【ラ・リーガ第32節プレビュー】前節屈辱の2強はバウンスバックの白星目指す! 久保は難所攻略狙う
2023.04.28 19:00 Fri
ミッドウィーク開催となった前節は、バルセロナとレアル・マドリーの2強がいずれも敵地で敗れる波乱に。一方、アトレティコ・マドリーは14戦ぶり敗戦からのバウンスバックに成功している。
今月最後の一節となる第32節では格下相手の敗戦からバウンスバックを図る首位のバルセロナ(勝ち点76)と、2位のレアル・マドリー(勝ち点65)の2強の戦いに注目だ。
バルセロナは前々節、アトレティコとのビッグマッチを制して4シーズンぶりのプリメーラ制覇へ大きな白星を手にした。しかし、前節はイラオラ率いる苦手ラージョとのアウェイゲームで苦戦を強いられると、攻め切れない状況の中で今季2度目の複数失点を喫する。試合終盤にはFWレヴァンドフスキの久々のゴールで1点を返したが、悔しい今季3敗目となった。2位チームの取りこぼしによって勝ち点11差は維持したが、ラストスパートに向けて白星を取り戻したいところ。
対戦相手となる6位のベティス(勝ち点49)は、直近のレアル・ソシエダとの重要なシックスポインターを消化不良のゴールレスドローで終えており、調子はいまひとつ。チャビのチームとしてはホームアドバンテージと共に戦列復帰が有力視されるDFクリステンセン、FWデンベレの復帰組の力を追い風にしっかりと戦いたい。
一方、レアル・マドリーは前節、休養を与えたエースFWベンゼマに加えて、コンディション不良の守護神クルトワを欠いたジローナとのアウェイゲームに2-4で大敗。1ゴール1アシストの活躍を見せたFWヴィニシウスがひとり気を吐いたが、DFミリトンら守備陣の集中力の欠如が目立ち、FWカステリャノスに21世紀に入ってのラ・リーガでは初となるポーケル(1試合4ゴール)を許す屈辱を味わった。
その2強が取りこぼした中、バルセロナ戦の敗戦をしっかりと払しょくした3位のアトレティコ(勝ち点63)は、14位のバジャドリー(勝ち点35)と対戦する。前節のマジョルカ戦ではクラブ創設120周年を記念した見慣れない創設当時の青と白を基調とした記念ユニフォームでホームゲームに臨むと、試合序盤に先制を許したものの、前半終了間際にMFデ・パウルのゴールで追いつくと、後半はFWモラタの見事なヘディングシュート、ロングカウンターから相手陣内を独走したFWカラスコのソロゴールによって3-1の逆転勝利を飾った。久々に喫した敗戦による影響を見事に払拭している。
MF久保建英を擁する4位のソシエダ(勝ち点55)は、敵地で戦ったベティスとの直接対決を最低限のドローで終えた。試合の入りこそ押し込んで攻撃に戦ったが、以降は修正してきたホームチームに押し返される展開に。それでも、要所を締める守備で失点を回避すると、後半半ば以降は割り切って勝ち点1を持ち帰る戦い方にシフト。その中でフル出場した久保は攻撃面で見せ場は作れなかったが、献身的な守備や長い距離を持ち上がってのカウンターの起点などチームプレーヤーとしての仕事をしっかりと完遂した。
その消耗戦から中2日で行われる今節は難所エル・サダールで8位のオサスナ(勝ち点44)と対戦。イマノル監督はここ数試合ターンオーバーを積極的に採用しており、久々のフル出場となった久保に関しては先発か途中投入かは微妙なところだ。前節はトップ4争いのライバル相手に割り切った戦いを見せたが、今回はより攻撃的に戦う可能性が高く久保としてはベティス戦での鬱憤を晴らすような積極的な仕掛けを期待したい。
そのソシエダを5ポイント差で追う5位のビジャレアル(勝ち点50)は、13位のセルタ(勝ち点39)と対戦。
熾烈な残留争いでは19位のエスパニョール(勝ち点28)と、キケ・フローレス監督を解任した18位のヘタフェ(勝ち点31)、17位のカディス(勝ち点32)と、16位のバレンシア(勝ち点33)の直接対決も注目カードだ。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/28(金)
《28:00》
オサスナ vs レアル・ソシエダ
▽4/29(土)
《23:15》
エルチェ vs ラージョ
《25:30》
レアル・マドリー vs アルメリア
《28:00》
バルセロナ vs ベティス
▽4/30(日)
《21:00》
カディス vs バレンシア
《23:15》
ビジャレアル vs セルタ
《25:30》
エスパニョール vs ヘタフェ
《28:00》
バジャドリー vs アトレティコ・マドリー
▽5/1(月)
《26:00》
マジョルカ vs アスレティック・ビルバオ
《28:00》
セビージャ vs ジローナ
今月最後の一節となる第32節では格下相手の敗戦からバウンスバックを図る首位のバルセロナ(勝ち点76)と、2位のレアル・マドリー(勝ち点65)の2強の戦いに注目だ。
バルセロナは前々節、アトレティコとのビッグマッチを制して4シーズンぶりのプリメーラ制覇へ大きな白星を手にした。しかし、前節はイラオラ率いる苦手ラージョとのアウェイゲームで苦戦を強いられると、攻め切れない状況の中で今季2度目の複数失点を喫する。試合終盤にはFWレヴァンドフスキの久々のゴールで1点を返したが、悔しい今季3敗目となった。2位チームの取りこぼしによって勝ち点11差は維持したが、ラストスパートに向けて白星を取り戻したいところ。
一方、レアル・マドリーは前節、休養を与えたエースFWベンゼマに加えて、コンディション不良の守護神クルトワを欠いたジローナとのアウェイゲームに2-4で大敗。1ゴール1アシストの活躍を見せたFWヴィニシウスがひとり気を吐いたが、DFミリトンら守備陣の集中力の欠如が目立ち、FWカステリャノスに21世紀に入ってのラ・リーガでは初となるポーケル(1試合4ゴール)を許す屈辱を味わった。
その敗戦からのバウンスバックを図るホームゲームでは15位のアルメリア(勝ち点33)と対戦する。引き続きターンオーバーを敷く中でベンゼマやクルトワが復帰すれば、きっちり勝利を収められる可能性は高いが、ジローナ戦で屈辱を味わった守備陣や精彩を欠いたFWロドリゴらの奮起に期待したいところだ。
その2強が取りこぼした中、バルセロナ戦の敗戦をしっかりと払しょくした3位のアトレティコ(勝ち点63)は、14位のバジャドリー(勝ち点35)と対戦する。前節のマジョルカ戦ではクラブ創設120周年を記念した見慣れない創設当時の青と白を基調とした記念ユニフォームでホームゲームに臨むと、試合序盤に先制を許したものの、前半終了間際にMFデ・パウルのゴールで追いつくと、後半はFWモラタの見事なヘディングシュート、ロングカウンターから相手陣内を独走したFWカラスコのソロゴールによって3-1の逆転勝利を飾った。久々に喫した敗戦による影響を見事に払拭している。
MF久保建英を擁する4位のソシエダ(勝ち点55)は、敵地で戦ったベティスとの直接対決を最低限のドローで終えた。試合の入りこそ押し込んで攻撃に戦ったが、以降は修正してきたホームチームに押し返される展開に。それでも、要所を締める守備で失点を回避すると、後半半ば以降は割り切って勝ち点1を持ち帰る戦い方にシフト。その中でフル出場した久保は攻撃面で見せ場は作れなかったが、献身的な守備や長い距離を持ち上がってのカウンターの起点などチームプレーヤーとしての仕事をしっかりと完遂した。
その消耗戦から中2日で行われる今節は難所エル・サダールで8位のオサスナ(勝ち点44)と対戦。イマノル監督はここ数試合ターンオーバーを積極的に採用しており、久々のフル出場となった久保に関しては先発か途中投入かは微妙なところだ。前節はトップ4争いのライバル相手に割り切った戦いを見せたが、今回はより攻撃的に戦う可能性が高く久保としてはベティス戦での鬱憤を晴らすような積極的な仕掛けを期待したい。
そのソシエダを5ポイント差で追う5位のビジャレアル(勝ち点50)は、13位のセルタ(勝ち点39)と対戦。
熾烈な残留争いでは19位のエスパニョール(勝ち点28)と、キケ・フローレス監督を解任した18位のヘタフェ(勝ち点31)、17位のカディス(勝ち点32)と、16位のバレンシア(勝ち点33)の直接対決も注目カードだ。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/28(金)
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▽4/29(土)
《23:15》
エルチェ vs ラージョ
《25:30》
レアル・マドリー vs アルメリア
《28:00》
バルセロナ vs ベティス
▽4/30(日)
《21:00》
カディス vs バレンシア
《23:15》
ビジャレアル vs セルタ
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