フェイエノールトとの再戦で鎌田大地は? サッリ「彼は常に私の選択肢」
2023.11.07 18:45 Tue
ラツィオは7日、チャンピオンズリーグ(CL)でフェイエノールトと再戦する。
グループEの3試合を戦って1勝1分け1敗の3位で折り返すラツィオ。前節は必勝を期してフェイエノールトのホームに乗り込んだが、3点を追いかける展開を強いられ、1-3と完敗した。
今度はホームに迎え撃ってのやり返しを目指すマウリツィオ・サッリ監督だが、直近のセリエAでも敗れ、なかなか波に乗れず。流れを変えるという意味で、日本代表MF鎌田大地の先発起用も注目される。
イタリア『スカイ』によると、同じ相手に敗れるわけにいかないサッリ監督は10月上旬のセルティック戦から先発から外れる鎌田を巡った質問にこう返したという。
「(鎌田が役に立つ?) 彼は常に私の選択肢だ。彼を頻繁に起用できていなかったのを悔いている。だが、誰を使うかまだわからない。今日のトレーニングでわかるだろう」
「順位を左右する重要な試合だが、前の3試合だってそう。突破をするにはポジティブな結果が求められ、勝ち点3を掴むために最善の準備をしている」と話すサッリ監督。この勝敗やいかに。
グループEの3試合を戦って1勝1分け1敗の3位で折り返すラツィオ。前節は必勝を期してフェイエノールトのホームに乗り込んだが、3点を追いかける展開を強いられ、1-3と完敗した。
今度はホームに迎え撃ってのやり返しを目指すマウリツィオ・サッリ監督だが、直近のセリエAでも敗れ、なかなか波に乗れず。流れを変えるという意味で、日本代表MF鎌田大地の先発起用も注目される。
「(鎌田が役に立つ?) 彼は常に私の選択肢だ。彼を頻繁に起用できていなかったのを悔いている。だが、誰を使うかまだわからない。今日のトレーニングでわかるだろう」
また、「ルイス・アルベルトが元気なら、使うだろう。カマダのことも好きだが、カマダに関しては戦術的なバランスの問題なんだ」とも言及したようだ。
「順位を左右する重要な試合だが、前の3試合だってそう。突破をするにはポジティブな結果が求められ、勝ち点3を掴むために最善の準備をしている」と話すサッリ監督。この勝敗やいかに。
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サウジ戦のパフォーマンスが低調だったのは消化試合だったから?/六川亨の日本サッカー見聞録
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ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が13日に行われ、1-1で引き分けたセリエA第32節ラツィオとのダービーを振り返った。 過去5度指揮を執ったローマ・ダービーで全勝していたラニエリ監督。今季終了後に退任し、ローマのフロントに入閣することが決まっている老将は引き分けで自身最後のダービーを終え、無敗で監督業を後にすることになった。 「試合中には考えなかったが、ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしいことだ。できれば勝利で終えたかったが、スポーツでも人生でも全てを手に入れることはできない。受け入れるしかない」 そしてスーパーゴールを叩き込んだFWマティアス・スーレについては「将来は彼のもの」と今後の飛躍を予言した。 「スーレは質の高い選手でゴールの位置を理解している。将来は彼のものだ。なぜなら成長に必要な全てがあるからだ」 試合自体に関しては引き分けで妥当と考えている。 「得点のチャンスではラツィオの方が少し多く、我々はより少なかったが、勝ち点は取っておこう」 2025.04.14 11:30 Mon3
スーレのスーパーゴールでCL出場権狙うローマ・ダービーは譲らず痛み分け【セリエA】
セリエA第32節、ラツィオvsローマが13日に行われ、1-1で引き分けた。 チャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位ラツィオ(勝ち点55)と7位ローマ(勝ち点53)によるローマ・ダービー。 前節アタランタ戦をウノゼロで4試合ぶりの勝利とし6位再浮上としたラツィオは、0-2で敗れた3日前のヨーロッパリーグ準々決勝1stレグのポデ・グリムト戦のスタメンから5選手を変更。カステジャノスやデレ=バシル、ロベッラらがスタメンに戻った。 一方、前節ユベントスに引き分けたローマは連勝が7でストップ。今季の1stマッチでゴールを挙げている主将ロレンツォ・ペッレグリーニがスタメンに戻った。 立ち上がりから球際の激しいダービーらしい展開が繰り広げられると、7分にラツィオに決定機。左サイドからのイサクセンのFKにロマニョーリがヘッド。完璧に捉えた強烈なシュートだったが、GKスヴィラルのファインセーブに阻まれた。 守護神に救われたローマがボールを持つ中、22分にラツィオに再び決定機。ボックス右で縦に仕掛けたイサクセンが右足でシュート。ここも枠を捉えていたが、またもGKスヴィラルに阻まれた。 ここからラツィオが押し込む流れになりかけるもローマも譲らず。ゴールレスで前半を終えた。 それでも迎えた後半、開始1分過ぎにラツィオが先制する。左サイドからのルカ・ペッレグリーニのFKをロマニョーリがヘッドで叩き込んだ。 ロマニョーリの2度目のヘディングシュートでスヴィラルの牙城を破ったラツィオに対し、前がかるローマは59分に前節ゴールのショムロドフを投入。 60分にはFKからゲンドゥージのヘディングシュートで追加点に迫ったラツィオが牽制する中、ローマは64分にチェリクがGK強襲のシュートで応戦。 すると69分にスーパーゴールが生まれる。サーレマーケルスの横パスをボックス手前中央のスーレが左足ダイレクトで一閃。バー下を叩いた見事なミドルシュートが決まった。 試合を振り出しに戻されたラツィオはペドロとディアを投入。すると75分にペドロがミドルシュートでGKスヴィラルを強襲。さらに1分後、ディアに決定機が訪れるが、スヴィラルの好守に阻まれる。 終盤にかけては互いに譲らず1-1のまま決着。スーレにスーパーゴールが生まれたダービーは痛み分けに終わっている。 ラツィオ 1-1 ローマ 【ラツィオ】 アレッシオ・ロマニョーリ(後2) 【ローマ】 マティアス・スーレ(後24) 2025.04.14 05:46 Mon4
ノルウェー勢初のELベスト4、殊勲のGKハイキン「ノルウェー全体にとって大きな意味を持つ」
ボデ/グリムトのGKニキータ・ハイキンが17日にアウェイで行われ、PK戦の末に勝ち上がったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのラツィオ戦を振り返った。 ホームでの1stレグを2-0と先勝していたボデ/グリムト。21分に先制される展開となった中、GKハイキンの好守もあって1点のリードを保っていく。 しかし後半追加タイムに失点し、2戦合計スコアで追いつかれ延長戦へ。その延長戦ではラツィオに勝ち越された中、FWアンドレアス・ヘルメルセンのゴールで追いつきPK戦に持ち込んだ。そしてPK戦ではGKハイキンが2本シュートを止めてノルウェー勢初となるELベスト4進出とした。 イスラエル生まれでロシアにルーツを持ち、チェルシーの下部組織に在籍していた経歴を持つ29歳のハイキン。ロシア代表候補招集歴があるが、昨年10月にノルウェー人と婚約。ノルウェー国籍を取得する意向であり、今後のノルウェー代表入りが見据えられる中でボデ/グリムトをELベスト4に導いた。 「信じられない! ここまで試合が続くと思っていなかったけど、諦めるわけにはいかなかった。チャンスが来ることはわかっていた。これ以上嬉しいことはない。これはノルウェー全体にとって、ボデ/グリムトにとって、僕の家族にとって大きな意味を持つ。本当に素晴らしい。歴史的な夜だ」 指揮官のヒェティル・クヌートセン監督もハイキンを勝因に挙げた。 「ニキータは我々にとって決定的な存在だ。彼は試合とPK戦の両方で決定付ける存在だった」 2025.04.18 10:00 Fri5