「アーセナルにプレッシャーを」粘り勝ちのトッテナム、4位浮上のコンテ監督はさらに圧力「勝つことは簡単ではない」

2022.05.16 10:04 Mon
Getty Images
トッテナムアントニオ・コンテ監督が、バーンリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。熾烈なトップ4争いを繰り広げているトッテナム。前節は、延期されていた4位アーセナルとの直接対決で、負ければ4位以内のフィニッシュが不可能となる中、3-0で完勝を収めた。

勝ち点差1に迫り、残り2試合となった中、残留を争うバーンリーをホームに迎えての一戦。引いて守るバーンリーに苦戦し、GKニック・ポープの好セーブもある中で苦しんだが、前半アディショナルタイムにVARのチェックによりPKを獲得。これをハリー・ケインが決めて先制した。
後半はより攻勢に出たバーンリーに押される時間帯もあり、ゴールに迫られるシーンもあったなか、集中した守りを見せて1-0で勝利。暫定ながら、アーセナルを抜いて4位に浮上しプレッシャーをかけた。

試合後、『スパーズTV』に対してコンテ監督がコメント。重要な勝ち点3を獲得し、アーセナルにプレッシャーをかけることができたことを喜んだ。
「この試合は我々にとってとても重要な試合であり、絶対に勝たなければならない試合だった。結果はただ1つだ。アーセナルにプレッシャーをかけるためにも、勝ち点3を獲得することだった」

「今、この瞬間我々は2ポイント差がある。確かに、まだ2試合残っており、状況は彼らの手中にあるが、イングランドでは勝つことは簡単ではないことはよく知っているだろう」

また、バーンリーについても言及。難しい相手だったと称える一方で、チームが見せた成長に喜びを見せ、とにかく勝ったことを称えた。

「バーンリーはよく組織された、我々にスペースを与えない守備的が試合をプレーするためにここにきた」

「それにも関わらず、私は今日、チームの成熟を見た。選手たちの改善が見れて嬉しく思う」

「3カ月前、このタイプの試合では負けるリスクがあった。代わりに、我々の頭は冷静で、正しい方法で試合に向き合った」

「確かにもう1つのゴールを決めれば、最後の10分、15分でもっとリラックスでき、最終結果を変えるチャンスもあった。でも、最も重要なことは、クリーンシートを維持し、3ポイントを獲得して終えることだった」

「シーズンの終わりまで、我々はこのレースにいる。それは大きな成果だ。初日から素晴らしいコミットメント、素晴らしい態度、素晴らしい行動を見せてくれた選手たちに感謝しなければいけない。彼らは改善し、強くなることを決心した」


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スパーズがポステコグルー新監督支えるコーチングスタッフ発表! メイソンら留任に教え子ジェディナクが入閣

トッテナムは27日、アンジェ・ポステコグルー監督率いる新コーチングスタッフを発表した。 今回の発表によると、今シーズンの最後に暫定指揮官を務めたライアン・メイソン氏と、同氏を副官としてサポートしていたマット・ウェルズ氏がアシスタントコーチとしての留任が決定。 さらに、これまでスウォンジー・シティやリバプール、セルティック、レスター・シティでブレンダン・ロジャーズ氏の副官を務めていたクリス・デイビス氏がシニア・アシスタントコーチに就任。 また、ポステコグルー監督の下でオーストリア代表のキャプテンを担い、クリスタル・パレスやアストン・ビラでプレミアリーグでのプレー経験も豊富なミル・ジェディナク氏がアシスタントコーチとしてコーチングスタッフ入り。 一方、新任のGKコーチにはトッテナムのアカデミー出身で過去にU-18チームのGKコーチも務めたロブ・バーチ氏を任命。同氏はスコット・パーカー氏と共にフルアムやボーンマス、クラブ・ブルージュでもGKコーチを歴任していた。 今回発表された新コーチングスタッフは、7月1日よりポステコグルー監督と共に新シーズンに向けて始動する。 2023.06.27 18:28 Tue

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