辛くも残留決定のトリノ、守護神はチームの問題点指摘「僕たちのメンタリティが問題を引き起こした」
2021.05.19 17:32 Wed
トリノのイタリア代表GKサルバトーレ・シリグが、今シーズンのチームの問題点を指摘した。『フットボール・イタリア』が伝えている。
シリグは18日に行われたセリエA第25節延期分のラツィオ戦に先発出場。引き分け以上で残留が決まる状況のなか、試合を支配される苦しい展開となったが、シリグの好セーブもあり均衡を保ち続ける。終盤にはラツィオがPKを外したこともあり、ゴールレスドローで試合を終え、最終節を前にトリノの残留が決定した。
試合後にイタリア『スカイ』のインタビューに応じたシリグは残留の喜びを語ると共に、今季のクラブの問題点を指摘。昨季から脆弱なままであるチームのメンタリティ改善が、来季は必要になると語った。
「この瞬間を楽しんでいる。しばらくはこのまま楽しみたいね。試合前はとても緊張していたけど、不思議なことにウォーミングアップからはとても落ち着いていて、理性的だった」
「今シーズン問題を引き起こしたのは、僕たちのメンタリティだった。皆が恐怖心を抱いていたように思う。昨年はパンデミックや試合日程の調整などの問題があり実現できなかったが、今年は夏の間に新陳代謝を図りすべてを理解していきたい」
「昨シーズンは前半だけで勝ち点27を得たが、アタランタに0-7で負けてからバラバラになった。自分たちの弱さに気づき、フィールドで攻撃を受けるたびまったく違う感覚に陥ったんだ。不安はどんどん膨らんでいき、普段と違う態度で臨んだ結果、残念ながらワルテル・マッツァーリは解任されてしまった」
「昨シーズンは比較的楽に残留を確保して、14日間の夏休みを過ごした後に新しい監督の下でスタートを切った。僕はマルコ・ジャンパオロを尊敬しているが、正直言ってチームは彼に対応できていなかったと思う。僕たちは面倒を見たり保護したりする必要のあるチームだったが、実際には自分たちが怖くてできないようなスタイルを模索していた」
「時間が経つにつれ、僕たちはスモールクラブのようなプレーをすべく、メンタリティを変えなければならないと気づいた。残留争いに慣れていない選手がいるチームで、それは簡単なことではない。残念ながら、僕たちはそれを理解するのに非常に長い時間を要してしまったね」
シリグは18日に行われたセリエA第25節延期分のラツィオ戦に先発出場。引き分け以上で残留が決まる状況のなか、試合を支配される苦しい展開となったが、シリグの好セーブもあり均衡を保ち続ける。終盤にはラツィオがPKを外したこともあり、ゴールレスドローで試合を終え、最終節を前にトリノの残留が決定した。
試合後にイタリア『スカイ』のインタビューに応じたシリグは残留の喜びを語ると共に、今季のクラブの問題点を指摘。昨季から脆弱なままであるチームのメンタリティ改善が、来季は必要になると語った。
「今シーズン問題を引き起こしたのは、僕たちのメンタリティだった。皆が恐怖心を抱いていたように思う。昨年はパンデミックや試合日程の調整などの問題があり実現できなかったが、今年は夏の間に新陳代謝を図りすべてを理解していきたい」
「トリノのようなクラブが、シーズン最後の2試合で残留を確定させるような状況に陥った場合、僕たちはその責任を負う。そして、何が悪かったのか考えなければならないんだ」
「昨シーズンは前半だけで勝ち点27を得たが、アタランタに0-7で負けてからバラバラになった。自分たちの弱さに気づき、フィールドで攻撃を受けるたびまったく違う感覚に陥ったんだ。不安はどんどん膨らんでいき、普段と違う態度で臨んだ結果、残念ながらワルテル・マッツァーリは解任されてしまった」
「昨シーズンは比較的楽に残留を確保して、14日間の夏休みを過ごした後に新しい監督の下でスタートを切った。僕はマルコ・ジャンパオロを尊敬しているが、正直言ってチームは彼に対応できていなかったと思う。僕たちは面倒を見たり保護したりする必要のあるチームだったが、実際には自分たちが怖くてできないようなスタイルを模索していた」
「時間が経つにつれ、僕たちはスモールクラブのようなプレーをすべく、メンタリティを変えなければならないと気づいた。残留争いに慣れていない選手がいるチームで、それは簡単なことではない。残念ながら、僕たちはそれを理解するのに非常に長い時間を要してしまったね」
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