ヌーノ監督の解任に疑問のトッテナムOB「監督を判断するのに4カ月は短すぎる」

かつてトッテナムでプレーした元ブルガリア代表FWのディミタール・ベルバトフ氏が、古巣で指揮官を務めたヌーノ・エスピリト・サント監督の解任を嘆いた。2017-18シーズンから昨季までウォルバーハンプトンを率い、今夏トッテナムに就任したヌーノ監督。プレミアリーグで開幕3連勝を達成して首位に立ったが、第4節のクリスタル・パレス戦で初黒星を喫すると、チェルシー、アーセナルにも敗れ3連敗。その後巻き返しを図ったもののチームの調子は上向くことなく、公式戦わずか17試合を戦うに留まり、1日に解任されてしまった。イギリス『Betfair』でコラムを執筆しているベルバトフ氏は、ヌーノ監督の解任には現代サッカー界の問題が表れていると主張。もっと指揮官に猶予を与えるべきだと語っている。
「ヌーノ監督の解任は、サッカー界、特に監督に関しての残酷さと焦りを示している。短期間でクビになることもあるし、みんなが期待していた結果が出ないときもある。4カ月というのは、監督を判断するには非常に短く、ヌーノがクビに値するとは思えないのだ」

「忘れてはいけないのは、シーズン序盤、スパーズがプレミアリーグの首位に立っていたことだ。誰もが話題にし、感情を高ぶらせ、『今年はスパーズの年になるかもしれない』と言っていた人もいた。数カ月後、ヌーノは解任され、スパーズは8位になった。17試合なんて何でもないし、去就を判断する原因にはならない。監督が誰であろうと、もっと時間を与えるべきだ」また、ヌーノ監督の後任として就任したアントニオ・コンテ新監督についても言及。「適任だろう」と認めつつ、サポーターを楽しませるために攻撃的なサッカーをするよう要求している。

「コンテは、サポーターを喜ばせるために攻撃的なサッカーをしなければならない。時として、スパーズは規律あるアプローチを必要とする。もちろん常にではないが、このチームのファンは攻撃的なサッカーを見たがっているからだ。モウリーニョが率いた頃はもっと守備的で、ファンはそのプレースタイルに怒っていた」

「これらのことをすべて考慮し、スパーズのやり方は常に攻撃的で、ファンを楽しませることだと知る必要があるだろう。前監督の失敗を見て、ファンが何に怒っていたのか、チームがどのようにプレーしていたのか、結果はどうだったのか、これらすべてを念頭に置かなければならない」

「コンテは規律を重んじる人だからディフェンスは堅くなるだろうが、同時にサポーターを満足させるためにバランスを取る必要があるんだ。攻撃的なサッカーを展開し、感情を剥き出しにしてプレーすることがマストだ」

「評判に基づけば、コンテは適任だろう。今のスパーズにとって他に誰か良い人がいるというのかい?」

このコメントは就任前にベルバトフ氏が語ったものだが、果たしてその期待通りのサッカーを見せるのか。新生スパーズに注目が集まる。

https://betting.betfair.com/football/dimitar-berbatov/dimitar-berbatov-nuno-sacking-was-cruel-but-spurs-could-thrive-under-conte-011121-838.html