【セリエA第18節プレビュー】年内最終戦、11連勝中の首位アタランタがラツィオと上位対決

2024.12.27 18:00 Fri
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前節はGK鈴木彩艶のパルマが不振を抜け出しきれないローマと対峙し、5失点完敗に終わった。年内最終戦となる第18節、首位アタランタ(勝ち点40)が4位ラツィオ(勝ち点34)との上位対決に臨む。

アタランタは前節エンポリ戦、FWデ・ケテラエルのドッピエッタで3-2と競り勝ち怒涛の11連勝を達成。ここまで12ゴールを挙げて得点ランクトップに立つFWレテギが負傷して欠場となるが、FWルックマンとデ・ケテラエルのコンビが強烈で攻撃力の低下は心配ない。連勝を12に伸ばして首位をキープしたまま年を越すことはできるか。

一方、前節は前半追加タイムに10人となったレッチェ相手に2-1で競り勝ったラツィオ。年明け初戦の5日にはローマとのダービーを控える中、アタランタの連勝を止めて勢いを付けられるか。
続いて日曜には8位ミラン(勝ち点26/1試合未消化)vs10位ローマ(勝ち点19)の好カードも組まれている。ミランは前節ヴェローナ戦をMFラインデルスの決勝弾でウノゼロ勝利。負傷交代したFWレオンは欠場予想と攻撃面で不安はあるが、代わってFWモラタが復帰予想。古巣対決となるFWエイブラハムが先発予想の中、恩返し弾となるか。

一方、前節パルマに5発圧勝としたローマはミランを叩いて新年初戦のダービーに向かいたいところ。パルマ戦で3ゴールに絡んだFWディバラの活躍に引き続き期待が懸かる中、真価の問われるミラン戦となりそうだ。
また、同じく日曜には6位ユベントス(勝ち点31)vs5位フィオレンティーナ(勝ち点31/1試合未消化)の上位対決も行われる。ユベントスは前節モンツァ戦、FWニコラス・ゴンサレスのゴールで競り勝ち、引き分け地獄から脱出。モンツァ戦で負傷交代したチームの心臓であるMFコープマイネルスが欠場予想なのは痛いが、古巣対決となるニコラス・ゴンサレスに公式戦3連発は生まれるか。

一方、前節ウディネーゼ戦ではMFボーヴェがベンチから観戦するサプライズがあった中、1-2で競り負けたフィオレンティーナ。連敗となった中、踏み止まりたいところだが、古巣対決となるFWケアンは恩返し弾を浴びせられるか。

アタランタを3ポイント差で追う3位インテル(勝ち点37/1試合未消化)は18位カリアリ(勝ち点14)と対戦。インテルは前節コモ戦、手堅く2-0の勝利として4連勝とした。FWラウタロの不振が続くが、相棒のFWテュラムが好調を維持して攻撃を牽引中。ここは必勝としてアタランタにプレッシャーをかけたい。

2位ナポリ(勝ち点38)は19位ヴェネツィア(勝ち点13)と対戦。ナポリは前節ジェノア戦、2-1で逃げ切って2連勝とした。後半の戦いぶりにコンテ監督がお冠だった中、格下ヴェネツィアには快勝としなければならない。FWクワラツヘリアが先発復帰予想で万全の中、すっきりとした勝利でコンテ監督の溜飲を下げられるか。

そしてローマに惨敗して3連敗となった16位パルマ(勝ち点15)は最下位モンツァ(勝ち点10)と対戦。ネスタ監督を解任したモンツァに対し、彩艶の活躍で4試合ぶりの勝利を収められるか。

◆セリエA第18節
▽12/28(土)
《23:00》
パルマvsモンツァ
エンポリvsジェノア
《26:00》
カリアリvsインテル
《28:45》
ラツィオvsアタランタ

▽12/29(日)
《20:30》
ウディネーゼvsトリノ
《23:00》
ナポリvsヴェネツィア
《26:00》
ユベントスvsフィオレンティーナ
《28:45》
ミランvsローマ

▽12/30(月)
《26:30》
コモvsレッチェ
《28:45》
ボローニャvsヴェローナ

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アタランタがFWダニエル・マルディーニをモンツァから獲得! 昨年10月に祖父、父に続くイタリア代表デビュー

アタランタは1日、モンツァからイタリア代表FWダニエル・マルディーニ(23)の完全移籍加入を発表した。 『フットボール・イタリア』によると、契約期間は2029年6月までで、移籍金は1000万ユーロ(約16億1000万円)+ボーナス300万ユーロ(約4億8000万円)となった。 ダニエル・マルディーニは元イタリア代表DFチェーザレ・マルディーニ氏の孫で、元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏の息子。両者が活躍したミランの下部組織で育ち、2020年2月にファーストチームデビューを飾った。 2021-22シーズンはセリエAで待望の初ゴールを奪うも、なかなか出番を得られず2022年7月にスペツィアへレンタル移籍。2023-24シーズンは前半をエンポリ、後半をモンツァで過ごした。 2024年7月にミランからモンツァへ完全移籍。今シーズンはレギュラーとしてプレーし、セリエAで20試合3ゴール1アシストを記録。レンタル期間も含めた在籍1年間で、通算32試合7ゴール2アシストの成績を残した。 2024年10月にはイタリア代表に初招集され、イスラエル代表戦でデビュー。マルディーニ家はイタリア代表史上初の親子3世代でプレーしたファミリーとなり、ダニエル・マルディーニはここまで2試合キャップを記録している。 2025.02.01 23:40 Sat
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日向坂46の影山優佳さん、内田篤人も「渋いところから持ってきたね」と驚く今年最も注目する選手は?

アイドル界きってのサッカーフリークとして知られる日向坂46の影山優佳さんが、今年推していきたい日本人選手を発表し話題となっている。 カタール・ワールドカップ(W杯)では「ABEMA」でW杯の中継や関連番組に出演。日本代表を応援する姿はもちろん、サッカー愛溢れるトークや試合結果を見事的中させるなど、多くの人に知られることとなった。 また、「あなたのハートにゲーゲンプレス」という挨拶を解説を務めた本田圭佑にイジられるなど、やりとりも話題となっていた。 その影山さんは、13日に『DAZN』で配信された「内田篤人のFOOTBALL TIME」の2023年初回放送に出演。内田氏からは「影山大先生」と言われるなど、久々の出演となった。 番組冒頭では、アルゼンチン代表と予想した影山さんのフリップを投げ捨てたことを謝罪する内田氏の動画も配信された。 番組の中では、影山さんが2023年に最も注目する推し選手を紹介。多くの選手がいる中で、1人に絞ったとのこと。その選手は、アタランタに所属するイタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニ(19)だった。 内田氏は「また渋いところから持ってきたね」と驚き。19歳のセンターバックと紹介すると「サイドのウインガーとやボランチを持ってこないのが渋いわ」と称賛した。 スカルヴィーニは、アタランタのアカデミー育ち。2021年7月にファーストチームに昇格すると、アタランタではここまで公式戦34試合で2ゴールを記録。既にイタリア代表デビューも果たし、3試合でプレーしている。 影山さんが推す理由を説明。「身長194cmで右利きなんですが左足も得意で、身長を生かした空中戦の強さもありますし、ビルドアップ能力もあって、現代的なセンターバックに必要な要素を全て兼ね備えていると言っても過言ではない」とスカルヴィーニを絶賛した。 <span class="paragraph-title">【動画】内田篤人の謝罪動画</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="vbG0CE3CqyY";var video_start = 176;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】CBとは思えないスカルヴィーニの今季ローマ戦でのゴール</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="6csJwwZJZOs";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.01.14 09:55 Sat
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「2桁ゴールなし」イタリア代表のストライカー陣が軒並み低調? 伊紙がユーロ2024へ向けて問題提起

イタリア代表のストライカー陣が所属クラブで数字を伸ばせていない。イタリア『カルチョメルカート』が問題提起している。 今夏ユーロ2024を控えるイタリア代表。いくら過去2回のワールドカップ(W杯)に出場できていないと言っても、そこは欧州王者。通算3度目の優勝、同国史上初の連覇に期待が懸かる。 ここで、ルチアーノ・スパレッティ監督就任後の全3回の代表活動(昨年9月・10月・11月)に1度でも招集され、センターフォワードとして1分でもプレーした選手を並べてみよう。(指揮官は全6試合とも[4-3-3]を採用) チーロ・インモービレ(ラツィオ) 今季リーグ戦:22試合6得点 国際Aマッチ通算:57試合17得点 ジャコモ・ラスパドーリ(ナポリ) 今季リーグ戦:25試合3得点 国際Aマッチ通算:24試合6得点 ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ) 今季リーグ戦:19試合6得点 国際Aマッチ通算:15試合1得点 マテオ・レテギ(ジェノア) 今季リーグ戦:19試合6得点 国際Aマッチ通算:4試合2得点 『カルチョメルカート』は「危機に瀕する攻撃陣。2月末の段階で、ストライカーは誰一人2ケタゴールまで到達せず。スパレッティは誰をユーロへ連れていき、誰を振り落とすのか」と問題提起。 そう、4者ともそれぞれクラブでの立ち回り・役割の影響であったり、ケガの影響であったりと、あまりゴール数を伸ばせていないのだ。 ゴール数以外にも懸念点があり、34歳インモービレは最近隠せなくなった「衰え」、ラスパドーリは「ナポリで控え」、スカマッカは「代表での存在感に乏しい」などなど… 選手の“枠”を考慮すれば、少なくとも1人はユーロ行きを逃すことになりそうだが、カルチョファンのあなたがスパレッティ監督の立場なら、誰をチョイスするだろうか。 今冬フィオレンティーナへレンタル移籍したアンドレア・ベロッティ、イタリア人ストライカーでセリエA得点ランキングトップ(9得点)のアンドレア・ピナモンティ etc...スパレッティ体制で声がかかっていない選手も数多くいる。 2024.02.28 16:45 Wed
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ムッソ放出のアタランタが代役確保…ローマを退団したルイ・パトリシオが加入

アタランタは27日、ローマを退団したポルトガル代表GKルイ・パトリシオ(36)の加入を発表した。 移籍市場に精通するニコロ・スキラ氏によると、1年の延長オプション付きの1年契約となるようだ。 同日、アルゼンチン代表GKフアン・ムッソ(30)をアトレティコ・マドリーに放出したアタランタは、イタリア代表GKマルコ・カルネセッキのバックアップに百戦錬磨のポルトガル人守護神を獲得した。 母国屈指の名門スポルティングCPでプロキャリアをスタートし、長年に渡って守護神を務めたパトリシオ。その後、2018年にウォルバーハンプトンに完全移籍し、2021年にローマへ活躍の場を移した。 そのローマでは同胞ジョゼ・モウリーニョ監督の下でヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)制覇に貢献するなど3シーズンに渡って主力として活躍。ただ、今年1月にダニエレ・デ・ロッシ監督に代わってからはセルビア代表GKミル・スヴィラールにポジションを奪われ、今夏の契約満了と共にローマを退団していた。 クラブキャリア通算700試合以上に出場し、ポルトガル代表でも108キャップを刻みユーロ2016制覇に貢献した36歳GKはカルネセッキへの良い影響力を含め、セカンドGKとして申し分ない存在だ。 2024.08.27 23:32 Tue
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イタリア代表常連もナポリで控え…ラスパドーリが今冬移籍も? アタランタ&ローマが関心継続か

ナポリがイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)を手放す可能性もあるようだ。 ラスパドーリはイタリア代表に定着する万能アタッカーで、サッスオーロで脚光を浴びたのち、2022年夏にナポリ入り。加入初年度にセリエA優勝メンバーとなるも、ここまでおよそ2年半、一度も定位置を確保できていない。 今季も途中出場か90分間ベンチかで、リーグ戦の先発起用はたった2度。この冬に向け、アタランタ、ユベントス、ローマがラスパドーリ獲得のアイデアを保有と伝えられていた。 アルフレッド・ペドゥーラ氏の最新レポートいわく、ユベントスは去り、アタランタとローマが引き続きラスパドーリに関心。選手自身はイタリア代表における地位を守るため、プレータイム確保へ移籍を希望しているという。 ローマに関しては、ウズベキスタン代表FWエルドル・ショムロドフ(29)の放出話が進んでおり、これが成立なら前線にスペースが空くことに。ナポリは適切なオファーと判断すれば、完全移籍でもラスパドーリを放出するとされる。 2025.01.22 15:17 Wed

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