「チームにとってプラスになると思った」、八面六臂の活躍で劇的ドロー演出した東京Vの齋藤功佑が意識したプレーは…
2024.05.13 07:30 Mon
鹿島戦で今季初ゴール決めた齋藤功佑
東京ヴェルディが誇る“ゲームチェンジャー”が、16年ぶりとなった赤と緑の名門対決で、劇的ドローを演出した。
東京Vは12日、県立カシマサッカースタジアムで行われた明治安田J1リーグ第13節の鹿島アントラーズ戦を3-3のドローで終えた。
前半の入りから鹿島の圧力に呑まれたアウェイチームは、開始5分にハンドで与えたPKを決められて先制を許すと、直後の8分にもミス絡みの形で失点。さらに、2点ビハインドで折り返した後半立ち上がりにはセットプレーから今シーズンワーストの3失点目を喫し、万事休すかに思われた。
しかし、敗色濃厚の状況で流れを一変させる殊勲の働きを見せたのが、60分にMF綱島悠斗との交代で投入されたMF齋藤功佑だった。
卓越したフットボールIQと献身性、テクニックを併せ持つ多才なMFは、「フィジカル的な勝負をやめて、より相手が混乱する立ち位置を取れる選手を前線に置く」との指揮官の狙いからトップ下に投入された。
今季ここまで先発出場7試合、交代出場6試合と全試合に出場している26歳は、スタートからの出場時も攻守両面でチームに落ち着きをもたらす安定した仕事ぶりが光るが、城福浩監督が重要視する“ゲームチェンジャー”としてより決定的な活躍を見せている。
京都サンガF.C戦ではFW染野唯月の劇的同点ゴール、湘南ベルマーレ戦では今季J1初勝利をもたらしたFW山見大登の決勝点をアシスト。そして、この鹿島戦では敗色濃厚のチームに勝ち点1をもたらす見事な活躍を見せた。
齋藤は、「3点失っていたので、1個ずつまず点を取りに行くということを意識しながら、自分がトップ下に入って自由に動きながら、相手の陣形を崩して攻めていこうと思っていた」と、0-3という絶望的な状況で投入された際の考えを明かした。
チームとしては前半に相手の圧力に晒されてボールの前進に苦労していたが、「そこまで相手のプレッシャーが厳しくなくなってきたので、僕と(森田)晃樹と(見木)友哉のところで流動的に動きながら、(谷口)栄斗も入っていましたし、しっかりとボールを持ちながら、主導権を握りながら攻撃ができるなと思っていた」と冷静に戦況を見極めた上で、「点を取るためにしっかりと相手の嫌なところに顔を出しながら、流動的に動いて攻撃に厚みをもたらすというのをイメージしていた」という言葉通り、見事に今季初ゴールを奪って見せた。
「晃樹がいいパスをつけてくれて、1回で前を向けた中で、ちょっと左に置いて相手の股を抜くイメージを持ちながら足を振ったら入った」と振り返る自身のゴールによって流れを変えると、以降は「全然いけると思っていた。あそこからギアアップをして戦えている感じだったので、失点しなければ(追いつくチャンスは)あるな」と、追いつける感覚があったという。
こういった劇的な同点劇では“執念”、“不屈の精神”といった精神論的な表現があてがわれることも多々あるが、齋藤は「気持ちだけではどうしようもないところもある。しっかり前半から試合を見ていましたし、ベンチの選手と話しながら、どうしたらいいかという打開策を考えながら、イメージを持って中に入ったときに周りの選手と共有しながら、全員で戦えたことが同点に追いつけた理由」と、チームとして同点に追いつくための道筋がしっかりと定められていたことが大きかったと語った。
また、30分強のプレータイムを通じて、コンディションの良さを窺わせた一方、タイムアップの笛が鳴った直後にはかなり消耗した様子も見せていた緑の背番号8は、「大げさにパワーを出している姿勢を見せることがプラスになると思っていた」と、自身の狙いを明かした。
「途中から出た自分が大げさにではないですけど、ちょっとパワー、エネルギーを出している姿勢を見せることが、チームにとってプラスになるかなと思っていたので、途中から出たにも関わらず、最後はちょっとへばってしまいましたが、それよりも大事かなと思ったので、そこを意識してやりました。90分持たないということもあるかもしれないですけど、チームの戦い方的にも、それ(出し切ること)を必要とされていますし、それをやれた上でその時間を延ばしていければ、よりいいかなと思っています」
今季J1最年少スカッドで経験に乏しい東京Vにとって、戦況に応じて最適な役割をこなせるMFは“ゲームチェンジャー”として非常に重要な存在だ。
齋藤自身は「正直、この立ち位置に納得はしていない」と、一人のフットボーラーとして、もちろんスタメンでのプレーを強く意識しているが、「今は与えられている立場で、どれだけ自分自身成長できるか、チームに勝ちをもたらせるかを意識しながらやっています」と、今後もチームの勝利を最優先に、絶対的なレギュラーという立ち位置を確立するため研鑽を積んでいく。
東京Vは12日、県立カシマサッカースタジアムで行われた明治安田J1リーグ第13節の鹿島アントラーズ戦を3-3のドローで終えた。
しかし、敗色濃厚の状況で流れを一変させる殊勲の働きを見せたのが、60分にMF綱島悠斗との交代で投入されたMF齋藤功佑だった。
卓越したフットボールIQと献身性、テクニックを併せ持つ多才なMFは、「フィジカル的な勝負をやめて、より相手が混乱する立ち位置を取れる選手を前線に置く」との指揮官の狙いからトップ下に投入された。
すると、MF森田晃樹、MF見木友哉のボランチ2枚との流動性を生かしながらボールを引き出して攻撃を組み立ててリズムを作ると、69分にはその森田との連携から見事な左足のミドルシュートを突き刺し、反撃の狼煙を上げる今季初ゴールを記録。続く81分にはFW木村勇大の2点目の起点を担うと、最終的にチームは93分にセットプレー流れの見木のゴールによって土壇場で同点に追いつき、敵地から勝ち点1を持ち帰ることに成功した。
今季ここまで先発出場7試合、交代出場6試合と全試合に出場している26歳は、スタートからの出場時も攻守両面でチームに落ち着きをもたらす安定した仕事ぶりが光るが、城福浩監督が重要視する“ゲームチェンジャー”としてより決定的な活躍を見せている。
京都サンガF.C戦ではFW染野唯月の劇的同点ゴール、湘南ベルマーレ戦では今季J1初勝利をもたらしたFW山見大登の決勝点をアシスト。そして、この鹿島戦では敗色濃厚のチームに勝ち点1をもたらす見事な活躍を見せた。
齋藤は、「3点失っていたので、1個ずつまず点を取りに行くということを意識しながら、自分がトップ下に入って自由に動きながら、相手の陣形を崩して攻めていこうと思っていた」と、0-3という絶望的な状況で投入された際の考えを明かした。
チームとしては前半に相手の圧力に晒されてボールの前進に苦労していたが、「そこまで相手のプレッシャーが厳しくなくなってきたので、僕と(森田)晃樹と(見木)友哉のところで流動的に動きながら、(谷口)栄斗も入っていましたし、しっかりとボールを持ちながら、主導権を握りながら攻撃ができるなと思っていた」と冷静に戦況を見極めた上で、「点を取るためにしっかりと相手の嫌なところに顔を出しながら、流動的に動いて攻撃に厚みをもたらすというのをイメージしていた」という言葉通り、見事に今季初ゴールを奪って見せた。
「晃樹がいいパスをつけてくれて、1回で前を向けた中で、ちょっと左に置いて相手の股を抜くイメージを持ちながら足を振ったら入った」と振り返る自身のゴールによって流れを変えると、以降は「全然いけると思っていた。あそこからギアアップをして戦えている感じだったので、失点しなければ(追いつくチャンスは)あるな」と、追いつける感覚があったという。
こういった劇的な同点劇では“執念”、“不屈の精神”といった精神論的な表現があてがわれることも多々あるが、齋藤は「気持ちだけではどうしようもないところもある。しっかり前半から試合を見ていましたし、ベンチの選手と話しながら、どうしたらいいかという打開策を考えながら、イメージを持って中に入ったときに周りの選手と共有しながら、全員で戦えたことが同点に追いつけた理由」と、チームとして同点に追いつくための道筋がしっかりと定められていたことが大きかったと語った。
また、30分強のプレータイムを通じて、コンディションの良さを窺わせた一方、タイムアップの笛が鳴った直後にはかなり消耗した様子も見せていた緑の背番号8は、「大げさにパワーを出している姿勢を見せることがプラスになると思っていた」と、自身の狙いを明かした。
「途中から出た自分が大げさにではないですけど、ちょっとパワー、エネルギーを出している姿勢を見せることが、チームにとってプラスになるかなと思っていたので、途中から出たにも関わらず、最後はちょっとへばってしまいましたが、それよりも大事かなと思ったので、そこを意識してやりました。90分持たないということもあるかもしれないですけど、チームの戦い方的にも、それ(出し切ること)を必要とされていますし、それをやれた上でその時間を延ばしていければ、よりいいかなと思っています」
今季J1最年少スカッドで経験に乏しい東京Vにとって、戦況に応じて最適な役割をこなせるMFは“ゲームチェンジャー”として非常に重要な存在だ。
齋藤自身は「正直、この立ち位置に納得はしていない」と、一人のフットボーラーとして、もちろんスタメンでのプレーを強く意識しているが、「今は与えられている立場で、どれだけ自分自身成長できるか、チームに勝ちをもたらせるかを意識しながらやっています」と、今後もチームの勝利を最優先に、絶対的なレギュラーという立ち位置を確立するため研鑽を積んでいく。
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名古屋戦に臨む東京Vの城福浩監督、「優先順位の共有と予測」の課題に言及…練習復帰の山田楓喜の状態も説明
東京ヴェルディの城福浩監督が、22日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1第19節の名古屋グランパス戦に向けた会見を行った。 16年ぶりのJ1の舞台で、トップカテゴリーの経験に乏しい最年少スカッドを率いる城福監督。同じく昇格組で首位に立つFC町田ゼルビア、前節のサンフレッチェ広島相手に大敗を喫したものの、クラブ予算やスカッドの質を鑑みれば、健闘と言える11位でシーズン折り返し地点を迎えている。 J1残留を最大の目標のひとつに掲げながらも、より高みを目指す野心的な指揮官は、1-4で敗れた広島戦からのバウンスバックと共に、後半戦へ弾みを付けるべく、前半戦ラストマッチで9位の名古屋撃破を目指す。 「多くの差を感じた」と完敗を認めた古巣対戦から1週間を経て臨む、今回の一戦に向けて城福監督は「何に差があったか、掴みづらいぐらいの点差だった」という部分で、「我々が整理できること。今のスカッドでやれることという意味で、すごく極めてベーシックなところに着目した」と、選手たちに要点を絞った上で課題を伝えたという。 「完敗と言っていい広島戦を受けて、我々が何を整理してしっかり伝えるかというところでは、基本的なところというか、ベーシックなところに目を向けて、例えば立ち位置であるとか、ポジションのタスクであるとかそういうことではなく、ボールの状況で何を優先すべきかというところが、そこに差があったというふうに思っています」 その差の部分では広島戦後に“局面での力の出し方”、“ランニングの質”といった部分の差に言及する選手が多かったが、指揮官は「優先順位の共有と予測」という、より根本的な部分で違いがあったと説明している。 「(出力の出し方やランニングの質の違いを)選手は感じたと思います。それを抽象的ではなくて具体的にランニングの質とは何なのか、スプリント回数が多いとか、少ないというのはどういうことなのかと。ランニングの質とか出力の出し方ということは、いつ走るかです。そこは予測であったり、パスの優先順位が明確ということ。ボールホルダーがフリーであれば、足元でもらうよりも裏。そこの差は(映像で)見せました」 「我々のチームはボールホルダーがフリーなのに、足元でもらおうとしている。そこは僕自身の反省ですけど、[3-4-3]だから、このポジションにはこういうタスクがあるというのは、それは大まかな話であって、サッカーというのはどこのポジションがここにいなければいけないというわけではない」 「そうすると、ボールホルダーがヘッドアップできる状況というのは、いつ起こるかわからない。でも、それが起こった瞬間の反応とか、出し手と受け手の優先順位の選び方のところでは大きな差がありました。それは彼らから見ると、出力の差に見えると思います。ただ単に出力というのは、優先順位の共有と予測。もちろん、素走りのスピードというのも、広島はそれが特徴的なので、スピードとパワーという部分で多少の差はあったとしても、もっと大きな差というのは状況における優先順位の共有と予測でした」 また、一時改善傾向が見受けられたものの、ここ最近改めて課題として浮き彫りとなるセットプレーからの失点という部分では、ストーンの数を増やすなど現状の選手がより得意な形へのマイナーチェンジといった試行錯誤を口にしつつも、「マークを高いレベルでつけるようにならないといけない」と選手個々の改善を強く求めた。 「何がこのチーム、このメンバーにとって一番いいのかというのは、スタッフと話しながらやっています。ただ、それ以前に根本的なところでマークをつくのが苦手だという選手が多くなったら、どんなやり方をしても同じ」 「マークというのは相手がじっとしてくれれば誰でもつけますが、相手は駆け引きをして動きがあって、3度ぐらいフェイクがあって、しかもグループでブロックもしてくる。さらに、J1ではデザインしたところにボールが来るので、まず根本的なマークをつくというところのレベルを上げる。出ている選手全員が高いレベルでマークをつけるようになるということがすごく大事なことです」 そういった課題克服に取り組みつつ臨む名古屋戦では、MF米本拓司、MF稲垣祥、MF森島司、DF野上結貴と古巣対戦となった前節同様にこれまでの監督キャリアで指導し、愛弟子とも言える選手たちと対峙する。 「逆の言い方をすれば、向こうの選手も僕の志向をわかっている」と各選手の長所も短所も知り抜くアドバンテージはないとしながらも、「ただ特長を出させたら、非常に手ごわい選手たちなので、彼らの特長を出させないために、チームとしても取り組まなければいけない」と、やはり教え子への警戒を口にしている。 これまで何度も対戦してきた長谷川健太監督が率いる名古屋というチームについては「ボールを刈り取れる選手がいて、カウンターでスピードを出せば、追いつけないぐらいの速い選手がいて、フィードから一発でロングフィードで裏を取ってそこからチャンスを作るような展開も、彼らの中のパターンのひとつ」と分析。 ただ、「もちろん相手のこともリスペクトはしますけど、我々がやるべきことというのは非常にベーシックなところ。広島戦で出た上位陣との差を縮めるというところにフォーカスしたいと思います。ベースのところは広島戦のあの完敗があったからこそ、こういうふうに改善できたねというチームになって、そこはしっかり表現したいと思います」と、引き続き自分たちへベクトルを向けている。 なお、負傷者に関してはキャプテンのMF森田晃樹ら引き続き数名を欠くことになるが、DF宮原和也、MF綱島悠斗、FW白井亮丞に加え、心身のリフレッシュを終えたMF山田楓喜が全体練習に復帰。少しずつ離脱者が戻ってきている。 5月22日のルヴァンカップ広島戦以来の公式戦復帰も期待される山田楓に関しては「身体自体に不具合があるわけではないので、そこは心身ともにリフレッシュして今週戻ってきました。動き的には全く問題ない」と説明。 名古屋戦での起用の可能性については「ゲーム体力や強度というところでいきなり100%でというところはちょっとやってみないとわからない」としながらも、「彼が18人の中に入って勝ち点3を取るためのハードワークができる状態であれば、彼もその候補の中に入ってくるので、そこは最後の最後までしっかり見極めたい」と、チーム内の競争を大前提に状態次第でメンバー入りもあることを示唆した。 2024.06.21 18:00 Fri5
「強いヴェルディを取り戻せれば…」、京都から紆余曲折の末に東京V加入の木村勇大、山田楓喜が意気込み
京都サンガF.C.から東京ヴェルディに期限付き移籍で加入したFW木村勇大、MF山田楓喜が新天地での意気込みを語った。 昨シーズン、城福浩監督の下で明治安田生命J2リーグを3位でフィニッシュし、J1昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1復帰を果たした東京V。 今冬の移籍市場では大学や高校、ユースからの新卒選手、J2のライバルクラブからの補強に加え、J1のライバルクラブから若手選手の期限付き移籍と合計14名の新戦力を迎え入れた。 そのなかで京都からは共にパリ・オリンピック世代で、U-23日本代表招集歴もある木村、山田と2人のアタッカーが加わることになった。 かつて東京ヴェルディジュニアに在籍し、関西学院大学在籍時にも練習参加していた木村に加え、山田も昨夏の段階でクラブ強化部が獲得に動いていたなか、紆余曲折を経ての加入が実現した。 加入決定時のリリースで「ただいまの感情が強い」と語っていた木村は、約10年ぶりに実現した“古巣”への帰還への思いを語る。 「ジュニアにいたこともそうですが、大学のときも一番早い段階からずっと声をかけていただきましたし、そういう意味ですごく思い入れがあります。あのときは京都がJ1に上がったタイミングで、自分としてJ1でやりたいと考えての決断でした。ただ、ずっと恩は感じていましたし、今回また声をかけてもらったところでヴェルディしかないと思いました」 「昔からヴェルディはうまいイメージが強くて綺麗に崩して勝つというのが、自分が小さいときに見ていた時代には信念のように感じていました。そういう意味ですごく大好きなサッカーでしたし、城福監督が就任してからはすごく良い意味でチェンジしたと思いますし、うまいながらもしっかりと戦ってという感じです。自分が今まで見ていたときはうまいけど戦えずに最後勝てないとか、最後に失点してしまうという感じでずっとJ2にいたイメージだったので、すごく良い方向に変わっていると思っています」 「ずっと近い距離にトップの選手がいて、それを毎日見ている感覚だったので、それが逆の立場になるという実感はないですが、すごく細かいところまで小さいながらも目に付く部分はありました。プレーはもちろんそれ以外の行動のところでも手本というか、尊敬できるような選手になれるように頑張りたいです。昨日(13日)は初めてクラブハウスに行きましたが、何も変わっていないなという懐かしい気持ちでした」 現在のトップチームには関西学院大学の同期であるFW山田剛綺に加え、ジュニア時代のチームメイトであるMF森田晃樹、MF綱島悠斗の2選手が在籍。木村は16年ぶりの昇格に導いた主将を「変わらずに不愛想な感じ(笑)」とイジリつつ、元チームメイトとの共闘を心待ちにしている。 「関東に来たときにはちょくちょくと会っていました。晃樹とは自分が大学生で練習参加していたときに車に乗せてもらったりしました。悠斗は大学時代に試合をすることはなかったですが、会場で会う機会はあったのでしゃべったりしていました」 「(山田剛綺とは)大学でずっと2人で出たりすることが多かったですし、ポジション的に争いながらも出ることが多かったので、すごく信頼している選手です。個人的に連絡も取り合っている選手なので、また一緒に試合に出られれば、個人的に嬉しいです」 「(森田は)昔からめちゃくちゃうまかったですし、そういう意味で信頼していました。いろいろあったとは思いますが、いまこうやってチームを引っ張っていることはすごいことだと思いますし、そういう選手を助けられればと思います」 一方、京都のアカデミー育ちで初の移籍を決断した山田は、今年にパリ五輪を控え、将来的な海外移籍を視野に入れたなかで自身の力を最も活かせる場所としてヴェルディ行きを決断した。 「これから生きていくなかで同じチームでプレーし続けるという考えは自分のなかではなかったことなので、もっともっとステップアップして今年はオリンピックもあるので、それを経て海外に行きたいという思いもあります。自分が一番活かせて活かせられる、そういうチームを選びました。京都から海外へという考えももちろんありましたが、自分は向こうに行くだけの結果も出せていないですし、もっと日本で結果を出しながらやっていかないと考えていたなか、今年J1に上がったチームで一番勢いがあるチームだと思っていますし、そこで自分が一緒にJ1で旋風というか、一番勢いを見せられるチームだと思っているので、そこに魅力を感じて来た感じもあります」 「(オリンピックイヤーでの移籍に)迷いはなかったです。去年の夏から話をもらっていたなかでそれを断ってしまいましたが、またこうやって声をかけてもらったのでこっちで挑戦してみようと思ったのと、オリンピックはあまり意識せずにという感じでした」 「自分自身初めての移籍なので楽しみな部分が多いです。(ヴェルディを勝たせますとのコメントは)自信がないとこういう発言はできないと思うので、自分に自信を持っているからこそこうやって移籍してきましたし、勝たせる準備はしてきているので、自分を出していきたい」 あくまで一人のプロフェッショナルとしての決断と語った一方、昨夏にオファーを受けたこともあり、昨シーズン終盤のヴェルディの戦いは気になっていたという。とりわけ、J1昇格が懸かったプレーオフはファン目線で観戦していた。 「試合はちょくちょく見ていましたし、それこそプレーオフの試合は一人のファンとしてというか、テレビの前で応援しながら見ていました。ヴェルディを応援していました。(笑)」 かつてJ1の舞台で主役を担った当時のことは分からないとしながらも、ヴェルディの伝統の重みを理解する京都からのローンプレーヤー2人は、久々のJ1の舞台に臨む新生ヴェルディの一員として新たな歴史を築くという決意を示す。 アカデミー在籍歴のある木村は「自分がいたころはずっとJ2で戦っていたので、J1を戦っていたころのヴェルディのことはよく分からないです。ただ、父がサッカー好きで昔のヴェルディは強かったということは小学生でジュニアに加入するころに聞かされていました。また、強いヴェルディを取り戻せればと思います」と、名門復活への思いを語った。 一方、山田は「京都から来た選手2人でこのチームを勝たせようと話していました」とエピソードを明かした木村同様に、「ヴェルディがどれだけすごい熱量でどういうものを築き上げてきたかは少しは分かっているつもりなので、そこに自分がひとつ上乗せして築き上げれればと思います」と意気込みを語った。 2024.01.16 19:15 Tue東京ヴェルディの人気記事ランキング
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東京Vの31歳DF山越康平が千葉へ期限付き移籍「僕の持てる力全てを注ぎます」
ジェフユナイテッド千葉は28日、DF山越康平(31)の東京ヴェルディからの期限付き移籍加入を発表した。移籍期限は2025年1月31日までとなり、東京V戦の公式戦出場は不可となる。 山越は栃木SCのジュニアユース出身で、矢板中央高校から明治大学へと進学。大宮アルディージャでプロキャリアをスタートし、2022年から東京Vでプレーしている。 明治安田J1リーグへ昇格した今シーズンは、ここまで出番が4試合とプレータイムが減少。YBCルヴァンカップの2試合はどちらもプレーしたものの、J1では4月13日の第8節FC東京戦を最後にメンバー外が続いていた。 山越は両クラブを通じてコメントしている。 ◆ジェフユナイテッド千葉 「東京ヴェルディから来ました山越康平です。ジェフ千葉の為に僕の持てる力全てを注ぎます。素晴らしいサポーターとスタジアムで闘えることを心待ちにしています。応援よろしくお願いします」 ◆東京ヴェルディ 「このたび、ジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍することを決断しました。このエンブレムを背負って最高のチームメイト達やサポーターと共に闘えた2年半はとても幸せでしたし誇りでした。こんな感情を普段中々抱かないのですが、心の底からヴェルディというクラブが好きになりました」 「ヴェルディにいた選手が口を揃えていうように、僕も緑色が好きになりましたし、身につける物を緑色を好んで選ぶようになりました。昨年のJ1昇格を決めた国立の景色は一生忘れることのない思い出です。ここで経験したことを次のチームで生かして頑張ります。心からヴェルディのJ1『定着』を願っています。2年半本当にありがとうございました」 2024.06.28 17:31 Fri2
横浜FM撃破で後半戦初白星の東京V…前線総入れ替えの賭けに勝った勝負師は「全員で勝ち取った勝利」とより大きな価値見いだす
東京ヴェルディが、開幕戦で敗れた横浜F・マリノス相手にリベンジを果たした。 前節、ジュビロ磐田に0-3の完敗を喫して後半戦を黒星でスタートした東京Vは29日、日産スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第21節で横浜FMと対戦した。 今シーズンの開幕戦で1-2の逆転負けを喫したライバル相手にバウンスバックを狙った中2日の一戦では、前節から先発5人を変更。その中で城福浩監督は、保有元との対戦で起用できなかった試合を除き、リーグ全試合で先発起用してきたFW木村勇大、FW染野唯月の両エースに加え、背番号10のMF見木友哉をベンチスタートとし、MF山田楓喜、FW山田剛綺、FW山見大登を前線で起用する大きな賭けに出た。 その前線のテコ入れに加え、中2日での3連戦ラストマッチ、高湿度のタフなアウェイゲームにおいてハイインテンシティのスタイルに原点回帰すると、前半はその狙いが完璧に機能。 最前線に入った山田剛がアンカーのMF喜田拓也を抑えながら、2シャドーがセンターバックを掴みに行き、そこにウイングバックの縦ズレ、3バックの両脇の横ズレで連動しながらトリコロールが得意とするボールの循環を遮断。12分に右CKの二次攻撃から山見の圧巻のミドルシュートで先制点を奪うと、22分にはDF林尚輝の見事なダイレクトスルーパスで右サイドの背後を取った山田剛のグラウンダークロスがDF上島拓巳のオウンゴールを誘発し、瞬く間にリードを広げた。 その後、前半途中に喜田の1アンカーからMF渡辺皓太を1列落としたダブルボランチの形で修正を施したホームチームの反撃を受け、徐々にポケットを取られると、前半終了間際にその後手を踏んだ形からFW宮市亮に1点を返されたが、上々の形で前半を終えた。 後半は序盤のピンチを撥ね返したタイミングで、満を持して木村、染野、見木の主力3人を同時投入。この交代によって前線でボールを収めつつ、前がかりな相手を引っくり返してカウンターで3点目を奪うプランは嵌らなかったが、守護神マテウスの2度のビッグセーブを含め守備陣の身体を張った再三の好守によって前半のリードを守り抜き、敵地で2-1の勝利を収めた。 試合後の会見では防戦一方の後半のパフォーマンス、クローズの局面での攻撃のやり方を含め課題にも言及した城福監督だったが、ハーフタイム直前の失点を除き攻守に圧倒した前半について「守備も前にアグレッシブに行き、ラインも高く保ち、奪った後も前にボールを運ぶという意味で、我々が本来、今年の開幕から目指したものを、前半しっかり出してくれた。3点目が取れるチャンスもあったし、あれぐらい畳みかけるような状況で、3点目を取るか、あるいは前半を2-0のまま終わらすことができれば、最高の前半だったかなと思います」と手応えを口に。 さらに、「持たれるのはしんどかったと思いますけど、選手はやらせてはいけないところを、みんなで共有しながら最後のところは身体を張ってくれた。普段先発で行って、後からクローザーとして出てくる選手たちが、今回は逆になりましたが、各々が期するものがあって、各々の役割を全うしてくれたことで、このアウェイで勝ち点3を取れたと思いますし、全員で勝ち取った勝利なので、非常に価値がありますし、これをしっかり次につなげたい」と、総力戦でつかみ取った勝ち点3により大きな価値を見いだした。 常々、フラットなチーム内競争を促しながらも、攻撃面で明確なストロングポイントになっている木村、染野の両エースを同時にスタメンから外すという大きな決断に関しては、「今年で最低の試合」と強い憤りを示した磐田戦の敗戦を受け、「我々が目指しているサッカーに今進んでいるのか」と自問自答の末に下した決断だった。 「これまでずっとレギュラーで出てきた選手というのは、そういう成果を出してきて、そういう努力をしてきた選手たちですけど、いつしか免除するものがあったわけではないですけれども、彼らのよさが出ているのであれば、目をつぶっていたりした自分がいた。前節の負けというのは私のせいかなと思っていました」 その上で「ここで、やはりこのチームが目指したいものが何なのかということを考えたときに、前線の3人のハードワークというのは欠かせないものなので、賭けではありましたけど、彼らの思いに託しましたし、おそらくベンチで見ていた選手も相当刺激になったと思います」と、連敗かバウンスバックの勝利かで、今後のチームの行方を左右する中での賭けに勝利した勝負師は安堵と共に晴れやかな表情で期待に応えた選手たちの仕事を称えた。 「各々が期するものがあった」と指揮官が言及していた部分では、ここ数試合で消化不良のプレーが続いた山田剛、MF稲見哲行の2選手がこの試合で見せたパフォーマンスは非常に印象的なものだった。 強度の高い守備に2点目をお膳立てした背番号27に関して指揮官は、以前からその高いポテンシャルを引き出し切れていないとの反省を口にしていたが、この一戦を通じてそのヒントを得たようだ。 「中2日ではありましたけど、我々らしく我々が目指すものを出し切って、90分戦うというところで、彼の役割というものを明確にしました。彼が先頭を切ってスイッチを入れてくれるので、あとの選手が追随してボールを追いかけるのか、しっかり締めるのか、ラインを上げるのか、下げるのかというのは非常に明確だった。いろんな状況のなかで判断させるよりも、彼は先頭を切ってプレーさせる方が攻守において、彼の良さが活きると考えていました」 一方、右ウイングバックでプレーした稲見は何度か入れ替わられる場面や繋ぎの部分での判断ミスは見受けられたものの、チーム最多の走行距離、スプリントを記録し、宮市、FWエウベルとリーグ屈指のウイングプレーヤー相手に見事な奮闘を見せた。 城福監督は「フィジカル、運動量を含めて彼のストロングというのを前面に押し出してほしいと思っていましたし、特に今日の相手は日本の中で屈指のウイングが先発でも後から出てくる選手もいるので、彼のフィジカル的なものというのを押し出してくれれば、そうやられることはないだろうと思っていましたし、彼もそこに特化して集中してやってくれた」と、その起用の意図とともに与えられた役目を完遂したダイナモの奮闘を労った。 1失点は喫したものの、磐田戦の大量失点から中2日の一戦で、守備面の修正や指揮官が求める靴一足分の寄せといった意識の改善を示した中、DF千田海人は「チームで城福さんが伝えたいことをしっかり代わって出た選手含めて全員で、前半から体現できた試合」、「磐田戦じゃ基本的なところでの走るやプレッシングするとか、そういう相手に圧力を与えるところがやっぱり少なかった。今日はしっかりそこのところで相手にプレッシング、裏に抜けて走ること、スプリントすること、プレスバック、セカンドボールの予測。そこにどれだけ出力を出せるかというところを、今日はみんなできていたと思う」と、指揮官の明確な指示の下、短期間での立て直しに満足感を示した。 ゲームキャプテンとしてチームを締めたDF谷口栄斗も「アウェイですし、開幕戦はああいう負け方をしていた相手だったので、今回勝てたことはすごく大きいですし、チームとしてまた自信になる勝利」と難敵相手のこの勝利がチームの自信に繋がると感じている。 また、木村と染野のレギュラーストライカーコンビに良い形で刺激を与えた山田剛は「チーム内で競争していけるチームがやっぱり強いチームだと思うので、一喜一憂せずにここから後半戦も始まっていくので、もっとチームの力になり、他のチームにも脅威を与えられるような選手になりたい」と、後半戦でのさらなる活躍を誓った。 クラシコでの勝利で暫定ながら9位に浮上した昇格組は、同じく開幕3戦目で敗れたセレッソ大阪をホームに迎える次節で、再びのリベンジと共に後半戦初の連勝を狙う。 2024.06.30 07:30 Sun3
「ファインプレーすぎ」「見てるところが違う」プレミアからやってきた主審がJリーグで神ジャッジ! 完全なファウルも、アドバンテージで決勝ゴールに「日本人にもこういう主審増えてほしい」
Jリーグの試合で見られた世界基準のジャッジが話題となっている。 日本サッカー協会(JFA)は審判交流プログラムとして世界各国の審判員を期間限定で招へいしており、Jリーグなどの試合を担当してもらっている。 様々な国のトップリーグや世界大会でジャッジしている主審や副審らが日本のサッカーをジャッジする中、話題のジャッジが誕生した。 そのジャッジが出たのは、22日に行われた明治安田J1リーグ第19節の東京ヴェルディvs名古屋グランパスの一戦だ。 この試合を担当したのは、ダレン・イングランド主審。2020年からプレミアリーグで笛を吹いている主審で、2023-24シーズンはプレミアリーグで12試合を担当。チャンピオンシップ(イングランド2部)で10試合を担当していた。 Jリーグでも15日に行われたセレッソ大阪vs浦和レッズで初めて笛を吹いた中、この試合が2試合目となった。 イングランド主審が注目を集めたのは52分のシーン。0-0で迎えた中、名古屋が東京Vのゴール付近でスローイン。すると、クロスをクリアした東京Vがカウンターを発動させる。 右サイドでパスを受けた翁長聖が木村勇大にパス。木村はドリブルを仕掛けてハーフウェイラインを越えると、山中亮輔に後ろから掴まれて引き倒される。完全にファウルであり、副審はフラッグを掲げていたが、後方から走っていた翁長がこぼれ球を拾いドリブルスタート。イングランド主審は笛をすぐに吹かずに、アドバンテージをとった。 倒した山中もファウルを覚悟したため翁長の動きについていけず。翁長の前には広大なスペースが、ディフェンダーも間に合わず、翁長はそのままボックス内に侵入。GKランゲラックが前に出たところで、見事な浮き球ループシュートを決め、東京Vが先制した。 諦めなかった翁長のプレー、そして見事にループシュートを決めた技術もさることながら、このシーンでは明らかなファウルであったものの周りの状況を見てすぐに笛を吹かずにアドバンテージをとったイングランド主審の判断に称賛の声が集まった。 「主審ナイスジャッジすぎる」、「ナイス判断」、「プレミアの主審は見てるところ違う」、「ファインプレーすぎ」、「完璧な仕事してる」、「神アドバンテージ」、「よく流したと思う」、「日本人にもこういう主審増えてほしい」と称賛のコメントが集まった。 このゴールは決勝点となり、東京Vが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】主審の判断が絶賛浴びる!!Jリーグを担当したプレミア主審のアドバンテージが決勝点に</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="A_VVJgu16gE";var video_start = 190;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.23 23:05 Sun4
山本理仁のシント=トロイデン完全移籍が決定! パリ五輪世代の司令塔は昨夏にG大阪からレンタル
シント=トロイデンは30日、ガンバ大阪からU-23日本代表MF山本理仁(22)の完全移籍加入を発表した。 東京ヴェルディのアカデミーで育ち、高校2年生の2019年に飛び級昇格の左利き司令塔はトップチームで3年半を過ごした後、2022年夏からG大阪で初のJ1挑戦。昨年6月からはシント=トロイデンにレンタル移籍し、ベルギーを舞台に初の欧州挑戦を果たした。 そのベルギーでは途中出場が主だったが、公式戦35試合でプレー。代表では各世代で中心となり、来たるパリ・オリンピックのU-23日本代表メンバー入りも期待されるなか、完全移籍へ移行が決まった。 シント=トロイデンの公式サイトで「この度、STVVに完全移籍することになりました! 今年こそは目に見える結果でチームに貢献したいと思います! 応援よろしくお願いします」と決意を新たにすると、G大阪を通じても次のようにコメントしている。 「この度シント=トロイデンVVに完全移籍することになりました。ガンバ大阪というクラブで僕自身何も残すことはできませんでしたが、J1初挑戦だった僕にとっては毎日が刺激的で、成長させてもらえました」 「皆さんのパナスタでの声援、今でも忘れられません。ガンバ大阪というクラブ、大阪の街、人柄、全てが大好きです。最後になりますが、ガンバ大阪の躍進を心から願っています。そして今年のタイトル獲得を期待しています!」 「短い間でしたがありがとうございました!」 2024.06.30 15:29 Sun5