選手たちを辛辣批判のランパード監督にサットン氏は苦言「非常に危険な発言だ」

元イングランド代表FWのクリス・サットン氏が、エバートンのフランク・ランパード監督に苦言を呈した。イギリス『BBC』が伝えている。

エバートンはラファエル・ベニテス監督の下で今季をスタートさせたが、15位に低迷したこともあり1月に同監督を解任。後任としてダービー・カウンティやチェルシーで指揮を執ったランパード監督を招へいしたものの、リーグ戦7試合で2勝5敗と浮上のきっかけをつかめずにいる。

また、先週末に行われたFAカップ準々決勝ではクリスタル・パレス相手に0-4の大敗。ランパード監督は試合後チームに対しての不満を露わにしており、「自信を持たせるため、彼らのご機嫌取りをするのにも限界がある」と選手批判を展開した。
『BBC』に出演したサットン氏は、ランパード監督のこうした言動を批判。現在のチーム状態は指揮官にも大いに責任があるとし、選手批判は非常に危険な行為だと今後を危惧した。

「監督なのだから、責任を取るべきは彼だ。今のチームは間違いなく混乱に陥っているなかで、ランパードの言葉は非常に強く、チームの勇気を疑っている。彼はチーム全体の反発力を変えるような魔法の杖は持っていないと話していた。でも、それこそが彼の仕事ではないだろうか」「ランパードはドレッシングルームにダメージを与えるようなコメントをした。後悔すると思うよ。今が良いドレッシングルームの状態でないのは確かだが、選手の勇気に疑問を投げかけ始めたらさらなる問題が起こるかもしれない」

「彼の発言は非常に危険だと思う。あの発言は大きな賭けであり、選手たちがどう反応するか注目だね」

また、サットン氏は困難を嘆くランパード監督の姿勢も疑問視。就任前からわかっていたことだとしており、今後の指導者キャリアを心配している。
「彼は難しい仕事を引き受けた。ほとんどの責任はベニテスにあるが、彼はファンから期待されていたようなインパクトを与えることができていない」

「私は今のランパードを不思議に思っている。彼が仕事を引き受けた時は勇敢だと感じていた。エバートンはビッグクラブだが、本当に混乱していたからね。彼にとってこれは常に困難な課題だったと思う」

「だからこそ、週末の彼の言葉には少し心配させられた。彼がこの仕事を引き受けたことに疑問を抱いているのではないかと、初めて思わされたよ」

「ランパードの心配事として、ここでうまくいかなかった場合、今後どこへ行けるのかということだ。彼は知的な男だが、口ぶりからすると今は大きなフラストレーションがあるのだろうね」