【ラ・リーガ第32節プレビュー】上位陣はいずれも難敵と対戦! 岡崎vs久保の日本人対決も!
2021.04.24 18:30 Sat
ミッドウィークに行われた第31節では熾烈な優勝争いを繰り広げる上位4チームが揃って格下相手に勝利を収める、波乱の少ない一節となった。
過密日程の中で開催される今節は上位4チームがいずれもトップハーフに位置する難敵との対戦となり、前節と異なり動きが出そうな一節となりそうだ。
前節、ウエスカを相手に2-0の快勝を収めた首位のアトレティコ・マドリー(勝ち点73)は、10位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点38)と対戦。FWフェリックス、FWスアレスの両エースを欠く中で臨んだ直近2試合ではFWコレアと、MFカラスコがいずれも連続得点を挙げるなど代役としての存在感を示し、一時失点が重なった守備陣も2戦連続クリーンシートと安定感を取り戻している。
難敵アスレティックとの一戦に向けてはスアレスのチーム練習復帰が大きなトピックとなっているが、直近で採用した[4-3-2-1]の布陣が機能するなど、現有戦力で十分に戦えるはずだ。また、アスレティックは直近の公式戦3試合連続無得点と得点力不足に喘いでおり、先制点を奪えればより優位な試合運びが可能となるはずだ。
首位チームを3ポイント差で追う2位のレアル・マドリー(勝ち点70)は、前節カディス相手にエースFWベンゼマのドブレーテを含む全ゴールを演出する見事な活躍によって3-0で快勝。27日にチェルシーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、今節は6位のベティス(勝ち点49)を相手にリーグ連勝を目指す。前節は中盤の離脱者を受け、[3-4-3]の布陣で臨んだが、今節ではMFモドリッチ、FWアザールの戦列復帰が見込まれる中でいかなる陣容で臨むかに注目が集まるところ。
上位2チームより消化試合が1つ少ない3位のバルセロナ(勝ち点68)は、7位のビジャレアル(勝ち点49)との上位対決に臨む。前節はヘタフェ相手にエースFWメッシの見事なドブレーテの活躍などでマニータの圧勝を収めたチームは公式戦2連勝と好調を維持。ここからリーグ戦一本に集中できる中、徐々に負傷者も戻ってきており、盤石の形で今回の一戦も戦えるはずだ。
対するビジャレアルは29日にアーセナルとのEL準決勝1stレグを控えており、リーグ戦でのEL出場権獲得に向けて勝ち点3が必須の状況も、ターンオーバーを敢行する可能性が高い。そのため、バルセロナとしては前半から積極的に仕掛けてリードを奪い、相手に早い段階で来週の戦いを睨んだ采配を振るわすような試合運びを行いたい。
直近の4連勝によって首位と6ポイント差と三つ巴の優勝争いに完全に食い込む4位のセビージャ(勝ち点67)は、8位のグラナダ(勝ち点42)を相手に5連勝を目指す。CL参戦時は積極的にターンオーバーを敢行も、直近の数試合ではスタメンが固定されてきており、それが攻守の安定に繋がっている印象だ。とりわけ、直近2試合連続ゴールによってシーズン20ゴール到達も視界に捉える17ゴールの主砲エン=ネシリにはこのグラナダ戦でも決定的な仕事を期待したいところだ。
上位陣以外ではFW岡崎慎司を擁する18位のウエスカ(勝ち点27)と、MF久保建英を擁する15位のヘタフェ(勝ち点31)による残留争い直接対決。残留に向けて崖っぷちの最下位エイバル(勝ち点23)が、5位のレアル・ソシエダ(勝ち点50)に挑むバスク自治州ダービーに注目したい。
前節、共に久々のスタメン出場を飾るも、アトレティコ、バルセロナという強豪相手に見せ場を作れずに敗戦した岡崎と久保に関して、現状ではベンチスタートが濃厚だが、チームの残留に向けて決定的な仕事を果たしたい。
一方、MF乾貴士、FW武藤嘉紀が共に出番なしとなった前節、グラナダ相手に敗戦したエイバルは4連敗を含む15戦未勝利と泥沼の状況が続く。今回のダービーでは乾に出番が回ってくる可能性があり、攻守両面でチームを助けるベテランの仕事が期待される。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/24(土)
《21:00》
エルチェ vs レバンテ
《23:15》
バジャドリー vs カディス
《25:30》
バレンシア vs アラベス
《28:00》
レアル・マドリー vs ベティス
▽4/25(日)
《21:00》
ウエスカ vs ヘタフェ
《23:15》
ビジャレアル vs バルセロナ
《25:30》
セビージャ vs グラナダ
セルタ vs オサスナ
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs アトレティコ・マドリー
▽4/26(月)
《28:00》
エイバル vs レアル・ソシエダ
過密日程の中で開催される今節は上位4チームがいずれもトップハーフに位置する難敵との対戦となり、前節と異なり動きが出そうな一節となりそうだ。
前節、ウエスカを相手に2-0の快勝を収めた首位のアトレティコ・マドリー(勝ち点73)は、10位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点38)と対戦。FWフェリックス、FWスアレスの両エースを欠く中で臨んだ直近2試合ではFWコレアと、MFカラスコがいずれも連続得点を挙げるなど代役としての存在感を示し、一時失点が重なった守備陣も2戦連続クリーンシートと安定感を取り戻している。
首位チームを3ポイント差で追う2位のレアル・マドリー(勝ち点70)は、前節カディス相手にエースFWベンゼマのドブレーテを含む全ゴールを演出する見事な活躍によって3-0で快勝。27日にチェルシーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、今節は6位のベティス(勝ち点49)を相手にリーグ連勝を目指す。前節は中盤の離脱者を受け、[3-4-3]の布陣で臨んだが、今節ではMFモドリッチ、FWアザールの戦列復帰が見込まれる中でいかなる陣容で臨むかに注目が集まるところ。
なお、対戦相手は直近4戦連続ドロー中もアトレティコと引き分けており、ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得という大きなモチベーションも持つ難敵だ。それゆえに少しでも気持ちが来週のチェルシー戦に傾いた場合、食われる可能性は十分にある。
上位2チームより消化試合が1つ少ない3位のバルセロナ(勝ち点68)は、7位のビジャレアル(勝ち点49)との上位対決に臨む。前節はヘタフェ相手にエースFWメッシの見事なドブレーテの活躍などでマニータの圧勝を収めたチームは公式戦2連勝と好調を維持。ここからリーグ戦一本に集中できる中、徐々に負傷者も戻ってきており、盤石の形で今回の一戦も戦えるはずだ。
対するビジャレアルは29日にアーセナルとのEL準決勝1stレグを控えており、リーグ戦でのEL出場権獲得に向けて勝ち点3が必須の状況も、ターンオーバーを敢行する可能性が高い。そのため、バルセロナとしては前半から積極的に仕掛けてリードを奪い、相手に早い段階で来週の戦いを睨んだ采配を振るわすような試合運びを行いたい。
直近の4連勝によって首位と6ポイント差と三つ巴の優勝争いに完全に食い込む4位のセビージャ(勝ち点67)は、8位のグラナダ(勝ち点42)を相手に5連勝を目指す。CL参戦時は積極的にターンオーバーを敢行も、直近の数試合ではスタメンが固定されてきており、それが攻守の安定に繋がっている印象だ。とりわけ、直近2試合連続ゴールによってシーズン20ゴール到達も視界に捉える17ゴールの主砲エン=ネシリにはこのグラナダ戦でも決定的な仕事を期待したいところだ。
上位陣以外ではFW岡崎慎司を擁する18位のウエスカ(勝ち点27)と、MF久保建英を擁する15位のヘタフェ(勝ち点31)による残留争い直接対決。残留に向けて崖っぷちの最下位エイバル(勝ち点23)が、5位のレアル・ソシエダ(勝ち点50)に挑むバスク自治州ダービーに注目したい。
前節、共に久々のスタメン出場を飾るも、アトレティコ、バルセロナという強豪相手に見せ場を作れずに敗戦した岡崎と久保に関して、現状ではベンチスタートが濃厚だが、チームの残留に向けて決定的な仕事を果たしたい。
一方、MF乾貴士、FW武藤嘉紀が共に出番なしとなった前節、グラナダ相手に敗戦したエイバルは4連敗を含む15戦未勝利と泥沼の状況が続く。今回のダービーでは乾に出番が回ってくる可能性があり、攻守両面でチームを助けるベテランの仕事が期待される。
《ラ・リーガ第32節》
▽4/24(土)
《21:00》
エルチェ vs レバンテ
《23:15》
バジャドリー vs カディス
《25:30》
バレンシア vs アラベス
《28:00》
レアル・マドリー vs ベティス
▽4/25(日)
《21:00》
ウエスカ vs ヘタフェ
《23:15》
ビジャレアル vs バルセロナ
《25:30》
セビージャ vs グラナダ
セルタ vs オサスナ
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs アトレティコ・マドリー
▽4/26(月)
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エイバル vs レアル・ソシエダ
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▽UEFA(欧州サッカー連盟)は25日、ユーザーが選出する2014年ベストイレブンの投票受付を公式サイト上で開始した。 ▽『UEFA.com』の記者が選出した40人の候補選手の中には、GKマヌエル・ノイアーやDFフィリップ・ラーム、MFアリエン・ロッベンなど、バイエルンから最多の9人が選出。続いて、昨季のCL制覇でデシマ(10度目のCL優勝)を達成したレアル・マドリーから8人が候補に入った。 ▽そのほか、昨季CLのファイナリストであるアトレティコ・マドリーから4人が選出。そのアトレティコ・マドリーからチェルシーへ移籍したGKティボー・クルトワとFWヂエゴ・コスタも入っている。 ▽ユーザーによる投票は2015年1月6日(火)の日本時間21時まで。1月9日(金)にUEFAの公式サイトで発表される。40人の候補選手は以下のとおり。 ◆UEFAユーザー選出の2014年ベストイレブン候補選手40人 GK ベト(セビージャ) ティボー・クルトワ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) マヌエル・ノイアー(バイエルン) ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス) DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー) ミランダ(アトレティコ・マドリー) ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・シティ) パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ) フィリップ・ラーム(バイエルン) ダビド・アラバ(バイエルン) ジェローム・ボアテング(バイエルン) メフディ・ベナティア(ローマ⇒バイエルン) マッツ・フンメルス(ドルトムント) エセキエル・ガライ(ベンフィカ⇒ゼニト) MF トニ・クロース(バイエルン⇒レアル・マドリー) ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー) ハメス・ロドリゲス(モナコ⇒レアル・マドリー) イバン・ラキティッチ(セビージャ⇒バルセロナ) アルダ・トゥラン(アトレティコ・マドリー) コケ(アトレティコ・マドリー) アンヘル・ディ・マリア(レアル・マドリー⇒マンチェスター・ユナイテッド) ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティ) アリエン・ロッベン(バイエルン) シャビ・アロンソ(レアル・マドリー⇒バイエルン) マルコ・ロイス(ドルトムント) ポール・ポグバ(ユベントス) FW クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー) ガレス・ベイル(レアル・マドリー) カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー) リオネル・メッシ(バルセロナ) ネイマール(バルセロナ) ヂエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) アレクシス・サンチェス(バルセロナ⇒アーセナル) ロベルト・レヴァンドフスキ(ドルトムント⇒バイエルン) トーマス・ミュラー(バイエルン) カルロス・テベス(ユベントス) ズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン) ジョナタン・ソリアーノ(ザルツブルク) 2014.11.25 23:39 Tue4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.46 3強時代への入り口、“チョリスモ”の浸透/アトレティコ・マドリー[2013-14]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.46</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2013-2014シーズン/アトレティコ・マドリー ~チョリスモ~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2013-14atletico.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ディエゴ・シメオネ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2強時代に終止符</div> アトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリーの三つ巴となったリーガの優勝争いは、バルセロナとの天王山を引き分けで終えたアトレティコに軍配が上がった。終盤は取りこぼしの目立つ優勝争いとなったが、最後はシーズンを通して最も安定していたアトレティコが18シーズンぶり10度目の戴冠を果たしている。 バルセロナとレアル・マドリーの2強に比べて戦力面で劣ることから、終盤に息切れするのではないかとみられていたが、大方の予想に反してチャンピオンズリーグとの二束の草鞋を履きこなし、シメオネ監督の下で戦う集団と化したロヒ・ブランコスがネプトゥーノ広場まで駆け抜けた。 2011-12シーズン途中に就任したシメオネ監督は、豊富とは言えない戦力のなか、運動量が求められる中盤を上手く入れ替えながら長丁場を乗り切った。また、モチベーターとしての手腕をいかんなく発揮し、並行して行われたCLで結果を残しつつ、最後までチーム全体のモチベーションとインテンシティを落さなかったあたりも流石だ。その存在の大きさは、選手たちから聞こえてくる称賛の声からもうかがえた。 アトレティコ・マドリーは、このシーズンにレアル・マドリーとバルセロナの2強時代に終止符を打ち、その後はスペインに留まらず欧州屈指の強豪にまで上り詰めた。シメオネイズム=チョリスモを体現したチームは現在もそのスタイルで戦いを続けている。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“チョリスモ”を体現</div> GKティボー・クルトワが抜群の安定感と存在感を示し、守護神として君臨。ゴールマウスに鍵をかけ、個人としても2年連続でサモラ(最少失点GK)賞を獲得した。 ディエゴ・ゴディンとミランダの長身センターバックコンビが、最後尾からチームの守備をオーガナイズした。また、両者とも空中戦でも強さを発揮し攻撃面でもチームに貢献した。サイドバックでは攻撃力抜群のフィリペ・ルイスがコケやアルダ・トゥランと好連携を見せ、シメオネ監督から大きな信頼を寄せていたフアンフランは右サイドで攻守に効いていた。 中盤では、キャプテンを務めたガビが中盤の底でハードワークをこなし、相方をチアゴやマリオ・スアレスらが務めていた。サイドは、左をアルダ、右をラウール・ガルシアが担当することが多く、前者は攻撃の仕上げ役としてアシストを量産。後者は空中戦の強さを武器に2トップの一角にポジションを移すなど、シーズン17ゴールを挙げた。 2トップには強力な2人が配置され、前線守備とポストプレーを行う“野獣”ジエゴ・コスタが覚醒しリーグ戦で27ゴールを記録。バルセロナから格安で移籍してきたベテランのダビド・ビジャも堅実にチャンスを決め、シーズン15ゴールを記録した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:ジエゴ・コスタ(24)</span> アトレティコの快進撃は、この男の存在を抜きにして語ることはできない。最前線でボールを収め、対峙するDFを振り切りながらゴールを量産。得点数ではロナウドとメッシに及ばなかったものの、34試合に出場しての27得点は立派な数字だ。 また、ジエゴ・コスタの素晴らしさは、攻撃力だけにとどまらない。チームの一員として、最前線からプレスをかけることも厭わない。彼の献身性があったからこそ、アトレティコがリーグ最少失点を記録できたと言っても過言ではないだろう。 2019.04.26 12:00 Fri5
