「正直良くなかった」J1名古屋相手に良いところなしの大宮、J3で無敗も長澤徹監督は「一番大事にしてきたこと」の差を痛感

2024.04.17 23:42 Wed
J1の名古屋相手に敗れた大宮・長澤徹監督
©超ワールドサッカー
J1の名古屋相手に敗れた大宮・長澤徹監督
大宮アルディージャの長澤徹監督が、YBCルヴァンカップ2回戦の名古屋グランパス戦を振り返った。

今シーズンから明治安田J3リーグを戦う大宮。ルヴァンカップのレギュレーションが変更となり、J1からJ3までの全60クラブがトーナメントで当たる方式となり、J3ながらJ1クラブとの戦いとなった。

共にリーグ戦とはメンバーを入れ替えて臨んだ試合。大宮は序盤にチャンスを作るも活かせないでいくが、名古屋のインテンシティの高さに対応してゴールを許さないまま試合を進める。
しかし、前半終了間際のCKからパトリックに決められ失点すると、1点ビハインドで迎えた後半はGK加藤有輝がボールをコントロールしようとした中でミスをしてしまいPKを与え、パトリックに決められ2点差に。攻撃の形を上手く作れないまま試合は終了し、2回戦敗退となった。

試合後の記者会見に出席した長澤監督は、冒頭で平日にも関わらず5000人を超えた観客に感謝を示した。
「まず平日ナイターにもかかわらず5000人以上のサポーターに来ていただき、名古屋も1000人以上来ていたようですが、大宮のサポーターに凄く悔しい思いをさせてしまって申し訳ないと思っています」

「この先リーグも続いていくので、しっかり取り戻せるように、また準備していきたいと思います」

試合については「良くなかった」と振り返り、チームとして基本的なところの差があることを感じさせられたと振り返った。

「ゲームは正直、良くなかったです。最初にクイックスタートから決定機を掴んだんですが逃してしまい、逆に勝負どころで失点を食らっている。エラーで失点をしてしまい、カテゴリーが違うときのゲームで典型的なやられ方で、そこの準備ができなかったことは自分の指導力のなさを感じています」

「このグループでプレシーズンからやってきて、全体が揃ったゲームは初めてでした。やっぱりしっかりと学ばないといけないなと。戦術的というよりも、インテンシティで完全に持っていかれてしまって、本質のところを抑えないと、いつも通り進めないなとまざまざと目の前で見せられました」

「スコアは0-2でしたが、残り15分は打たれっぱなしになってしまいました。そこで個として、システムが割れた中で対応できるのか。そこを確認して、悔しい敗戦ですけど、糧にしてリーグにつなげていきたいと思います」

J3では無敗をキープして首位に立つ大宮。天皇杯でこそJ1クラブとも対戦しているが、J1を離れて7シーズン目を迎えており、選手個々とチームとしてのクオリティの差を感じる戦いとなった。

前半終了間際、そして後半の早い時間帯でのミスと2津の失点についても言及。チーム全体で、試合を読む、プレーの感覚の掴み方が上手くいっていないことを反省しないといけないと語った。

「カテゴリーの違うゲームのあるあるですが、相手がここに行くぞというところを感じられるかどうかです。やってしまった部分は仕方ないんですが、グループとしてエラーが出る状態というのはあまり良い状態ではないです」

「1人がそうなった時にグループで引き上げられるかどうか。それを感じているかどうかというのが、ちょっと今日は鈍かったなと思います」

「多少上手くポジションが取れない、ボールが動かせないという時間帯はありますけど、抑えるところを抑えてゲームをやっていかないと勝負とはかけ離れていってしまいます。プレシーズンからずっとやってきましたが、今日に関しては抑えるところを抑えずにゲームをやっていってしまったなというところです」

「私も含めてですが、選手は11人プラス、サブメンバーを含めて、耐える時、行く時というのが揃わないと、勢いというのが作れません。そういう意味で名古屋は出ると引くがハッキリしていたチームだなと思っていました」

また、これはJ1クラブをリスペクトし過ぎたという訳ではないとコメント。「プレシーズンから一番大事にしてきたことなので、受け止められないとも思っていないですし、もう1回今日は気を引き締めろということだと思います」と、チームとしてJ3優勝、J2昇格を果たすために、痛感させられるものがあったとした。

主力選手がプレーしなかったという側面もある一方で、チーム内で組み合わせによって力の差があることも露呈。リーグ戦に向けてどう修正をするのか。中3日でアウェイ・福島ユナイテッドFC戦が控えている。

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“ソニー仙台FC最後の指揮官” 新潟や大宮なども率いた鈴木淳氏が高校サッカーへ 山形明正高校サッカー部の監督に就任「選⼿の成⻑と勝利を追求」

ソニー仙台FCは6日、2024シーズンまで監督を務めた鈴木淳氏(63)の新天地を発表した。 昨季限りで日本フットボールリーグ(JFL)を退会、活動も終えたソニー。1968年誕生の由緒正しき名門実業団が歴史に幕を下ろした。 その“最後の指揮官”こそ、かつてモンテディオ山形にアルビレックス新潟、大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉も率いた鈴木淳氏。氏は地元宮城のソニーを3年間率い、2023シーズンはJFL4位に食い込んだ。 数多のJクラブを渡り歩いた名指導者は高校サッカーへ。山形県山形市「⼭形明正⾼等学校」のサッカー部監督に就任するとのことだ。 鈴木氏はソニー、⼭形明正⾼校の双方からコメントを発表。 ◆ソニー仙台FC 「ソニー仙台FCを応援、ご⽀援いただいている皆様へ」 「2022シーズンより3年間⼤変お世話になりました。また過去にも2度、ソニー仙台FCに携われたことに誇りを持っています」 「最終的には残念な形での皆さんとのお別れになりましたが、皆さんの応援があってこそソニー仙台FCの活動が継続できたと思っています。皆さんの声援は私の⼼にいつまで残ると思います。本当にありがとうございました」 「さて、私事になりますが、この度⼭形明正⾼等学校サッカー部の監督に就任いたします。全⼒で選⼿育成、チームの勝利を⽬指して指導にあたりたいと思います。引き続き暖かく⾒守っていただけるとありがたいです」 「また皆さんとお⽬にかかれることを楽しみにしています。⻑い間ありがとうございました」 ◆⼭形明正⾼校 「⼭形明正⾼等学校サッカー部を応援・ご⽀援いただいている皆様へ」 「この度、⼭形明正⾼等学校サッカー部の監督に就任いたしました鈴⽊淳です。 再び⼭形でのご縁をいただいた事に感謝いたします」 「⾼校⽣年代は、⼈としても選⼿としても⾮常に成⻑できる年代だと思っています。 この年代、そして可能性あるチームの指導に携わらせていただける事に喜びを感じています」 「選⼿の成⻑そしてチームの勝利を追求し、精⼀杯頑張りたいと思います。これまで同様に⼭形明正⾼等学校ならびにサッカー部の応援・ご⽀援をよろしくお願いいたします」 2025.02.06 15:22 Thu
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Jリーグ序盤戦のコントラスト/六川亨の日本サッカーの歩み

Jリーグは各ディビジョンとも3〜4節を終えた段階だが、これだけ昨シーズンの成績が当てにならないシーズンインも珍しいのではないだろうか。J1ではヴィッセル神戸と横浜F・マリノスがともに未勝利で下位に沈んでいるものの、彼らはACLEを並行して戦いつつ、前者はケガ人に、後者はチームの改造に頭を痛めている。このため現在の順位はあくまで“借り物"と思っていいだろう。 むしろ深刻なのは昨シーズンのルヴァン杯を争ったアルビレックス新潟と名古屋グランパスで、こちらも未勝利のまま19位と20位という、開幕前には予想外の順位に甘んじている。 想定外はJ1だけではない。J2の2位には1位のジェフユナイテッド千葉と同勝点でJ3から昇格組のRB大宮アルディージャが躍進中だが、こちらは“想定内"というか、そもそもJ3に降格するような戦力ではないと思っていた。ユースからは優秀な選手が育ってきていたし、かつて獲得した外国人選手も“粒ぞろい"だった。 日本人選手にしても家長昭博や江坂任ら天才肌の選手が在籍したものの、彼らを生かすことができないままズルズルと順位を落とし、J2に定着してしまったのはご存知の通り。ここらあたり、フロントを含めた経営陣や強化スタッフも「何とかなるだろう」と高を括っていたのではないか。フロントの当事者意識の欠落が、J2に定着することでチーム予算の縮小を余儀なくされ、そのしわ寄せが現場に来るという悪循環からJ3へ降格した。 しかし長澤徹監督はチームにまん延していた“ぬるま湯"体質を一掃し、選手にハードワークを要求した。そして昨シーズンはレッドブルにチームを売却するという大英断のもと生まれ変わっただけに、開幕戦こそ乗り切れば大崩れはしないと見ていた。結果は4連勝という、これ以上ない滑り出し。快進撃がどこまで続くのか見物でもある。 意外なのは、松本山雅FCとの昇格プレーオフでアディショナルタイムの同点弾により11年ぶりのJ2復帰を果たしたカターレ富山と、J2初昇格のFC今治である。富山は3勝1敗で3位に食い込み、今治も2勝1敗1分けの6位と健闘している。そして彼らとは対照的に、J1から降格した北海道コンサドーレ札幌は4連敗で20位、サガン鳥栖は1分け3敗で19位に沈んでいる。 両チームとも昨シーズン中から主力選手の流出が止まらず、シーズンオフにも選手が移籍した。加えて新監督を迎えただけに、チーム作りに時間がかかるのは仕方のないことでもる。しかし、そうした外的要因がダイレクトにチームの結果に反映されるのも、近年のJリーグの特徴かもしれない。 初のJ1リーグ昇格を果たしたファジアーノ岡山や、11年ぶりにJ2復帰を果たした富山は新たなスポンサーの獲得に成功したと聞く。地元ファン・サポーターの期待も高まっていることだろう。富山は、松本との昇格プレーオフ決勝で1-2とリードを許したが、後半アディショナルタイムに右からのアーリークロスをエースストライカー碓井聖生がヘッドで決めてタイスコアに持ち込み、年間順位で3位と上位だったためJ2復帰を果たした。 一方の松本は、監督こそ代わったが、主力選手の流出は防げたものの2分け1敗とこちらも未勝利で18位に沈んでいる。リーグ戦は年間を通じた長丁場であるが、ある試合の1点が、富山と松本の置かれている立場を鮮明に色分けしている。残酷なまでの“たかが1点"であり“されど1点"と言える。 2025.03.10 21:30 Mon
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山口や大宮などJリーグ5クラブでプレーしたMF三幸秀稔が31歳で現役引退を決断、今季は韓国2部・忠北清州FCでプレー…交際中の木下優樹菜さんも労う「おつかれ様」

昨シーズンまで大宮アルディージャに所属し、Kリーグ2(韓国2部)の忠北清州FCでプレーしていたMF三幸秀稔(31)が現役を引退した。 三幸はJFAアカデミーの1期生で、2012年にヴァンフォーレ甲府に加入。ルーキーながら公式戦5試合に出場した。その後、SC相模原、レノファ山口FC、湘南ベルマーレでプレー。2022年に大宮に完全移籍で加入。2024年から忠北清州でプレーしていた。 Jリーグでは、J1通算19試合、J2通算161試合7得点、J3通算28試合1得点を記録。リーグカップで5試合、天皇杯で18試合2得点を記録していた。 初の海外挑戦となった中、忠北清州ではKリーグ2で3試合、韓国FAカップで2試合に出場していた。 忠北清州はクラブのインスタグラムを通じて三幸の退団を発表。「相互合意のもと忠北清州FCとの契約を解除し、旅を終えた」と伝え、「サッカー選手引退後、第二の人生に向けて準備を進めている三幸選手、今までチームへの献身に感謝し、明るい未来を応援します」とし、引退したことを伝えていた。 三幸自身もインスタグラム(現在はアカウントが削除)を通じて引退を伝え、6月30日で引退したことを伝えた。 「日頃より応援して頂いた皆様へご報告です。2024年6月30日を持ちましてプロサッカー選手を引退する決断をしました」 「5歳の頃からサッカーを始め、7歳の時にプロサッカー選手になりたいという夢を持ち、そこから多くの方々に支えてもらい、夢を実現することができました」 「プロサッカー選手になってからも、大怪我や1年間チームがない時期など良いことも悪いこともありましたが、充実した素晴らしい時間を過ごすことが出来ました」 「ここ約2年間、自分の第二の人生について考えさせられる時間が多くあり、その中でいつもそばにいて背中を押し続けてくれ、最後の最後までチャレンジをさせてくれたからこそ、次のステージへの、この決断ができました」 「改めまして、これまで応援してきて頂いた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました」 三幸と交際している木下優樹菜さんも自身のインスタグラムのストーリーずで「おつかれ様」と労っている。 <span class="paragraph-title">【写真】三幸秀稔の引退を伝える忠北清州FC</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C9RmGYWh9CA/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C9RmGYWh9CA/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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レッドブルで大宮は変わるのか/六川亨の日本サッカー見聞録

Jリーグが誕生した93年ならともかく、近年これだけド派手な新体制発表会見(2025 RB大宮アルディージャキックオフイベント)を取材したことはなかった。1月9日に大宮のソニックシティ展示場で行われた会見だ。 メインイベントの前には隣接する屋外広場のステージで、BMXフラットランドライダーの早川起生によるスペシャルパフォーマンスが行われ、招待されたファン・サポーターには無料でエナジードリンクのレッドブルが配布された(メイン会場ではメディアにも無料で配布されたが、あっという間になくなったのは言うまでもない)。 そしてメインイベントのオープニングセレモニーでは、豪華なステージ上でレッドブルのアスリートでフリースタイルフットボーラーとして活躍するYu-riこと、伊豆悠里が華麗なボールパフォーマンスを披露。ファン・サポーターから盛大な拍手が送られた。 最初に挨拶に立ったフィリップ・ヴンダーリッヒRB日本コマーシャル・ダイレクターは、「記念すべき日を埼玉、大宮で迎えられてうれしい。レッドブルのグローバルネットワークを届けていきたい。大宮はそれに値する街だと思う。なぜなら大宮には素晴らしいサッカー文化がある」と“サッカーの街”大宮を強調した。 続いて原博実代表取締役社長兼ヘッドオブスポーツは「ザルツブルク、ミュンヘン、ライプチヒへ行きました。施設がどれも素晴らしく、レッドブルグループに入れてよかった」と、Jリーグ初となる100パーセント外資系企業によるクラブ経営を歓迎した。 主力選手がモデルになっての新ユニホームのお目見えでは、これまでのオレンジをベースにした配色から、袖口のネイビーをメインカラーに変更し、胸には2頭の雄牛が後ろ脚で立って突進するレッドブル社のロゴがデカデカと配された。かなり迫力のあるユニホームだ。これまでのユニホームには胸のエンブレムにリスのマスコットがいただけに、どこかにアルディとミーヤを残して欲しいと思ったものの、残念ながら今後の活躍はピッチ上に限られそうだ。 そして新加入選手である。1月23日現在、新たな新外国人選手は横浜FCから加入するFWカブリーニとCBガブリエウの2人だけ。補強の目玉は京都から獲得したFW豊川雄太ということになりそうだ。豊川は岡山や京都で長澤徹監督の指導を受けただけに、戦術の理解は早いだろう。 ヨーロッパをベースにブラジルやアメリカのチームを傘下に収めるレッドブル社だけに、大物外国人の獲得を期待したファン・サポーターも多かったかもしれない。しかし昨年10月に来日したレッドブルサッカーのテクニカルダイレクター、マリオ・ゴメスは大宮の持つポテンシャルを認めつつ、日本サッカーへのリスペクトを語るにとどめている(同氏はシュツットガルト時代に遠藤航と浅野拓磨とプレー)。 恐らく、いきなり現場に介入しては不信と混乱を招くと判断したのだろう。現場は現体制に任せつつ、シーズンの推移を見守ろうといてしているのかもしれない。ただ大がかりなイベントも含めて随所にレッドブル社の意向が反映されていたのは確かだろう。 最後に新シーズンについて長澤監督はファン・サポーターに対し、「26-27年でシーズンが変わります(春秋制に移行)。その時にデビジョン1で戦うためのシーズンです。最終的に信じてもらえるチームにしたい」と抱負を語りつつ、「2つの約束をしたい」と述べた。 その2つとは「1節から38節まで、すべて襲いかかります。信じるに値するチームを作りたい」と決意を表明した。実直な長澤監督だけに、発言の後半部分は頷けた。引っ掛かったのは「すべて襲いかかります」という発言だ。大言壮語はしない長澤監督にしては過激に感じたのだ。 一緒に取材した記者も「襲いかかるなんて、まるでレッドブルのロゴマークを意識したかのようですね」と驚いていた。長澤監督に、意図的にそこまで言わせたとしたら、“レッドブル恐るべし”と感じたキックオフイベントだった。 2025.01.23 22:00 Thu

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