「完成した選手ではない」森保一監督が日本代表初招集の高井幸大、望月ヘンリー海輝について語る「伸び代をさらに見せてもらえるように」

2024.08.29 22:05 Thu
日本代表初招集を受けた高井幸大(左)と望月ヘンリー海輝
©超ワールドサッカー
日本代表初招集を受けた高井幸大(左)と望月ヘンリー海輝
日本代表森保一監督が、日本代表に初招集したDF高井幸大(川崎フロンターレ)、DF望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)について言及した。

29日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバー27名が発表された。

8大会連続8度目のW杯出場を目指す日本。中国代表、バーレーン代表と対戦する9月の2試合に向けては、27名が招集された中、高井と望月の2名が初招集を受けた。
高井はU-23日本代表としてパリ・オリンピックにも出場。大会での活躍は記憶に新しいところであり、19歳ながらも堂々としたパフォーマンスで驚かせた。

一方の望月は、国士舘大学から今シーズン町田に加入した大卒ルーキー。シーズン当初は出番がなかったが、中盤戦以降は出場機会を増やし、首位を走るチームを支えている。
今回は23名のベンチ入り枠のところ、4名多い27名を招集している森保監督。その理由についてまずは説明した。

「ベンチに入れる選手は23人ですが、コンディション不良、不測の事態があって、招集選手が欠けた時にバックアップの選手が一緒に帯同してもらうことで、活動の中から補っていけるということが大きいです」

「W杯本大会、グループとしても現代表に入れる選手はまだまだ力のある選手がいる中で、可能な中で多くの選手に来てもらいながら、我々が2026年のW杯に向けて戦う同じ経験をしてもらう。そしてチームコンセプトをより共有しながら、チームづくりをしていく、未来に向かっていくことができればなと思っています」

予選を戦い抜くことに加え、今後の代表活動で戦力になるための成長も同時に促したいという森保監督。五輪にも出場した高井についてまずは語った。

「高井はオリンピックに出て、国際試合の中でも非常に高いポテンシャル、クオリティのあるプレーを見せてくれたことが大きいです。さらにまだ完成された選手ではないので、これから日本代表の戦力として、日本代表の活動を通して色々と経験を積んでもらいながら、より良い選手に成長してもらい、日本代表の戦力としても成長してもらえればと思います」

「そして、所属チームの川崎でチームの中で存在感を発揮してくれるようにということを願いながら招集させてもらいました」

一方で、望月に関しても言及。完成された選手ではないとしながらも、持ち前の能力と、この先の伸び代を見極めたいとした。

「望月ヘンリーに関しては、ここのところチームの監督の信頼、チームの信頼を得て、レギュラーとsちえ存在感を発揮しているということを評価させてもらいました」

「非常にフィジカルの能力が高く、サイズ的にも恵まれていますし、サイドバックとして上下動ができる、ビルドアップでも守備の部分でもまだまだ改善しなければいけない部分はありますが、落ち着いてビルドアップに関われる、時にはターゲットとして高さを生かして攻撃の起点になるというところであったり、守備の部分でボールを奪いにいくという果敢なプレーを見せてくれていることをコーチ陣と共に彼のプレーを追わせていただき、評価して代表招集させてもらいました」

「高井と同じく、チーム活動を通してどれだけできるかはまだまだ見ていかなければいけないですが、チームでやってきていること、これまで経験してきたことを持って思い切りチャレンジしてもらいたいです」

「完成している選手として招集しているわけではないので、この先の伸び代をさらに見せてもらえるように、活動を通してチームの力になってもらいたいです」

パリ五輪世代を含め、この先の活動も戦力として計算できる選手に加えて、W杯最終予選という場の経験、そして日本代表の活動を経験させるための若手や経験の少ない選手の招集は続く可能性が高い。

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森保一監督が自身2度目、縁ある新潟での一戦に想い「新潟での経験が今の自分に繋がっている」

12日、日本代表は翌13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦の会場であるデンカビッグスワンスタジアムで前日トレーニングを行った。 トレーニングに先立ち、森保一監督が試合に向けた記者会見に出席。自身も縁のある新潟での一戦への思いを語った。 森保監督は、現役時代はサンフレッチェ広島、京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)、ベガルタ仙台でプレー。引退後指導者となったが、広島の育成コーチやU-19、U-20日本代表のコーチ、広島のトップチームのコーチを経て、2010年、2011年はアルビレックス新潟でヘッドコーチを務めていた。 そこでの成長があり、2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督の後任として広島で監督業をスタート。すると、初年度でJ1優勝を広島にもたらせると、連覇を達成。3年目は8位に終わったが、4年目も優勝と大きな結果をもたらした。 その後東京オリンピックに向けた代表チームの監督に就任。兼務して日本代表でコーチとなると、ロシア・ワールドカップ後に日本代表監督に就任。カタールW杯でべスト16の結果を残すと、史上初となる2期目の指揮を執っている。 指導者としても身を置いた新潟で、監督として5年ぶり自身2度目の代表戦を迎える森保監督は、改めて新潟への思いを口にした。 「まずは新潟の皆さんに、スタジアムに足を運んでくださる皆さん、そしてテレビやメディアの皆さんを通して応援してくださる新潟市民・県民の皆さんに喜んでいただけるように、勝利をお届けられるようにということを第一に考えたいと思いま」 「戦う内容としてはチーム一丸となって最後まで走り抜くというところ。日常の活力にしてもらえるように、励ましのメッセージを送れるように戦いを挑みたいと思います」 「私自身も2010年と2011年にアルビレックス新潟でコーチとしてお世話になって、こうやってまた新潟で試合できるのを非常に嬉しく思いますし、こういう機会をいただいて、新潟でも経験を積ませていただいたことが今の自分に繋がっているところがありますので、関わっていただいた方々に感謝申し上げたいと思います」 「そして、日本代表として戦って勝利をお届けする。そして内容的にもハードワークをして、サッカーの魅力を伝えられるように頑張りたいと思いますし、我々が戦うことがまたアルビレックス新潟の応援にも、より大きな波が来るように繋がれば良いなと思っています」 「我々は普及や育成から、そしてJクラブや1つ1つのクラブから代表活動に繋げていただいています。日本代表の活動がJリーグや普及や育成、地域に還元し、お返しできるようにと思っていますので、明日は我々の頑張りを喜んでいただき、またアルビレックス新潟の応援に繋がっていけばなと思っています」 2023.10.13 07:30 Fri

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2025年最初のFIFAランク、大きく変動も日本は15位をキープ! 2位にスペイン、6位にオランダが浮上【FIFAランキング】

国際サッカー連盟(FIFA)は4日、最新のFIFAランキングを発表した。 2025年最初の発表となった今回のランキング。3月には2026年北中米ワールドカップ(W杯)予選やUEFAネーションズリーグ、CONCACAFネーションズリーグなどが行われた。 前回のランキングが発表された2024年12月以降、世界中で245試合の国際試合が実施。ランキングには大きな変動があった。 日本代表は、3月のW杯予選でバーレーン代表に勝利してW杯出場を決定。サウジアラビア代表とは引き分けに終わった中、15位をキープすることとなった。 上位では、2位のフランス代表と3位のスペイン代表が入れ替わることに。また、6位のポルトガル代表と7位のオランダ代表も入れ替わっている。また、11位以下はウルグアイ代表、コロンビア代表、クロアチア代表、モロッコ代表となっていたが、クロアチア、モロッコ、ウルグアイ、コロンビアに並びが変更となっている。 <h3>◆全体ランキング トップ30</h3> ()内=前回順位 1.アルゼンチン(1) 2.スペイン(3)[↑] 3.フランス(2)[↓] 4.イングランド(4) 5.ブラジル(5) 6.オランダ(7)[↑] 7.ポルトガル(6)[↓] 8.ベルギー(8) 9.イタリア(9) 10.ドイツ(10) 11.クロアチア(13)[↑] 12.モロッコ(14)[↑] 13.ウルグアイ(11)[↓] 14.コロンビア(12)[↓] 15.日本(15) 16.アメリカ(16) 17.メキシコ(19)[↑] 18.イラン(18) 19.セネガル(17)[↓] 20.スイス(20) 21.デンマーク(21) 22.オーストリア(22) 23.韓国(23) 24.エクアドル(24) 25.ウクライナ(25) 26.オーストラリア(26) 27.トルコ(28)[↑] 28.スウェーデン(27)[↓] 29.ウェールズ(29) 30.カナダ(31) <h3>◆アジア ランキング</h3> ※北中米W杯アジア最終予選出場国 15.日本(15)※⭐︎ 18.イラン(18)※⭐︎ 23.韓国(23)※ 26.オーストラリア(26)※ 55.カタール(48)※[↓] 57.ウズベキスタン(58)※ 58.サウジアラビア(59)※ 59.イラク(56)※[↓] 62.ヨルダン(64)※[↑] 65.UAE(63)※[↓] 77.オマーン(80)※[↑] 84.バーレーン(81)※[↓] 93.シリア(95)[↑] 94.中国(90)※[↓] 99.タイ(97)[↓] 101.パレスチナ(101)※ 103.キルギス(107)※[↑] 104.タジキスタン(104) 109.ベトナム(114)[↑] 112.レバノン(112) 118.北朝鮮(115)※[↓] 123.インドネシア(127)※[↑] 127.インド(126)[↓] 131.マレーシア(132)[↑] 134.クウェート(134)※ 2025.04.03 17:50 Thu
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改めて感じた地上波の影響力…1000回を超える連載の最終回/六川亨の日本サッカーの歩み

突然ですが、本日を最後に週2回のコラムは終了することになりました。毎週月曜のコラムがスタートしたのは2001年のこと。当時はガラケーでの有料サイトだった。年末年始も休載のないスタイルに最初は戸惑ったものの、それでも1年365日、休まずに続け、単純計算でも17年×48回(年間)で816本ほどのコラムを書いたことになる。 記憶は定かではないが、2018年からは月曜に加え木曜のコラムもスタートし週2回となった。これはかなりのプレッシャーで、近年は何回か休載したこともある。それでも01年からトータルすれば1000回は超えていたのではないだろうか。 そんなコラムの最後を前に、まずは日本代表のW杯出場を伝えられたことはうれしい限り。そして改めて思ったのは、テレビの地上波の影響力の強さだ。2試合ともテレビ朝日が放映したが、同局は番宣のため早朝の番組から日本戦を取り上げて、なんとか盛り上げようとした。普段からテレ朝を見る機会が多いせいかもしれないが、午前中のモーニングショーからワイドスクランブルまで、しつこいくらいに試合の情報を発信した。 これだけ日本の試合が開催されることを訴えれば、普段はサッカーにあまり関心のない視聴者も気になったかもしれない。そしてW杯出場を決めたバーレーン戦は20%以上の視聴率だったそうだ。試合後も、テレ朝だけでなく多くのテレビ局が日本の勝利とW杯出場をワイドショーで取り上げていた。その宣伝効果は計り知れないだろう。 さすがに毎日と言って良いくらい試合があるMLB、大谷翔平の活躍と露出度には到底かなわない。試合開始が日本時間早朝というのも、ワイドショーにはピッタリはまる時間帯なのだろう。しかしホームランを打てばNHKのニュースはもちろん、民放各局もワイドショーで終日取り上げる。その宣伝効果は絶大だ。 その点、週1試合が原則のサッカーは分が悪い。いくら三笘薫や久保建英が活躍しても連日テレビで取り上げられることはないからだ。それでも海外リーグで活躍する選手が、テレビのスポーツ番組ではなくワイドショーで取り上げられる時代が来たのだから、これはこれで凄いことだと思う。 そしてテレビの影響力の強さを改めて見せつけられるたびに残念に思うのは、日本代表の試合やW杯中継からの地上波の撤退である。放映権料の高騰が主な原因だが、NHKなどは世界に先駆けて“有料化”を導入したのだから、せめて代表戦はホーム、アウェーとも中継すべきである。DAZNのように簡単に、相次いで値上げできない事情もあるのだろうが、MLBをライブ中継しているように、サッカーの代表戦やW杯では頑張って欲しいものだ。それがファン層の拡大につながるのは間違いないし、日本サッカーの発展と強化に寄与することも疑う余地はないだろう。 活字メディアの衰退が進み、定期的に発行しているJリーグや日本代表を扱うサッカー専門誌は『ダイジェスト』1誌になった。『エルゴラ』はネット媒体に移行して奮闘しているものの、ネットのサッカー情報も飽和状態で厳しい戦いを続けている。スポーツ紙ではトーチューが休刊となったが、後に続くスポーツ紙がないとは限らない。メディアにとってサッカーは、ビジネスとして成立しにくい時代が来ているのかもしれない。それはそれで、寂しいものでもある。 長い間のご愛読、ありがとうございました。 文・六川亨 2025.03.31 22:00 Mon
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中田英寿氏が波乱万丈のサッカーキャリア回想…『The Atletic』のロングインタビューに答える

元日本代表MFの中田英寿氏が、『The Atletic』のロングインタビューで自身のサッカーキャリアを振り返った。 中田氏はベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプロキャリアをスタートし、以降は2006年の現役引退までペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナのイタリア5クラブ、イングランドのボルトンでプレー。 また、日本代表としては1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と3度のワールドカップに出場し、通算77キャップを刻んだ。 そのアジアを代表するレジェンドは『The Atletic』で29歳での現役引退を始め、キャリアにおけるトピックについて語った。 2006年ドイツW杯のグループステージ最終節のブラジル代表戦での1-4の敗戦後、スパイクを脱ぐ決断を下したMFは、その突然の引退から19年を経たなかで改めて決断の理由に言及。 「プロのサッカー選手になる夢は一度もなかったが、どういうわけかそれが実現し、ワールドカップでプレーし、イタリアとイングランドに行った。情熱のためにいつもプレーしていた。私はサッカーのファンではなく、サッカーをプレーするのが好きだった。それが私が引退した理由だ。情熱を失っていたし、情熱がなければ、自分に嘘をついているようなものだった」 「私が好きなのはプレーすることであり、コーチやコメントをすることではない。それが引退後に『別の情熱を見つけなければならない』と言った理由だった」 インタビュー冒頭で、サッカーキャリアの終わりについて語った元日本代表はここからキャリアの最初期に立ち戻り、「当時は、プロサッカー選手になることを夢見る人は誰もいなかった。日本で一番人気のスポーツは野球だった。だけど、結局、私は漫画『キャプテン翼』が大好きだったから、サッカーをやろうと決めた」と、サッカーを始めた理由を明かした。 続けて日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランスW杯での奇抜な髪色については「(W杯前でさえ)毎日髪の色を変えていたが、海外でプレーしたかったので世界に知られることが重要だった。だから注目されたいと思っていた」と、振り返る。 その目論見通り、W杯直後にはセリエAのペルージャへ完全移籍。イタリアでのキャリアをスタート。その新天地では加入1年目から鮮烈な輝きを放ったが、プレーすること以外でサッカーに関心がなかったことが良い意味でプラスに働いたという。 「私はサッカーの大ファンではなかったし、サッカーを見たり新聞で読んだりもしなかった。そういう人間ではないんだ。ただサッカーをするのが好きで、毎日もっといい選手になりたいと思っていた」 「イタリアに来たときは、セリエAが世界最高のリーグで、ジネディーヌ・ジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロのような選手がいたが、私は選手をあまり知らなかった。リーグのチームの半分も知らなかった」 「でも、そのおかげで自分のプレーに集中できたし、それが私の強みだった。とにかく恐れがなかった」 そのペルージャでの活躍によって2000年にはローマへステップアップ。当時、頭角を現わしていたフランチェスコ・トッティとのポジション争いで苦戦を強いられた一方、2005年1月のユベントス戦ではクラブ史に刻まれた圧巻のロングシュートを突き刺し、ジャッロロッシのスクデット獲得に大きく貢献した。 中田氏はそのローマ時代について「ローマに戻るたびに、ファンのみんなが私のところに来て『ありがとう、ナカタ』と言ってくれる」と、自身の重要な働きに満足感を示した。 その後、1年でイタリアの首都を離れてパルマに活躍の場を移すと、コッパ・イタリア優勝に貢献。2年連続のタイトル獲得を経験。そして、日韓W杯では大会の目玉選手の一人として日本代表史上初の決勝トーナメント進出に貢献した。 「もっといい結果を出せたはず」トルコ代表に敗れてのベスト16に不満を示しながらも、「雰囲気は素晴らしかった」と、自国開催のW杯をポジティブに振り返った。 「日本では誰もが、私たちがグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出するだろうと期待していたが、それはとても大変だった」 「私たちはとても若いチームで、ほとんどのメンバーがワールドカップでプレーしたことがなかった。当時、海外でプレーしていたのは数人だけで、プレッシャーは大きかった。しかし同時に、国全体が私たちを応援してくれたので、雰囲気は素晴らしかった」 その後、チェーザレ・プランデッリ監督との衝突を機に、ボローニャ、フィオレンティーナとイタリア国内での移籍を繰り返した後、2005年に7年間過ごしたイタリアを離れ、プレミアリーグのボルトンへレンタル移籍。 自身最後のクラブとなったマンチェスターのクラブではキック&ラッシュでお馴染みのサム・アラダイス監督が率いたチームということもあり、イタリアと大きく異なる環境面を含めて難しい日々を過ごした。 「イタリアから来たので、サッカーはまったく違っていた。多くのチームがロングボールをプレーしていた。それは少しショックだった。そしてイタリアからマンチェスターに来て、食べ物の面でも違ったし、雨も多かった。そういった意味で少し大変だった」 その後、前述のドイツW杯での現役引退で中田氏の波乱万丈のサッカーキャリアは締めくくられた。 そして、自身のサッカーキャリアを通じて「どのように記憶されたいか?」との問いに対して、中田氏は「私は美しいプレー、優雅さが好きだ。ジネディーヌ・ジダンのようなプレーが美しい。スピードやパワーではなく、美しいパス、美しいプレー。ゴールである必要はない。私は優雅さが好きで、サッカーだけでなく人生でもそうだ。優雅で美しいものが好きだ。つまり美しい服、美しい建築物、デザイン、景色…」と返答している。 現役引退後は3年間に渡っておよそ100カ国以上を巡る放浪の旅に出て、以降は魅了された日本酒造りや日本茶のブランド立ち上げなど、日本の文化や食文化の発信者として活躍する48歳。 今回のロングインタビューの最後には改めて自身の生き方について語り、これからも自身の情熱の赴くがままに様々なことにチャレンジしたいと結んだ。 「29歳で引退したとき、たくさんの人から『まだプレーできるよ』とか『サッカー業界で働いてコーチでもしたらどうだ』と言われた」 「でも、できるからやることを選んでいるわけではない。やりたいからやっている」 「私は好きなことをやっている。だからファッションが好きならファッションをやるし、他の文化が好きなら他の文化。日本酒が好きなら日本酒をやる」 「他の人は時々その理由が理解できないことがある。それは私が情熱を持ってやっているからだ」 2025.03.19 00:14 Wed
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「めちゃめちゃ美男美女」「ラブラブ感半端無い」堂安律が妻との2ショット披露でファンも大興奮「笑顔が良い」

フライブルクの日本代表MF堂安律が妻との顔出し2ショットを披露して大きな話題を呼んでいる。 日本代ひょの10番を背負っている堂安。2024年6月に結婚を発表していた。 今シーズンはフライブルクで主軸としてプレーし、ブンデスリーガでは27試合で8ゴール6アシストを記録。チームは来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っている。 その堂安は3月31日にインスタグラムを更新。妻との仲睦まじい2ショットを披露し、アニメ風に加工された画像と共にアップした。 ファンは突然の2ショット披露に「可愛すぎ」、「素敵な2人」、「めちゃめちゃ美男美女」、「笑顔が良い」、「ラブラブ感半端無い」、「めっちゃ良い」、「末長くお幸せに」とコメントが寄せられている。 ピッチ上でも好調を維持する堂安は、妻にも支えられている今シーズンでどこまで結果を残すのか注目だ。 <span class="paragraph-title">【写真】堂安律が妻との笑顔2ショットを披露</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DH34kWeohR7/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/DH34kWeohR7/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; 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「恐れが現実に」 谷口彰悟がやはりアキレス腱断裂で手術と現地メディア、最低でも半年リハビリとも

シント=トロイデンの日本代表DF谷口彰悟はやはり重傷のようだ。 川崎フロンターレからアル・ラーヤンSCに移籍し、海外挑戦の谷口。カタールでのプレーを挟み、今季からシント=トロイデンで欧州に舞台を移し、ここまで公式戦16試合に出場する。 そのクラブでの状況から代表でも地位を築き、常連のメンバーに。北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選ではここまで全4試合に先発し、わずか1失点の守備陣を形成している。 今月の代表にも呼ばれたが、合流前最後の試合だった8日のジュピラー・プロ・リーグで前半に左足を引きずりながら負傷交代。その後、代表からの負傷辞退が決まった。 試合後のフェリス・マズー監督から初期診断として「アキレス腱断裂」の可能性が示唆されたなか、ベルギー『HBvL』の続報によれば、画像検査でそれが確認され、手術を受けるという。 術後はリハビリとなるが、最低でも6カ月を要する見込み。シーズン終了まで離脱するとされ、「恐れが現実に」と綴られる。 2024.11.10 10:52 Sun

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