「トッテナムに哲学はない」元指揮官が暴言連発のコンテ監督を擁護「好ましく思っている」

2023.03.23 18:05 Thu
Getty Images
かつてトッテナムで指揮を執ったティム・シャーウッド氏が、アントニオ・コンテ監督の暴言に理解を示した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

チャンピオンズリーグ(CL)はラウンド16で敗退し、プレミアリーグでもタイトル獲得は絶望的なトッテナム。18日に行われたプレミアリーグ第28節のサウサンプトン戦でも最下位相手に2点をリードしながら失点を重ね、3-3のドローに終わった。
この試合後、コンテ監督の選手やクラブに対する不満が爆発。会見で「私欲のためだけにプレーしている」、「プレッシャーに晒される状況を嫌がる選手ばかり」、「常に言い訳ばかりでうんざりだ」と怒りをぶちまけ、ファンやメディアを騒然とさせた。

クラブはこうしたコンテ監督の発言を問題視。複数メディアによると、このインターナショナルマッチウィーク中に指揮官は解任される見通しとなっている。

一方で、元トッテナムの指揮官であるシャーウッド氏は、コンテ監督の怒りに理解を示しているようだ。イギリス『talkSPORT』に出演した同氏は、誰が指揮官でも結果を残せないトッテナムについて、クラブも選手もタイトルへのハングリー精神が欠如していると指摘した。
「私は彼の発言を好ましく思っているよ。ただ、(会長の)ダニエル・レヴィからすれば、コンテはクラブやオーナーを貶めたのだから好ましく思わないだろうね」

「もちろん、彼の発言自体はクラブを汚すものだった。ハリー・ケインのような重要な選手を維持しつつ何かを勝ち取る歩みを、台無しにしてしまいかねない。だからこそ、レヴィは彼を解任するだろう」

「みんながトッテナムについて語るとき、いつも素晴らしいトレーニング場やスタジアムについて話題にする。でも、そんなものを誰が気にするんだ? もし選手なら、そこまで気にしないはずだ。勝利を望む選手なら、最悪のスタジアムだろうがトロフィーを望んでやってくる」

「コンテは選手たちの環境が快適過ぎると言っていた。そしておそらく、トレーニング場もスタジアムも、選手にとっては豪華過ぎるのだろう。世界各地からロンドンにやってきて、毎日妻とデパートや高級百貨店に行き、贅沢な暮らしができる。そんな快適なポジションにいるのだ。勝つためには、ハングリーな選手が必要になるのだがね」

「トッテナムに哲学なんてないのだろう。彼らにとっての哲学とは、トップ4に入ることだ。だから、すでにコンテは自分の仕事を果たしたと言うべきだろう。彼がクラブに来たとき、レヴィは彼に何が欲しいか尋ね、コンテは何かを勝ちたいと言っただろうが、すでにそれを果たしている」
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