トモリ不運の退場もミランがエンポリ撃破で白星奪還! レオン決勝点にS・ヒメネスがセリエAデビュー弾でダメ押し【セリエA】
2025.02.09 03:57 Sun
レオン弾でエンポリ撃破
セリエA第24節、エンポリvsミランが8日にスタディオ・カルロ・カステラーニで行われ、アウェイのミランが0-2で勝利した。
リーグ前節はデルビー・ディ・ミラノを土壇場の失点で1-1のドローに持ち込まれた8位のミラン。それでも、ミッドウィークのコッパ・イタリアではローマを3-1で撃破し、バウンスバックの白星を挙げた。
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフのフェイエノールト戦を控えるなか、今節は16位のエンポリとのアウェイゲームで勝利を狙った。コンセイソン監督はプリシックに代えてフェリックスを初先発させた以外、全く同じスタメンを継続した。
冷たい雨が降りしきる中でスタートした一戦は動きの少ないクローズな展開で進んでいく。
メリハリの利いたエンポリの守備に手を焼くミランはエイブラハムに良い形でボールが入らず、両サイドバックを含めて全体の押し上げに苦労する。そのなかでフェリックスが幾度か仕掛けを意識を示したが、シミュレーションでカードをもらうなど効果的とは言えず。
攻めあぐねるミランは前半終了間際にボックス手前の好位置で得たFKの場面でテオ・エルナンデスが味方のずらしたボールを左足で狙ったが、これは枠の左へ外れて先制点とはならなかった。
迎えた後半、ミランはハーフタイムで3枚替えを敢行。フォファナとアレックス・ヒメネス、エイブラハムを下げてレオン、プリシック、サンティアゴ・ヒメネスを投入。最前線にS・ヒメネス、2列目に右からプリシック、フェリックス、レオンを並べる布陣となった。
立ち上がりはその途中投入の選手を中心に厚みのある攻撃を仕掛けたミランだったが、思わぬアクシデントに見舞われる。55分、オフサイドポジションから背後へ抜け出したコロンボをDFトモリがアフターチャージで倒すと、2枚目のイエローカードが掲示されて退場に。この場面ではオフサイドディレイとイエローカードに対してVARが介入できない二重苦によって、ルール上試合中の判定変更は叶わず、無念の退場となった。
これで厳しくなったミランだったが、65分には競り合いの際にのど輪を見舞ったS・ヒメネスがDFマリアヌッチに後ろ足で股間を軽く蹴り上げられる事象が発生。オンフィールド・レビューの末にこれが報復行為と判断され、マリアヌッチが一発退場となった。
10分ほどで10対10の数的同数を取り戻したアウェイチームは攻勢を強めると、直後の68分にはボックス右で縦に仕掛けたプリシックの丁寧な浮き球の折り返しを、ファーでフリーのレオンがピッチへ叩きつける強烈なヘディングシュートで合わせた。
途中投入の両翼のコンビネーションによって待望の先制点を挙げたミラン。この直後にはフル稼働が続くラインデルスを下げてDFチャウを投入し攻守のバランスを整えたが、攻撃の手は緩めない。
76分、GKメニャンの長いクリアを前線でスルーし、プリシックに繋いだS・ヒメネスがボックス右でボールを受け直すと、カットインから得意の左足シュートをゴール左上隅に突き刺し、セリエAデビュー戦を自らのゴールで祝った。
その後、フェリックスはセリエA初ゴールのチャンスを逃したが、危なげなくクリーンシートで守り切ったミランが敵地で0-2で勝利。リーグ戦でも白星を取り戻し、週明けのフェイエノールト戦へ大きな弾みを付けた。
エンポリ 0-2 ミラン
【ミラン】
ラファエル・レオン(後23)
サンティアゴ・ヒメネス(後31)
リーグ前節はデルビー・ディ・ミラノを土壇場の失点で1-1のドローに持ち込まれた8位のミラン。それでも、ミッドウィークのコッパ・イタリアではローマを3-1で撃破し、バウンスバックの白星を挙げた。
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフのフェイエノールト戦を控えるなか、今節は16位のエンポリとのアウェイゲームで勝利を狙った。コンセイソン監督はプリシックに代えてフェリックスを初先発させた以外、全く同じスタメンを継続した。
メリハリの利いたエンポリの守備に手を焼くミランはエイブラハムに良い形でボールが入らず、両サイドバックを含めて全体の押し上げに苦労する。そのなかでフェリックスが幾度か仕掛けを意識を示したが、シミュレーションでカードをもらうなど効果的とは言えず。
これに対してエンポリは格上相手に守備的に戦いながらも、要所でカウンターからチャンスの糸口を見いだそうとする。33分にはボックス右でボールを受けたコロンボがカットインから左足シュートでゴールへ迫るが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
攻めあぐねるミランは前半終了間際にボックス手前の好位置で得たFKの場面でテオ・エルナンデスが味方のずらしたボールを左足で狙ったが、これは枠の左へ外れて先制点とはならなかった。
迎えた後半、ミランはハーフタイムで3枚替えを敢行。フォファナとアレックス・ヒメネス、エイブラハムを下げてレオン、プリシック、サンティアゴ・ヒメネスを投入。最前線にS・ヒメネス、2列目に右からプリシック、フェリックス、レオンを並べる布陣となった。
立ち上がりはその途中投入の選手を中心に厚みのある攻撃を仕掛けたミランだったが、思わぬアクシデントに見舞われる。55分、オフサイドポジションから背後へ抜け出したコロンボをDFトモリがアフターチャージで倒すと、2枚目のイエローカードが掲示されて退場に。この場面ではオフサイドディレイとイエローカードに対してVARが介入できない二重苦によって、ルール上試合中の判定変更は叶わず、無念の退場となった。
これで厳しくなったミランだったが、65分には競り合いの際にのど輪を見舞ったS・ヒメネスがDFマリアヌッチに後ろ足で股間を軽く蹴り上げられる事象が発生。オンフィールド・レビューの末にこれが報復行為と判断され、マリアヌッチが一発退場となった。
10分ほどで10対10の数的同数を取り戻したアウェイチームは攻勢を強めると、直後の68分にはボックス右で縦に仕掛けたプリシックの丁寧な浮き球の折り返しを、ファーでフリーのレオンがピッチへ叩きつける強烈なヘディングシュートで合わせた。
途中投入の両翼のコンビネーションによって待望の先制点を挙げたミラン。この直後にはフル稼働が続くラインデルスを下げてDFチャウを投入し攻守のバランスを整えたが、攻撃の手は緩めない。
76分、GKメニャンの長いクリアを前線でスルーし、プリシックに繋いだS・ヒメネスがボックス右でボールを受け直すと、カットインから得意の左足シュートをゴール左上隅に突き刺し、セリエAデビュー戦を自らのゴールで祝った。
その後、フェリックスはセリエA初ゴールのチャンスを逃したが、危なげなくクリーンシートで守り切ったミランが敵地で0-2で勝利。リーグ戦でも白星を取り戻し、週明けのフェイエノールト戦へ大きな弾みを付けた。
エンポリ 0-2 ミラン
【ミラン】
ラファエル・レオン(後23)
サンティアゴ・ヒメネス(後31)
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ミラン・フトゥーロのU-18スウェーデン代表FWマキシミリアン・イブラヒモビッチが自らのキャリアについて語った。スウェーデン『Aftonbladet』が伝えた。 現在はミランのシニアアドバイザーを務めるズラタン・イブラヒモビッチ氏の息子、マキシミリアン。7月にはミランとプロ契約を交わし、下部組織で父と同じプロサッカー選手の道を歩み始めている。 主に左ウイングとしてプレーする18歳は、プリマヴェーラ1でここまで7試合4ゴールと好発進のシーズンに。10月にはU-18スウェーデン代表に初招集された。 マキシミリアンは代表活動中に取材に応じると、9歳から始まったサッカーキャリアを回想。父親が所属したパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、ロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)のアカデミーを渡り歩くと、その後は母国スウェーデンのハンマルビーでプレーし、2022年8月にミランへ行き着いた。 「どこの国でも良い思い出があるけれど、ミランが一番居心地の良い場所だった」 「始めたのは9歳の時でかなり遅かった。パリの地元クラブで」 「でも(サッカーに)一目惚れしたからじゃない。その逆だ。11歳くらいまではサッカーが大嫌いだった。最悪だった。すべてが間違っていて嫌だった。父と比較されるのも嫌だった」 「でもある日、サッカーへの愛に目覚めた。突然ピンと来たんだ」 また、昔は嫌だったという父との比較についてさらにコメント。今では自分の道を見つけているようだ。 「比較については考えない。僕は僕だし、彼は彼だ。同じポジションをプレーしているわけでもないから、比べることはあまりない」 好きな選手はブラジル代表FWネイマール、先輩のポルトガル代表FWラファエル・レオン、ミランにも所属した元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏だとも明かしたマキシミリアン。ともに練習したことがあるレオンについては「初めて彼を見た時、まるでお菓子屋さんにいる気分だった」というが、「今はむしろ競争相手として見ている」と頼もしいコメントも残した。 <span class="paragraph-title">【動画】U-18代表入り! 取材に応じるマキシミリアン</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="vuIK6ScqWUg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.17 15:50 Thu4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.5 “グランデ・ミラン”CL制覇、セリエA3連覇達成/ミラン[1993-94]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.5</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1993-94シーズン/ミラン 〜グランデ・ミラン〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1993-94milan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(47) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、セリエA 攻撃力6:★★★★★★☆☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">CL制覇、セリエA3連覇達成</div> サッキが退任後、1991年にミランの監督に就任したカペッロは、バレージやマルディーニ、コスタクルタら守備能力の高いDFを生かしたソリッドなスタイルで、1年目からセリエA初となる無敗優勝を達成。さらに翌年もセリエAを制し、CLの決勝にも進出したミランは、1993―94シーズンに3連覇の偉業を成し遂げた。このシーズンの得点数は、わずか36得点。優勝クラブとしては、過去類を見ない少なさだった。しかし、失点数はわずか15という特筆ものの数字だった。抜群の勝負強さを発揮する当時のミランは、“グランデ・ミラン”と称され、まさに黄金期を迎えていた。 1993-94シーズンのハイライトは、何といってもCL決勝だった。相手はクライフの下で、ミランと同じく黄金期を迎えていたバルセロナ。下馬評では、ロマーリオやストイチコフ、クーマンらを擁するバルセロナが圧倒的有利との見方が大勢を占めたが、フタを開けてみればミランが4-0で圧勝した。ミランは序盤から、お家芸となっていたハイプレスを敢行し、デサイーを中心に中盤で主導権を掌握。マッサーロの2ゴールでリードして試合を折り返すと、後半開始直後にはサビチェビッチの鮮やかなループシュートで加点した。そして、終盤にはデサイーにもゴールが生まれ、“ドリームチーム”を見事に粉砕してみせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鉄壁の守備陣</div> このシーズンのミランは、それまでチームを支えてきたオランダ・トリオが崩壊していた。ライカールトとフリットがクラブを去り、ファン・バステンも慢性的な負傷でコンディションが整わず。チームは転換期を迎えていた。そのなかでも、セリエAとCLを制覇できたのは、バレージとマルディーニ、コスタクルタ、タソッティというサッキ時代から不変のバックラインを擁していたからだ。パヌッチとガッリという優秀な選手もベンチに控えており、まさに隙のない守備陣だった。 守備に関して言えば、デサイーとアルベルティーニというセントラルMF2選手も効いていた。そして、前線にはテクニシャンのボバンとサビチェビッチが並んだ。チームはファン・バステンとフリットという得点源を補うようなストライカーが不在だったが、全体のバランスが良いチームだった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデヤン・サビチェビッチ(28)</span> イタリア語で天才を意味する“ジェニオ”のニックネームを持つモンテネグロ人アタッカー。ミランに加入した1992―93シーズンは、ファン・バステンやフリットの高い壁に苦しんだが、カペッロ就任後はチームにとって欠かせない存在となった。とりわけ、1993-94シーズンのCL決勝の活躍は印象的。前半22分に右サイドのドリブル突破からマッサーロの先制弾をアシストすると、後半2分には巧みな仕掛けから見事なループシュートを決めて、タイトル獲得に大きく貢献した。一方、ユーゴスラビア代表(当時)としては、内戦などの影響で全盛期に国際舞台への出場が叶わず、晩年に1998年フランスW杯に出場するにとどまった。 2019.04.05 22:00 Fri5
