8戦全勝でW杯出場決定のデンマーク、主将ケアーも喜び隠さず 「チームはさらにハングリーに」

2021.10.13 10:36 Wed
Getty Images
ミランに所属するデンマーク代表DFシモン・ケアーがカタール・ワールドカップ(W杯)本大会出場決定を喜んだ。イギリス『BBC』が伝えている。

デンマークは12日に行われたW杯欧州予選グループF第8節でオーストリア代表と対戦した。ここまで予選全勝のチームは前半にMFミッケル・ダムスゴーアが負傷交代したこともあり、なかなか得点を奪えない時間が続いたが、53分にDFヨアキム・メーレのゴールで先制に成功。その後はここまで予選無失点の守備が相手の反撃を許さず、1-0で勝利した。

この結果、デンマークは予選8試合で27得点無失点という圧倒的な成績によってグループ首位が確定。早くもW杯本大会の出場権を獲得した試合後、デンマーク『Kanal 5』のインタビューに応じたキャプテンのケアーはチームが今夏開催のユーロ2020でベスト4を達成したことに引き続き結果を出したことを喜び、全員の貢献による成果だと胸を張った。
「僕たちは、すでに長い道のりを歩んできたと思う。それでも、このチームはさらにハングリーになっている」

「僕らは信じられないほど健全な仲間と共にこのメンタリティを築き上げ、常に向上心を持ち続けている。チームに所属する選手は互いに最高のものを共有しているんだ。それを僕たちが元々持つクオリティに加えたことで、より遠くへ行くことができる」

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EUROデンマークの快進撃で思い出すユーゴの悲劇/六川亨の日本サッカーの歩み

7月22日の東京五輪初戦、対南アフリカ戦に備えてU-24日本代表が5日から静岡県でキャンプに入った。今後は現地で調整後、12日のホンジュラス戦、17日のスペイン戦を経て開幕戦に臨む。 そして海外ではEUROの準々決勝が終わり、ベルギーを撃破したイタリア、世界王者フランスを倒したスペイン、ライバルのドイツを粉砕したイングランド、そしてダークホースのデンマークがベスト4進出を果たした。 サッカーの母国であるイングランドは、ワールドカップで1回の優勝を記録しているが、それも66年に自国で開催した1回のみ。それ以外はワールドカップでもEUROでも華々しい結果は残していない。今回は決勝戦が11日にロンドンで開催されるだけに、千載一遇のチャンスと言っていいだろう。 そんなイングランドの前に立ちはだかりそうなのが92年の初優勝以来29年ぶりの欧州ナンバー1を狙うデンマークだ。グループステージでは開幕2連敗から決勝トーナメント進出というサプライズを起こした。もしかすると2度目の「おとぎ話」があるかもしれない。 EUROは88年の西ドイツ(当時)大会を取材したことを以前のコラムで書いた。当時は8チームによる、なんとものんびりとした大会だった。そして4年後の92年も8チームによる大会だったが、たった4年でヨーロッパに激震が走った。 まず予選の組分け抽選会はイタリアW杯が開催される前の90年2月に行われた。ところが前年の89年11月に「ベルリンの壁」が崩壊し、東ドイツが西ドイツと統一に向けた交渉が行われ、90年8月には東ドイツが西ドイツに吸収された。 このため90年イタリアW杯の優勝国は西ドイツだが、その後はドイツと表記されるようになり、東ドイツはEUROの予選を辞退することになった。 予選ではソ連がイタリアを抑えて本大会進出を決めたが、こちらも91年12月にソビエト連邦が崩壊。旧ソビエト連邦からなる独立国家共同体(CIS)としてEUROに参加。同年のバルセロナ五輪や94年のリレハンメル五輪までCISの名称で参加することになった。 そしてデンマークである。予選では90年イタリアW杯の準々決勝でアルゼンチンとPK戦の死闘を演じたユーゴスラビアが首位で予選を通過した。監督はその後、日本代表の監督を務めるイビチャ・オシム、主力選手は名古屋でプレーした「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチで、予選の得点王はダルコ・パンチェフ――91年のトヨタカップでレッドスター・ベオグラードの一員として来日し、チリのコロコロを下してクラブ世界一にも輝いた。 しかしユーゴスラビアは内戦の激化により、92年5月30日に国連安全保障理事会決議でスポーツを含めてあらゆる国際交流が禁止されたため、FIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)もユーゴスラビアのEUROへの出場を取り消し、代わって2位のデンマークに出場権を与えた。 ユーゴスラビア代表はすでに開催地のスウェーデンに入国していたが、そのまま帰国を余儀なくされ、一方バカンス中だったデンマークの選手は急きょ招集されてスウェーデン入りした。 オシム監督も内戦が激化するなかユーゴスラビア代表の監督を辞任。選手にも民族間の対立があったユーゴスラビア代表は、国家の解体に歩調を合わせて崩壊した。 こうして迎えた本大会で、グループAは地元スウェーデンが首位で準決勝に進出。2位はイタリアW杯ベスト4のイングランドが有力視されていたが、1勝もできず2分け1敗の最下位に沈む。代わって2位でベスト4に勝ち進んだのがデンマークだった。 GKピーター・シュマイケルを中心にした堅守でしぶとく勝点を稼いだ。現在行われているEUROでデンマークのゴールを守るGKカスパー・シュマイケルはピーターの息子ということも因縁を感じさせる。 一方グループBではファン・バステン、フランク・ライカールトやデニス・ベルカンプ擁するオランダが首位で通過。ユルゲン・クリンスマン、ステファン・エッフェンベルクら豪華な攻撃陣を誇る世界王者ドイツは2位で勝ち上がった。 地元スウェーデンもトマス・ブロリンら好選手を揃えていたものの準決勝でドイツに2-3と惜敗。そしてデンマークはオランダとの死闘を2-2からのPK戦を5-4で制して決勝戦に進出。すると決勝戦でも2-0の勝利を収め、代替出場で欧州制覇という偉業を達成した。 「もしもユーゴスラビアがそのまま出場していたらEUROで優勝したか」とは、当時の世界中のジャーナリストとファンが考えたテーマだった。もちろん、その問いに答えはない。あるのは、輝かしい才能を持った偉大なチームが崩壊してしまったという事実だけだった。 2021.07.06 15:00 Tue
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レーティング:デンマーク 0-1 ポルトガル《ユーロ2016予選》

▽14日にユーロ2016予選のグループI第3節が行われ、デンマーク代表vsポルトガル代表は0-1でポルトガルが勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。 ▽デンマーク採点 GK 1 シュマイケル 5.0 失点シーンではややポジション取りが甘かった DF 6 ヤコブセン 5.5 対峙したC・ロナウドを意識して守備に重きを置いたプレーぶり 3 ケアー 6.0 危険を素早く察知し、鋭いカバーリングでC・ロナウドの決定機を阻止 4 アッゲル 5.0 攻撃に参加するボイレセンの空けたスペースをケアしきれなかった 5 ボイレセン 5.0 高い位置取りを見せるも、裏のスペースをケアする意識が希薄だった (→S・ポウルセン 5.0) 緩慢な対応からピンチを招くシーンも MF 21 ヴィベ 4.5 効果的に仕掛けられず、自サイドからの攻撃が停滞 (→ベック 5.5) 縦への仕掛けで攻撃のリズムに変化を与える 23 ホイビュルク 5.5 攻守にハードワーク 10 エリクセン 5.5 ボールを引き出す動きは秀逸。しかし、ゴールに近い位置でなかなか良い形でボールに触れることができなかった (→カーレンベルク -) 7 クヴィスト 5.5 中盤でボールを繋ぐも、リズムを変える縦パスが少なかった 9 クローン=デリ 5.5 エリクセンとポジションを入れ替えながら攻撃の中核を担った FW 11 ベントナー 5.0 ボールをキープしようと試みるも、マッチアップしたペペに完敗 監督 オルセン 5.5 ポゼッションで相手を上回るも、フィニッシュの形をつくるのに一苦労 ▽ポルトガル採点 GK 1 R・パトリシオ 5.5 フィールドプレーヤーの活躍もあり、危険なシュートがほとんど枠内に飛んでこなかった DF 21 セドリック 5.5 効果的な攻め上がりは少なかったが、攻守に奮闘 3 ペペ 6.0 ベントナーを封じ込み、デンマーク攻撃陣の起点を潰す 6 リカルド・カルバリョ 5.5 経験に裏打ちされた堅い守備 5 エリセウ 5.5 攻撃を自重も、守備では粘り強い対応を見せた MF 8 モウチーニョ 5.5 中盤での配球役としてだけでなく、機を見た前線への飛び出しで違いを生む 16 W・カルバリョ 6.0 出足の鋭いカバーリングで中盤に強度をもたらす 19 チアゴ 5.5 攻守のバランスを意識したプレーぶり (→クアレスマ 5.5) 右サイドから上げたクロスでC・ロナウドのゴールをアシスト。監督の期待に応える FW 17 ナニ 5.5 縦に素早い仕掛けの一翼を担う (→ジョアン・マリオ 5.5) 裏への飛び出しで攻撃に奥行きをもたらした 10 ダニー 5.5 前半は要所で存在感を示すも、後半は徐々に試合からフェードアウト (→エデル -) 7 C・ロナウド 6.5 孤軍奮闘。最もゴールに近づくも、相手の好守に阻まれた 監督 フェルナンド・サントス 6.0 堅守速攻が機能して予選初白星。C・ロナウドに続く攻撃のキーマン発掘に尽力したいところ ★超WS選出マン・オブ・ザ・マッチ! C・ロナウド(ポルトガル) ▽卓越したボールスキルと切れ味鋭いドリブルでデンマークのゴールマウスに迫り続け、最後の最後でネットを揺らしたC・ロナウドを選出。 デンマーク 0-1 ポルトガル 【ポルトガル】 C・ロナウド(後50) 2014.10.15 06:06 Wed

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