CL圏内から脱落のヒュッター監督、4位以内返り咲きを目指し「ファンにはCLのアンセムを聴いてもらいたい」
2021.05.14 16:40 Fri
フランクフルトのアディ・ヒュッター監督が、15日のシャルケ戦に向けての意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。
残り2試合となったブンデスリーガで、ヴォルフスブルクやドルトムントと熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いを繰り広げるフランクフルト。8戦負けなし中の好調のマインツと対戦した第32節では、終盤のMFアルディン・フルスティッチのゴールでかろうじて勝ち点1を得るにとどまった。
この結果、フランクフルトは5位に転落。クラブ史上初のCL出場を目指す中、直近の4試合で1勝1分2敗と、足踏みが続いている状態だ。
第33節はすでに降格が決まっているシャルケとのアウェイゲームとなるが、確実に3ポイントを奪っておきたいところ。シーズン終了後のボルシアMG行きが決まっているヒュッター監督だが、「フランクフルトだけが重要だ」とし、次のように述べている。
「グラットバッハに行くことを発表したとき、チームを含む多くの人は間違いなく良い気分ではなかっただろう。しかし、我々は話し合いをし、目標に向けて協力し続けている。それは私のことではなくチーム全体のこと。重要なのはフランクフルトだけだ」
「選手たちが素晴らしい目標を達成するために最大限の努力をしていることを示したい。私は以前よりもさらに燃えている。そしてそれは最後の日まで続くだろう」
また、選手のコンディションや、シャルケ戦のプランについては次のように語った。
「セバスティアン・ローデはマインツ戦の前半で退いてしまった。アンドレ・シウバと長谷部誠については、今日は軽くトレーニングしただけだった。リスクを高くし過ぎないように注意する必要があるので、彼らを全体練習から外し、個別に調整させた。週末にはピッチに立てると思う」
「これまでの試合と同じよう、次の試合への準備をしている。我々の唯一のタスクはシャルケに勝つことで、それに焦点を当てている。マインツ戦よりもうまくプレーすれば、勝てると確信している。我々の現在の目標はチャンピオンズリーグに到達することで、そのためには2回勝たなければならない。6ポイント獲得できると確信しているよ」
残り2試合となったブンデスリーガで、ヴォルフスブルクやドルトムントと熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いを繰り広げるフランクフルト。8戦負けなし中の好調のマインツと対戦した第32節では、終盤のMFアルディン・フルスティッチのゴールでかろうじて勝ち点1を得るにとどまった。
この結果、フランクフルトは5位に転落。クラブ史上初のCL出場を目指す中、直近の4試合で1勝1分2敗と、足踏みが続いている状態だ。
「グラットバッハに行くことを発表したとき、チームを含む多くの人は間違いなく良い気分ではなかっただろう。しかし、我々は話し合いをし、目標に向けて協力し続けている。それは私のことではなくチーム全体のこと。重要なのはフランクフルトだけだ」
「クラブはおそらく来シーズン国際大会でプレーできるだろうし、それは素晴らしいと思うが、ファンにはチャンピオンズリーグのアンセムをスタジアムで聴いてもらいたいと思う」
「選手たちが素晴らしい目標を達成するために最大限の努力をしていることを示したい。私は以前よりもさらに燃えている。そしてそれは最後の日まで続くだろう」
また、選手のコンディションや、シャルケ戦のプランについては次のように語った。
「セバスティアン・ローデはマインツ戦の前半で退いてしまった。アンドレ・シウバと長谷部誠については、今日は軽くトレーニングしただけだった。リスクを高くし過ぎないように注意する必要があるので、彼らを全体練習から外し、個別に調整させた。週末にはピッチに立てると思う」
「これまでの試合と同じよう、次の試合への準備をしている。我々の唯一のタスクはシャルケに勝つことで、それに焦点を当てている。マインツ戦よりもうまくプレーすれば、勝てると確信している。我々の現在の目標はチャンピオンズリーグに到達することで、そのためには2回勝たなければならない。6ポイント獲得できると確信しているよ」
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