明秀日立が近大和歌山を破り3回戦へ! 37大会ぶり出場の東北学院はセットプレーからの1点で滝川第二下す【全国高校サッカー選手権大会】

2024.12.31 17:50 Tue
明秀日立DF菅野一葵(左)と東北学院FW岡元龍太
©超ワールドサッカー
明秀日立DF菅野一葵(左)と東北学院FW岡元龍太
31日、第103回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が各地で行われ、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合では、2回戦から登場の明秀日立(茨城)と近大和歌山(和歌山)が対戦。明秀日立は2大会連続6回目、近大和歌山は2大会ぶり10回目の出場となった。

立ち上がりから一進一退の攻防となり、6分には明秀日立の右CKから菅野一葵が右足シュート。近大和歌山も佐久間瑛介がキレ味鋭いドリブルでゴールに迫る。

どちらも譲らずゴールレスで折り返すと、56分に試合を動かしたのは明秀日立。左CKから竹花龍生がクロスを上げると、勢いよく飛び込んだ菅野がヘディングで突き刺した。
先制し、勢いが増した明秀日立はさらに63分、ボックス手前やや遠めの位置から六﨑蓮太が右足一閃。ゴール左上に見事なミドルシュートが決まり、リードを広げる。

対する近大和歌山も71分、右クロスから競り勝った佐久間がネットを揺らすが、オフェンスファウルを取られてノーゴール。反撃を許さなかった明秀日立が3回戦進出を決めた。
第2試合では37大会ぶり5回目出場の東北学院(宮城)と、3大会ぶり22回目出場の滝川第二(兵庫)が対戦。東北学院は1回戦で奈良育英(奈良)を3-1で破り、滝川第二は山梨学院(山梨)を2-1で下して勝ち上がってきた。

先に決定機を得たのは11分の東北学院。左サイドへ大きく展開すると、阿部慶人の折り返しから岡元龍太がボレー。滝川第二GK竹本航が至近距離でのファインセーブで凌ぐ。

滝川第二も23分、右サイドのゴールライン際でFKを獲得すると、デザインされた形から空久保善がフリーでシュート。東北学院GK橋本脩礼も素早い反応で防ぐ。

28分には畳み掛けた滝川第二だが、東北学院の守備陣が決死のブロック。さらに31分、北村勇貴が左ポケットからフリーでシュートも、GK橋本が一対一を制する。

前半中盤から滝川第二がペースを握ったが、スコアは動かず前半終了。後半も滝川第二の優勢でゲームは進む。

しかし、先にゴールをこじ開けたのは東北学院。31分、ボックス左外のFKから杉山和勢がクロス。ファーの岡元龍太が頭で叩き込み、貴重な先制点を奪う。

諦めずチャンスを作り続けた滝川第二だが、GK橋本を中心とする東北学院の牙城を崩せず。セットプレーからの1点を守りきった東北学院が2回戦を突破した。

▽第1試合
明秀日立 2-0 近大和歌山
【明秀日立】
菅野一葵(後16)
六﨑蓮太(後23)

▽第2試合
東北学院 1-0 滝川第二
【東北学院】
岡元龍太(後31)

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