クリスタル・パレスがヴィエラ監督を電撃解任…降格圏と勝ち点差「3」の12位、古巣アーセナル戦を前に残留に向け決断

2023.03.17 17:25 Fri
Getty Images
クリスタル・パレスは17日、パトリック・ヴィエラ監督(46)の解任を発表した。なお、コーチングスタッフ3名も一緒にチームを去ることとなる。

現役時代はアーセナルの主将として活躍した他、ミラン、ユベントス、インテルとイタリアの名門、そしてマンチェスター・シティでプレーしていたヴィエラ監督。引退後は、シティのアカデミーで監督を務め、その後ニューヨーク・シティFC、ニースで監督を務めていた。

2021年7月にクリスタル・パレスの監督に就任。12位という成績で終えると、今シーズンも安定したパフォーマンスは出せず、ここまで6勝9分け12敗の12位に位置。しかし、降格圏の18位ボーンマスとの勝ち点差はわずか「3」しかなく、消化試合の関係で降格圏に転落する可能性は十分にある状況。また、公式戦12戦未勝利、現在3連敗中と最悪なチーム状態だった。
スティーブ・パリッシュ会長は、ヴィエラ監督の解任についてコメントしている。

「この難しい決定がなされたことは非常に残念だ。最終的に、ここ数カ月の結果により、我々は不安定なリーグの順位に置かれており、プレミアリーグに残留する最高のチャンスを得るために変更が必要であると感じていた」
「とは言え、2021年夏に加入して以来、パトリックの影響力は大きく、彼は高い評価を得ている。彼はチームをFAカップ準決勝、そして12位に導いていた。エキサイティングなサッカーを見せ、昨シーズンを終えていた」

「パトリックはクラブに全力を注いでおり、我々は皆、彼と彼のチームが与えてくれたものに感謝している」

なお、新監督を探すプロセスをスタートさせているとのこと。今週末には首位のアーセナルとの対戦が控えているが、ヴィエラ監督の古巣対決は目前で消え去ってしまった。

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クリスタル・パレス、21歳の北アイルランド代表MFデベニーと新契約を締結!

クリスタル・パレスは9日、北アイルランド代表MFジャスティン・デベニー(21)と契約延長したことを発表した。新たな契約期間は2027年6月30日までとなる。 新契約にサインしたデベニーは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「本当に嬉しいよ、これでまた一歩、成長できたと思う!」 「これは僕のキャリアにおける新たな一歩だ。すべてのステップにチャンスがあり、この機会を得られたことに感謝している。そして、新たなステップで、僕はより努力し、多くを学び、みんなに素晴らしいプレーを見せたいって思っているんだ」 2023年の夏にスコットランドのエアドリーオニアンズから完全移籍で加入したデベニー。加入初年度はU-21チームに在籍したが、今季からトップチームに昇格を果たすと、昨年11月に行われた第11節のフルアム戦でプレミアリーグデビュー。さらに2試合連続スタメンとなった第12節のアストン・ビラ戦でプロ初ゴールを記録した。 以降は途中出場が多いものの、ここまで公式戦25試合2ゴール記録していた。 また、昨年11月にUEFAネーションズリーグ2024-25に臨む北アイルランド代表に初選出されると、同月18日のルクセンブルク代表戦でフル代表デビュー。これまで3試合に出場している。 2025.05.10 10:30 Sat
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今季ゴール量産の前田大然にリバプールやアーセナルなどプレミアの複数クラブが関心か? 移籍金は48.3億円程度

今シーズンのセルティックで多大なる活躍を見せている日本代表FW前田大然(27)にプレミアリーグのビッグクラブが関心を持っているという。イギリス『TBR』が伝えた。 2022年1月に横浜F・マリノスからセルティックに加入した前田。今シーズンは公式戦47試合で33ゴールを記録。スコティッシュ・プレミアシップでは16ゴールを記録し、得点ランキングトップに立つとともに、シーズンMVPの最終候補に残っている。 左ウイングを主戦場としていた前田は、1月に日本代表FW古橋亨梧がスタッド・レンヌへと完全移籍したことを受けて中央でのプレーが増えることに。すると一気にゴールを量産し、1つステップを登った形となっている。 前田とセルティックの契約は2027年夏までとなっており、ブレンダン・ロジャーズ監督も今夏の移籍の可能性を示唆していたが、プレミアリーグからの関心が高まっているという。 前田の獲得に関心を持っているのは、アーセナル、リバプール、チェルシー、トッテナム・ホットスパーとのこと。さらに、アストン・ビラやブレントフォード、フルアム、クリスタル・パレス、ウェストハム、リーズ・ユナイテッドなども興味を持っているという。 前田の移籍金は約2500万ポンド(約48億3000万円)と見られており、プレミアリーグのクラブであれば手が出せる金額。前田自身は「ここにいる間は、常にセルティックのために戦い、プレーしたいと思っています。チームのために集中してプレーし続けたいです」と、セルティックのためにプレーすることを口にしていたが、セルティックが最後のクラブになるかという質問には「うーん、よく分かりません。難しい質問ですね」と、残留を明言せず、高みを目指していくことは間違いないと見られている。 2025.05.02 16:45 Fri

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