マジョルカが泥沼6連敗…10戦ぶりベンチスタートの久保建英は60分から途中出場《ラ・リーガ》

2022.03.21 00:00 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第29節、エスパニョールvsマジョルカが20日にRCDEスタジアムで行われ、ホームのエスパニョールが1-0で勝利した。なお、マジョルカのMF久保建英は、60分から途中出場した。
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直近の5連敗によって完全に残留争いに巻き込まれている16位のマジョルカ(勝ち点26)は、12位のエスパニョール(勝ち点33)を相手に連敗ストップを目指した。古巣対戦となったレアル・マドリー戦では左サイドでの起用となった久保だが、この試合ではリーグ戦10試合ぶりにスタメンを外れることになった。立ち上がりから睨み合いが続いた中、マジョルカに最初の決定機。アンヘルが裏へ抜け出してボックス付近でDFカブレラに倒される。PKの可能性があるとしてオンフィールドレビューが入ったが、マジョルカのカウンターの起点となったボール奪取でハウメ・コスタのファウルがあったとしてPK獲得ならず。
その後は中盤で潰し合うクローズな状況が続き、互いになかなか決定機まで持ち込めない。それでも、時間の経過と共に優勢に試合を運んだエスパニョールのホットラインが開通し、試合の均衡が破れる。

42分、自陣中央でイドリス・ババからボールを奪ったダルデルが長い距離を持ち上がり、一度相手に遅らされたものの、絶妙なスルーパスを供給。これに抜け出したデ・トーマスがボックス内でGKとの一対一を制した。
1点ビハインドで試合を折り返したマジョルカは、アンヘルに代えてアブドンをハーフタイム明けに投入。ムリキとのツインタワーで前半とは異なるゴールへのアプローチを試みる。だが、後半もなかなか決定機まで持ち込めない中、54分には背後へ完璧に抜け出したデ・トーマスにドブレーテのチャンスを与えてしまうが、ここはGKセルヒオ・リコのビッグセーブで事なきを得た。

流れを変えたいマジョルカベンチは60分、アントニオ・サンチェスとイ・ガンインを諦めてセビージャと久保を同時投入。久保は[4-4-2]の右サイドに入った。すると、徐々に攻勢を強めるアウェイチームは68分、セビージャの相手陣内中央左からのクロスをゴール前のムリキがドンピシャのヘディングで合わすが、枠の左を捉えたシュートは後半から守護神ディエゴ・ロペスに代わって投入されたGKオイエルのビッグセーブに阻まれる。

絶好の同点機を逸したものの、ようやく相手陣内でのプレータイムを増やすマジョルカは、久保の右サイドを起点に続けてフィニッシュまで持ち込んでいくが、最後のところで身体を張るエスパニョールの守備を前にあと一押しが足りない。84分には左サイドのジャブレスが右足インスウィングで入れたクロスにファーの久保が飛び込むが、わずかに間に合わない。

その後、DFを1枚削って長身FWフェル・ニーニョを投入し、なりふり構わず同点ゴールを目指したが、完全に逃げ切り態勢に入ったホームチームのゴールを最後までこじ開けることはできなかった。この結果、エスパニョールに2試合ぶりの白星を献上したマジョルカは、泥沼のリーグ6連敗となった。

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