「CL出場のために全力を尽くす」ミラン新指揮官が意思表明、初陣ユーベ戦の勝利&8位からの上昇へ「やるべきことはたくさん」
2025.01.01 17:04 Wed
新たにミランを率いるコンセイソン監督
ミランの指揮官に就任したセルジオ・コンセイソン監督が、就任会見で意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えた。
ミランは12月30日、パウロ・フォンセカ監督の解任を発表。現役時代にラツィオやパルマ、インテルの選手としてもプレーし、ポルトで指揮官として実績を残したコンセイソン監督を招へいした。
12月31日には特別顧問を務めるズラタン・イブラヒモビッチ氏とともに就任会見を実施。すでにインタビューで「この冒険に挑戦できることを誇りに思う」と語っていたなか、改めて思いを語った。
「大きな誇りを感じている。このような偉大なクラブに来ることができて嬉しい。私にとっても、私のスタッフにとっても前進だ」
「ファンはクラブの魂だ。彼らがいなければすべてがより困難になる。私がここにいるのは、いくつかうまくいかないことがあったからだ。無駄にする時間はない。数日後に重要な試合がある。だが、我々は愚痴をこぼしたくないし、言い訳をするつもりもない」
「システムがすべてではない。適切なスピリットやクオリティが必要だ。勝つためにすべてを捧げたうえで試合を終えたいというこのハングリー精神は並大抵のものではない」
「選手たちには私やファンと同様、試合を熱く体感してほしい。ミラネッロ(練習場)に入る時は彼らの目が輝いているべきだ」
「チームは浮き沈みを経験してきた。パウロはここで素晴らしい期間を過ごしたが、難しい瞬間もあった。我々は常に完璧を目指しているが、それは不可能なことだ」
「私にとってサッカーはシンプルだ。ゴールを奪い、ボールを失わないことだ。私にとってはそれが支配的なサッカーだ」
さらに、ミラン入りを決断した理由も説明。歴史あるビッグクラブからのオファーは断れなかったと明かしている。
「夏にはいくつかのチームが私に興味を持っているという記事を読んだし、たくさんの噂が流れていた。なぜミランに加わったのか? ここには世界最高のチームのひとつを指導する機会があるからだ。ノーとは言えなかった」
現在セリエAで8位と振るわないチームを引き継ぐにあたり、今シーズンの目標についても語ったコンセイソン監督。まずは3日に行われるスーペル・コッパ準決勝のユベントス戦の勝利、その後は来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を狙う。
「チャンピオンズリーグ出場権を得るために全力を尽くすが、やるべきことはたくさんある。チームには自信を持っている。今はスーペル・コッパに集中し、勝利を目指して全力を尽くす」
「必要な時に経営陣と話すつもりだ。彼らはいつでも私のところに来られる。なぜなら全員が同じ方向を向いているからだ」
「目標はチャンピオンズリーグ出場だ。移籍市場については、まずはファーストチームとミラン・フトゥーロのことを知りたい。それから考えよう」
ミランは12月30日、パウロ・フォンセカ監督の解任を発表。現役時代にラツィオやパルマ、インテルの選手としてもプレーし、ポルトで指揮官として実績を残したコンセイソン監督を招へいした。
12月31日には特別顧問を務めるズラタン・イブラヒモビッチ氏とともに就任会見を実施。すでにインタビューで「この冒険に挑戦できることを誇りに思う」と語っていたなか、改めて思いを語った。
「ファンはクラブの魂だ。彼らがいなければすべてがより困難になる。私がここにいるのは、いくつかうまくいかないことがあったからだ。無駄にする時間はない。数日後に重要な試合がある。だが、我々は愚痴をこぼしたくないし、言い訳をするつもりもない」
また、ミランで目指すスタイルについても語ったポルトガル人指揮官。選手たちには情熱を求めている。
「システムがすべてではない。適切なスピリットやクオリティが必要だ。勝つためにすべてを捧げたうえで試合を終えたいというこのハングリー精神は並大抵のものではない」
「選手たちには私やファンと同様、試合を熱く体感してほしい。ミラネッロ(練習場)に入る時は彼らの目が輝いているべきだ」
「チームは浮き沈みを経験してきた。パウロはここで素晴らしい期間を過ごしたが、難しい瞬間もあった。我々は常に完璧を目指しているが、それは不可能なことだ」
「私にとってサッカーはシンプルだ。ゴールを奪い、ボールを失わないことだ。私にとってはそれが支配的なサッカーだ」
さらに、ミラン入りを決断した理由も説明。歴史あるビッグクラブからのオファーは断れなかったと明かしている。
「夏にはいくつかのチームが私に興味を持っているという記事を読んだし、たくさんの噂が流れていた。なぜミランに加わったのか? ここには世界最高のチームのひとつを指導する機会があるからだ。ノーとは言えなかった」
現在セリエAで8位と振るわないチームを引き継ぐにあたり、今シーズンの目標についても語ったコンセイソン監督。まずは3日に行われるスーペル・コッパ準決勝のユベントス戦の勝利、その後は来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を狙う。
「チャンピオンズリーグ出場権を得るために全力を尽くすが、やるべきことはたくさんある。チームには自信を持っている。今はスーペル・コッパに集中し、勝利を目指して全力を尽くす」
「必要な時に経営陣と話すつもりだ。彼らはいつでも私のところに来られる。なぜなら全員が同じ方向を向いているからだ」
「目標はチャンピオンズリーグ出場だ。移籍市場については、まずはファーストチームとミラン・フトゥーロのことを知りたい。それから考えよう」
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1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.25</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/ミラン 〜アンチェロッティのピルロシステム〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04milan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:カルロ・アンチェロッティ(44) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">セリエAで圧倒</div> 1980年代にサッキ、1990年代にカペッロの下で黄金期を築いたミランは、2000年代ではアンチェロッティ監督に率いられて名門としての強さを誇示した。2002-03シーズンにユベントスとの激闘を制してCLのタイトルを獲得したミランは、アンチェロッティ体制下3年目のシーズンである2003-04シーズン、さらに磐石なチームへと昇華する。 まずは、ローマからカフーを獲得し、ウィークポイントだった右サイドバックを補強。さらに、当時まだ無名だったカカをサンパウロから招き入れた。そのカカはすぐさまチームに馴染み、ルイ・コスタからトップ下のポジションを奪った。そして、セリエAでは一貫した強さを披露。第18節以降から首位の座を守り、当時の最多勝ち点記録(勝ち点82)を更新してスクデットを獲得した。 ただ、CLでは思わぬ展開となった。決勝トーナメント準々決勝でデポルティボと対戦したチームは、1stレグをホームで4-1と快勝。しかし、リアソールでの2ndレグでは“スーペル・デポル”の破壊力に屈して0-4の大逆転劇を許し、まさかの敗退。大会2連覇を成し遂げることはできなかった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピルロ・システム</div> 選手時代にもミランで活躍したアンチェロッティはこのシーズン、ピルロを生かすためのスタイルを確立。守備の時間を減らすためにポゼッションを高め、ピルロに自由を与えながらも、その脇のガットゥーゾやアンブロジーニを守備に集中させ、攻守のバランスを保った。 両サイドバックが比較的高い位置を取ったが、ガットゥーゾやセードルフ、アンブロジーニが卓越した戦術眼でうまくカバー。さらに、マルディーニとネスタという当時世界でも指折りのセンターバック2枚が安定した守備を披露し、相手の攻撃を未然に防いでいった。 攻撃面では、ピルロから送られる良質なロングボールを軸に、前線3枚を中心としたカウンターが大きな武器だった。このシーズンのシェフチェンコは確かな決定力を発揮し、自身2度目のセリエA得点王に輝いている。その他、FWとしてマルチなプレーを見せるトマソン、相手DFとの巧みな駆け引きからゴールを奪うインザーギらアタッカー陣の質も高かった。そして、新進気鋭のカカは高速ドリブルで攻撃に幅を持たせ、チームに不可欠な存在となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFアンドレア・ピルロ(25)</span> インテル時代など、元々トレクァルティスタ(トップ下)を主戦場としていたが、レジスタ(中盤の底)へのポジション変更を機にその才能が一気に開花。卓越したボールコントロールと高精度のパスでピッチにアートを描いた。その決定的なパスは相手DFを絶望の淵に陥れたほど。両脇にガットゥーゾやセードルフといった戦術眼に優れた選手が守備力を補ってくれたことで、自身の能力を思う存分に発揮することが可能だった。 2019.04.15 22:00 Mon4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.5 “グランデ・ミラン”CL制覇、セリエA3連覇達成/ミラン[1993-94]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.5</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1993-94シーズン/ミラン 〜グランデ・ミラン〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1993-94milan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(47) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、セリエA 攻撃力6:★★★★★★☆☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">CL制覇、セリエA3連覇達成</div> サッキが退任後、1991年にミランの監督に就任したカペッロは、バレージやマルディーニ、コスタクルタら守備能力の高いDFを生かしたソリッドなスタイルで、1年目からセリエA初となる無敗優勝を達成。さらに翌年もセリエAを制し、CLの決勝にも進出したミランは、1993―94シーズンに3連覇の偉業を成し遂げた。このシーズンの得点数は、わずか36得点。優勝クラブとしては、過去類を見ない少なさだった。しかし、失点数はわずか15という特筆ものの数字だった。抜群の勝負強さを発揮する当時のミランは、“グランデ・ミラン”と称され、まさに黄金期を迎えていた。 1993-94シーズンのハイライトは、何といってもCL決勝だった。相手はクライフの下で、ミランと同じく黄金期を迎えていたバルセロナ。下馬評では、ロマーリオやストイチコフ、クーマンらを擁するバルセロナが圧倒的有利との見方が大勢を占めたが、フタを開けてみればミランが4-0で圧勝した。ミランは序盤から、お家芸となっていたハイプレスを敢行し、デサイーを中心に中盤で主導権を掌握。マッサーロの2ゴールでリードして試合を折り返すと、後半開始直後にはサビチェビッチの鮮やかなループシュートで加点した。そして、終盤にはデサイーにもゴールが生まれ、“ドリームチーム”を見事に粉砕してみせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">鉄壁の守備陣</div> このシーズンのミランは、それまでチームを支えてきたオランダ・トリオが崩壊していた。ライカールトとフリットがクラブを去り、ファン・バステンも慢性的な負傷でコンディションが整わず。チームは転換期を迎えていた。そのなかでも、セリエAとCLを制覇できたのは、バレージとマルディーニ、コスタクルタ、タソッティというサッキ時代から不変のバックラインを擁していたからだ。パヌッチとガッリという優秀な選手もベンチに控えており、まさに隙のない守備陣だった。 守備に関して言えば、デサイーとアルベルティーニというセントラルMF2選手も効いていた。そして、前線にはテクニシャンのボバンとサビチェビッチが並んだ。チームはファン・バステンとフリットという得点源を補うようなストライカーが不在だったが、全体のバランスが良いチームだった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデヤン・サビチェビッチ(28)</span> イタリア語で天才を意味する“ジェニオ”のニックネームを持つモンテネグロ人アタッカー。ミランに加入した1992―93シーズンは、ファン・バステンやフリットの高い壁に苦しんだが、カペッロ就任後はチームにとって欠かせない存在となった。とりわけ、1993-94シーズンのCL決勝の活躍は印象的。前半22分に右サイドのドリブル突破からマッサーロの先制弾をアシストすると、後半2分には巧みな仕掛けから見事なループシュートを決めて、タイトル獲得に大きく貢献した。一方、ユーゴスラビア代表(当時)としては、内戦などの影響で全盛期に国際舞台への出場が叶わず、晩年に1998年フランスW杯に出場するにとどまった。 2019.04.05 22:00 Fri5