ボルドー指揮官、家族をウクライナに残すイハナテンコへの全面支援を約束 「彼は泣きながら練習に来た」

2022.02.25 22:39 Fri
Getty Images
ボルドーを率いるダビド・ギヨン監督が、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、精神的なショックを受けるウクライナ人MFダニーロ・イハナテンコへの全面的な支援を約束した。フランス『RMC Sport』が伝えている。

イハナテンコは今冬の移籍市場でシャフタール・ドネツクからボルドーに加入。だが、現在は単身でのボルドー入りとなっており、3月1日に渡仏予定だった家族は、戦火広がるウクライナに残されたままとなっている。

そのため、イハナテンコは母国の情勢が急速に悪化した中で家族を何とか国外に連れ出そうと奔走していたものの、結局その試みはうまくいかなかったという。
そして、24日にチームのトレーニングに参加した際、24歳のMFは一目はばからず涙を流し、明らかに動揺した様子を示していたようだ。

27日に行われるリーグ・アン第26節のトロワ戦に向けた公式会見に出席したギヨン監督は、ボルドー・ファミリーとしてイハナテンコへの全面的な支援を約束している。
「昨日、ダニー(イハナテンコ)は泣きながらトレーニングにやってきた。我々は彼と話をしたが、彼はとても精神的な影響を受けている」

「3月1日にボルドーで再会するはずだった家族がそこ(ウクライナ)にいる。残念ながら、彼らはここに来ることができない。その理由は想像がつくはずだ」

「私は彼に対して、『一人の人間として君に寄り添う』と伝えた。そして、ボルドー・ファミリーは彼を守るためにここにいるんだ。昨日、私はプレーヤーたちに、ダニーの言葉に耳を傾け、寄り添い、優しさを示すように頼んだ」

母国のメタルルフ・ザポリージャでキャリアをスタートした189cmのセントラルMFは、2016年にシャフタールにステップアップ。

しかし、トップチームではなかなか出場機会を得られず、ハンガリーの強豪フェレンツヴァーロシュやドニプロなどへのレンタル移籍を繰り返してきた。

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