首位追走のインテル、S・インザーギ監督「とてつもない個性と勇気を見せられた」

2022.05.02 15:40 Mon
Getty Images
インテルシモーネ・インザーギ監督がスクデット争いを繰り広げるなかでの重要な勝利に安堵した。クラブ公式サイトが伝えている。
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インテルは敵地で1日に行われたセリエA第35節でウディネーゼと対戦した。4日前に行われたボローニャ戦に敗れ、首位浮上のチャンスを逃したチームだが、この日は12分にMFイバン・ペリシッチがCKに頭で合わせて先制すると、38分にはPKからFWラウタロ・マルティネスがゴールを決めて2点差に。後半1点を返されたものの、その後はリードを守り切り、2-1で勝利した。この結果、セリエA残り3試合で首位ミランとの勝ち点差「2」をキープしたことについて、試合後のインタビューに応じたS・インザーギ監督は厳しい試合を制したチームを称賛。今季多くの試合をこなしてきたものの、チームはまだエネルギーを残していると強調した。
「我々に次いで4月に勝ち点を獲得したチームに対して、今日はとてつもない個性と勇気を見せられたと思う。ウディネーゼは非常にタフなグラウンドで、勝利を決意した我々と対峙して全てを出すつもりだった」

「我々にここをホームのようだと感じさせてくれたファンに感謝したい。彼らは今日、大挙してやってきて、最初から最後までチームを応援してくれた」
「今日は今シーズンの50試合目だったと思うが、いろいろあったにもかかわらず、良いプレーができたと思う。チームはスーパーカップで優勝して、チャンピオンズリーグでは11年ぶりのベスト16進出を果たし、コッパ・イタリアとリーグ両方で優勝を狙える位置につけている。まだ今季は4試合残っているが調子は良く、最後の最後まで戦い続けたい」

また、S・インザーギ監督は試合前にスクデットを争う首位ミランが勝利していたものの、ライバルの結果は気にしなかったとコメント。チームは自分たちのできることに集中していると語った。

「私は選手同様、自分たちのすべきこと、試合に集中していたよ。ライバルより試合をするのが前でも後でも、何も変わらない。何年も前からこうした状況が続いており、我々はテレビのスケジュールや試合日程に順応することに慣れているんだ」

「一試合一試合を大切にしたい。カップ戦決勝の前には、金曜日にファンの前でエンポリとの非常に重要な試合がある。インテルが常にすべきパフォーマンスをする必要があるのは理解しているよ。まだ勝ち点9を獲得できるし、何であれ可能だ」

「選手たちは今日、一生懸命走り気迫と決意をもって戦った。このような激しい試合では、そのすべてが必要になる。4日前にもタフなアウェイ戦があったが、この試合はどうしても勝ちたかったんだ。そして、そうすることができた」

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時を超えて愛される“皇帝”アドリアーノ氏、生まれ育ったスラム街への愛を綴る「インテルで期待に添えなかった」「ここでなら人間に戻れる」

“皇帝”アドリアーノ氏が、かつての行方不明騒動を振り返り、生まれ育ったスラム街「ファヴェーラ」への愛着を綴る。 21世紀初頭のサッカー界を代表するスター、元ブラジル代表FWアドリアーノ氏。比類なき強烈な左足シュートに心を掴まされ、左足の練習に励んだサッカー少年も多かったはずだ。 全盛期はインテル時代で、そのキャリアはまさに「太く短く」。黄金期の名残が残るカルチョであまりに強烈な全盛期を過ごした一方、ピッチ外でのトラブルから、引退も早かった。 騒動のひとつが、繰り返された行方不明。 2009年4月、当時インテル所属でブラジル代表に招集された氏は、突如として母国で足取りが途絶え、最後はリオデジャネイロのスラム街「ファヴェーラ」から自ら帰ってきた。 あれから15年、アドリアーノ氏は『The Players Tribune』に起稿し、当時を回想。生まれ育った「ファヴェーラ」への愛着が、騒動の原因になったと文章を綴る。 「僕は『無駄』という言葉が好きだ。僕は自分のことを『サッカー史上最大の無駄』だったと思っているんだ。大丈夫だよ。一見すると汚名だが、僕はこの汚名を楽しんでいる」 「麻薬に手を染めたことはない。クラブで遊ぶのは好きじゃない。でも、貧民街から出た男が、ヨーロッパで皇帝と呼ばれるようになった。『なぜ栄光を自ら捨て、昔の居場所で酒を飲みまくっているんだ』と疑問を抱かれるが、それは多分、僕の希望そのものだったんだ」 「ファヴェーラ…サッカーから逃げてここへ戻ってきたとき、サッカー関係者は誰も僕を見つけられなかった。なぜか? それはファヴェーラのルールがあるからだ。誰もが口を閉じる…誰ひとり、僕のことを密告する人はいないんだ」 「なぜファヴェーラに戻ったか。酒や女?違う。ドラッグ?誓って違う。ここでは自由になれるんだ。平和が訪れるんだ。生きている実感が湧くんだ。ほんの一瞬でも、あの空気を吸って、人間に戻りたいと思ったんだ」 「頑張ってはみたんだ。ロベルト・マンチーニの意見に耳を傾け、ジョゼ・モウリーニョに合わせようと努力し、素直にマッシモ・モラッティを頼ったこともある。でも、彼らの期待に沿う人間にはなれなかった。次第に多くの人から非難され、もう、耐えられなかった」 「いまはファヴェーラじゃなく、リオのちゃんとした住宅街に住んでいるよ。だけど、僕の一部は常にファヴェーラにある。バイクにでも乗って、僕とドライブしないか? そうすると、心が落ち着くんだ。今だってそうさ」 「何度でも僕はファヴェーラに戻る。裸足でドミノをしたり、縁石に座ったり、音楽を聴いたり、踊ったり…僕はここでコミュニティとは何かを学んだ。これが、僕の物語だ」 2024.11.13 22:45 Wed

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