ラングニック「試しだった」…ヤング・ボーイズ戦でメンバー総入れ替え
2021.12.09 11:12 Thu
マンチェスター・ユナイテッドのラルフ・ラングニック監督がイギリス『BT Sport』で振り返った。
チャンピオンズリーグ(CL)グループFの5試合を消化した時点で首位通過を決めたユナイテッド。8日の最終節は消化試合となるなか、最下位に沈むヤング・ボーイズを本拠地オールド・トラッフォードに迎え撃った。
先の初陣から2試合目のラングニック監督は先発全員を変更して、MFファン・デ・ベークをアンカーに置いた[4-1-4-1]の布陣を採用。ベンチメンバーにも休養の主力に代わり、アカデミーでプレーする選手が入った。
そんなユナイテッドは9分、脳しんとうから復帰したDFルーク・ショーの左クロスからFWメイソン・グリーンウッドの左足ジャンピングボレーで先制。その後、42分に追いつかれ、守勢に回ったが、1-1で引き分けた。
見慣れない面子だったとはいえ、ビルドアップでのミスも多々あり、不安定な戦いぶりだったが、ラングニック監督は試合後、「慣れない顔ぶれだったのは試合前から承知済みだった」と述べ、感想を続けた。
「(メンバーは)試しだった。ノリッジ戦に向けても何選手かを温存したかったしね。とはいえ、あの失点は簡単にクリアできたはずだが、それができなかったのが悔やまれる。試合前にそれを伝えておいたのだがね」
なお、この試合のユナイテッドはMFジダン・イクバルやMFチャーリー・サベージのアカデミー選手を途中投入するなどして、一時は10代の選手が6選手もプレー。データ集計サイト『Opta』によれば、CL史上5例目であり、イングランドのクラブだと、2009年のアーセナル以来だという。
チャンピオンズリーグ(CL)グループFの5試合を消化した時点で首位通過を決めたユナイテッド。8日の最終節は消化試合となるなか、最下位に沈むヤング・ボーイズを本拠地オールド・トラッフォードに迎え撃った。
先の初陣から2試合目のラングニック監督は先発全員を変更して、MFファン・デ・ベークをアンカーに置いた[4-1-4-1]の布陣を採用。ベンチメンバーにも休養の主力に代わり、アカデミーでプレーする選手が入った。
見慣れない面子だったとはいえ、ビルドアップでのミスも多々あり、不安定な戦いぶりだったが、ラングニック監督は試合後、「慣れない顔ぶれだったのは試合前から承知済みだった」と述べ、感想を続けた。
「最初の30分は順調だったが、自発的なエラーがいつくかあった。2-0、3-0にしてもおかしくなかったが、仕留め切れず、ダラダラしてしまったね。追いつかれてからは高い位置で守備ができなくなってしまった」
「(メンバーは)試しだった。ノリッジ戦に向けても何選手かを温存したかったしね。とはいえ、あの失点は簡単にクリアできたはずだが、それができなかったのが悔やまれる。試合前にそれを伝えておいたのだがね」
なお、この試合のユナイテッドはMFジダン・イクバルやMFチャーリー・サベージのアカデミー選手を途中投入するなどして、一時は10代の選手が6選手もプレー。データ集計サイト『Opta』によれば、CL史上5例目であり、イングランドのクラブだと、2009年のアーセナル以来だという。
ラルフ・ラングニックの関連記事
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
記事をさがす
|
ラルフ・ラングニックの人気記事ランキング
1
指揮官引き抜き噂絶えないシュツットガルト、ユース出身の青年指揮官に関心か
シュツットガルトの後任候補としてアル・アハリのマティアス・ヤイスレ氏の名前が挙がっているようだ。ドイツ『スカイ』が報じている。 昨シーズンのブンデスリーガ2位躍進に導いたセバスティアン・ヘーネス監督は、指揮官として評価を高めており、シャビ・アロンソ監督の流出が濃厚なレバークーゼンを中心に、国内外の強豪クラブへのステップアップの可能性が取り沙汰される。 そのため、シュツットガルトもヘーネス監督の後任人事に着手しており、現状ではドイツ代表でアシスタントコーチを務めるサンドロ・ワグナー氏が筆頭に挙がっている。 しかし、『スカイ』の最新報道によれば、新たな候補として前レッドブル・ザルツブルク指揮官で、現役時代にシュツットガルトのユースチームでプレー経験がある36歳の青年指揮官が浮上しているという。 現役時代に母国のホッフェンハイムでプレーしたヤイスレ氏だが、度重なるケガの影響で25歳の若さで現役を引退。その後、師事していたラルフ・ラングニック氏のツテを使ってRBライプツィヒで指導者キャリアをスタート。 デンマークのブレンビー、ライプツィヒでのコーチを経て、2021年1月にザルツブルクのリザーブチームにあたるFCリーフェリングで監督キャリアをスタートし、翌シーズンにはジェシー・マーシュ監督の引き抜きを受け、ザルツブルクの指揮官にステップアップ。 オーストリア・ブンデスリーガ2連覇に加え、就任1年目にはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)でのベスト16進出に導く卓越した手腕を発揮。その後、2023年7月にサウジアラビアからの高額なオファーを受け、アル・アハリの新指揮官に就任。就任1年目は3位フィニッシュに導くも、今シーズンはここまで8位と苦戦している。 2024.11.17 06:00 Sun2
日本人3選手在籍のサウサンプトン、MLSクラブ率いる33歳の青年指揮官が新監督候補か
サウサンプトンの新指揮官候補に33歳の青年指揮官の名前が浮上している。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じている。 プレミアリーグ復帰1年目となった今シーズンはラッセル・マーティン、イバン・ユリッチの2人の指揮官の下で戦うも開幕から低空飛行が続き、プレミアリーグ記録の7試合を残してチャンピオンシップ(イングランド2部)へ降格となった最下位のセインツ。 シーズン残りは、サイモン・ラスク氏が暫定指揮官を務める傍ら、クラブは1年でのプレミア復帰に向けて新指揮官の選定を行っている。 報道によれば、セインツはシェフィールド・ウェンズデーのダニー・レール監督(35)とともに、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のミネソタ・ユナイテッドを率いるエリック・ラムゼイ監督を有力な候補とみなしているという。 現役時代はイングランドの下部カテゴリーのクラブやフットサルのウェールズ代表としてプレーした経験もあるラムゼイ監督。ラフバラー大学でスポーツ科学を学んだ後、若くして指導者に転身すると、チェルシーのU-23チームのコーチなどを経て、2021年からマンチェスター・ユナイテッド入り。オーレ・グンナー・スールシャール、ラルフ・ラングニック、エリク・テン・ハグ監督の下でさまざまな役職を歴任した。 また、フランス語とスペイン語も流ちょうに操るトリリンガルは、2024年2月にミネソタ・ユナイテッドでキャリア初の監督業に挑戦中だ。その手腕はすでに多くのヨーロッパのクラブの注目を集めている。 現在、サウサンプトンではDF菅原由勢、FW高岡伶颯の2選手に加え、ギョズテペで武者修行中のMF松木玖生と3人の日本人選手が在籍。それだけに、今後の監督人事には注目が集まるところだ。 2025.04.27 21:21 Sun3
レッドブル・グループ内での玉突き人事、ザルツブルクは33歳のヤイスレ氏を新監督に招へい
ザルツブルクは29日、新指揮官にリーフェリングで指揮を執るマティアス・ヤイスレ監督(33)を招へいすることを発表した。契約期間は来シーズンから2023年夏までとなる。 ザルツブルクは、チームを率いるジェシー・マーシュ監督(47)が来シーズンからRBライプツィヒの監督に就任することが決定。そのため、後任監督が必要だった。 ヤイスレ氏はシュツットガルトのユース出身。順調に下部組織でキャリアを積むと、2007年1月に当時は地域リーグに所属していたホッフェンハイムへと完全移籍する。 すると、2年目の2007-08シーズンはブンデスリーガ2(ドイツ2部)でプレーすると、ラルフ・ラングニック監督に率いられたホッフェンハイムは2008年にブンデスリーガへ昇格。快進撃を見せていた2008-09シーズンはセンターバックとしてブンデスリーガで22試合に出場した。 しかし、2009年にヒザの十字じん帯を断裂。これがキャリアを大きく揺るがすと、翌年にはアキレス腱も断裂。度重なるケガにより、26歳で現役を引退することとなった。 選手としてのキャリアを早々に終えたヤイスレ監督だったが、すぐに指導者の道へ。RBライプツィヒに入りユースチームでアシスタントコーチを務めると、2016年7月からはU-17チームのアシスタントコーチに。2017年7月にはデンマークのブロンビーのアシスタントコーチに就任した。 2019年7月にはレッドブル・グループに戻り、レッドブルフットボールアカデミーのU-18チームで監督に就任。今年1月からはザルツブルクのリザーブチームとして活動しているリーフェリングの監督に就任していた。 2021.04.29 20:45 Thu4
指揮官探し続くドルトムント、今夏にシュツットガルトで評価高めるヘーネス監督へオファーするプランも?
新たな指揮官を探すドルトムントは、シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督(42)招へいに動く可能性があるようだ。 クラブOBでもあったヌリ・シャヒン監督を新指揮官に据え、今シーズンに臨んだドルトムント。しかし、2025年に入ってからブンデスリーガでは3連敗で10位に転落するなど低迷すると、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第7節でボローニャ相手に逆転負けを許したことがとどめとなり、22日にシャヒン監督解任が発表された。 クラブはU-19チームを指揮するミケ・ツルベルグ監督を暫定指揮官に据えつつ後任探しを続けているが、現在のところ選定は難航中。オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督に半年間のオファーを打診するも、断られる可能性が高いと報じられている。 ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、ドルトムントは今季中に長期政権を託せる指揮官が見つからなった場合、今夏にヘーネス監督を招へいするプランを持っているとのこと。今季残りを暫定指揮官に任せる選択肢を採るなら、夏のトップターゲットに浮上する可能性が高いようだ。 ヘーネス監督は、2023年4月にシュツットガルトの指揮官に就任すると、当時ブンデスリーガ最下位に沈んでいたチームの立て直しに成功。昨シーズンはブンデスリーガで2位フィニッシュを飾るまでに成長させ、今季も4位につけるなど辣腕を振るっている。 ただし、ヘーネス監督とシュツットガルトの契約は2027年夏まで。複数のビッグクラブから関心が寄せられる指揮官は今年春に去就を決めたい意向だが、現状ではシュツットガルトを最優先にしているようだ。 2025.01.29 12:05 Wed5
RBライプツィヒ、ラングニック氏がSD兼任監督退任! 今後はレッドブルグループのスポーツ部門統括者に
RBライプツィヒは4日、今シーズンに監督とスポーツ・ディレクター(SD)を兼任していたラルフ・ラングニック氏(60)の退任を発表した。また、新たなSDに前パーダーボルンSDのマルクス・クレシェ氏(38)が就任することを併せて伝えている。 これまでシュツットガルトやハノーファー、シャルケ、ホッフェンハイムの監督を歴任してきたラングニック氏。2012年からは世界的な飲料メーカー『レッドブル』社がオーナーを務めるレッドブル・ザルツブルクとライプツィヒの統括SDに就任。 2015年からはライプツィヒの仕事に専念しSDと監督を兼任。今シーズンは2019-20シーズンから新監督に内定しているホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督(31)の繋ぎ役として、1シーズン限定でSD兼任監督に再任。チームを来季チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位フィニッシュさせる、さすがの手腕を発揮していた。 前述のように監督職に関しては元々今季限りとなっていたが、今回SD職に関しても退任が決定した。 そして、ラングニック氏は新シーズンから引き続きライプツィヒのアドバイザーを務める傍ら、『レッドブル・グループ』のスポーツ部門兼サッカー開発部門の責任者に就任することになった。具体的には傘下のニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ)、レッドブル・ブラジル(ブラジル)のアドバイザーを務めるようだ。 一方、新SDに就任するマルクス・クレシェ氏は2022年6月30日までの契約にサインしている。また、クレシェ氏の招へいに際してライプツィヒとパーダーボルンはパートナーシップ契約を結んでいる。 さらに、現役時代に右サイドバックとしてフルアムや1860ミュンヘンで活躍したモリッツ・フォルツ氏(36)が、アシスタントコーチとしてナーゲルスマン新監督率いるコーチングスタッフに入閣する。 2019.06.04 20:43 Tueマンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
移籍の噂浮上のガルナチョ、ナポリやチェルシーが関心も「ここで幸せだ」とユナイテッド残留を匂わせ
マンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョ(20)が移籍の噂を否定した。 ユナイテッドの下部組織出身のガルナチョは、2022年7月にファースチームに昇格。これまで公式戦140試合に出場し26ゴール22アシストを記録している。 今シーズンも公式戦54試合に出場し11ゴール10アシストと不振が続くチームを牽引する存在に。一方で、ナポリやチェルシーが今夏の獲得を目指していると噂されており、ルベン・アモリム監督との関係からも退団する可能性が伝えられてきた。 そのユナイテッドは、8日にヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグでアスレティック・ビルバオと対戦。ELを制し、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したいところだ。 ガルナチョは試合に向けた記者会見に出席。自身の去就について問われると、やんわりと否定した。 「サッカー選手として、将来についての噂は当然聞くものだよ」 「でも、僕は2028年まで契約があるから、ここで幸せだ」 実質的な残留宣言とも取れるコメント。ユナイテッドが資金欲しさに手放すことがなければ、来シーズンもチームに留まることになりそうだ。 また、かつてプレーしたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが21歳になるまでに決めたゴール記録に1つに迫っているというガルナチョ。その記録についても言及した。 「数字にはこだわっていない。クリスティアーノがここでプレーしていた頃は、彼は別のサッカー選手であり、試合のスタイルも違っていたと思う」 「僕はただチームを助け、試合に勝つように努めるだけだ」 「もちろん、チャンスを逃したことに関しては、僕もラスムス(・ホイルンド)もチームのストライカー全員も本当に一生懸命練習している。僕らは成長していると思うし、もっと上手くなれるように努力するつもりだ」 2025.05.07 23:50 Wed2
「特別な夜、長く待ち望んでいた夜」ケガに苦しむ中で2ゴールで勝利貢献のマウント、本拠地での初ゴールに「諦めずにやり続けてきた」
マンチェスター・ユナイテッドのMFメイソン・マウントがアスレティック・ビルバオ戦を振り返り、ゴールを喜んだ。 8日、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグでユナイテッドはホームにアスレティックを迎えた。 アウェイでの1stレグで0-3と圧勝していたユナイテッド。2ndレグは逆転を目指すアスレティックに先制を許すも、その後はやらせない展開に。すると72分にマウントのゴールで同点に追いつくと、カゼミロ、ラスムス・ホイルンドとゴールを重ね勝利を確実なものに。後半アディショナルタイムにはマウントが2点目を決め、4-1で勝利。2戦合計7-1で決勝進出を決めた。 途中出場から2ゴールを記録したマウントはイギリス『TNT Sports』のインタビューに応じ、チームとして不振を極めた中での決勝進出を喜んだ。 「大変だった。ここに来てから、ケガや挫折もあったけど、常にポジティブな姿勢を保ってきた。何か良いことが起こると信じて、諦めずにやり続けてきた」 マウントは2023年7月に加入してから、ケガに苦しみ、満足いくプレーができていなかった中で殊勲の2ゴール。逆転を目指すアスレティックの猛攻を乗り切っての勝利を喜び、途中出場する際の心境も明かした。 「僕たちはなんとか嵐を乗り切り、もちろん最初のゴールを決めて1-1に追いついたことで、少し落ち着くことができた」 「ただ試合に出場して影響を与えようと思っただけだ。他の控え選手たちと一緒に出場した時は、試合は接戦だったし、出場して試合を落ち着かせて、影響を与えようとした」 また、後半アディショナルタイムの自身のゴールについては「僕はMFの前にいたので、頭の中では『もしボールが僕に回ってきたら、まず触ってシュートする』とだけ考えていた」と語り、「左足で蹴る必要はなかったけど、ディフェンダーがゴールからかなり離れているのが見えたので、上手くボールに触ろうとしただけなんだ」と語り、自身のオールド・トラッフォードでの初ゴールを振り返った。 「観客の熱狂は信じられないほどだ。彼らはずっと僕たちを応援してくれた」 「僕個人としては、もちろんここで、オールド・トラッフォードで初ゴールを決めたので、特別な夜になった。長い間待ち望んでいた夜だ。今夜は僕たちにとって特別な瞬間であり、力強く終わらせたい」 決勝は同じプレミアリーグを戦うよく知るトッテナムとの対戦に。勝利をおさめ、苦しんだシーズンでチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を手にすることができるか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】マウントが鮮やか2ゴール!ユナイテッドが無敗でEL決勝へ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="TqTAAMsrbXU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.09 12:05 Fri3
【プレミアリーグ第36節プレビュー】優勝争い演じた両雄対戦に、ニューカッスルvsチェルシー!
先週末に行われた第35節はリバプール、アーセナルの2強に加え、ニューカッスルが取りこぼした一方、マンチェスター・シティ、チェルシーがトップ5争いにおいて重要な勝ち点3を挙げている。 引き続き熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに焦点が向けられるが、今節の最注目カードはリーグタイトル争いのメインキャストを担ってきた首位のリバプール(勝ち点82)と2位のアーセナル(勝ち点67)による頂上決戦だ。 リバプールは前節、MF遠藤航とMFエリオットをリーグ初先発で起用するなど大きくメンバーを入れ替えたなか、チェルシーとのアウェイゲームで1-3の敗戦。DFファン・ダイクのゴールで一矢報いたが、優勝を決めた直後の試合ということもあり、モチベーションで上回る相手に屈した。今節も引き続きいくつかのポジションでのメンバー変更が見込まれるが、ホームで2位チーム相手に初のリーグ連敗は避けたいだけに、気を引き締めての戦いとなるはずだ。 一方、前節はボーンマス相手にホームで1-2の逆転負けを喫したアーセナル。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグではパリ・サンジェルマン(PSG)に1-2で敗戦。FWサカのゴールで一矢報いたが、敵地で優勢に進めたなかで再び相手守護神ドンナルンマの再三のビッグセーブに阻まれ、連敗でのベスト4敗退。これで今季の無冠が確定した。自力でのトップ5確定に残り3ポイント、2位フィニッシュに向けても勝利が必要となる王者とのアウェイゲームでは連敗ストップも兼ねてしっかりとした戦いを見せたい。 トップ5争いの最重要カードは4位のニューカッスル(勝ち点63)と、5位のチェルシー(勝ち点63)の同勝ち点対決だ。 ニューカッスルは前節、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を1-1のドローで終えた主導権を握られた前半に失点を喫すると、後半は攻撃の停滞を余儀なくされたが、3度目の正直で得たPKをFWイサクが決めて辛くも敗戦を回避した。ここにきてやや攻撃の勢いにかげりが見え始めており、トップ5フィニッシュへ重要なホームでの大一番ではイサクを中心に攻撃陣の奮起を期待したい。 対するチェルシーは前述のリバプール戦をMFエンソ・フェルナンデス、悩めるMFパーマーのPKによる久々のゴールなどで勝利。リーグ3連勝と絶好調だ。さらに、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでは16歳MFウォルシュをスタメン起用するなど大幅なターンオーバーを敢行した末にMFデューズ=バリーホールの奪ったゴールを守り抜いて1-0の勝利。ユールゴーデンを2戦合計5-1で退けてファイナル進出を決めた。準備期間では相手に分があるものの、コンディション面ではほぼ互角な状況と言えるだけに真っ向勝負でマグパイズ撃破といきたい。 リーグ4連勝で3位に浮上したマンチェスター・シティ(勝ち点64)は、最下位のサウサンプトン相手に5連勝を目指す。リーグ前節は6連勝と絶好調だったウォルバーハンプトンを相手にMFデ・ブライネのゴールを守り抜いて勝利。トップ5フィニッシュに近づくとともに、2位アーセナルも視界の端に捉えた。さらなる連勝を目指す最下位相手の一戦では勝ち点3とともに混戦のなかで重要な得失点差も意識した戦いを見せたい。そのなかでベンチに戻ってきたFWハーランドの復帰にも期待だ。 また、トップ5圏外から上位浮上を目指す6位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点61)、7位のアストン・ビラ(勝ち点60)はそれぞれ19位のレスター・シティ、8位のボーンマス相手に勝ち点3を目指す。 MF三笘薫を擁する10位のブライトンは、シティに6連勝を止められた13位のウォルバーハンプトンと対戦。前節、チームは上位のニューカッスルに善戦も三笘は腰痛の影響かベンチ外に。今節はメンバー入りが可能なようで、出場試合3試合連続ゴールとともに自身初のリーグ2桁ゴール達成も期待したいところだ。 ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出を果たした15位のマンチェスター・ユナイテッド、16位のトッテナムはそれぞれ17位ウェストハムと12位クリスタル・パレスとボトムハーフの相手と対戦する。 MFマウントの2ゴールなどでアスレティック・ビルバオをホームで4-1で撃破し、2戦合計7-1で4季ぶりのELファイナル進出を果たしたユナイテッド。ただ、プレミアリーグでは2分け4敗の6戦未勝利と低調なパフォーマンスが続いており、21日の大一番を前にそろそろ勝利を取り戻したい。 一方、ボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりのEL決勝進出を決めたスパーズ。ユナイテッド同様にリーグ戦では1分け3敗の4戦未勝利と低空飛行。大一番へ中盤や攻撃のオプションを増やしつつ、勝ち点3を目指す。対戦相手のクリスタル・パレスでは2試合連続スタメン出場中のMF鎌田大地の活躍にも期待だ。 《プレミアリーグ第36節》 ▽5/10(土) 《23:00》 フルアム vs エバートン イプスウィッチ vs ブレントフォード サウサンプトン vs マンチェスター・シティ ウォルバーハンプトン vs ブライトン 《25:30》 ボーンマス vs アストン・ビラ ▽5/11(日) 《20:00》 ニューカッスル vs チェルシー 《22:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ウェストハム ノッティンガム・フォレスト vs レスター・シティ トッテナム vs クリスタル・パレス 《24:30》 リバプール vs アーセナル 2025.05.10 15:30 Sat4
ベッカム&ギャリー・ネビルがイギリス4部クラブ買収! ギグスやスコールズら92年組がオーナーだったサルフォード・シティの共同オーナーに
EFLリーグ2(イングランド4部)に所属するサルフォード・シティは8日、かつてマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表で活躍したデイビッド・ベッカム氏とギャリー・ネビル氏が率いるコンソーシアムに買収されたことを発表した。 マンチェスターのサルフォードに拠点を置くサルフォード・シティは、マンチェスター・ユナイテッドで活躍し92年組として知られるライアン・ギグス氏、ポール・スコールズ氏、ニッキー・バット氏、フィリップ・ネビル氏が2014年にオーナーとなり、5シーズンで4回の昇格を経験した。 2018-19シーズンにEFLリーグ2に昇格を果たしたが、そこから上には上がれておらず。今シーズンもEFLリーグ2で8位となり、昇格プレーオフを最終節で逃す形となっていた。 そんな中、ベッカム氏、ギャリー・ネビル氏に加え、アメリカ在住の実業家のデクラン・ケリー氏、マーヴィン・デイヴィス卿がグループに入っている。 サルフォード・シティによれば、新たな株主たちはクラブと施設に多額の投資を行うという約束が入っているとのことだ。 なお、ギグス氏、スコールズ氏、バット氏、フィル・ネビル氏は引き続き「テクニカル、フットボール、コマーシャル、リクルート、SCFC財団」の各部門でクラブに関与していくとのこと。92年組が勢揃いすることとなった。 また、新しいコンソーシアムは、インドを拠点とするドリーム・スポーツ・グループ、コリン・ライアン、フランク・ライアン、ニック・ウッドハウス、シュラビン・ミッタルを含む9人の株主で構成されている。 ベッカム氏は「私はサルフォードで育った。そこで過ごした日々には、本当に素敵な思い出がある。この場所と人々は、私のサッカー人生の初期において、とても重要な役割を果たしてくれた。サルフォード・シティは地域社会の中心であり、豊かな歴史を誇る。その新たな章に加わることができ、大変嬉しく思う」とコメントしている。 ギャリー・ネビル氏も「サルフォード・シティに情熱を注いでいる。多様な才能と専門知識を持つメンバーが、サッカーへの愛で結ばれた、他に類を見ないパートナーシップだ。サッカーが最優先だが、今後4~5年でクラブを持続可能な方向へ導くことが不可欠だ。この旅の次の段階が待ちきれない」と、かつての仲間とともにチームを発展させていくことを誓った。 2025.05.08 20:55 Thu5