アトレティコが今季3度目マドリードダービーで痛快リベンジ! 延長戦で屈したレアルはコパ連覇の夢潰える…【コパ・デル・レイ】
2024.01.19 08:15 Fri
コパ・デル・レイのラウンド16、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが18日にシビタス・メトロポリターノで行われ、120分の激闘を4-2で制したアトレティコが準々決勝進出を決めた。
前ラウンドで3部のルーゴを破って初戦突破を果たしたアトレティコ。しかし、直近のスーペル・コパ準決勝では120分の激闘の末に宿敵レアル・マドリーに3-5で敗れ、今シーズンの初タイトルを逃した。そのリベンジを期して臨んだ今季3度目のマドリード・ダービーでは前回対戦からサビッチに代えてヴィツェルを起用した以外、同じメンバーを起用した。
一方、4部のアランディナを破って連覇に向けて幸先の良いスタートを飾ったレアル。さらに、スーペル・コパではアトレティコに続き決勝でバルセロナに4-1の圧勝を収め、今季初タイトルを獲得。その勢いに乗って臨んだアウェイ開催のダービーではクラシコからクロース、チュアメニに代えてモドリッチ、カマヴィンガを起用した以外、同じメンバーを起用した。
立ち上がりはホームサポーターの大きな後押しを受けたアトレティコがアグレッシブな入りを見せたが、時間の経過とともに地力で勝るレアルが押し返していく。
開始11分にはボックス右に抜け出したベリンガムがクロスバー直撃のシュートでゴールを脅かすと、20分過ぎにはディフェンスラインとうまく入れ替わったロドリゴ、ヴィニシウスと続けて決定的な枠内シュートを放つが、これはGKオブラクの驚異的な連続セーブに阻まれた。
39分、ボックス手前右でデ・パウルのパスが味方のグリーズマンに当たってコースが変わると、何とか撥ね返そうとしたDFリュディガーのヘディングのクリアがバックヘッドの形でボックス左のスペースに落ちる。これに抜け目なく反応したサムエウ・リーノがうまく足裏で叩きつけると、これがゴール右隅に決まった。
この先制点をきっかけに俄然球際でのバトルが激しくなるなか、レアルはここから再び攻勢を強める。すると、意外な形から同点ゴールが生まれる。前半アディショナルタイム1分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのモドリッチがゴール前のスペースへ浮き球のボールを落とすと、競り合いのなかで後手の対応を踏んだGKオブラクがはじき損ねたボールがそのままゴール方向に向かってゴールネットに吸い込まれた。
そして、皮肉にもここまで好守を見せていたコルチョネロス守護神のミスによって試合は1-1のイーブンで折り返しとなった。
互いに交代なしで臨んだ後半は追いついたレアルがロドリゴ、リュディガーの枠内シュートで際どいシーンを作り出す。
一方、守勢を凌いだアトレティコは56分にサウールを下げてモリーナを投入。この交代でジョレンテがインテリオールにポジションを変えると、この変更の影響もあってかすぐさま勝ち越しゴールが生まれる。
57分、相手陣内右サイドで起点を作ったグリーズマンが内側のジョレンテに預けてボックス内への侵入を試みると、リターンパスを狙ったジョレンテのパスがカマヴィンガが出した足に当たってゴール方向に向かう。すると、GKルニンが何とかしてかき出そうとしたボールが味方のリュディガーに当たってこぼれると、最後はモラタが冷静に押し込んだ。
1失点目に続きやや不運な形で2失点目を喫したレアルは直後に2枚替えを敢行。モドリッチとメンディを下げてクロース、ブラヒム・ディアスを投入。これでカマヴィンガを左サイドバックに移す。さらに、バルベルデ、ロドリゴを下げてチュアメニ、ホセルとフレッシュな選手を送り込む。
後半半ばを過ぎてオープンな展開が続くなか、81分にはジョレンテの絶妙な右クロスからモラタに決定機が訪れるが、これはGKルニンのビッグセーブに遭う。すると、このピンチを凌いだマドリーは直後の82分にクロース、ヴィニシウス、ベリンガムと左サイドでボールを繋ぐと、ボックス左でベリンガムが上げた絶妙なクロスをファーでフリーのホセルが頭で合わせ、指揮官の起用に応える価千金の同点ゴールとした。
その後、両者は90分で決着を付けるべく果敢に攻め合ったものの、スーペル・コパに続いて決着は延長戦に委ねられることになった。
延長前半は拮抗した展開が続く。そのなかでシメオネ監督は防戦一方だったスーペル・コパの反省を活かしてここまで我慢していたデパイ、バリオスをジョレンテ、モラタに代えて投入し、PK戦ではなく勝ちに行く姿勢を示す。
すると、この交代直後に百戦錬磨のエースが決定的な仕事を果たす。100分、ヴィニシウスのボールコントロールのミスを見逃さなかったグリーズマンが相手陣内右サイドでボールを奪ってそのままボックス内に侵入。そのままゴールライン際で内側に運ぶと、GKルニンの右の肩口を狙った強烈な左足シュートをゴールネットに突き刺した。
延長後半ではセバージョス、フラン・ガルシアの投入で前がかるレアルがベリンガム、セバージョスの連続シュートでゴールをこじ開けるが、ここはベリンガムの抜け出しの場面でのオフサイドによってゴールは認められず。
一方、アスピリクエタがイン&アウトとなるアクシデントに見舞われたアトレティコだったが、要塞メトロポリターノで見事な勝負強さを発揮。試合終了間際の119分、鋭いカウンターからモリーナ、デパイと繋いで最後はボックス左のリケルメが狙いすました右足のコントロールシュートを右隅に突き刺し、トドメの4点目を奪った。
そして、スーペル・コパとは完全に逆となる延長戦での2ゴールによってリベンジを果たしたシメオネのチームがベスト8進出を決めた。一方、今季初黒星を喫した相手に公式戦2敗目を喫することになったレアルはベスト16敗退によってコパ連覇の夢が早々に潰えることになった。
前ラウンドで3部のルーゴを破って初戦突破を果たしたアトレティコ。しかし、直近のスーペル・コパ準決勝では120分の激闘の末に宿敵レアル・マドリーに3-5で敗れ、今シーズンの初タイトルを逃した。そのリベンジを期して臨んだ今季3度目のマドリード・ダービーでは前回対戦からサビッチに代えてヴィツェルを起用した以外、同じメンバーを起用した。
一方、4部のアランディナを破って連覇に向けて幸先の良いスタートを飾ったレアル。さらに、スーペル・コパではアトレティコに続き決勝でバルセロナに4-1の圧勝を収め、今季初タイトルを獲得。その勢いに乗って臨んだアウェイ開催のダービーではクラシコからクロース、チュアメニに代えてモドリッチ、カマヴィンガを起用した以外、同じメンバーを起用した。
開始11分にはボックス右に抜け出したベリンガムがクロスバー直撃のシュートでゴールを脅かすと、20分過ぎにはディフェンスラインとうまく入れ替わったロドリゴ、ヴィニシウスと続けて決定的な枠内シュートを放つが、これはGKオブラクの驚異的な連続セーブに阻まれた。
一方、守勢ながらもモラタの豪快なバイシクルシュートやデ・パウルのミドルシュートなど少ないチャンスを確実にフィニッシュへ結びつけるアトレティコは、その形から先にゴールをこじ開ける。
39分、ボックス手前右でデ・パウルのパスが味方のグリーズマンに当たってコースが変わると、何とか撥ね返そうとしたDFリュディガーのヘディングのクリアがバックヘッドの形でボックス左のスペースに落ちる。これに抜け目なく反応したサムエウ・リーノがうまく足裏で叩きつけると、これがゴール右隅に決まった。
この先制点をきっかけに俄然球際でのバトルが激しくなるなか、レアルはここから再び攻勢を強める。すると、意外な形から同点ゴールが生まれる。前半アディショナルタイム1分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのモドリッチがゴール前のスペースへ浮き球のボールを落とすと、競り合いのなかで後手の対応を踏んだGKオブラクがはじき損ねたボールがそのままゴール方向に向かってゴールネットに吸い込まれた。
そして、皮肉にもここまで好守を見せていたコルチョネロス守護神のミスによって試合は1-1のイーブンで折り返しとなった。
互いに交代なしで臨んだ後半は追いついたレアルがロドリゴ、リュディガーの枠内シュートで際どいシーンを作り出す。
一方、守勢を凌いだアトレティコは56分にサウールを下げてモリーナを投入。この交代でジョレンテがインテリオールにポジションを変えると、この変更の影響もあってかすぐさま勝ち越しゴールが生まれる。
57分、相手陣内右サイドで起点を作ったグリーズマンが内側のジョレンテに預けてボックス内への侵入を試みると、リターンパスを狙ったジョレンテのパスがカマヴィンガが出した足に当たってゴール方向に向かう。すると、GKルニンが何とかしてかき出そうとしたボールが味方のリュディガーに当たってこぼれると、最後はモラタが冷静に押し込んだ。
1失点目に続きやや不運な形で2失点目を喫したレアルは直後に2枚替えを敢行。モドリッチとメンディを下げてクロース、ブラヒム・ディアスを投入。これでカマヴィンガを左サイドバックに移す。さらに、バルベルデ、ロドリゴを下げてチュアメニ、ホセルとフレッシュな選手を送り込む。
後半半ばを過ぎてオープンな展開が続くなか、81分にはジョレンテの絶妙な右クロスからモラタに決定機が訪れるが、これはGKルニンのビッグセーブに遭う。すると、このピンチを凌いだマドリーは直後の82分にクロース、ヴィニシウス、ベリンガムと左サイドでボールを繋ぐと、ボックス左でベリンガムが上げた絶妙なクロスをファーでフリーのホセルが頭で合わせ、指揮官の起用に応える価千金の同点ゴールとした。
その後、両者は90分で決着を付けるべく果敢に攻め合ったものの、スーペル・コパに続いて決着は延長戦に委ねられることになった。
延長前半は拮抗した展開が続く。そのなかでシメオネ監督は防戦一方だったスーペル・コパの反省を活かしてここまで我慢していたデパイ、バリオスをジョレンテ、モラタに代えて投入し、PK戦ではなく勝ちに行く姿勢を示す。
すると、この交代直後に百戦錬磨のエースが決定的な仕事を果たす。100分、ヴィニシウスのボールコントロールのミスを見逃さなかったグリーズマンが相手陣内右サイドでボールを奪ってそのままボックス内に侵入。そのままゴールライン際で内側に運ぶと、GKルニンの右の肩口を狙った強烈な左足シュートをゴールネットに突き刺した。
延長後半ではセバージョス、フラン・ガルシアの投入で前がかるレアルがベリンガム、セバージョスの連続シュートでゴールをこじ開けるが、ここはベリンガムの抜け出しの場面でのオフサイドによってゴールは認められず。
一方、アスピリクエタがイン&アウトとなるアクシデントに見舞われたアトレティコだったが、要塞メトロポリターノで見事な勝負強さを発揮。試合終了間際の119分、鋭いカウンターからモリーナ、デパイと繋いで最後はボックス左のリケルメが狙いすました右足のコントロールシュートを右隅に突き刺し、トドメの4点目を奪った。
そして、スーペル・コパとは完全に逆となる延長戦での2ゴールによってリベンジを果たしたシメオネのチームがベスト8進出を決めた。一方、今季初黒星を喫した相手に公式戦2敗目を喫することになったレアルはベスト16敗退によってコパ連覇の夢が早々に潰えることになった。
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アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed4
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed5
