スウェーデンに惜敗も気になったディテールの3プレー/六川亨の日本サッカー見聞録 なでしこジャパンが2011年のドイツW杯で優勝し、翌年のロンドン五輪でも銀メダルを獲得。さらに15年のカナダW杯でも準優勝を果たした。しかし16年のリオ五輪は出場権を逃し、19年のフランスW杯は決勝トーナメント1回戦で敗退。21年の東京五輪もスウェーデンに1-3と敗れてベスト8で終わった。 その原因としては、澤穂 2023.08.12 11:30 Sat
浦和サポの乱入は防げなかったのか/六川亨の日本サッカーの歩み 先週末のJリーグは、まずJ3で首位の愛媛(0-0岐阜)と2位の富山(2-2今治)が揃って引き分け、3位の鹿児島が宮崎に2-3で敗れる波乱があった。上位3チームが小休止といったところ。そして3週間ぶりに再開されたJ1でも、湘南が広島を1-0で下して16試合ぶりの勝利をあげて最下位を脱出した。 ところが翌日、柏が京都 2023.08.07 19:30 Mon
Jリーグシーズン移行の難しさ①国際大会が目白押しの現状/六川亨の日本サッカー見聞録 Jリーグのシーズン移行を検討する分科会の、4回目のメディアブリーフィングが8月2日に開催された。過去2回の分科会の報告をまとめた資料も合わせて公開された。現状では最短で26-27シーズンからの春秋制への移行を検討しているものの、まだまだ検討課題が多いようだ。 シーズン移行に関しては、これまでも何度か検討課題として 2023.08.04 12:15 Fri
なぜか日本での人気はイマイチのバイエルン/六川亨の日本サッカーの歩み ドイツやスペインに勝つには、やはりカウンターしかないだろう。昨年のカタールW杯の話ではない。今後も日本が彼らに勝つには、劣勢に耐えながらカウンターを狙うしかない。そしてそれは、なでしこジャパンにも当てはまる。2011年のドイツ戦も、押し込まれながら交代出場の丸山桂里奈の決勝点で難敵を退けて世界の頂点に立った。 そ 2023.08.02 18:30 Wed
アル・ナスルは意外な好チーム/六川亨の日本サッカー見聞録 ネットの利便性は十分に承知しているものの、雑誌の編集者だったせいか「紙媒体」へのこだわりは捨てられないようだ。小説はタブレットではなく文庫本だし、ニュースも毎朝、新聞を読まないと一日が始まらない。 で昨日のインテル対アル・ナスル(サウジアラビア)戦である。パリSG対アル・ナスル戦はテレビで見ることができたものの、 2023.07.28 18:00 Fri
マンチェスターと言えばシティの時代?/六川亨の日本サッカーの歩み 4年前の19年8月に続き、マンチェスター・シティが3度目の来日を果たした。19年の日産スタジアムでの横浜FM戦では多くのファンが詰めかけ、6万5025人と当時の新記録を達成した。その時は日本に多くのシティ・ファンがいることに驚かされたが、その思いは4年後の今月23日の試合でさらに強くなった。スカイブルーのユニホームを着 2023.07.25 15:00 Tue
女子W杯開幕で思うFIFAの問題点/六川亨の日本サッカー見聞録 女子のW杯が20日に開幕し、地元ニュージーランド(FIFAランク25位)が優勝経験もあるノルウェー(同12位)を1-0で倒して白星発進した。試合は地元の大声援を受けたニュージーランドが押し気味に進め、後半3分にGKが起点となったカウンターから最後は大型FWのウィルキンソンが決勝点を決め、大会通算16試合目(5大会連続6 2023.07.21 12:40 Fri
次期会長選挙の行方~選挙は実施されるのか?/六川亨の日本サッカー見聞録 13日朝のこと、ネットで日刊スポーツの記事を読んでちょっと驚いた。その記事によると、当初は来年1月に予定されていたJFA(日本サッカー協会)の次期会長選挙が1カ月ずれ込み、2月に実施されるそうだ。 正式に変更を承認するための臨時評議員会が今月30日に開催されるが、その報告が13日の理事会でなされる見通しだという。 2023.07.14 17:00 Fri
中島翔哉の退団で思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録 7月6日、残念なニュースが飛び込んできた。トルコのアンタルヤスポルに所属するMF中島翔哉が契約を解除されたと報じられた。中島は22年9月にポルトガルのポルティモネンセからアンタルヤスポルへ移籍。しかしハムストリングの負傷により2ヶ月間ほど離脱した影響もあり、16試合(スタメンは7試合)に出場したもののノーゴール・ノーア 2023.07.07 20:25 Fri
連覇達成のU-17日本代表、韓国戦の勝因は?/六川亨の日本サッカーの歩み 7月2日、タイで開催されたU-17アジアカップ決勝で、日本はライバルの韓国を3-0と一蹴して2018年に続き4回目のアジア制覇を果たした。 試合の詳報は現地で取材している記者の方々に任せるとして、やはりターニングポイントになったのは前半44分、CBコ・ジョンヒョンが2枚目のイエローカードで退場になったことだろう。 2023.07.04 16:00 Tue
U-17W杯やビーチW杯に見るFIFAの怠慢/六川亨の日本サッカー見聞録 6月29日のこと、タイで開催されていたU-17アジアカップ準決勝で、日本は難敵イランを3-0で下して2大会連続の決勝戦進出を果たした。日本はすでに準々決勝でオーストラリアを3-1で倒してU-17W杯の出場権を獲得していた。とはいえ、勝ち進むことで修羅場の経験を重ねられれば、本大会に向けて絶好のシミュレーションとなる。 2023.06.30 22:45 Fri
“ギネス記録”を樹立したクリスティアーノ・ロナウドの偉業を改めて振り返る/六川亨の日本サッカーの歩み 今月20日のこと、EURO2024の予選でポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドが代表通算200試合出場という偉業を達成した。もちろん男子選手初となる快挙で、ギネス世界記録にも認定された。ロナウドについて、所属クラブでの栄光はいまさら紹介する必要はないだろう。代表でもW杯5大会連続ゴールというペレでもなしえなかった新記 2023.06.27 12:00 Tue
CF争いは古橋亨梧が半歩リードか?/六川亨の日本サッカー見聞録 日本が4-1と快勝したキリンチャレンジカップ2023のペルー戦。左SB伊藤洋輝の代表初ゴールに始まり、三笘薫が1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、エルサルバドル戦に続いて攻撃陣が爆発した。この試合の詳細や、伊東純也や前田大然ら活躍した選手についてはすでに多くのメディアで取り上げられているので、ここではそれ以外の選手に 2023.06.23 19:00 Fri
女子W杯はテレビで観戦できるのか?/六川亨の日本サッカーの歩み なでしこジャパンは今月27日より1次キャンプに突入する。7月14日(金)には仙台でパナマ女子代表との壮行試合を行い、22日(土)に女子W杯オーストラリア&ニュージーランド2023でザンビア女子代表との初戦を迎える。 すでにW杯に臨むメンバー23名は発表された。2011年のドイツW杯優勝メンバーである岩渕真奈が外れ 2023.06.20 12:00 Tue
エルサルバドル戦で見えた新たなユニット/六川亨の日本サッカー見聞録 勝って当然の相手だったため、エルサルバドル戦のテーマはこれまでのカウンターに加えて攻撃のバリエーションを増やすこと、セットプレーからの得点など攻撃力のアップにあったはずだ。前者に関しては開始1分に久保建英のFKから谷口彰悟がヘッドで代表初ゴールを決めた。そして3分後には高い位置からのプレスで相手のミスを誘発してPKを獲 2023.06.16 17:30 Fri
監督交代の決断の難しさ/六川亨の日本サッカーの歩み 洋の東西を問わず、チームの成績が低迷すれば責任を問われるのは監督だ。大ナタを振るったフロントは、戦術や選手起用の変化に期待したり、いわゆる“ショック療法”として選手のメンタル面での変化、危機感やモチベーションのアップなどを期待したりする。 今シーズンのJ1リーグなら、第13節終了後の5月17日に柏はネルシーニョ監 2023.06.14 12:05 Wed
松木玖生の右手と若手Jリーガーのプレー強度/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは6月5日、FC東京のMF松木玖生を1試合の出場停止処分にすると発表した。正直、厳しい処分だと感じた。 問題となったシーンは6月3日のJ1リーグ第16節、FC東京対横浜FM戦の後半24分に起きた。マルコス・ジュニオールのドリブルに対し、松木は横からスッと身体を入れてマイボールにするとドリブルで突進しようと 2023.06.06 12:00 Tue
興味深い中国サッカーへの黒崎久志の指摘/六川亨の日本サッカー見聞録 6月5日から15日までイングランド・バーミンガムで、11日からはオーストリア・ウィーンで国際親善試合に臨むU-22日本代表のメンバー23名が発表された。すでに当サイトでもメンバーは紹介されているので割愛する。日本は10日にU-22イングランド代表と、14日にU-22オランダ代表と対戦する。 今夏のUー21欧州選手 2023.06.02 19:00 Fri
日本代表のDF陣は選手層の薄さが気になりませんか/六川亨の日本サッカーの歩み スコットランド・プレミアリーグの得点王に輝いた古橋亨梧(セルティック)が、27日のアバディーン戦で負傷したのは気になるところ。しかし彼以外では、三笘薫(ブライトン)が自身にとってもクラブにとっても初のEL(欧州リーグ)出場を決め、久保建英(レアル・ソシエダ)も自身初のCL(チャンピオンズリーグ)出場を決めた。そして鎌田 2023.05.29 13:15 Mon
日本代表メンバー発表で問われる古橋の覚悟/六川亨の日本サッカー見聞録 6月15日のエルサルバドル戦(豊田スタジアム)と、20日のペルー戦(パナソニックスタジアム吹田)のキリンチャレンジカップ2023に臨む日本代表26名が5月25日に発表された。3月の2試合で招集されたメンバーから注目される変更点は、今シーズンはG大阪に移籍したものの現在は最下位に苦しんでいるチームの守護神・谷晃生が外れ、 2023.05.25 21:30 Thu
ネルシーニョ氏の足跡を振り返る/六川亨の日本サッカーの歩み 第13節を終えた段階で2勝5分け6敗と低迷していた柏が、ネルシーニョ監督の退任と井原正巳ヘッドコーチの監督昇格を決定。初陣となった第14節の神戸戦では、積極的なプレスからOGを誘い、首位を相手に1-1のドローに持ち込んだ。 72歳のベテラン監督であるネルシーニョ氏が来日したのは1994年のこと。ヴェルディ川崎(現 2023.05.23 15:30 Tue
Jリーグ30周年で川淵さんが残したかったこと/六川亨の日本サッカー見聞録 5月15日はJリーグ30周年を記念して様々なイベントが開催されたが、同じ日にYouTubeで村井満元チェアマンと川淵三郎さんの対談の4回目がオンエアされた。「Jリーグの井戸を掘った人たち」というタイトルの対談では、これまで浦和の元広報の佐藤さんや、ヤマザキビスケット社の飯島社長、鹿島の元スカウト部長の平野さんら7人が登 2023.05.18 22:00 Thu
「J30ベストアウォーズ」が決定/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは93年のヴェルディ川崎対横浜マリノス戦が行われた5月15日から30年目にあたる昨日、ファン投票を基にした「J30ベストアウォーズ」の各賞を発表した。MVPにはJ1通算歴代最多となる672試合出場の遠藤保仁(磐田)を選出。ベストイレブンにはGK川口能活、DF内田篤人、松田直樹、井原正巳、中澤佑二、田中マルクス闘 2023.05.17 11:00 Wed
Jリーグ30周年スペシャルマッチの不思議/六川亨の日本サッカー見聞録 いよいよ今週末は「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」がスタートする。まず12日はFC東京対川崎Fの“多摩川クラシコ"が国立競技場で開催される。そして14日は同じく国立競技場で鹿島対名古屋の試合が開催される。鹿島対名古屋の試合は、Jリーグの開幕戦となった30年前の5月16日、鹿島スタジアムで行われた伝統の一戦でもある 2023.05.12 11:40 Fri
スコルジャ監督のチーム作りと選手起用がアジア制覇につながる/六川亨の日本サッカーの歩み 変則日程ではあるが、2022年のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝は浦和が1-1、1-0の1勝1分けで3度目の戴冠を果たした。敵地での第1戦を1-1で引分けた浦和は、ホームでの第2戦で勝つか0-0の引分けでも優勝というアドバンテージがあった。 とはいえ埼玉スタジアムでの第2戦の立ち上がりは、折からの強 2023.05.09 11:35 Tue
町田対秋田戦の2次元視野の限界/六川亨の日本サッカー見聞録 ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の森下源基元社長(82歳)が4月30日に肺炎のため死去したことが昨日報じられた。読売クラブ時代に副社長を、1994年から98年まではヴェルディ川崎の社長を務め、Jリーグ誕生前にはブラジルのサントスから三浦知良と三浦泰年の兄弟を獲得し、クラブの黄金時代を築いた。 Jリーグの川淵三郎 2023.05.05 13:00 Fri
ACLの歴史からみるアル・ヒラルと浦和の因縁/六川亨の日本サッカーの歩み 4月29日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦で、アル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦した浦和はFW興梠慎三の同点ゴールで貴重な勝点1とアウェイゴールを手にした。1点のリードを許した浦和だったが、後半8分、MF大久保智明のスルーパスは相手DFに阻止されたものの、ボールはアル・ヒラルのゴールへと向かい、飛び出 2023.05.03 08:30 Wed
シーズン移行の疑問点/六川亨の日本サッカー見聞録 Jリーグは4月25日の理事会後の会見で、現在の春秋制から秋春制へのシーズン移行を検討していることを報告した。シーズンを移行するかどうかの結論は今年中に出し、Jリーグ理事会の多数決で決定するという。 正直なところ、シーズン移行を蒸し返すのは拙速に過ぎるし、「結論ありき」の議論という印象が拭えなかった。 元々は 2023.04.27 18:00 Thu
J30周年記念ベストイレブンを一足先に予想/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは今年で30周年という節目の年を迎える。そこで、これまでの30年を回顧する「J30ベストアウォーズ」を開催することを発表。30年の歴史の中から「MVP」、「ベストイレブン」、「ベストマッチ」、「部門別ベストゴール」、「ベストシーン」などをファン・サポーターの投票をもとに決める。すでに投票は4月21日に締め切られ 2023.04.24 17:00 Mon
Jリーグ30周年アウォーズのベストゴールは?/六川亨の日本サッカー見聞録 早いか遅いかは個人の感じ方の違いだが、93年にスタートしたJリーグ(当時)は今年で30周年を迎える。確か10年前も、20周年記念としてファン・サポーターからのベストイレブンやベストマッチなどの投票が行われた。しかしながら記念行事としては大東和美チェアマンが主催したJリーグ関係者やスポンサーなどを招待したパーティーだった 2023.04.21 13:00 Fri