問題視されていたユナイテッドの施設改修に約449億円を投資? 新オーナー候補のラトクリフ氏が株式取得で出資か
2023.11.03 21:59 Fri
契約がまとまれば設備改修にも資金を投じる様子のラトクリフ氏
マンチェスター・ユナイテッドの設備改修にようやく目処が立つかもしれない。イギリス『スカイ』が報じた。
サー・アレックス・ファーガソン氏が指揮官の座を退いて以降、10年以上低迷が続いているマンチェスター・ユナイテッド。その残念な体たらくはピッチ外にも表れており、2021年夏に12シーズンぶりのユナイテッド復帰を果たしたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、クラブ施設が前所属時からほとんど変わっていなかったことを2022年11月の退団直前に嘆いていた。
そんなクラブに手を差し伸べることになりそうなのが、イギリスの化学企業『INEOS』の創業者である実業家のジム・ラトクリフ氏。昨年11月に現オーナーのグレイザーファミリーがクラブの売却を検討し始めて以降、ラトクリフ氏はカタール銀行『QIB』の会長であるシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏と競合する形でユナイテッドの株式買収に動いていた。
ラトクリフ氏のライバルであるシェイク・ジャシム氏は、ユナイテッドが抱えている負債の完済に加え、老朽化が進むスタジアムや施設の改修、補強予算として14億ポンド(約2570億円)を投資する手筈を整えていると言われたが、50億ポンド(約9200億円)での株式100%買収という案に良い返事をもらうことができず、このレースから撤退。一方のラトクリフ氏は25%の株式買収を目論んでおり、『スカイ』によれば現在進行中の交渉が2週間以内にまとまる可能性もあるという。
そんなラトクリフ氏はこの契約の一環として、数十億ポンドの財産のうち2億4500万ポンド(約449億円)をクラブの老朽化したスタジアムや施設の改修に投じる予定とのこと。投資は段階的に行われることになるが、その大部分は年末までにクラブに行き渡る見通しのようだ。
サー・アレックス・ファーガソン氏が指揮官の座を退いて以降、10年以上低迷が続いているマンチェスター・ユナイテッド。その残念な体たらくはピッチ外にも表れており、2021年夏に12シーズンぶりのユナイテッド復帰を果たしたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、クラブ施設が前所属時からほとんど変わっていなかったことを2022年11月の退団直前に嘆いていた。
そんなクラブに手を差し伸べることになりそうなのが、イギリスの化学企業『INEOS』の創業者である実業家のジム・ラトクリフ氏。昨年11月に現オーナーのグレイザーファミリーがクラブの売却を検討し始めて以降、ラトクリフ氏はカタール銀行『QIB』の会長であるシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏と競合する形でユナイテッドの株式買収に動いていた。
そんなラトクリフ氏はこの契約の一環として、数十億ポンドの財産のうち2億4500万ポンド(約449億円)をクラブの老朽化したスタジアムや施設の改修に投じる予定とのこと。投資は段階的に行われることになるが、その大部分は年末までにクラブに行き渡る見通しのようだ。
なお、この資金はラトクリフ氏個人によって提供されるものであり、ユナイテッドの既存の借入金を増やすものではないと補足されている。また、現在チームは負けが込んでいる状況にあるが、ピッチ上の問題に対処するための資金でもないとのことだ。
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