマッチ。 風上のアドバンテージに加え、疲労困憊のホームチームに身体の重さ、判断の鈍さも散見されたなか、前半は前線からのアグレッシブな守備、球際・切り替えで相手を圧倒。新体制移行でボール保持に固執しない川崎Fのスタイルはありながらも、自分たちのボールを保持しつつカウンターを仕掛ける場面も。 ただ、決定機はおろか前半に放ったシュートはMF福田湧矢がリズムを変えるためにあえて放ったミドルシュート1本のみ。足を振れるタイミングや中の準備ができている状況でクロスを上げられず、カウンターや崩しの局面での連携や精度の問題が目立った。 前半の揺さぶりによって後半勝負との見方もできたが、その後半では逆に後半勝負を意識しつつ前半に比べて重さがとれたホームチームに押し返される流れに。また、攻撃のギアアップを期待して投入したFW山見大登を“IN&OUT”とする交代策の問題もあって、エネルギーを再点火する展開に持ち込めず。守備陣の集中した対応でクリーンシートを達成したものの、試合を通したシュート数はわずか3本と攻撃面の明確な課題を払拭できなかった。 試合後の城福浩監督の会見では、両チームともに見せ場は多くなく膠着の印象が強かったこともあり、“IN&OUT”の形となった山見に注目が集まる形に。 奇しくも川崎F前の会見でリーグ戦でベンチスタートが続く背番号11の起用法に関する質問に対して、「効率性を意識しないで持てるものを、隙なくチャンスを逃すことなく攻守において発揮する」、「チームが尖ったものを見せるという部分で先頭になるぐらいのつもりでやってほしい」と語っていた指揮官は、今回の交代の経緯について献身性、ハードワークの部分でチームの基準に足るべきものを見せられなかったと苦言を呈した。 「後半は相手陣で奪い返すシーンがあまりにも少なかった。特に途中から出た選手に我々はああいう展開になるからこそ、ショートカウンターを打つための守備をしてほしかった」 「このチームが求めるものは、みんなが共有している。彼がもちろん攻撃のポジティブなものがあるのは十分承知していますし、だからこそ信じて最初のカードとして投入しました。ただ、相手も必死なので技術のミスはある。ハイスピードのなかで判断のミスもあります。ただ、姿勢に関して僕は絶対譲らないです。それをチームに示さなければいけない」 山見の“IN&OUT”は昨季に続く2度目。2-1で勝利した浦和レッズ戦において正確なプレースキックで決勝点をアシストしたが、「空中にあるボールとか誰のボールでもないときにアクションを起こすということを重要視している」と指揮官が常々語る部分でのハードワークが足りず、勝利をピッチの上で祝うことはできなかった。 ただ、その経験や常日頃から指摘される課題は山見自身も受け入れており、エースのFW木村勇大にしても同様の理由で、昨季や今季序盤戦でスタメンから外された過去もあり、一切の忖度も妥協も許さない指揮官の決断を真摯に受け止め、試合翌日から信頼回復へのハードワークに励むはずだ。 肝心の試合内容に関して指揮官は、ボール保持や神戸戦で明確な課題として言及した“戦う”部分での手応えを口に。一方で、常日頃から追求し続けるアタッキングサードでの質に加え、ゴールを奪うためのアグレッシブさを課題として挙げた。 「我々がボールを握ろうとしているプロセスのなかで、ボールはよく握ったと思います。相手を揺さぶりながら相手陣まで行くということは、かなり頻度は高かった。ただ、ファイナルサードのところの質と言ってしまえば、それで終わりですけども、最後の技術や落ち着き、判断のところは非常にもったいなかった」 「あれだけ余裕があるのであれば、ペナ周辺でももう少しいま我々が持てる技術のなかでも、足を振れるチャンスはもっとあったはず。ミドルサードのところまでがサッカーではなく、ファイナルサードのところが本当のサッカーなので、そこはもっと精度を上げていかなければいけない」 その指揮官の指摘に対しては、当事者の前線でプレーした福田も感じるところがあったという。 押し返された後半に関しては最も警戒すべきFWマルシーニョ、FWエリソンらの個人技を活かしたロングカウンターの脅威を感じる部分はあったが、前半は球際・切り替えで相手を凌駕していたなか、より大胆にボックス付近で足を振り、早いタイミングでクロスを入れるなど撥ね返されても前線と中盤のリカバリーパワーで波状攻撃に持ち込む大胆さも必要だったようにも見えた。 「ボールを持つだけではダメで、クロスを上げられるシーンも何回もあったし、僕たちもそこに入っていっていたので、『そこで上げないのか』みたいなところもあったりしました」 「もっとクロスを上げられるシーンがあったり、シュートを打てるところもあったと思いますし、大事にいきすぎているなと思いました。マルシーニョ選手が一番怖いところだったんですけど、そこも後ろが抑えてくれていたので、本当にリスクを負ってシュートだったり、クロスというシーンをもっともっと増やしたかった」 リーグ11試合7得点、且つ無得点試合が7試合という得点力不足は深刻。この現状に強い危機感を抱く守護神マテウスは前線の選手たちの献身やポテンシャルを認めながらも、あえて強い表現でここからの奮起を促している。 「攻撃のところで言えば、我慢のところの限界がもう来ている部分がある。もちろんチームのためにディフェンスをしている。走っているというところはありますけど、それは他のチームの選手も同じくやっていることで、言い訳にはならないところでもあります。そのなかで点を取らなければいけない責任というのは、前線の選手にはあると考えています」 現状の課題が改めて浮き彫りになったが、今後に向けたポジティブな要素も得られた。 シーズン序盤は安定感を欠いた守備だが、この試合ではここまでリーグ最多19得点を記録し6試合連続得点中だった川崎Fの攻撃を無失点で抑え込んだ。内容的にも後ろ重心で耐え抜くという形ではなく、イーブンな戦いのなかで多くの決定機を作らせなかった。 出場停止のMF綱島悠斗が不在のなか、DF千田海人が久々のリーグ戦出場となり、DF林尚輝のアクシデントで後半はウイングバックでスタートしたDF宮原和也がポジションを下げての対応となったが、試合を通して安定感を維持した。 さらに、チームにとってなによりのポジティブなニュースは、キャプテンを務めるMF森田晃樹の戦列復帰。第6節の名古屋グランパス戦の負傷から約1カ月の離脱を強いられ、今回の一戦ではほぼぶっつけ本番でのプレーとなったが、約30分の出場時間でしっかりと存在感を示した。 森田自身も「わりと自分のなかでは満足している」久々の実戦でまずまずの手応えを得ている。 「練習復帰してから1週間ぐらいでの今日の試合だったので、そこは様子を見ながらという感じでした。今日は30分ぐらいでしたけど、わりと自分のなかでは長い時間出られた。思ったより試合勘が鈍っている感じはなくて、結構うまく試合には入ったかなと思います」 その主将MF不在の期間には新加入のMF平川怜が完全にフィットし、試合ごとに存在感を増している。MF齋藤功佑を含め森田、平川とボランチのポジション争いが激化したという見方がある一方、この試合では齋藤がシャドーの一角でプレー。 今季アビスパ福岡へ完全移籍した昨季の主力MF見木友哉の不在も不振の理由のひとつに挙がるなか、万能型MF3選手の同時起用はビルドアップやチャンスメイク問題の解決策のひとつとなり得る。 その点について森田も「平川選手はつなぎの部分もできるし、前にも入っていける。ここ数試合を見ていてもチームの中心になっているぐらいの、本当にいいパフォーマンスをしていると思います。(齋藤)功佑くんもいますし、中盤のところで競争があると思いますが、今日みたいに3人同時に出ているときは、よりいいテンポでボールを動かしながら、攻撃につなげることができると思うので、そういう連携はすごく自分のなかで楽しみではあるかなと思います」と、今後の化学変化を期待している。 課題も手応えも得たなかでリーグ未勝利が「5」に更新された東京Vだが、25日にホームで戦う次節セレッソ大阪戦では後者をよりポジティブに変換し、6戦ぶりの白星を掴み取れるか。 2025.04.21 16:30 Mon
3

東京VのMF綱島悠斗が前節スタンド観戦で一番に感じたものは? サスペンション明けで臨むC大阪戦へ気合十分

東京ヴェルディは25日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦する。サスペンション明けのMF綱島悠斗が、リーグ6戦ぶりの白星へ気合十分だ。 開幕から全試合に出場してきた綱島だが、前々節のヴィッセル神戸戦では2枚のイエローカードを受けてキャリア初の退場。アウェイで行われた前節の川崎フロンターレ戦は出場停止となったなか、スタンドからチームの戦いを見守る形となった。 昨シーズンのホーム前回対戦ではチームが4-5の敗戦を喫したなか、2失点に関与しマッチアップしたFWマルシーニョに苦戦を強いられた結果、前半でベンチに下がる屈辱も味わった。 それだけに「去年のことを考えたら、今年の試合でマルシーニョ選手を完璧に抑えて自信を取り戻したかったというのは正直ありました」と悔しい思いを抱きながらのスタンド観戦だったという。 それでも、ポジティブシンキングで自身の成長にフォーカスする24歳は「自分だったらどこのポジションを取るなというイメージもすることができたので、いい経験だったなと思います」と、ピッチの外からも良い気づきが得られたと語る。 さらに、東京ヴェルディジュニアからアカデミーに在籍した生え抜きは、この試合からサッカー面以外でもプロサッカー選手として感じる部分があったという。 「サッカーの面でいろいろ感じることがありましたけど、自分が一番感じたのはサポーターのありがたさというのをすごく感じました。アウェイでは比較的近いですけど、あれだけのサポーターが集まってくれたのを客観的に見たのが初めてでした」 「やっぱり自分が見ていたころのヴェルディのサポーターの量ではないなというのを改めて感じましたし、彼らを喜ばせる。これからもヴェルディの試合に足を運んでもらうためにも、より多くの試合で勝ち点3に繋げたいなと思っています」 常日頃からファン・サポーターへの熱い想いを語っていたものの、今回の出来事をきっかけにより責任感を増した綱島。今回のホームゲームではそのサポートに報いるべくリーグ6戦ぶりの白星を渇望する。 ここまで16得点16失点と出入りが激しい印象の強い、新生セレッソとの一戦では強力な外国籍選手が並ぶ相手の攻撃陣とマッチアップすることになり、攻撃的なインサイドハーフ2枚への対応を含め守備陣のパフォーマンスは重要となる。 綱島は「フロンターレ戦とはまた違った戦い方になると思いますが、どっちにおいても自分たちのベースというのがすごく重要になる」と、ともにアグレッシブなスタイルを志向するなかで、引き続き球際・切り替え・ハードワークが重要になると主張。 個人としては「前線にクオリティが高い選手を揃えているので、自分たちディフェンスラインの最初の準備だったりは、すごく重要になってくる。いくら強力な外国人選手だとしても、彼らにボールが入らなければ失点することはないですし、そういったところでは常に相手の1つ上を行くようなプレーを選択できればなと思っています」とコメント。 今週のサスペンションの影響で、よりトレーニングに集中できる環境となったなか、森下仁志コーチから重点的に指導を受けた「攻守におけるファーストポジション」を意識しながらクリーンシートを目指す。 一方、チームとしてリーグ3試合連続無得点とリーグワーストタイの7得点にとどまる攻撃の改善に向けては、指揮官も常々指摘するへそを使った攻撃、背後を意識した縦に速い仕掛けのバランスを意識。 その中で「相手が帰陣する前に自分たちの質を上げて、そこで仕留められるようなチームになっていけたらなと思います」 とショートカウンターの質の向上が得点を奪う上でのポイントになると考えている。 また、セットプレーからチームトップの2得点を挙げている188㎝のDFは、MF森田晃樹の復帰で、配球・キープ力に優れる中盤の構成が可能となったなか、後方の選手として前線の選手を活かしながら、自らも得点に絡んでいきたいとゴールへの貪欲な姿勢も示した。 「前線の選手は守備面ですごくハードワークしてくれますし、やっぱりゼロで抑えているのは彼らのおかげだからこそ、攻撃になったときには彼らにペナルティエリアの一番怖いエリアで仕事をしてもらいたい。より多くの回数触ってもらいたいからこそ、ビルドアップでは自分たちが優位性を持って安全に前進して、よりその機会を増やしていきたい」 「(中盤の起用法によって)もちろん1つ前でボールが落ち着けば、自分たちが攻撃参加する時間も増えてくると思いますし、そこのインサイドから中に入っていくというのは、相手にとっても付くのが難しいと思うので、そこのズレを生めるようなプレーをイメージしているからこそ、そういったプレーを出していけたらなと思っています」 アグレッシブな攻防も想定されるなか、東京Vの攻守のキーマンとなりそうな背番号23。フライデーナイトに味スタに集う緑の同士に久々の白星を捧げられるか。 2025.04.24 19:16 Thu
4

ヴェルディらしさ全開で手にした6戦ぶり白星…屈辱乗り越えた背番号11も指揮官の起用に応える奮闘

ヴェルディらしさ全開のパフォーマンスで接戦を制し待望のリーグ6戦ぶりの白星を挙げた。 東京ヴェルディは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 前節の川崎フロンターレ戦では前々節のヴィッセル神戸戦で出た“戦う”部分をしっかりと示すプレーをみせ、敵地でリーグ最多得点を挙げる上位チームの攻撃を完封。一方で、シュート3本に終わるなど、大胆さやアタッキングサードでの質を欠いて3試合連続無得点。手応えも課題も感じるゴールレスドローに終わった。 その川崎F戦から主に攻撃面の課題にフォーカスして臨んだC大阪戦。立ち上がりは強度とパスワークで上回る相手の勢いを受け、FWチアゴ・アンドラーデにあわやという場面も作られる難しい入りに。 それでも、前半半ばを過ぎて徐々に自分たちのリズムを掴むと、33分にはMF福田湧矢との連携で右サイドの深い位置を取ったMF翁長聖の浮き球のクロスを、ファーに走り込んだMF新井悠太がハーフバウンドの難しいボールを右足ダイレクトシュートで合わせ、プロ初ゴールとなるJ1初ゴールでチームにリーグ4戦ぶりのゴールをもたらした。 1点リードで折り返した後半は立ち上がりに相手GKを潰してのショートカウンターなどで2点目に迫ったが、このチャンスで仕留め切れず。以降は守勢の展開のなかで20分近くを残して交代枠をすべて使って逃げ切り態勢に。FW北野颯太やMF阪田澪哉らに再三の決定的なシュートを打たれたが、守護神マテウスの再三のビッグセーブとピッチ上の11人の献身によってウノゼロで勝ち点3を掴み取った。 引き続き最後の質に課題は残しながらも、シュート意識やゴールへ向かう矢印の大きさを含め攻撃面の意識の変化は顕著だった。 また、昨季好調時に比べてスタメンから交代選手の完璧なバトンリレーには至らずも、指揮官が今季は出し切ってバトンを渡す試合がほぼないと指摘していたなか、この試合ではアクシデンタルな形で早めの交代となったMF齋藤功佑を除き前線を中心にスタメンの選手が持てるものを出し切って仲間に引き継ぐ、際の部分で泥臭く戦うという部分でヴェルディらしさ全開の一戦となった。 同試合後、城福浩監督は追加点を奪い切れなかった課題を口にしながらも、チーム全体で想定していたゲーム展開のなかで、各自がやるべき仕事をこなし狙い通りの形で奪った久々の得点を含め手応えを得た一戦だったと振り返った。 「最初の15分ぐらいはおそらく圧力をかけられるだろうと、ボールを握られる可能性もあると、これは選手とも共有をしていました。インテンシティの高い時間帯のセレッソというのは、圧力のかけ方も収める技術も含めて非常に高いレベルを示していた。できることならば相手陣でやる時間をもう少し増やしたかったですけど、途中から自分たちの時間になることも含めて想定内でした」 「押されているときに失点しなかったというのは非常に大きかった。自分たちの時間がある程度できたなかで、我々が突き詰めている攻撃のやり方で点を取れたということは、非常に大きかった。できることならば、後半の決定的なシーンで2点目を取れれば、もう少し落ち着いた展開になったと思います。非常に個のレベルの高いセレッソさん相手に終盤まで1点リードで最後に何が起こるかわからないような状況になったというのは、自分たちがそうしてしまったこと。反省点としたらいくつかありますけれども、よく最後まで選手が体を張ってゴールを防いでくれたというふうに思います」 また、試合前の時点で注目を集めたのは、川崎F戦で途中出場選手として求めたチームプレーヤーとしてのハードワークを怠り、インアウトという厳しい決断を下したFW山見大登のスタメン起用だった。試合2日後の公開練習では目の色を変えて一つひとつのメニューに懸命に取り組む姿が印象的だったが、日々各選手の機微を見逃さないように意識する指揮官はそのポジティブな変化をやはり見逃さなかった。 山見のスタメン起用の決断に至った流れについて問われた城福監督は、「この前のインアウトだから彼が出たわけではない」と明言。もちろんリバウンドメンタリティに期待した部分はあったものの、常々自身の目で公平に見極めるという部分で背番号11がスタメンに相応しいパフォーマンスを見せていたと説明した。 「彼にとってインアウトというのは本当に屈辱的なことですし、それは彼だけじゃなくて選手にとっては公衆の面前で本当に屈辱を味わうようなことなんだと思います。その視点で見れば、とてもじゃないけど、その決断はなかなかできない。しかも彼はインアウトが初めてではないので」 「ただ、何故に彼にそれをやるかといえば、やはり彼に期待しているからです。いろんなやり方があるかと思いますけれども、期待を寄せる選手の方法論はいろいろあれど、言うべきときや、やるべきときにはしっかりとそれを伝えること。本人がそれをどう受け取って、リバウンドメンタリティをどう示すかと。そこがまた次の伸びしろに、積み重なった土台になっていくというふうに思っています」 「次の日の練習がものすごく大事だというのは、彼にも伝えていましたし、彼は本当に悔しい思いのなかでそれを実行してくれた。この前のインアウトだから彼が出たのではなくて、オフ明けのトレーニングを見たら、誰しも彼が先発と言ってもおかしくないというふうに感じたと思いますしそれこそが大事」 「人間の成長なんていうのは、三歩進んで二歩下がるものなので、願わくば下がってほしくはないですけれども、彼はまたひとつベースが上がってくれたとしたら、このチームにとって非常に大きな戦力になるんじゃないかなというふうに思います」 その指揮官の期待通り、この試合の山見は決定機になりそうな場面でやや力む場面が目立って決定的な仕事には至らなかった一方、70分過ぎにFW染野唯月と交代でピッチを後にするまでチームプレーヤーとして奮闘。 前線からのアグレッシブなプレスや味方を助けるプレスバック、「誰のボールでもないときにアクションを起こす」という課題の部分でも常にアラートにプレー。守備時には新井やMF食野壮磨ら周囲の選手への声掛けも怠らず、ピッチを去る際には体力面も頭の消耗も相当に見えたが、周囲に促されて向かった前節とは異なり、やり切った様子でコーチングエリアの指揮官のもとを訪れてハイタッチをかわし、城福監督もその献身を労った。 決勝点を決めた新井とともに再三のビッグセーブで勝利の立役者となったのは守護神マテウス。 指揮官は会見で「マテウスのビッグセーブが多いというのを我々は望んではいない」と、守護神の仕事が多い展開を歓迎すべきではないとしながらも、「シュートを打つ体勢に入る相手選手のスピードと角度と、自分が出ていく間合いというのはマテウスが持っている真骨頂」。「シュートストップだけではなくて、ゴールから飛び出してアングルを狭くする。あるいはシュートを体に当てるという感覚は、本当に高いレベル。彼の判断力というのは非常に頼もしいものがあります」と、その献身を称えた。 常々、チームに対して多くを要求するブラジル人GKは今季に入って攻撃陣を叱咤激励し続けてきたなか、今回の試合ではチームが奪った虎の子の1点を見事に守り抜くさすがの活躍を披露した。 「チャンスを作った機会というのが多々あったなかで、決め切ることができなかったというところは、もう一度振り返らないといけないですし、このレベルを続けているようだと、J1では勝ち切れない試合というのは増えてくる」と、引き続き攻撃陣の奮起を促す。 その一方で、「11人がしっかり走り切って、ディフェンスのところでも貢献した結果、こういう1-0というゲームで終われた。シュート数のところでいえば、川崎戦と比べれば増えましたし、もちろん1点目のユウタ(新井悠太)のゴールもそうですけど、いいクロスからの得点だったと思うので、そういった部分はポジティブに捉えていい」と、チームのポジティブな部分にも言及。前向きな形で改善に取り組んでいく。 ここ数試合では勝てそうな内容の試合で引き分けに終わるケースが少なくなかったなか、勝ち切った点は今後に向けた好材料だ。 マテウスも「今日の勝利はここからよくなっていく一歩だと思うので、この勝利を意味があるものにするには、ここから勝ち続けないといけない。そういった意味でも次の試合だったり、この先の試合というのは大事になってくるのかなと思います」と、苦しみながらも手にした6試合ぶりの勝ち点3を浮上のきっかけにしたいと語った。 2025.04.26 13:20 Sat
5

東京VのMF新井悠太、待望のJ1初弾は喜び“倍増”のゴールに…「結果で恩返しできれば」有言実行の形に

東京ヴェルディのMF新井悠太が待望のJ1初ゴールで苦境のチームを6戦ぶりの白星に導いた。 東京Vは25日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第12節でセレッソ大阪と対戦し、1-0で勝利した。 リーグ3戦連続無得点で5試合未勝利で苦境に陥るチームを救ったのは、大卒1年目ながらJリーグでのプレーは3年目となる22歳MFの右足だった。 33分、MF福田湧矢との連携で右サイドの深い位置を取ったMF翁長聖が浮き球のクロスを供給。1トップのFW木村勇大と左シャドーに入ったFW山見大登がニアへのランニングで相手DFを引っ張ると、左ウイングバックの背番号40が4枚の守備に対してプラスワンとしてボックス左にフリーで走り込み、ハーフバウンドの難しいボールを右足ダイレクトで合わせ、プロ初ゴールとなるJ1初ゴールを奪った。 傑出したアジリティと細かいステップを駆使したドリブル、カットインからパンチのあるシュートを得意の形として持つアタッカーだが、J1での初ゴールは課題として取り組んできた部分が実ったファインゴールとなった。 「自分のなかでも、ここまでボールが来るのかというのがうまく判断できなかったなかで、本当にうまくミートすることができました。感触はよかったですし、点が入って本当にホッとしています」 城福浩監督は[3-4-2-1]の布陣を採用するなか、理想的として攻撃時にはウイングバック2枚を含めた“5トップ”の形を求めており、右ウイングバックの翁長のクロスから左ウイングバックの新井が仕留めた“ワイド・ワイド”の崩しはまさに狙い通りの形。とりわけ、シュート3本に終わった前節の川崎フロンターレ戦を含め4バックの相手に対して、クロスからの攻撃はチームとして重点的に取り組んできたものだった。 また、今シーズンは左のシャドー、ウイングバックで併用される新井は、シャドーとしてプレーした前節の反省とともに、試合序盤の2つのシーンを踏まえた修正によってこのゴールを手繰り寄せた。 川崎F戦後に新井は「逆サイドから入ってくるクロスに対しての動きや、前が3枚になったときのストライカーの動きというのは、自分の中で改善するべきポイント」、「(福田)湧矢くんから2本くらいいボールが入ってきましたが、自分のタイミングでは一歩遅いということをフロンターレ戦で感じましたし、そこに入っていく技術や駆け引きはまだまだ足りない部分」と自身の明確な課題として言及していた。 さらに、「ヒジ君(翁長聖)が高い位置を取って、そこからツナくん(綱島悠斗)に落として、そこからクロスというのも2回くらいありましたし、そこで自分は中に入ってファーで余りを作れなかったというのもあったので、得点のシーンではちょっと遅れてファーで余る形でうまく点を取ることができました」と、“アドリブ”が奏功した。 東洋大学からの特別指定選手として2023シーズンから東京Vでプレーする新井は、J2時代の1年目にV・ファーレン長崎戦でのデビューゴールを含め2ゴールを記録し、チームの16年ぶりのJ1昇格に貢献。ただ、その2ゴールはいずれもチームがビハインドの状況で決めたゴールで、決勝点はこれが初めて。 それだけに「最高です。何回でも味わいたいですね。勝利に貢献できる得点というのは、本当にうれしいです」と試合後もホクホク顔だった。 加えて、C大阪戦翌日にチームは母校の東洋大学とのトレーニングマッチを戦う予定となっており、試合前の取材では「お世話になったチームと練習試合するという機会がありますし、後輩たちもそうですけど、監督とかスタッフの方々には本当にお世話になったので、そういった人たちに結果で恩返しできれば」と話していた。その流れでの有言実行にこちらも「最高ですね」と二倍の喜びとなった。 「本当に悔しい思いをした」と振り返った直近2試合を経て「自分の特長が何なのか」と再確認して臨んだこの一戦では、得点以外でもチャンスがあれば足を振り、福田の決定機を正確なクロスで演出するなど、攻撃面でも持ち味を遺憾なく発揮した。 しかし、試合後の会見で城福浩監督が最も評価した点は、豊富な運動量とスプリント能力、大学途中までボランチを主戦場としてプレーしてきた守備の部分。 ウイングバックとしての出場機会が増え始めた第7節の柏レイソル辺りからは対人での力強さを含め、パフォーマンスレベルが1段階上がっており、アタッカーにもハードワークを要求する指揮官もその成長を評価している。 「彼は攻撃的な選手ですけれどもウイングバックとしてレギュラーで出るとい部分で大事なのは守備。彼は何度も裏を取られかけながら追いついてカバーもしましたし、一対一のところでも粘り強くやりました。前のプレッシャーと最終ラインに戻るところもいま学んでいる最中」 「それをやり続けられるからこそ、いまはピッチに立ち続けられていますし、ピッチに立てれば、彼のドリブルとシュート力と運動量というのは間違いなくJ1で通用すると思っています。いまの守備を続けること。そしてさらにカットインからのシュートやクロス。縦と中に入る選択肢の判断というところを磨いていってくれれば、伸びしろは多いです」 その守備面の自己評価は試合終盤に足が攣ったこともあって及第点にとどまったが、自信を深めていることは間違いない。 ただ、指揮官同様に妥協や慢心なく自身の成長にフォーカスする若武者は「これを継続的に発揮することができないと、トップカテゴリーには入っていけない。この試合がきっかけと言えるように、自分もこれから積極的に練習からやっていきたい。ゴールをまずは優先順位に。その上でいろんなオプションを持ちながら自分の幅を広げていきたい」と、攻守両面でのさらなる真価を自身に課している。 <span class="paragraph-title">【動画】狙い通りの形で決めた新井悠太のJ1初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">綺麗な崩しが決まる<br><br>右WB <a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%BF%81%E9%95%B7%E8%81%96?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#翁長聖</a> のクロスに合わせたのは<br>左WBの <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%96%B0%E4%BA%95%E6%82%A0%E5%A4%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#新井悠太</a><br><br>ウイングバック同士の連携が決まり<br>ホーム東京Vが先制<br><br>明治安田J1第12節<br>東京V×C大阪<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jみようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E4%BA%ACVC%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#東京VC大阪</a> <a href="https://t.co/9iffGtaPvU">pic.twitter.com/9iffGtaPvU</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1915718839746101589?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.26 20:30 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly