ストライカー探し続けるインテル、ポルトのイラン代表FWに関心か
2023.08.09 10:55 Wed
インテルがポルトのイラン代表FWメフディ・タレミ(31)への関心を強めているようだ。
インテルは昨シーズン限りで、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが退団。さらに、獲得を目指していたベルギー代表FWロメル・ルカクは選手側の不義理な態度を理由に撤退したことで、今夏の移籍市場では新たなストライカー確保を目指している。
しかし、交渉を進めていたウェストハムのイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカ(24)は、アタランタ行きが決定。アーセナルのアメリカ代表FWフォラリン・バログン(22)は5000万ユーロ(約78億5000万円)の値札がつけられていることから、獲得に二の足を踏んでいる。
ストライカー確保が難航中のインテルだが、イタリア『スカイ・スポーツ』によると、現在はタレミの獲得を検討しているとのこと。クラブは条件面などを把握するため、ポルトと接触を図った模様だ。
一方で、ポルトはタレミの移籍金を3000万ユーロ(約47億1000万円)に設定。値下げは基本的に受け付けない姿勢を示しており、31歳のストライカーに対してインテルが要求額を支払う決断を下すかが注目されている。
インテルは昨シーズン限りで、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが退団。さらに、獲得を目指していたベルギー代表FWロメル・ルカクは選手側の不義理な態度を理由に撤退したことで、今夏の移籍市場では新たなストライカー確保を目指している。
しかし、交渉を進めていたウェストハムのイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカ(24)は、アタランタ行きが決定。アーセナルのアメリカ代表FWフォラリン・バログン(22)は5000万ユーロ(約78億5000万円)の値札がつけられていることから、獲得に二の足を踏んでいる。
一方で、ポルトはタレミの移籍金を3000万ユーロ(約47億1000万円)に設定。値下げは基本的に受け付けない姿勢を示しており、31歳のストライカーに対してインテルが要求額を支払う決断を下すかが注目されている。
タレミは2020年夏にポルトへ加入すると、昨シーズンはプリメイラ・リーガ33試合の出場で、22ゴール8アシストを記録。昨年11月に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)でも、グループステージ3試合にフル出場して2ゴール1アシストの成績を残すなど活躍した。
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