グリーズマンの横に“のび太”君のプレートが…アトレティコサポーターがバルセロナの前会長を皮肉る
2021.10.07 19:35 Thu
アトレティコ・マドリーのサポーターがバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長を皮肉った。スペイン『マルカ』が伝えている。
ワンダ・メトロポリターノのスタジアム前の地面には、同クラブで100試合以上に出場した選手たちのプレートが設置されており、グリーズマンの名前も存在しているのだが、その隣に『ドラえもん』に登場する“のび太”君のプレートが置かれていた。
そのプレートには、「2015-2020副会長 のび太 ジョゼップ・マリア・バルトメウ レジェンド」と刻まれていた。これはバルトメウ氏が“のび太”の愛称で呼ばれていることを揶揄したものであり、バルセロナの会長であったにもかかわらず、アトレティコに貢献したと強烈に皮肉っているものだ。
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2014年に会長に就任したバルトメウ氏は、自身の体制下で補強に幾度も失敗。アトレティコからはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを獲得するも機能せず。そのグリーズマンは今夏の移籍市場でアトレティコに復帰している。一方で退団を半ば強引に迫ったウルグアイ代表FWルイス・スアレスはアトレティコで大活躍をみせ、リーグ優勝の立役者に。また、2日に行われたラ・リーガ第8節の直接対決では、そのスアレスにゴールを決められて0-2で敗れたバルセロナに、さらに追い打ちをかける出来事が起きた。そのプレートには、「2015-2020副会長 のび太 ジョゼップ・マリア・バルトメウ レジェンド」と刻まれていた。これはバルトメウ氏が“のび太”の愛称で呼ばれていることを揶揄したものであり、バルセロナの会長であったにもかかわらず、アトレティコに貢献したと強烈に皮肉っているものだ。
もはやバルセロナサポーターにもダメージはない皮肉かもしれないが、やはり海外はやることが大胆だ。このプレートを作った男性は「アトレティはこの男の貢献に敬意を表する必要がある。バルトメウはアトレティコ・マドリー出身で、彼に最も感謝しているのはルイス・スアレスだ」と皮肉を重ねている。
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首位チームの大黒柱。ここまで19試合7ゴール4アシストと、数字面においてはバルセロナやマドリーにより優れた選手がいることも事実だが、首位チームで最も存在感を放ったエースを前半戦のMVPに選出した。 今季も3バック、4バックを併用し、前線に関してはFWアンヘル・コレアを除いて大きく顔ぶれが変わったなか、序盤戦は連携面や新戦力の適応に時間を要したが、傑出した戦術眼と献身性、バランス感覚に長けたエースの存在によってチームは安定。2トップ起用では相棒をうまく活かしながら、MFバリオスやMFデ・パウルとともにゲームメイク、前線と中盤のリンクマンを担いつつ、仕上げの仕事もこなすマルチタスクを見事に完遂した。 さらに、前述のバルセロナ戦とともに首位ターンにおいて重要な一戦となったセビージャ戦では圧巻のドブレーテでチームを4-3の劇的な逆転勝利に導くなど、その勝負強さも傑出していた。 ★最優秀監督 ◆ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 真骨頂発揮で首位に導く。マジョルカを6位に躍進させたハゴバ・アラサテ監督やアスレティックのバルベルデ監督の手腕も素晴らしかったが、首位チームの指揮官を最優秀監督に選出した。 アトレティコ13年目で近年は戦術面、マネジメントの部分で限界説も囁かれながらも、微調整を繰り返しつつ、ブレない戦い方で結果を出し続けるアルゼンチン人指揮官。今季は前述の新戦力に加え、構想外と思われたDFハビ・ガラン、レンタルバックの実子ジュリアーノ・シメオネなど既存戦力の力も引き出し、チームとしての最大値をうまく引き出している印象だ。 序盤戦は[3-4-2-1(3-5-2)]をメインに戦ってきたが、代名詞の[4-4-2]に原点回帰すると、リーグ最少失点の堅守を武器に前線のタレントの個人技や連携を活かしながら攻撃面も改善。ラ・リーガにおいては最も安定感のある戦いぶりを見せている。 【期待以上】 ★チーム ◆マジョルカ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新指揮官の下、ヨーロッパ出場権争いに絡む。昨季は質実剛健なハビエル・アギーレ監督の下、堅守速攻を徹底した戦いで降格圏と7ポイント差の15位フィニッシュとなったマジョルカ。その指揮官の退任を受け、オサスナで長期政権を築いたアラサテ監督を招へいすると、前半戦を9勝3分け7敗の戦績で終えた。ここまで1試合平均1得点の19ゴールと、より攻撃的な[4-3-3]に変更した狙いは出ていないが、21失点の安定した守備と勝負強い戦いで接戦をモノにしてきた。 ライバルの今冬補強が見込まれるなか、限られた財政でヨーロッパ出場権を得る上ではここまで3ゴールにとどまる主砲ムリキに、負傷明けから後半戦の爆発が求められるFW浅野拓磨ら前線のタレントの奮起が必要となる。 ★選手 ◆MFマルク・カサド(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チャビ体制での構想外から一転して中盤の絶対的主力に。アトレティコDFハビ・ガラン、ビジャレアルFWバリー、ラージョDFラティウ、バジャドリーDFジュマ・バー、ソシエダDFアランブルらの活躍も印象的だったが、バルセロナの躍進に大きく貢献した21歳MFを選出した。 カンテラ時代から才能は高く評価されながらも、多くのカンテラーノがファーストチームに登用されたチャビ体制では同世代や後輩が定着していくなか、思うようなチャンスを得られず。一時は換金対象として放出の可能性も取り沙汰された。 しかし、中盤に多くの離脱者が続出したなか、後輩MFベルナルとともにプレシーズンの段階からフリック監督の評価を得ると、ここまで16試合3アシストを記録。MFガビやMFフェルミン・ロペスら負傷者が復帰後も、MFペドリとともにピボーテの主力を担い、指揮官の期待に応える高水準のパフォーマンスを披露し続ける。172cmとサイズには恵まれていないが、傑出したフットボールIQ、パスセンス、献身性を武器にブラウグラナの中盤に君臨し、ラ・ロハデビューまで飾っている。 【期待外れ】 ★チーム ◆バレンシア <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 復活の兆し見せた昨季の勢いを活かせず。昨季はフルシーズンを率いることになったバラハ前監督の下で9位フィニッシュしたが、今季は2勝7分け10敗の最下位に低迷。その低迷の大きな要因はオーナーのピーター・リムの杜撰な運営、昨年10月末に発生した深刻な豪雨洪水といった要因が大きい。 ただ、スカッドの質を鑑みれば、少なくとも中位の力は十分にあるだけに、コーチングスタッフ、選手の責任も避けられないところだ。守備に関しては29失点とそこまで悪い数字ではないが、先日のマドリー戦で10人相手にミス絡みの失点で悲劇的な敗戦を喫するなど、メンタルの部分を含めて勝負弱さが顕著。 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殊勲ドブレーテで劇的勝利に導いたアルバレス「チームに貢献できてとてもうれしい」
難敵レバークーゼン相手の劇的な逆転勝利に導いたアトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスだが、「チーム全体がとても重要」とあくまでチームとしての勝利を強調した。 アトレティコは21日、ホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第7節でレバークーゼンと対戦し、2-1で逆転勝利した。 守勢の前半にMFパブロ・バリオスが退場となる不運に見舞われた上、前半終了間際に先制点まで奪われたアトレティコ。その窮地でチームを救ったのが、マンチェスター・シティから今季加入のアルゼンチン人FWだった。 後半立ち上がりの52分にFWアントワーヌ・グリーズマンの背後を狙ったパスに反応し、DFヨナタン・ターを振り切ってボックス内に持ち込んで右足シュートを流し込み、チームに勇気を与える同点ゴールとした。 さらに、相手の退場で数的同数となった後半終了間際の90分にはFWアンヘル・コレアのお膳立てからボックス右でGKをかわして無人のゴールへ右足シュートを流し込み、ドブレーテを達成。難敵相手のレモンターダ完遂の立役者となった。 同試合後、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたストライカーは『UEFA.com』で劇的勝利に喜びを露わにした。 「犠牲、最後まで信じること、チームとして働くこと、謙虚さなど、あらゆる要素が少しずつ含まれている。僕らはこれまでずっとそれをやってきた。先発メンバーだけでなく、チーム全体が非常に重要なんだ」 「(勝利は)とてもうれしいよ。素晴らしい相手との試合で、厳しい試合になることはわかっていたからね。前半は試合が複雑になり、1人少ない状態で長時間プレーしなければならなかったけど、チームとしてそれを克服できた。チームとして、チャンスが来ることは分かっていたし、チャンスを活かすことができ、それが3ポイントを獲得できた理由だと思うよ」 チームに勝利をもたらした自身のゴールに関しては「彼は僕ら全員を良くしてくれ、素晴らしいパスだった。そういった細かい部分が違いを生むんだ」と、1点目をお膳立てしたグリーズマンを称賛しつつ、「チームに貢献できてとてもうれしい」となによりも結果に繋がったことを喜んだ。 「厳しい試合だったよ。(退場で)一人減って、その状況で競り合わなければならなかったなかで、同点ゴールを決めた。その後は勝ち続けられると感じたんだ。僕らは勝利に値したし、もしそれができていなかったら、終盤に優勢に戦っていたし、少し悔しい思いをしたかもしれないね。とにかく勝利が訪れることを願っていたんだ」 2025.01.22 13:55 Wed4
格下相手の敗戦で公式戦15連勝ストップのアトレティコ、シメオネ監督「勝つことに慣れると、負けるのはとてもつらい」
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、公式戦15連勝がストップしたレガネス戦の敗戦を振り返った。スペイン『アス』が報じている。 昨年11月からクラブ新記録の公式戦15連勝と圧倒的な強さをみせ、ラ・リーガ前半戦を首位でフィニッシュしたアトレティコ。後半戦初戦となった18日のラ・リーガ第20節レガネス戦では下位相手に、週明けのチャンピオンズリーグ(CL)のレバークーゼン戦に弾みを付ける勝利が期待された。 前半の入りは悪くなかったものの、FWフリアン・アルバレスらが決定機で仕留め切れずに0-0で試合を折り返すと、後半立ち上がりに相手の左CKからヘディングシュートを決められて失点。以降は攻撃的なカードを切って猛攻を仕掛けるなか、後半終了間際には相手のハンドでPKを獲得。しかし、キッカーのFWアントワーヌ・グリーズマンが痛恨のシュートミス。引き分けでも厳しい結果と言える格下との一戦を、まさかの0-1の敗戦で終えることになった。 同試合後、アルゼンチン人指揮官は「勝つことに慣れると、負けるのはとてもつらい」と正直な思いを語りながらも、この敗戦を教訓に『パルティード・ア・パルティード(一試合一試合)』の原点に立ち返って地道に再スタートを切りたいと語った。 「一歩ずつ進んでいきたい。我々はクラブの歴史に残る素晴らしい試合を15回戦ってきた。とても健全で、素晴らしいことだ。ここまで来るのに大変な努力が必要だったが、それがリーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグで役立っている」 「今日は前半、チームが得点に近づいているように見えた試合だ。もっとうまく対応できたプレーもあった。我々は開始早々、サイドで良いプレーを見せ、背後からのクロスでチャンスを演出した。勝利を目指していた」 「後半の先制ゴール後、レガネスははるかに良い守備を見せ、秩序も整っていた。(負傷によって)セルロートがいないことで高さがなくなり、クロスで(トップデビューのアドリアン・)ニーニョが活かせるとの考えで代替案を模索した。レガネスは集中した守備でそれにうまく対処した」 「まずは、今日までの努力を称え、多くのことをうまくやり遂げたと感じているが、細かい点がうまくいかなかったと感じている」 「勝つことに慣れてしまうと、負けるのはとてもつらいことだ。勝つことはとても素晴らしいことであり、とても健康的で、多くの前向きな状況を生み出す。しかし、負けなければならないときもある。それはゲームの一部であり、旅の一部であり、道の一部だ。起こることをそのまま受け入れなければならない」 この敗戦によって翌日に試合を控えるレアル・マドリーに首位の座を明け渡す可能性があり、リーグタイトル争いにおいては痛恨の結果に。それでも、シメオネ監督は序盤戦独走のバルセロナを引き合いに出し、今後も三つ巴のタイトルレースが続いていくとの見解を示した。 「リーグ優勝した年はレバンテに負けたし、優勝した別の年はアルメリアに負けた。これがフットボールだ。フットボールはとても難しく、どの相手に対しても勝つことがあれば、逆に負けることもある。スペインのフットボールは素晴らしい。非常にコンペティティブなチームがある。バルサは5試合負けたが、おそらく負けるべきではなかった」 2025.01.19 17:56 Sun5
ネイマールやグリーズマンが着用、プーマが「ビッグマッチの熱気からインスピレーション」した新スパイク「FLARE Pack」を発表
プーマは4日、新スパイクのコレクション「FLARE Pack(フレア パック)」を発表した。 「FLARE Pack」は、足と一体化するようなフィット感を実現した「FUTURE Z 1.2(フューチャー Z 1.2)」と軽量化を追求した「ULTRA 1.4(ウルトラ 1.4)」のカラーアップデートモデルとなる。 今回のカラーリーングは紫を基調とし、ビッグマッチ直前の地面を揺さぶる声援と熱気からインスピレーションを得ているとのことだ。 「FUTURE Z 1.2」は、足をしっかりと固定するコンプレッションバンドの“FUZIONFIT+(フュージョンフィット+)”とボールの制御力を高める「GripControl Pro skin(グリップコントロール プロ スキン)」が特徴。 「ULTRA 1.4」は、アッパーに軽量、かつ耐久性に優れた「MATRYXEVO(マトリックスエボ)」素材を採用し、アウトソールにはランニングシューズからインスピレーションを受けた軽量の「PEBA SpeedUnit outsole(ペバ スピードユニット アウトソール)」が搭載され、スピード力をサポートする。 「FUTURE Z 1.2」は、ネイマールやルイス・スアレスらが着用。「ULTRA 1.4」は、アントワーヌ・グリーズマンやキングスレー・コマン、クリスチャン・プリシッチらが着用する。 <span class="paragraph-title">【写真】ネイマールやグリーズマン、スアレスらが履く新スパイク</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/puma20220205_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div> 2022.02.05 13:30 Satアトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
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出番限られるジンチェンコに移籍の可能性? アトレティコ&ドルトムントが今冬の獲得に関心
アーセナルのウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ(28)に2つのクラブが関心を寄せているという。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 ジンチェンコは2022年7月にマンチェスター・シティからアーセナルに加入。ミケル・アルテタ監督の下で、変則的な4バックの左サイドバックを担い、ビルドアップ時にはインサイドに入って大きな役割を担っていた。 近年のリーグ優勝争いに大きく貢献している中、昨シーズンからケガなどもあり苦戦。今シーズンもケガで離脱した他、イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリ、そしてアカデミーから台頭しているDFマイルズ・ルイス=スケリーの存在もあり、プレミアリーグで8試合、チャンピオンズリーグ(CL)で3試合、EFLカップ(カラバオカップ)で2試合に出場している。 出番も減っているジンチェンコは、2026年夏までの契約が残っている中で海外クラブからの関心が寄せられている。 ジンチェンコに関心を寄せているのは、アトレティコ・マドリーとドルトムントとのこと。今冬の獲得に熱心だという。 アーセナルの左サイドバックには上記の3人に加え、ケガで離脱している日本代表DF冨安健洋、スコットランド代表DFキーラン・ティアニー、ポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルもおり、右サイドバックを主戦場としているオランダ代表DFユリエン・ティンバーもプレー可能。ケガなどの問題がなければ、かなり層が厚い状況でもある。 現状はカラフィオーリとルイス=スケリーが起用できるが、からフィオーリは負傷明け、ルイス=スケリーはウォルバーハンプトン戦での一発退場により数試合の欠場となるため、ジンチェンコにもチャンスは訪れそうだが、どういった結末が待っているだろうか。 2025.01.27 21:35 Mon2
【ラ・リーガ第21節プレビュー】欧州リーグフェーズ最終戦控える強豪は曲者との対戦
先週末に開催された後半戦初戦ではアトレティコ・マドリー、バルセロナが痛恨の取りこぼしとなったなか、唯一快勝のレアル・マドリーが首位奪還に成功した。 チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ最終節を週明けに控えるなか、そのヨーロッパ参戦組の戦いに注目集まる第21節。 前節、ラス・パルマス相手の4-1の大勝でリーグ3連勝で首位浮上となったマドリー。勝ち点3必須だったCLではレッドブル・ザルツブルク相手にFWロドリゴ・ゴエス、FWヴィニシウス・ジュニオールのドブレーテ共演などで5-1のマニータの圧勝。1年1カ月ぶりの復帰となったDFアラバも2試合連続で途中出場し、チームの状態はすこぶる良好だ。これでプレーオフ進出確定とともにシード圏内の16位に浮上したチームは、最終節でスタッド・ブレストに勝利した場合、他チームの結果次第では逆転でのトップ8フィニッシュの可能性も残す。 そんななかで臨む今回の一戦では最下位に転落したバジャドリーとのアウェイゲームに臨む。引き続き出場停止のヴィニシウスに加え、腰か背中の違和感で途中交代したMFベリンガムら一部主力が不在となる可能性が高く、ロドリゴとFWムバッペの絶好調コンビやFWエンドリッキ、MFギュレルといった若手を組み合わせた陣容での戦いとなりそうだ。引き続き守備の改善に取り組みつつ、指揮官が全幅の信頼を与える攻撃陣の力で勝ち切りたい。 2位のアトレティコは前節、レガネス相手にFWグリーズマンのPK失敗も響いてまさかのウノセロ負け。公式戦連勝が「15」でストップするとともに、わずか1節で首位の座を明け渡す形となった。それでも、直近のCLレバークーゼン戦では見事なリバウンドメンタリティを示した。守勢の前半にMFバリオスが一発退場となり、前半終了間際に先制点を奪われたが、後半序盤にFWフリアン・アルバレスのゴールで同点に追いつくと、相手の退場で数的同数となった後半終盤に再びアルバレスがゴールをこじ開けて殊勲のドブレーテ。公式戦11連勝中だった難敵に圧巻のレモンターダ完遂となった。 その勢いに乗って臨む今節はマジョルカに4-0の圧勝を収めた5位のビジャレアルとの上位対決に臨む。数的不利で40分近く強度の高い激闘を戦っており、コンディション面では相手に分があるが、熱狂のメトロポリターノのアドバンテージを活かしながらリーグ戦でも白星を取り戻したい。そのなかで頼もしい先輩たちに救われて戦犯を免れたバリオスの奮起に期待したいところ。なお、CLでは5位に浮上し、最終節はマドリーに大敗して敗退決定済みのザルツブルクとの対戦となるため、リーグ戦にある程度全力を注げるはずだ。 3位のバルセロナは前節、試合終盤の不運な判定の影響もあって下位のヘタフェ相手に痛恨ドロー。リーグ戦では2分け2敗の4戦未勝利とラ・リーガでの苦闘は続く。ただ、アトレティコ同様にCLではベンフィカ相手にこちらも圧巻のレモンターダを達成。GKシュチェスニーが絡んだ軽率な2失点を含め、今季ワーストタイの4失点を喫して2度の2点ビハインドを背負ったが、伏兵エリック・ガルシアの土壇場での同点ゴールに、後半ラストプレーで見事なロングカウンターからFWハフィーニャが決めたドブレーテによって壮絶な打ち合いを5-4で制した。 これでトップ8フィニッシュを確定させたチームは週明けに控えるアタランタ戦は意識しながらも、リーグ戦により集中しやすい状況にあり、前節最下位を脱出した19位のバレンシア相手にリーグ5戦ぶりの白星を狙う。GKペーニャの先発復帰でディフェンスラインの連携面での問題は解決されるが、リーグ戦ではより相手のハイライン対策が進むなかで集中力を維持したい。とりわけ、紆余曲折の末に2031年までの新契約にサインしたDFアラウホのプレーに注目だ。さらに、ヘタフェ戦では決定力を欠いた攻撃陣にはベンフィカ戦同様の爆発を見せたい。 リーグ前節はセルタを2-1で下した4位のアスレティック・ビルバオだが、ELでは下位に沈むベシクタシュ相手に1-4で惨敗。依然としてトップ8圏内の3位を維持も、最終節の結果次第でプレーオフに回る可能性もわずかながらあり、気を引き締めてビクトリア・プルゼニとのアウェイゲームに臨みたいところだ。今節はアトレティコ撃破で勢いに乗る15位のレガネスと侮れない相手だけに、攻守両面でベシクタシュ戦の反省を活かしたい。 MF久保建英を擁する7位のレアル・ソシエダは、年明け3連勝からの公式戦2連敗と後半戦も安定感を欠く状況に。リーグ前節は大幅なターンオーバーの末にバレンシアに0-1で敗れると、ELのラツィオ戦ではベストメンバーで臨んだなか、前半のDFムニョスの退場も響いて1-3の完敗となった。これでEL敗退の可能性もわずかながら出てきており、PAOKとの最終節はより緊張感が増すことに。そんななか、前節バルセロナと引き分けたヘタフェとの一戦では弾みを付けるような戦いが求められる。指揮官イマノルの選手選考が大きなポイントになりそうだが、直近2試合で不完全燃焼に終わった久保にはうっ憤を晴らす活躍でチームを勝利に導く仕事を期待したい。 FW浅野拓磨を擁する6位のマジョルカは、公式戦3連敗且つ無得点と失速傾向が顕著な状況で12位のベティスとのホームゲームに臨む。ここ数試合の低調な内容を受け、メンバーのテコ入れも見込まれるなか、前節途中出場の浅野にはスタメン起用を期待しつつ、流れを変える働きを求めたい。 《ラ・リーガ第21節》 ▽1/24(金) 《29:00》 ラス・パルマス vs オサスナ ▽1/25(土) 《22:00》 マジョルカ vs ベティス 《24:15》 アトレティコ・マドリー vs ビジャレアル 《26:30》 セビージャ vs エスパニョール 《29:00》 バジャドリー vs レアル・マドリー ▽1/26(日) 《22:00》 ラージョ vs ジローナ 《24:15》 レアル・ソシエダ vs ヘタフェ 《26:30》 アスレティック・ビルバオ vs レガネス 《29:00》 バルセロナ vs バレンシア ▽1/27(月) 《29:00》 アラベス vs セルタ 2025.01.24 19:30 Fri3
逆転負けで公式戦連勝が「11」でストップ…シャビ・アロンソ監督「状況を読むことを学ばなければならない」数的優位&リード活かせずの試合運び悔やむ
レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が、公式戦連勝が「11」でストップしたアトレティコ・マドリー戦での敗戦を振り返った。 レバークーゼンは21日、アウェイで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第7節でアトレティコと対戦し、1-2の逆転負けを喫した。 公式戦11連勝と最高の状態で敵地へ乗り込んだレバークーゼンは、機動力のあるMFネイサン・テラ、MFフロリアン・ヴィルツを前線に並べた[4-2-3-1]でスタート。相手陣内でハーフコートゲームを展開したなか、前半半ば過ぎに相手の退場で数的優位を得ると、前半終了間際にDFピエロ・インカピエのゴールで先制に成功した。 しかし、後半立ち上がりに一瞬の隙を突かれて同点に追い付かれると、以降も数的優位を活かせず。逆に、76分にはインカピエが2枚目のイエローカードをもらって退場となり、数的同数で最終盤の攻防へ。すると、試合終了間際にはFWフリアン・アルバレスに2点目を奪われ、痛恨の逆転負けとなった。 同試合後、スペイン人指揮官はスペイン『Movistar』で1-1の状況での戦い方が結果に繋がったとの見解を示した。 「カギとなった瞬間は1-1の状況だった。アトレティコの感情的な部分が流れを変え、それが我々に大きな影響を与えた。試合はオープンになり、我々は試合の読み方がわからなかった。イーブンになるまで、我々は非常に堅実な試合をしていた。ただ、我々はそれを自分たちの土俵に持ち込む方法がわからなかった。逆に、彼らはそれがとても得意だ」 後半の戦い方に関しては同点ゴールに直結した個人のミスを悔やみながらも、ハーフタイムに戦い方を共有した上で、チームとして最高レベルで戦う上での成熟度が足りなかったと語った。 「ハーフタイムに、自分たちが何を望んでいるかについて話し合った。突然、ロングボール(の対応)でミスを犯し、非常に質の高いプレーヤーであるフリアンに同点ゴールを決められた。最高レベルで成熟度が足りなかった。メトロポリターノに来て、競争したいならば、それが足りなかった」 「トップレベルでアウェイでプレーしているときは、状況を読むことを学ばなければならない。自分のエネルギーと読みを管理し、追い抜かれたときにどう反応するかを知っておく必要がある」 2025.01.22 12:20 Wed4
大詰めCL7節、感動させてくれたのは…/原ゆみこのマドリッド
「今度こそちゃんとお店を探さないと」そんな風に私が決意を固めていたのは木曜日、ようやく2日連続のCL観戦も終わり、18試合全てが統一時間帯でプレーするリーグフェーズ最終節ではレアル・マドリーとアトレティコが揃って、アウェイゲームと気づいた時のことでした。いやあ、予想によると、7節でどちらも勝った後、11位から一気に5位に躍進したシメオネ監督のチームがトップ8に入る確率は81.5%、同様に20位から10位に上がったお隣さんはたったの2.9%と、16強対決プレーオフに回る可能性がかなり高く、どちらも大波乱は起きそうにないんですけどね。 実際、今季からの改変CLでは2節でもマドリッドの両雄の日程がかぶり、いやまあ、その頃のアトレティコまだ、昨季のアウェイ弱者が治っておらず。近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に彼らの試合を見に行く度、気分が悪くなっていた程だったため、おとなしくマドリーのリール戦を眺めていたんですけどね。その試合をアンチェロッティ監督のチームが1-0で落としたのはともかく、リスボンでは大惨劇。ベンフィカに4-0とボコボコにやられてしまったアトレティコだったとなれば、見なくて良かったてなもんですが、今度のザルツブルク戦は絶対見たい理由があって…。 それには火曜にメトロポリターノで行われたレバークーゼン戦がどんなだったかとお話しする必要があって、ええ、折しもアトレティコはリーガ前節、レガネスとの兄弟分ダービーに負け、昨年10月末から続いた、クラブ最長記録となる連勝記録が15でストップ。これまで吉と出て来たのが反転、全て凶に変わるんじゃないかと心配していたんですが、いやあ、リーグフェーズ最強の相手、ブンデスリーガ2位のチームを迎えたせいでしょうか。5人DF制の守備的な布陣を取りながら、序盤から攻め込まれてばかりのアトレティコを目にした日にはもう、どうしたものやら。 そんな中、最悪の事態が起きたのは前半25分で、ムキエレのふくらはぎをスパイクで蹴ったバリオスが最初はイエローカードを出されたものの、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでレッドカードに。退場しちゃったから、さあ大変!うーん、レガネス戦でナスタシッチのマークについていたバリオスが、ヘッドを止められなかったのは、元々、身長181cmの彼がチームで3番目に長身という、アトレティコの高さ不足が元凶。189cmの相手をするのは難しかったという、訳のわからない理屈で責任転嫁していた某紙があったり、レバークーゼン戦前日の記者会見選手にも抜擢されたりしていたせいで、当人も少々、反省が足りなかった面があったのかもしれないんですけどね。 もっと深刻な問題は、アトレティコが残り65分以上を1人少ない状態で戦わないといけなくなったことで、だってえ、それまでだって、ドイツのチームにいいようにされていた彼らなんですよ。シメオネ監督も代わりのMFを入れなかったため、どうなるのかとヒヤヒヤしていたところ、やっぱりやられちゃいました。ハーフタイムまで残すはロスタイムの2分だけという45分、ムキエレのクロから、インカピエに頭で先制ゴールを決められてしまったとなれば、「lo veíamos un poco negro/ト・ベイアモス・ウン・ポコ・ネグロ(ちょっと黒く見えた)」(フリアン・アルバレス)どころではなかったかと。 それが後半には一気に展開が変わってしまうんですから、まったくサッカーとは不思議なもの。ええ、前半終盤に足首を痛めたガランがレイニウドに代わり、数的優勢に追い風を感じたシャビ・アロンソ監督がDFを1枚減らして、エースのシックを入れてきた後半が始まった時も、ただただ、絶望しか感じていなかった私だったんですが、何と7分、いきなりアトレティコに同点ゴールが入ったから、ビックリしたの何のって。 そのプレーは、グリーズマンが自陣から放ったボールを追ったフリアンが、いやあ、彼もこのところ、シュートに失敗することが多かったですからね。ターをかわしてエリア内に入り、グリマルドが寄せて来る前に撃って、「De la nada ha sacado un gol que muy pocos delanteros pueden/デ・ラ・ナーダ・ア・サカードー・ウン・ゴル・ケ・ムイ・ポコス・デランテーロス・プエデン(何もないところから、とても少ないFWしかできないゴールを決めた)」(アロンソ監督)時にはきっと、我が目が信じられなかったファンも多かったのでは? そのショックが如実に出たのがレバークーゼンで、ええ、アロンソ監督も後で「1-1 nos ha hecho mucho daño, no supimos recuperar sensaciones/ウノ・ウノ・ノス・ア・エッチョー・ムーチョ・ダーニョ、ノー・スピモス・レクペラル・センサシオネス(1-1にされて、ウチは大きなダメージを受けた。感覚を取り戻せなかった)」と認めていた程。逆に同点で勢いづいたアトレティコは、父曰く、「Jugamos con inteligencia/フガモス・コン・インテリヘンシア(ウチは頭脳的にプレーした)」(シメオネ監督)と言いますか、息子曰く、「El segundo tiempo estuvimos viendo quién tenía amarilla de ellos para encararlo e intentar igualar el partido/エル・セグンド・ティエンポー・エストゥビモス・ビエンドー・キエン・テニア・アマリージャ・デ・エジョス・パラ・エンカラールロ・エ・インテンタール・イグアラル・エル・パルティードー(後半、ボクらはマッチアップして、試合を対等にするよう、誰がイエローカードを持っているのかを見ていた)」(ジュリアーノ)と言いますか。 その敵戦力減退作戦が実ったのは31分、ジュリアーノがインカピエに倒されて、前半終盤に1枚もらっていた相手に2枚目を出させたんですから、賢いじゃないですか。これで10対10となったアトレティコはいよいよ42分、ジュリアーノとグリーズマンに代えて、リノと今季は土壇場のゴールづいているコレアを投入。いえまあ、逆転のゴールを挙げたのは彼じゃなかったんですけどね。45分、エリア前に落ちて来たボールをゲットしたコレアがパスをフリアンに出すと、もうこの選手、器が違いすぎ。GKコバルをかわして、角度のないところかシュートを決め、とうとうスコアを2-1にしてしまったとなれば、もう場内は狂喜乱舞ですって。 結局、そのまま逆転勝ちしたアトレティコだったんですが、こんな風に土壇場で勝利を掴むのも今季はすでに8度目。マンチェスター・シティに7500万ユーロ(約122億円)もの高額移籍金を払った価値があるのがいよいよ明らかになってきたフリアンも、「En los últimos minutos sabíamos que nos lo jugábamos todo/エン・ロス・ウルティモ・ミヌートス・サビアモス・ケ・ノス・ロ・フガバモス・トードー(最後の数分、ボクらは全てが懸かっているのをわかっていた)」と言っていた通り、笛が鳴るまで諦めない、まさにお隣さんのお株を奪うような試合ができる日が来るとは一体、誰が予見した?となれば、来週のザルツブルク戦も絶対、見逃したくないんですが、その前、今週末土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)には再び、メトロポリターノでリーガのビジャレアル戦が到来。 ガランはネンザと出場停止で出られないんですが、コパ・デル・レイ16強対決エルチェ戦でヒザを痛め、ハーフで交代したセルロートがもう戻って来れそうですしね。前節の黒星で首位をマドリーに奪われてしまったとはいえ、たったの勝ち点2差ですし、2月8日にはサンティアゴ・ベルナベウでマドリーダービーが開催。それまで距離を広げないことが今は一番、大事なんじゃないでしょうか。 そして翌水曜、それこそアトレティコの前座を務めてくれたマドリーだったんですが、いやもう、ザルツブルクはこのリーグフェーズで1勝しかしておらず、監督も交代したばかり。おまけにこれが冬季のリーグ中断期間明け最初の公式戦でしたからね。プレーオフ順位を確定させるため、勝利が必要なマドリーのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるんじゃないかと誰もが思っていた通り、結果は大勝となったんですが、彼らのエンジンが温まるまでには20分程、かかったのも事実だったかと。 そう、始まりは23分、ビニシウスが左から入れたクロスをベリンガムは撃てなかったものの、ロドリゴが決めて先制すると、34分にもロドリゴが2点目をゲット。これもベリンガムがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で返したボールを撃ち込んだものだったんですが、ええ、当人も「en Champions parece que chuto y es gol y en Liga cuesta un poco más/エン・チャンピオンズ・パレセ・ケ・チュト・イ・エス・ゴル・イ・エン・リーガ・クエスタ・ウン・ポコ・マス(CLでは自分がシュートするとゴールになるように見えるけど、リーガではちょっと苦労する)」と言っていましたしね。ホントにロドリゴはCLと相性がいいような。 前半はこの2点だけで、終盤にはビニシウスがPK狙いのpiscinazo(ピシナソ/ダイブ)認定でイエローカードをもらい、リーガでのここ2試合に加え、CL最終節のブレスト戦も出場停止になる逆境もあったマドリーでしたが、大丈夫。後半3分にはエムバペが追ってきたボールをGKブラウシュビッヒが何と、エムバペに向けて蹴ってしまい、楽勝で3点目が入った後、10分にはビニシウスもゴール祭りに参加することに。まずは敵DF2人をかわして、エリア内左からシュートを決めると、30分にもバルベルデからのパスを持ち込んで、とうとう5点目を取ってしまったとなれば、fondo norte/フォンド・ノルテ(ゴール裏北側)右側の上階席を埋めたザルツブルクファンが最初から最後まで、異様に静かだったのも当然だった? それは実際、今季からザルツブルクでプレーする川村拓夢選手がピッチに入った後の40分、ビストルップが名誉の1点を挙げた時ですら、ほとんど湧いていなかったぐらいなんですが、まあこれでチームは敗退が決まってしまいましたしね。5-1で完敗した後、ミックスゾーンで話していた川村選手も「出る前、監督からの指示は何もなかった」と言っていたぐらい、相手はお手上げだったんだと思いますが、まあ、こればっかりはねえ。 ちなみに最近、ようやくヒザのケガが治って、チームに合流した川村選手によると、冬休み中に指揮官がオランダ人のリンダース監督から、ドイツ人のレッシュ監督に代わったことで、チームの公用語が英語からドイツ語に変更。専属通訳を付けてもらっていない彼も大変そうなんですが、試合後の会見で気になったのはレッシュ監督のコメントだったでしょうか。そう、大敗ながら、シュートは結構撃っていたためか、「今日は一歩前進した。アトレティコ戦ではもう一歩進む」と言っていたからですが…それは来季の大会まで取っておいてほしいかと。 一方、このホームゲーム3連戦で計14得点となり、「Nunca vamos a tener problemas en marcar goles/ヌンカ・バモス・ア・テネール・プロブレマス・エン・マルカル・ゴーレス(得点するのに問題があることはウチには決してない)」と、大多数のクラブが羨むだろう発言をしていたアンチェロッティ監督の懸念はやはり、守備界隈のよう。ええ、この日もルーカス・バスケスが出場停止で、バルベルデが急造右SBを務めていましたしね。それでもラス・パルマス戦に続き、途中出場して、同胞のザルツブルクファンたちから喝采されていたアラバも先発復帰が近そうですし、終盤にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のDFコバルもデビュー。トップチームに定着したアセンシオもしっかりやっているため、むしろアタッカーたちにもう少し、守備意識を持ってもらうのが失点を防ぐ早道かもしれませんが…そんなの、取られたら取り返せばいい? まあ、点差のおかげでベリンガム、エムバペ、ロドリゴも途中で代わり、土曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのバジャドリー戦に向けて休養できましたしね。この先は、もしCLプレーオフに進むと、コパ・デル・レイ準々決勝でレガネスに負けるなんてことでもない限り、3月第3週の各国代表戦週間まで、ずっと週2試合ペース。それだけにアンチェロッティ監督もブライム、ギュレル、エンドリックらの出番をもっと、増やしていくことになるんじゃないでしょうか。 そしてようやくコパから解放されて、フリーのミッドウィークを過ごせたマドリッドの弟分たちの今週末の予定も見ておくと、3チーム共、日曜試合で、しかも全て今週、ヨーロッパの大会を戦った相手ばかり。ラージョがエスタディオ・バジェカスに迎えるのは、水曜にミランにも1-0で負けて、CL敗退が決まったジローナで、ヘタフェは木曜にELラツィオ戦で3-1の黒星を喰らったレアル・ソシエダをサン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)に訪ねることに。 更に兄貴分に勝って意気上がるレガネスは水曜にやはり、ELでベシクタシュに4-1と負けて帰って来たアスレティックにサン・マメスで挑むんですが、これって、相手の疲れに付け込む大チャンスでは?そう、9位と安全な位置にいるラージョはともかく、レガネスは降格圏と勝ち点3の15位、前節はバルサと引分けたものの、ヘタフェも16位で、こちらはたったの勝ち点1差ですからね。どちらも2月頭のコパ準々決勝兄弟分ダービーに心おきなく臨めるよう、リーガでもう少し、余裕を作れるといいのですが…。 2025.01.24 20:00 Fri5