「昔の俺も同じ」 兄貴分イブラが不調の若手を気遣う…かと思えば「今のミランは俺の圧力が不足」

2023.02.27 17:31 Mon
Getty Images
ミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが復帰戦後のインタビューでさっそく“イブラ節”を全開にした。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。
PR
イブラヒモビッチは昨季終了後に左ヒザを手術した影響で9カ月もの間、ピッチから遠ざかっていたが、26日に行われたセリエA第24節のアタランタ戦で74分から途中出場。待望のカムバックを果たした。
ミランも2-0で勝利し、公式戦4連勝&4試合連続クリーンシートを達成。一時期の不振からは抜け出した感があり、兄貴分イブラヒモビッチも復帰とあってポジティブな側面が多いように思われる。

しかし、クラブを悩ませ続けているのが、絶対的エースであるポルトガル代表FWラファエル・レオン(23)との契約延長交渉の難航。今夏の売却を余儀なくされる可能性も指摘されるが、イブラヒモビッチも試合後の『DAZN』のインタビューでこの件に言及している。

「レオンの将来? 俺は彼のために給料を下げ、タダ働きもしてやっているんだがな。家でもほしいのだろうか?(笑)」
弟分レオンを日頃から可愛がっていることが伝わってくるが、その一方、昨夏の加入後、期待されながらもなかなか結果を出せないFWチャールズ・デ・ケテラエルについて問われると、かつての自分と照らし合わせ、優しい配慮を見せている。

「俺はいつだって若い選手を育てる存在だ。デ・ケテラエル? 俺にはよくやっているように見えるね。昔の俺もそうだった…初めて自分の国を出たときは簡単じゃなかった。国と家族から離れるのはつらいことなのだ」

若手を思いやる気持ちを吐露したかと思えば“イブラ節”も全開。不振に苦しんだミランには「俺」が欠けていたと言い切った。

「自分のことをミランにおける重要な存在だと自負している。俺には大きな責任がある。このチームは俺がいないと苦戦するのは明らかだ。選手たちには俺からのプレッシャーが欠けていたのさ(笑)」

アタランタ戦の勝利で暫定ながらも3位に浮上したミラン。今後のさらなる復調が楽しみだ。

PR
関連ニュース

ジェノアとの打ち合いを3-3の引き分けで終えたミラン、ローマ&アタランタの結果次第で5位以上が確定【セリエA】

ミランは5日、セリエA第35節でジェノアをホームに迎え、3-3で引き分けた。 前節ユベントス戦を主力守備陣を欠きながらもゴールレスドローに持ち込んだ2位ミラン(勝ち点70)は、勝利すれば5位以上が確定し、来季のチャンピオンズリーグ出場が決まる中、出場停止明けのテオ・エルナンデス、トモリがスタメンとなった。 12位ジェノア(勝ち点42)に対し、最前線にジルー、2列目に右からチュクウェゼ、プリシック、レオンと並べたミランは開始4分にPKを献上。トモリがボックス内のヴォリアッコを倒してしまった。 このPKをレテギに決められたミランが押し込む流れとすると、14分にはボックス左からプリシックの放ったシュートがポストに直撃した。 その後もハーフコートゲームとしたミランは38分にレオンがカットインから枠内シュートを浴びせると、40分にはCKからテオ・エルナンデスのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKマルティネスの好守に阻まれる。 それでも45分、チュクウェゼのボックス右からの左足ピンポイントクロスをフロレンツィが頭で押し込み、1-1として前半を終えた。 しかし迎えた後半開始3分、再び追う展開に。ヴォリアッコの右クロスをエクバンにヘッドで合わせられた。 その後、52分にチュクウェゼがネットを揺らすもオフサイドに阻まれたミランは、64分にテオ・エルナンデスがドリブルシュートでGKマルティネスを強襲。 そして69分には決定機。しかし直前に投入されていたオカフォーが右サイドを突破して送ったラストパスをジルーがチップキックで合わせるも枠を外してしまった。 それでも72分に同点弾。フロレンツィの左CKからガッビアのヘディングシュートが決まった。そして75分、ジルーに名誉挽回の逆転弾が生まれる。プリシックの右クロスをファーサイドのジルーがボレーで合わせた。 この試合初のリードを得て勝勢ムードのミランだったが、87分に追いつかれてしまう。トールスビーにボックス右のスペースを突かれてクロスを入れられると、混戦となったところクリアボールがチャウに当たってゴールに吸い込まれた。 結局、2度目の勝ち越し点は奪えず3-3のドロー。リーグ戦4試合勝ちなしで足踏みとなったが、このあと試合を行う5位ローマ、明日試合を行う6位アタランタのいずれかが勝利を逃すと、今節で5位以上が確定し来季のCL出場権を手にする状況となった。 2024.05.06 03:05 Mon

ミランの新指揮官候補にコンセイソン監督が浮上…ポルト会長交代で新たな風向き

ミランがポルトのセルジオ・コンセイソン監督(49)の招へいも視野に入れ始めたようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。 2019年10月から始まったステファノ・ピオリ監督体制に別れを告げようとしているミラン。一時は元ウォルバーハンプトン指揮官フラン・ロペテギ氏(57)の招へいが有力とみられたが、ファンの反対を受けて立ち消えとなった。 そんな中、新たな候補として浮上したのが、ポルト在籍7シーズンで3度のリーグ優勝、その他7つのタイトルを獲得しているコンセイソン監督。すでにミランはこのポルトガル人指揮官を検討していたようだが、代理人のジョルジュ・メンデス氏によるアピールもあったという。 コンセイソン監督は4月25日にポルトとの2028年6月までの契約延長が発表されたばかりだが、その数日後には、元指揮官のアンドレ・ビラス・ボアス氏が選挙でホルヘ・ヌーノ・ピント・ダ・コスタ会長を破ってポルトの新会長に就任。前会長と良好な関係を築いていたコンセイソン監督は、4日から7日にかけてビラス・ボアス新会長と面会し、ポルトで指揮官を続けるべきかどうか確かめるという。 現地ポルトガルでは残留よりも退任の可能性が高い向きとのこと。選手としても2度プレーしたポルトに愛着こそ抱いているものの、ここ数年は疲れも感じているようで、プレッシャーも負担になっているという。 そのため、ミランからの話があれば積極的に耳を傾ける可能性も。ミラン側としては、コンセイソン監督が現役時代に宿敵インテルでプレーしていた点が少しネックとなるが、それほど大きな問題にはならない見込みだ。 他に残っている新指揮官候補はリールのパウロ・フォンセカ監督(51)や、ロイヤル・アントワープのマルク・ファン・ボメル監督(47)、ポルトガル代表のロベルト・マルティネス監督(50)。一方、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督(44)は、1400万ユーロ(約23億1000万円)の契約解除金が高すぎるため、現時点では招へいに動く可能性が低いとみられている。 2024.05.04 19:57 Sat

フルアム退団濃厚のアダラバイヨ…争奪戦にニューカッスルも本格参戦か

フルアムのイングランド人DFトシン・アダラバイヨ(26)に多くの関心が寄せられている。イギリス『イブニング・スタンダード』が報じた。 マンチェスター・シティ出身で、2020年にフルアムへ完全移籍した196cmセンターバックのアダラバイヨ。主力として加入4年目を迎えており、序盤にケガがあった今シーズンもここまで公式戦25試合に出場している。 しかし、フルアムとの契約は今シーズン限り。引き留めたいフルアムは年俸がチーム最高クラスとなる新契約を提示したが、より競争力の高いクラブへのステップアップを望んでいるアダラバイヨは退団の意向をクラブに通達したとみられている。 そんなアダラバイヨに対しては、トッテナムやウェストハム、リバプール、ミランなどが関心を寄せる中、ニューカッスルも獲得に向けた議論を重ね始めたとのこと。オランダ代表DFスヴェン・ボトマンとイングランド人DFジャマール・ラッセルズが前十字じん帯のケガで長期離脱となったため、今夏はセンターバック補強が優先となっている。 一方、ニューカッスルはプレミアリーグの定める収益性と持続可能性に関する規則を考慮しなければならない状況。ブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス(26)、もしくはスウェーデン代表FWアレクサンダー・イサク(24)の今夏売却を迫られる可能性もあるようだ。 なお、アダラバイヨ以外では、ボーンマスとの契約が今夏に切れるイングランド人DFロイド・ケリー(25)も注目株に。望みの守備者を射止めるのはどのクラブになるのだろうか。 2024.05.03 13:45 Fri

弟テオが長期離脱の兄リュカへ励ましのメッセージ「必ず強くなって帰ってくることも知っている」

ミランのフランス代表DFテオ・エルナンデスが、左ヒザ前十字靭帯断裂の重傷を負った兄のDFリュカ・エルナンデスへメッセージを送った。 リュカは1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのドルトムント戦に先発出場したが、この試合で左ヒザを負傷すると、翌日に行われた精密検査の結果、左ヒザ前十字靭帯断裂と診断された。 今夏に行われるユーロへの出場が絶望となったリュカに対し、テオは自身のイスタグラムで以下のように励ましのメッセージを送った。 「兄さん、人生は再び君を試そうとしている……。僕は君の気持ちを理解しているし、君が必ず強くなって帰ってくることも知っている!いつだって一緒にだよ、兄さん」 2024.05.03 08:40 Fri

有望FWザークツィーを巡りミラン、ユーベが争奪戦…アーセナルもギアを上げるか

ボローニャのオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー(22)を巡って三つ巴の争いが繰り広げられるようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。 ファーストチームデビューを飾ったバイエルンを離れ、加入2年目のボローニャで本格開花の兆しを見せているザークツィー。今シーズンここまでセリエAで11ゴール5アシストのストライカーには、イタリア国内のみならず国外のビッグクラブも関心を寄せている。 2022年夏にザークツィーをボローニャへ売却したバイエルンは、4000万ユーロ(約67億4000万円)での買い戻しオプションと転売時の40%が得られる契約を交わしているが、イングランド代表FWハリー・ケイン(30)が前線に君臨しており、オプション行使の可能性は低いと見られている。 他クラブが獲得に動く場合、現時点では移籍金5000万ユーロ(約84億3000万円)に加えてボーナスが必要な見込み。しかし、ここからさらに高騰していく気配もあるという。 そんなザークツィー獲得に向け先手を打ったのはミラン。さらにユベントスとアーセナルが巻き返しているようだが、ここに加わっていたインテルはすでに脱落気味とのことだ。 フランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)のロサンゼルスFC移籍が決定的なミランは、センターフォワードの獲得が優先事項。4500〜5000万ユーロ(約75億8000万〜84億3000万円)なら投じられる予定で、実現すればクラブ史上最高額のストライカーとなる。 また、ミランはベルギー代表MFアレクシス・サーレマーケルス (24)を1000万ユーロ(約16億9000万円)の買い取りオプション付きでボローニャに貸し出し中。ザークツィー獲得の交渉材料になりうるようだ。 一方で、ザークツィーにセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチとのローテーションや共存を期待しているというユベントスは、ここ数週間の接触により本格的に獲得へ向かっているとのこと。テクニカル・ディレクター(TD)のクリスティアーノ・ジュントリ氏は、将来性の低い選手に高年俸を与えるより、タレント性のある選手に資金を費やしたい考えだ。 イタリア代表FWモイゼ・ケアン(24)やポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリク(30)が放出候補で、実現すれば人件費に余裕が生まれる見込み。ボローニャのチアゴ・モッタ監督(41)の招へいに成功すれば、ザークツィー獲得に向けたさらなる追い風にもなる。 なお、ザークツィーがイタリアでのプレー継続を望んでいることから、アーセナルはこのレースにおいて不利な状況にあるが、ユベントスとミランに競り勝つためギアを上げる模様。プレミアリーグでのプレースタイルや、ミケル・アルテタ監督と共に世界最高峰の舞台でプレーできることを押し出していくことになるという。 2024.05.01 21:47 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly