FIFA、米国における次の女子W杯2大会の独占放映権でNetflixと合意…FIFA会長「放送と女子サッカーにとって歴史的な日」

2024.12.21 18:48 Sat
Netflixが米国における次の女子W杯2大会の独占放映権獲得
Getty Images
Netflixが米国における次の女子W杯2大会の独占放映権獲得
国際サッカー連盟(FIFA)と『Netflix』が、FIFA女子ワールドカップ(W杯)の次の2大会に関するアメリカ国内での独占放映権に関する契約で合意に至った。『ESPN』が伝えている。

FIFAは、2027年と2031年の女子W杯で初めて、男子の入札権を分離。アメリカにおける男子W杯の契約は2026年まで『Fox』が保有しており、これによりFIFAはその後の大会で別途入札プロセスを実施する道が開かれた。

2027年大会はブラジルで開催予定で、2031年大会の開催地はまだ決まっていないものの、アメリカが立候補するとみられており、今回の契約はそれを見越してのものとみられる。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は今回の合意を受け、「これはスポーツのメディア権にとって画期的な瞬間だ」とビデオ・オン・デマンド・ストリーミング・メディア・サービスの大手との契約に満足感を示した。

「Netflixは、主要ブランドであり、FIFAの新たな長期パートナーとして、女子サッカーの発展に非常に強いコミットメントを示してきた。この契約は、FIFA女子ワールドカップと世界の女子サッカーの真の価値について強いメッセージを送っている。FIFAとNetflixが提携したことで、放送と女子サッカーにとって本当に歴史的な日となった」
今回の契約に関して金額の詳細は明かされていないが、FIFAが主要大会でストリーミングサービスと結んだ契約の中で最も重要なものだという。女子サッカーの国際大会に関しては、高額のオファーを引き出すのに苦労してきた経緯があり、FIFAとしては大きな手応えを感じている。

ジャンニ・インファンティーノの関連記事

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、総会に大遅刻した国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長を非難した。イギリス『BBC』が伝えた。 15日、パラグアイのアスシオンで第75回FIFA総会が行われた。 しかし、インファンティーノ会長は2時間17分の遅刻。理由 2025.05.16 18:10 Fri
国際サッカー連盟(FIFA)は7日、2027年にブラジルで行われる女子ワールドカップ(W杯)の開催都市を発表した。 初の南米での開催となる女子W杯。8つの都市での開催が決定し、FIFAが公式に発表した。 開催地は、ベロオリゾンテ、ブラジリア、フォルタレーザ、ポルト・アレグレ、レシフェ、リオ・デ・ジャネイロ、 2025.05.08 12:20 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、ロシアの復帰に期待を寄せた。 ロシアは、2022年2月にウクライナへの軍事侵攻を行い、3年が経過した現在もまだ続いている状況だ。この軍事侵攻を受け、ロシア代表とロシアのクラブはFIFA、そして欧州サッカー連盟(UEFA)の大会から追放されている。 2025.04.04 13:15 Fri
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、2030年の男子ワールドカップ(W杯)の64チーム拡大計画を「悪い考え」と批判した。『AFP通信』が報じている。 スペインとポルトガル、モロッコの3カ国で共催される2030年W杯は、100周年を記念して第1回大会が開催されたウルグアイとアルゼンチン 2025.04.04 08:30 Fri

女子ワールドカップの関連記事

国際サッカー連盟(FIFA)は7日、2027年にブラジルで行われる女子ワールドカップ(W杯)の開催都市を発表した。 初の南米での開催となる女子W杯。8つの都市での開催が決定し、FIFAが公式に発表した。 開催地は、ベロオリゾンテ、ブラジリア、フォルタレーザ、ポルト・アレグレ、レシフェ、リオ・デ・ジャネイロ、 2025.05.08 12:20 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は5日、理事会を開催し、2031年、2035年の女子ワールドカップ(W杯)に関して開催要件の概要を発表した。 日本も招致を目指していた女子W杯。2023年にオーストラリアとニュージーランドが共催で開催。2027年はブラジルで開催されることが決定している。 そんな中、FIFAの理事 2025.03.06 15:22 Thu
スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、自身への合意のないキスにより性的暴行罪でスペインサッカー連盟(RFEF)の元会長だったルイス・ルビアレス氏が有罪判決となった中、控訴する意向を示したという。ロイター通信やAFP通信が伝えた。 事件は2023年の女子ワールドカップで発生。スペイン女子代表が初優勝を果たし 2025.02.21 23:15 Fri
2023年の女子ワールドカップで見事に初優勝を果たしたスペイン女子代表。しかし、その歓喜に水を差す形となってしまったのが当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏の行動だった。 ルビアレス氏は優勝を祝うセレモニーの中、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソを抱き寄せてキス。しかし、これが 2025.02.20 23:35 Thu

ジャンニ・インファンティーノの人気記事ランキング

1

FIFA総会に会長が2時間以上の遅刻…トランプ大統領と中東訪問を優先、UEFA会長らは非難し途中退席

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、総会に大遅刻した国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長を非難した。イギリス『BBC』が伝えた。 15日、パラグアイのアスシオンで第75回FIFA総会が行われた。 しかし、インファンティーノ会長は2時間17分の遅刻。理由は、アメリカのドナルド・トランプ大統領と共に中東を外交歴訪しており、遅れることとなった。 会議の前の中東訪問は「政治と経済の世界的指導者との重要な協議にサッカー界を代表する機会となるため、非常に重要だった」と説明したインファンティーノ会長だが、UEFAのチェフェリン会長やイングランドサッカー協会(FA)のデビー・ヒューイット会長らは、抗議のために休憩時間で総会を退席したという。 UEFAは声明を発表。「直前の変更は非常に残念だが、指摘しなければならない点がある」として、インファンティーノ会長の行動を批判した。 「FIFA総会は世界のサッカー界で最も重要な会議の1つで、世界のサッカーに携わる211カ国が集まり、世界中のスポーツに影響を与える問題を議論するものだ」 「単に私的な政治的利益を優先するためと思われる理由で、土壇場でスケジュールが変更されたことは、総会には何の役にも立たず、総会の利益を二の次にしているように思える」 「我々は全員、街頭から表彰台までサッカーに奉仕する立場にあり、FIFA評議会のUEFAメンバーは、この機会が最優先であることを強調し、当初の予定通り退席する必要性を感じた」 当然、インファンティーノ会長がいなかったために会議のスタートが遅らされたが、予定の時間でチェフェリン会長らは退席しただけだとした。 ノルウェーサッカー連盟のリーゼ・クラベネス会長も「年次総会は国際サッカーの健全な統治を確保する上で最も重要な機関である」とし、「状況は憂慮すべきものだ。加盟団体は、最高レベルの専門的なリーダーシップと対話を期待し、世界中からパラグアイでのこの会議に参加してきた」と、軽んじられていることに怒りを見せた。 なお、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の代表者数名も早期に退席。苦しい言い訳が続いたようだが、今後どういった動きを見せるだろうか。 2025.05.16 18:10 Fri
2

FIFAインファンティーノ会長の故郷で補償金支払いを求める抗議デモ…華やかな舞台の裏で多くの出稼ぎ労働者が犠牲に

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に対するデモ活動が激しくなっているようだ。イタリア『メディアセット』が報じている。 絶賛開催中のカタール・ワールドカップに関して、様々な問題が取り巻いているインファンティーノ会長。以前から開催地決定については癒着や賄賂疑惑が取り沙汰され、スタジアム建設に携わった多数の移民労働者が命を落とすなど、人権問題も表面化して生きている。 ゼップ・ブラッター前会長も「カタールでW杯を開催するのは間違いだった」と言い放った中、インファンティーノ会長の出身地であるスイスのブリッグでは、人権や汚職、貧困、紛争などの問題に関する世界的な活動を推進する『Avaaz』によるデモ活動が活発化しているという。 『メディアセット』によれば、カタールのワールドカップで“死亡”または“搾取”された数千人の移民労働者への補償を求める巨大なビルボードが3枚出現。「インファンティーノ、あなたの家族も移民だった。同じ立場の何千人もの人々が、このワールドカップの犠牲になっているのです。今すぐ補償してください」というメッセージが書かれているようだ。 『Avaaz』のリーガル・ディレクターであるビータ・アンデマリアム氏は「インファンティーノが約束した“FIFAのイメージ回復”とは裏腹に、今回のワールドカップは人道的観点から見て大失敗だった」と指摘する。 また、「FIFAの会長は、この大会から何十億もの利益を得ているにもかかわらず、全く反省しておらず、被害者やその家族に対して実質的に何もしていません。正直に言って、このような冷淡さと貪欲さは恥ずべきことです」と非難した。 なお現在は、カタールW杯の準備期間中に被害を受けた出稼ぎ労働者に補償するようFIFAに要請するための組織が動員され、賞金総額に相当する4億4000万ドルを寄付する基金が設立されている。 2022.12.08 16:25 Thu
3

インファンティーノ氏がFIFA会長に無投票で再選…W杯などの改革進める

国際サッカー連盟(FIFA)は16日、ジャンニ・インファンティーノ会長(52)の再選を発表した。2027年まで会長の座に着くこととなる。 スイス出身のインファンティーノ会長は、欧州サッカー連盟(UEFA)の理事や事務局長を務めていた中、汚職事件の影響で活動停止を言い渡されたゼップ・ブラッター元会長の後任として2016年2月にFIFAの会長に就任した。 就任から3年後の2019年に続投が決まると、今回の選挙にも立候補。しかし、他の候補者がおらず、無投票での再選が決定。2027年まで任期を務めることとなった。 会長として2度のワールドカップ(W杯)を経験し、2026年の北中米W杯では出場チームが48カ国に拡大するなど、新たな改革を行っている。 FIFAはルワンダにて第73回FIFAカンファレンスを行っており、16日の会見で再選についてコメントした。 「信じられないほどの名誉と特権を手にし、大きな責任を感じている」 「世界中でFIFAとサッカーに奉仕し続けることを約束する」 「私を愛してくれる人、そして私を嫌う人もたくさんいることを知っている。ただ、私はあなた方全員を愛している」 なお、FIFA会長の任期は最長で4年の3期までとされているが、ブラッター元会長の後を継いだ最初の3年間はカウントされず、次の選挙も当選すれば2031年まで会長を務める可能性もある。 2023.03.16 20:45 Thu
4

2026年W杯は決勝でハーフタイムショーを実施、コールドプレイがアーティスト選定に協力

2026年の北中米ワールドカップ(W杯)はこれまでとは大きく大会方式も変更されることが決定しているが、決勝ではスーパーボウルと同様のハーフタイムショーが予定されている。 サッカーの場合、試合前に大きなセレモニーを行うことはこれまでもあったが、W杯決勝のハーフタイムでショーが行われたことはない。 NFLの王者を決めるスーパーボウルでは、約30分間のハーフタイムが取られてショーが実施。通常のシーズンは15分となっており、およそ倍になる。 国際サッカー連盟(FIFA)はアメリカで行われるW杯で変革を目指している中、ジャンニ・インファンティーノ会長は担当するアーティストの選定に、イギリス出身のロックバンド「コールドプレイ」が協力することを明かした。 インファンティーノ氏は自身のインスタグラムで「ニューヨーク・ニュージャージー州で開催されるFIFAワールドカップ決勝戦で、初のハーフタイムショーを開催することを発表する」と綴り、「これはFIFAワールドカップにとって歴史的な瞬間であり、世界最大のスポーツイベントにふさわしいショーとなるだろう」とした。 また「ハーフタイムショーやタイムズスクエアで演奏するアーティストのリストをFIFAで最終決定するために協力してくれる、コールドプレイのクリス・マーティンとフィル・ハーヴェイにも感謝したい」とし、ボーカルのクリス・マーティンと、その親友で元マネージャーのフィル・ハーヴェイの2人の協力を得ることができたとした。 2025.03.05 23:57 Wed
5

W杯が64カ国出場に? 100周年迎える2030年大会の特別案が浮上、FIFAは検討へ

国際サッカー連盟(FIFA)は、第1回ワールドカップ(W杯)開催から100周年を迎える2030年大会に関して、64チームの参加に拡大することを検討しているという。アメリカ『ニューヨーク・タイムズ』が伝えた。 スペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国共催で行われることが決まっている2030年大会。100周年を迎えるため、開幕戦の記念試合をウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイで実施することも決まっている。 そんな中、5日に行われたFIFAの理事会にて、議題の一部として提案されたのが出場国を「64」に増加させるという案だった。 2026年の北中米W杯から、これまでの32カ国に対して48カ国に増加させることが決まっている状況。その上で、さらに16カ国をこの大会に限り増加させるという案は、ウルグアイサッカー協会のイグナシオ・アロンソ会長から出された。第1回大会を開催し、初代王者となったウルグアイからの申し出。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は検討することを約束したという。 FIFAの加盟協会は211カ国となっており、64カ国となれば4分の1以上が参加することとなる異例の状況だ。 ただ、インファンティーノ会長は、W杯こそ大きな影響を与える存在なるべく改革を続けてきており、かつては2年に1回の開催にする案も出たが、これは廃案となっていた。 仮に64カ国の出場となれば、スペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国のインフラに大きな問題も生じかねない状況。また、6週間以上の大会期間が必要となるため、規模が大きくなりすぎるという懸念があり、CO2排出量など環境問題にも発展しかねない状況だ。 16カ国増加となれば、ヨーロッパからは55カ国の半数が出場することとなり、南米はもはや予選が要らない状況に。アジア、アフリカ、オセアニアは初出場国がたくさん生まれることになる。 100周年という大会をどう考えるのか。大きな節目となることは間違いないだけに、今後どのような検討がされていくのか注目だ。 2025.03.07 18:25 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly