性的暴行容疑のラファ・ミル、バレンシアが2試合の出場停止処分を科す

2024.09.14 07:00 Sat
Getty Images
バレンシアは13日、スペイン人FWラファ・ミルに対し、2試合の出場停止処分を科した。

ラファ・ミルは8月31日夜、自宅で起きた事件に関して通報され、2名の女性から告訴状が提出された。その後、9月2日に逮捕されていたが、現在は個別練習に取り組んでいた。

バレンシアは推定無罪を尊重した上で懲戒手続きを開始し、2試合の出場停止処分を科したと発表。
バレンシアを率いるルベン・バラハ監督は「来週にはチーム練習に復帰する予定だ。2試合の制裁が終われば、彼は他の選手と同様にグループの一員となる。プレーするかどうかを決めるのは私だ」とラファ・ミルについて言及した。

バレンシアは15日にアトレティコ・マドリー戦を、21日にジローナ戦を戦う。

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LFPが2014-15シーズンのリーガエスパニョーラ・ベストイレブンを発表

▽スペインプロリーグ機構(LFP)は15日、2014-15シーズンにおけるリーガエスパニョーラのベストイレブンを公式サイトで発表した。 ▽LFP選定のベストイレブンでは、GK部門にリーグ最小失点に抑えたチリ代表GKクラウディオ・ブラーボが選出。DF部門にはブラジル代表DFダニエウ・アウベス、スペイン代表DFジェラール・ピケ、同DFジョルディ・アルバといった優勝したバルセロナ勢とともに、バレンシアの躍進を支えたアルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディが選ばれた。 ▽MF部門には、移籍1年目の3選手が選出。スタッド・ランスからセビージャへの移籍で攻守に存在感を示したポーランド代表MFグルゼゴルツ・クリホヴィアク、セビージャからの加入でバルセロナの優勝に貢献したクロアチア代表MFイバン・ラキティッチ、モナコからレアル・マドリーに加入し、13ゴール13アシストを記録したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスとなった。 ▽FW部門には、48ゴールを奪って得点王に輝いたレアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド、43ゴールで得点ランク2位となったバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシといったメガクラッキに加え、移籍初年度で22ゴールを奪い、アトレティコ・マドリーの攻撃をけん引したフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが選ばれた。 ▽最優秀監督には、バルセロナをリーグ制覇に導いたルイス・エンリケ監督が選出された。また、惜しくも選外となった選手として、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)、アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)、U-21スペイン代表DFホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)、スペイン人MFダニエル・パレホ(バレンシア)、ドイツ代表MFトニ・クロース(レアル・マドリー)、ブラジル代表FWネイマール(バルセロナ)、コロンビア代表FWカルロス・バッカ(セビージャ)の名前が挙げられている。LFP発表の2014-15シーズンにおけるリーガエスパニョーラのベストイレブンは以下の通り。 GK クラウディオ・ブラーボ(バルセロナ) DF ダニエウ・アウベス(バルセロナ) ジェラール・ピケ(バルセロナ) ニコラス・オタメンディ(バレンシア) ジョルディ・アルバ(バルセロナ) MF イバン・ラキティッチ(バルセロナ) グルゼゴルツ・クリホヴィアク(セビージャ) ハメス・ロドリゲス(レアル・マドリー) FW リオネル・メッシ(バルセロナ) クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー) アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー) 2015.06.16 05:00 Tue
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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.27“ベニテスの堅守速攻”2冠達成/バレンシア[2003-04]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.27</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/バレンシア 〜ベニテスの堅守速攻〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04valencia.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ラファエル・ベニテス(43) 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、UEFAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2冠達成</div> 当時のバレンシアの監督は、就任3年目のラファエル・ベニテスだった。2001-02シーズンにバレンシアに招へいされたベニテスは、1年目にして約30年ぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を達成。メンディエタやキリ・ゴンサレスを擁して2000年から2シーズン連続でCLファイナリストとなったエクトル・クーペルがつくった堅守速攻のチームをベースとしたベニテスは、サポーターが待ち望んでいたタイトルを獲得した。 2003-04シーズンは、リーガエスパニョーラで第2節から第7節まで6連勝するなど好スタートを切った。中盤戦以降は、バルセロナ、レアル・マドリー、デポルティボと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、第27節でデポルティボを3-0で下したのをキッカケに、そこから6連勝と勢いに乗る。そして、最終的には2位バルセロナに勝ち点5差をつけて、71得点27失点という素晴らしい成績で、2年ぶり6度目の優勝を達成した。なお、リーガでは、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリーが優勝するまで、このシーズンのバレンシアが、レアル・マドリードとバルセロナ以外で最後に優勝したチームであった。 また、UEFAカップでは、決勝トーナメントでボルドーやビジャレアルを撃破し、決勝に進出。マルセイユとの決勝では、ビセンテとミスタのゴールによって2-0で勝利し、見事に戴冠を果たした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソリッドな守備+a</div> 前述したように、チームのベースはクーペル時代からの堅守速攻。ただ、ベニテスは、ワントップのクラウディオ・ロペスやカリューをスペースに走らせていたクーペル時代よりも、ストライカーも含めてショートパスを繋ぐスタイルを意識していた。 守護神は安定感抜群のカニサレスが務め、アジャラがまとめる最終ラインは大きく崩れることはなかった。中盤の底には、バレンシアお馴染みの“バラハ&アルベルダ”。2人のコンビネーションは抜群だった。右サイドには、メンディエタほどの輝きはなかったものの、攻守に堅実なルフェテを配置。左サイドのビセンテは、キレ味鋭いドリブルが持ち味だった。 システムは4-2-3-1と4-4-2を併用。4-2-3-1の場合は、ワンタッチプレーでアクセントを付けるアイマールがトップ下を務め、2トップの場合は縦への推進力があるアングーロがミスタとコンビを組むパターンが多かった。 2000年代前半のバレンシアの問題点だったのが、エース不在による得点力不足。しかし、このシーズンはミスタが19ゴールを挙げる活躍を披露。ビセンテも2桁ゴールを記録し、強固な守備組織を有するチームのなかで、得点力が大幅にアップしたのが2冠達成の最大の要因となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFロベルト・アジャラ (30)</span> アルゼンチン代表として115試合に出場した名センターバック。加入した2000年以降、バレンシアの最終ラインの中心となり、2度のリーガ優勝やCL決勝進出に多大な貢献を果たした。177cmとセンターバックとしては小柄ながらも、驚異的なジャンプ力を誇り、空中戦に無類の強さを誇った。UEFAカップの決勝では、当時マルセイユに所属していたドログバを、まるで子ども扱い。売り出し中のストライカーを完璧に抑えきり、優勝の立役者となった。 2019.04.16 22:00 Tue
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ベティスが伝説ホアキンの有終の美飾る17年ぶり3度目の優勝! PK戦の末にバレンシアを撃破《コパ・デル・レイ》

コパ・デル・レイ決勝、レアル・ベティスvsバレンシアが23日にエスタディオ・オリンピコ・セビージャで行われ、1-1のスコアで120分間の戦いが終了。PK戦を5-4で制したベティスが17年ぶり3度目の優勝を果たした。 2004-05シーズン以来3度目の優勝を目指すベティスは、宿敵セビージャやレアル・ソシエダ、ラージョを破って決勝進出。直近のラ・リーガでは2試合未勝利とやや失速傾向にある中、今回の大一番ではフェキルやフアンミ、カナレス、ギド・ロドリゲスらベストメンバーをスタメンに並べた。 一方、2018-19シーズン以来9度目の優勝を目指すバレンシアはやや組み合わせにも恵まれ、カディス、アスレティック・ビルバオといったプリメーラ勢を退けてファイナル進出を決めた。現在、ラ・リーガでは4戦未勝利の10位と自力でのUEFAコンペティション出場は絶望的な状況となっており、今大会を制して来季ヨーロッパリーグ(EL)出場権を手にしたいところ。ボルダラス監督は直近のビジャレアル戦で温存したガヤやギジャモン、ゴンサロ・ゲデスら主力を復帰させた。 先に失点したくないこともあり、互いに試合の入りは慎重となったが、ベティスが早い時間帯にゴールをこじ開ける。後方からのビルドアップで右サイドにボールを展開すると、ハーフスペースを持ち上がったフェキルからタッチライン際を疾走するベジェリンにスルーパスが繋がる。ここでベジェリンが鋭いクロスを供給すると、ゴール前でDF2枚の間に入り込んだボルハ・イグレシアスが強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。 早々にスコアが動いたことで、試合はここから球際でバチバチとやり合う肉弾戦に。主審がコンタクトプレーに対して比較的流し気味のレフェリングを見せたことで、バレンシアがアフター気味にガツガツと行くと、ベティスもフェキルやGKブラーボらが応戦。試合は荒れ模様の展開となった。 そういった中、30分にはバレンシアがワンチャンスを生かして追いつく。自陣でのディアカビのボール奪取からカウンターに転じると、中央を持ち上がったイライクスがオフサイドラインぎりぎりで背後を狙うウーゴ・ドゥロの動き出しを見て相手DF2枚の間を抜く絶妙なスルーパスを通す。そのままボックス内に侵入したウーゴ・ドゥロはGKブラーボの寸前で絶妙なチップキックを流し込んだ。 1-1のタイに戻った試合はベティスが70%近いボール支配率でゲームをコントロールしつつ、バレンシアも2トップを起点に鋭いカウンターで応戦。互いに決定機まであと一歩という際どい攻防を繰り広げる。43分にはボックス右でボールを持ったカナレスが左足を振り抜くと、相手DFにディフレクトしたボールがゴール右隅に向かうが、これは惜しくもポストを叩いた。 1-1で折り返した後半は球際の勝負で優位に立つバレンシアがペースを握るが、ベティスも最後のところでやらせず。前半のように早い時間帯にスコアは動かない。 その後、ベティスが再び盛り返し始めると、65分過ぎにはボックス内でフアンミ、カナレスと続けて決定機が訪れるが、GKママルダシュヴィリの好守などに阻まれる。さらに、78分にはボックス左で仕掛けたフアンミに2度目のチャンスも、右足のシュートは左ポストを叩いた。 後半終盤にかけては完全にベティスが押し込む時間が続く中、バレンシアは疲労や2枚目のカードのリスクがある選手を下げてラチッチやブライアン・ヒルを投入。押し切りたいベティスもフアンミを下げて、これが現役最後のコパとなる切り札ホアキンをピッチに送り出す。後半アディショナルタイムにはイグレシアス、ソレールと互いにビッグチャンスが訪れたが、ママルダシュヴィリ、ブラーボと両守護神が圧巻のビッグセーブをみせ、決勝点を許さず。トロフィーの行方は延長戦に委ねられることに。 消耗戦色濃くなった延長戦ではいずれも途中出場のホアキン、ブライアン・ヒルと地元アンダルシア産の新旧ドリブラーが、個の力で局面の打開を図るが最後のところで相手の集中した守備を崩し切れない。結局、この延長戦では互いに決定機まで持ち込めないまま、120分間の激闘を終えることになった。 運命のPK戦では互いに3人目まで全員が成功。しかし、4人目のキッカーでは先攻のバレンシアのユヌス・ムサが枠の右に外してしまい痛恨の失敗。一方、後攻のベティスはテージョが成功。その後、5人目ではバレンシアの主将ガヤが成功させてサドンデスの可能性を残したが、ベティスの5人目となったミランダが優勝を手繰り寄せるPKをきっちり決め切った。 そして、バレンシアとの激闘を制したベティスが今シーズン限りで現役引退となるレジェンド、ホアキンの有終の美を飾るコパ制覇を成し遂げた。 2022.04.24 08:01 Sun

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