「ゴールを決めて、タイトルを」電撃加入のゴミス、苦しむ川崎Fを救う一手に“The Lion”が誓う「強い気持ちを全面に出して闘う」

2023.08.21 21:35 Mon
©超ワールドサッカー
20日、川崎フロンターレに加入した元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスが入団会見を行った。8日、川崎Fは今夏の補強選手としてガラタサライと退団したゴミスを獲得。フランス代表としても13試合に出場したストライカーの電撃獲得は大きな驚きを与えた。

フランスだけでなく、イングランド、トルコ、サウジアラビアでもプレーしたゴミスは38歳とベテランの域に。その中で選んだ新天地は日本だった。
会見の冒頭「初めまして。まずこのように温かく歓迎してくれて本当にありがとう。日本に実際に来られて幸せで、興奮している。川崎フロンターレでプレーできる喜びに満ち溢れている」と歓迎に感謝。「自分にとっても素晴らしい経験になると思うし、エネルギーに溢れたクラブ、プロジェクトをしっかり持ったクラブで、このリーグでプレーするチャンスを得たということは、自分にとって素晴らしく大変名誉なことだ」と、日本でのチャレンジに期待を持っていると語った。

フランスのサンテチェンヌで育ったゴミスは、トロワ、リヨンとフランスでプレー。スウォンジー・シティでもプレーすると、マルセイユにレンタル移籍。その後ガラタサライ、アル・ヒラルでプレーした。
5カ国目の挑戦となるゴミスだが、川崎Fを移籍先に選んだ理由は「言うまでもなくこの5年は日本でベストのチームの1つとなっているし、はっきりとしたプロジェクト、野心を持ったクラブだと感じた」とコメント。「クラブの社長、強化サイド、実際に練習を始めて監督やコーチ陣とも話をしたが、みんなが野心を持って、素晴らしい環境の中でハードワークしているという印象を受けた」と、クラブを取り巻く環境や日本の立ち位置、クラブとしての在り方が興味を引いたという。

その川崎Fは、シルバーコレクターと言われ続けていた中で、2017年に初めてJ1優勝を果たすと、2018年は連覇、2019年はYBCルヴァンカップ、2020年は3度目のリーグ優勝と天皇杯、2021年は2度目のリーグ連覇を達成していた。

2022年はタイトルはなかったが、リーグで2位の成績に。近年最も成績を収めたクラブとして知られているが、今シーズンはケガ人の問題などで大きく出遅れてしまった。

昨シーズンプレーしたガラタサライもリーグで低迷していた中、2022-23シーズンは見事にスュペル・リグで優勝。ゴミスも8ゴールを決める活躍で優勝に貢献していた。

「以前には厳しい状況にいた時にガラタサライに戻ったが、川崎Fも今でこそ思ったような順位にはいないと思う。でも本当に良い選手が揃っているし、ケガをしている選手、不運があったりと、なかなか良い順位につながっていない」

「自信を取り戻すために自分がこのタイミングで、この経験を伝える。強いフロンターレを後半戦取り戻すキッカケになる素晴らしいタイミングになると信じてここに来た。これからチームメイトと力を合わせて、ゴールを決めて、タイトルを獲ることに繋がっていけば良いと思う」

苦しい環境にあるクラブを助けると口にしたゴミス。38歳となった中、経験値は十分。リーグ・アンでは340試合で122ゴールという実績を持ち、今夏話題のサウジ・プロ・リーグでも106試合で81ゴールを記録していた。

マルセイユ時代にはDF酒井宏樹(浦和レッズ)とチームメイトとしてプレー。来日にあたり話をしたといい、「ヒロキはマルセイユにいた時のチームメイト。良い関係で親友の1人だ」とコメント。「彼と話もしたが、本当に正直に何でも話してくれて、その時の話はポジティブなものばかりだった。代理人を含めて、私の周りも川崎Fという強いクラブ、日本という素晴らしい国に行くことは、サッカー選手としても家族にとっても良いことだと後押ししてくれた」と、日本へ来ることへ背中を押してくれたと語った。

また「自分以外にも日本ではたくさん外国人選手がプレーしている。その中で、日本人のレベルも非常に高く、実際に練習もはじめて、昨日(19日)も画面越しに試合を観たが、レベルの高いフットボールを展開しているし、海外からも日本人に興味を持たれているということは実際に起こっていること」と、日本のレベルは高いと感じているという。

そのゴミスだが、川崎Fが大きな期待を寄せるのはリーグ戦だけではない。この先に開幕するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いだ。

川崎Fにとって最高位はベスト8。近年で続けているものの、グループステージ敗退が多く、アジアの地では結果を残せていないことは悩みの1つだった。

ゴミスはアル・ヒラルのエースとしてプレーしており、ACLでは28試合で20ゴールを記録。2019年、2021年と2度優勝も経験している。

川崎Fというチームにおいては、「自分の状態を上げ、ハードワークを続け、良い状態、ストライカーとしての良い状態をチームに還元できればと思う」と語り、「若い選手の模範となれることもあるし、自分の経験であったり、積み重ねてきたことを自分でも学びながら他の選手たちとハードワークしたいと思う」と周囲へ影響を与えたいという考えも口に。

また、「川崎フロンターレというチームは監督、選手が何年も同じグループでやってきて、良い結果を積み重ねてタイトルを獲っている。ハードワークがやはり重要だ」とコメント。「自分自身は難しい局面をキャリアの中で経験してきているが、世界では今日やったことが明日もまた正しいこととは限らない。そういう変化が激しい世界なので、謙虚さを持ち続けながらハードワークを続けて成長し続けたいと思うし、チームに貢献できればと思っている」と、チームのためにしっかりと働いていきたいと意欲を見せた。

デビューが期待される中コンディションについては「正直ベスト、100%の状況とは言えない」とコメント。ただ、「ハードワークをして、一刻も早くチームに関わっていきたい。良いところを見せていきたい」と早期デビューを目指すとした。また「自分は毎日ハードワークし、試合でゴールを決めること。ゴールを決められなかったとしても、何らかの形でチームに貢献することをやりたいと思っている」とし、「ゴールをもちろん決めたいが、アシストや時にはボールを奪うことがチームの良い結果につながることもあると思う。そうすることで、サポーターの喜びに繋がるので、早くみなさんの前でできるようにしたいと思う」と、ゴールはもちろんのこと、その他の面でもチームのためにプレーしたいと意気込みを語った。

ただ「“The Lion(ゴミスの愛称)”は、今蒸し暑い時期なので、少しフィットする時間が必要だ。少し待っていてほしい」と、日本の気候にアジャストしていく必要があるともコメント。デビューはもう少し先になる可能性がありそうだ。

ゴミスにとっての日本サッカーの印象は強いものがあると言い、若い頃にサンテチェンヌではMF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)ともチームメイトとしてプレーしていた。

日本に来た理由には「積み重ねてきたものがあったので、また新たな環境で挑戦するチャンスだという気持ちになれたのが大きい。サッカーをするのはお金のためだけでなく、自分がどれだけ成長していけるかが大事だと思う」と、経験を重ねたいとコメント。「自分が若い頃、サンテチェンヌでプレーした松井大輔がいたが、今ほどヨーロッパで活躍する日本人選手は多くない中で、彼から良い印象をたくさん受けた」と、松井のお陰で日本にも良い印象があったという。

また、「その後ル・マンに行ってからも、海外のジャーナリストからも非常に良い印象を受けていたし、酒井宏樹、その家族も一緒で、礼儀正しく、日本人に対してたくさん良い印象を持っていたので、日本人の文化も学びたいという気持ちがあった」と、選手や周囲の人からも日本を好ましく思う印象を受けていたというエピソードを明かした。

苦戦が続く川崎Fの起爆剤となるのが期待されるゴミス。相性は“The Lion"だが、「私はThe Lionというニックネームでプレーしているが、Lionというニックネームは強いからということではなく、闘う男だからだと自負している。朝起きれば、まずはゴールを決めるぞという気持ちでいるし、トロフィーをしっかり見て、このトロフィーをしっかり獲るんだという気持ちを毎日頭に刻んでいる。強い気持ちを全面に出して闘うからこそ、The Lionと呼ばれていると思う」とコメントした。

入団会見後は、約1000人のファン・サポーターに歓迎され、あいさつしたゴミス。川崎Fでしっかりと結果を残すことに闘志を燃やすゴミスの活躍に期待がかかる。

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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名

Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue
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「Mr.DOGSO」「なにさせてんのw」川崎FがGW企画で谷口彰悟を“DOGSO”イジり! カタールからご本人コメント「スタッフもイジってきちゃってるなぁ」

川崎フロンターレがゴールデンウィークの企画として用意したイベントにあの選手がコメントを寄せて大きな話題となっている。 今シーズンはなかなか苦しいシーズンとなっている川崎F。それでも、直近2試合で勝利を収め、今シーズン初の連勝。徐々に復調傾向を見せている。 その川崎Fは、7日にサガン鳥栖をホームに迎える中、「ワンダーニャンド」としてスタジアムでのイベントを実施。その中で「ハラハラドキドキDOGSO(走)タイムレース!」が実施される。 「DOG(犬)」とかけたこのイベントだが、「DOGSO」と言えば、決定機阻止で一発退場の対象となるプレーを表す、「Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity」の頭文字をとったもの。そして、その代名詞とも言われてしまっているのは、川崎フロンターレで長らくプレーした日本代表DF谷口彰悟だ。 自身の嫌いなものに「DOGSO」をあげるほどだが、今回のイベントも完全に谷口を意識したもの。現在はカタールのアル・ラーヤンでプレーしているOBをいじっていた。 その川崎Fは開催が近づく中、さらに盛大にイジリを敢行。なんと、「「DOGSO」と言えば、、この選手しか居ませんよね」と、このイベントに対して谷口本人にコメントを要求していたのだ。 谷口はビデオメッセージでイベントについて語っている。 「川崎フロンターレサポーターのみなさんお久しぶりです。アル・ラーヤンSCのの谷口彰悟です。今回、ゴールデンウィークイベント『ワンダーニャンド』でDOGSOをもじった企画、「DOGSO(走)タイムレース!」が実施されると聞きました」 「DOGSOといえばという感じでコメントを要求され、スタッフもいじってきちゃってるなと思いつつも、僕自身大分お世話になってますし、今シーズンフロンターレも大分お世話になっていると思います」 「それをイベントにしちゃうフロンターレは流石だなと感心しています」 「何はともあれ、楽しいイベントであることは間違いないと思うので、ぜひ当日会場に足を運んで皆さん楽しんでください」 谷口の言う通り、今シーズンの川崎FはDOGSOのお世話になっており、ジェジエウ、山村和也が退場処分を受けていた。 これにはファンも「公式がいじるとは」、「Mr.DOGSO」、「さすがフロンターレ」、「なにさせてんのw」、「新しい角度のいじり」、「どんだけ良い人なの」、「お世話になっている方」とコメントを寄せている。 <span class="paragraph-title">【動画】カタールからDOGSOをいじられコメントする谷口彰悟</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【5/7 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%89?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ワンダーニャンド</a> まであと2日】<br>「DOGSO」と言えば、、<br>この選手しか居ませんよね。<br>【プロモ】<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B7%9D%E5%B4%8EF%E9%B3%A5%E6%A0%96?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#川崎F鳥栖</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/frontale?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#frontale</a> <a href="https://t.co/wFvHPMFK9Z">https://t.co/wFvHPMFK9Z</a> <a href="https://t.co/2b17iGam7x">pic.twitter.com/2b17iGam7x</a></p>&mdash; 川崎フロンターレ (@frontale_staff) <a href="https://twitter.com/frontale_staff/status/1654303976123432961?ref_src=twsrc%5Etfw">May 5, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.05 23:30 Fri

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