ダービー完敗で8試合未勝利のエバートン…ベニテス監督はミスに失望「正しいことができなかった」

2021.12.02 15:55 Thu
Getty Images
エバートンラファエル・ベニテス監督が、ダービーでの完敗を嘆いた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

エバートンは1日に行われたプレミアリーグ第14節でリバプールと対戦した。リーグ戦ここ7試合未勝利で14位に落ち込むチームにとって、マージーサイド・ダービーでの勝利を復調のきっかけとしたいところだったが、立ち上がりから相手に試合を支配されると2点を奪われる苦しい展開に。前半終了間際にFWデマライ・グレイのゴールで1点を返したものの、後半はミスもありさらに2失点。その後は反撃もままならず、1-4で敗れた。

リーグ戦8試合未勝利となり明るい兆しの見えない状況が続くが、試合後のインタビューに応じたベニテス監督は試合でのミスを嘆きつつもここからの改善は可能だと強調。好調だった開幕直後の状態に戻ることが目標だと語った。
「ダービーに負けたのだから、皆がっかりするのは当然のことだ。敗因については、トップチームを相手にミスを犯したからだろう」

「我々はリバプールがどれほどの資金を費やし、近年どれほど成功しているかを見てきた。だから、正しいことをしなければこうした敗北は起こりうる状況だったが、我々は正しいことができなかった」
「これが他チームとの対戦であれば、それほど悪くはなかったかもしれない。しかし、トップクラスの選手を擁するトップチーム相手にそれをやれば、その代償を支払うことになる」

「私はポジティブに考えなければならない。このチームのポジティブな点は、シーズンの初めには誰もがとても喜ぶ試合ができていたことだ。我々は、その段階に戻る必要がある」

「我々はケガで選手を失っていた。今はこの選手たちを取り戻し、チーム内の競争力を高め、以前のレベルでプレーできるようにしたい」

また、ここまでの低迷やダービーでの完敗を受け解任の可能性も囁かれるベニテス監督だが、本人は心配していないと強調。選手からの支持はまだ失われていないと語っている。

「(自身の立場に影響があるかという質問に対して)思わないね。私はプロであり、十分な経験を持っている。チームが全力を尽くしているときは、それがわかるものだ。そして、選手たちのコミットメントはまだここにある」

「我々は分析して、コミットメント、欲求、インテンシティを見なければならない。今日はミスをしてしまったが、監督としては選手がピッチ上ですべてを捧げることを期待している」

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エバートンがユナイテッドの逸材ガーナーを完全移籍で獲得!

エバートンは1日、マンチェスター・ユナイテッドからU-21イングランド代表MFジェームズ・ガーナー(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年6月30日までの4年となる。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は1500万ポンド(約24億2000万円)となり、ユナイテッドは買い戻し条項を契約に盛り込んでいるとのことだ。 ユナイテッドを離れてマージーサイド行きを選択した21歳の若武者は、クラブ公式サイトを通じて意気込みを語っている。 「エバートンと契約できてとても嬉しいよ。自分のキャリアにおいて大きなステップになるし、プレーヤーとして成長しながらチームが良くなるのを助けたい」 「エバートンはそのために完璧な場所だと思うし、早くスタートを切りたくてうずうずしているよ」 「(フランク・ランパード)監督は、クラブと僕のために本当に良い計画を持っている。彼と毎日一緒に仕事をすることは、僕にとって大きな意味を持つ。彼と彼のスタッフは、僕とチームを次のレベルへと導いてくれるはずだ。それこそが僕の望むものさ」 ガーナーはユナイテッドアカデミー出身の中盤。かつてユナイテッドやイングランド代表で活躍したマイケル・キャリック氏の後継者と謳われる注目株で、2021年1月からはノッティンガム・フォレストに貸し出され、通算68試合でプレーした。 昨季のフォレストでも公式戦48試合出場で4得点10アシストと活躍してチームのプレミアリーグ昇格に貢献。そして、今夏にレンタルバックしたユナイテッドでは、プレシーズンにボランチやアンカーでアピールを続けたが、開幕から出番なしが続いていた。 その逸材に関してはプレミアリーグの複数クラブが獲得に動いていたものの、新天地はフランク・ランパード監督率いるエバートンとなった。 2022.09.02 06:26 Fri

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