抜群の存在感を発揮したMF田中碧「満足いくパフォーマンスではない」、さらなる高みへ「今日は存在感を出したかった」
2021.03.30 00:50 Tue
U-24日本代は29日、SAISON CARD CUP 2021でU-24アルゼンチン代表と対戦。3-0で快勝を収めた。26日に東京スタジアムで行われた試合では0-1で敗れていたが、この日はスタメン9名を入れ替えてプレー。前半から出しの早い、インテンシティの高いプレーを見せると、45分にDF瀬古歩夢(セレッソ大阪)のフィードに抜け出たFW林大地(サガン鳥栖)が初ゴールを奪い先制する。
後半はアルゼンチンも選手を変えて強度を高めた中、68分と73分にMF久保建英(ヘタフェ)のCKからMF板倉滉(フローニンヘン)がヘディングで2ゴールを奪取。そのまま逃げ切って勝利を挙げた。
試合後のメディア取材に応じたMF田中碧(川崎フロンターレ)はマン・オブ・ザ・マッチ級の働きを見せたが「期待されている部分も感じていて、プレッシャーを感じていましたが、それを楽しみながらプレーできました」とコメント。「満足いくパフォーマンスではないですけど、ただ最低限の結果というか、僕自身は数字は残せませんでしたが、チームが勝つことが自分のアピールになるので、結果は少なからずもたらすことはできたと思います」と語り、チームの勝利を喜んだ。
満足できていない点については「自陣で1回ボール奪われてシュート打たれた場面がありました。そこは見えていましたが、結果的に奪われたので、入れば失点なので、そこはこだわらないといけないと思います」と守備面についてコメント。また「攻撃では何本か縦パスを入れていましたが、縦パスに対して相手のCBもボランチも警戒していた分もあったので、縦パスを受けた選手がスペースや時間がないところもあったので、そこはもう一度自分がサポートしたり、違う選手に入れたり、そういう工夫がもう少しできたかなと思います」と語った。
この試合で意識したことについては「常に間に立ちながら色々な人を繋ぐ役割ができればと思っていましたし、前線に素晴らしい選手がいるので、そこにボールを届けることが大事だと思います」とコメント。「自分がボールを持った時に常に裏を狙う選手もいましたし、トラップが上手く決まらなかったですが、自分としても納得いくパスは何本か出せていたので、そこは初めて色々な選手とやる中でしたけど、良いコンビネーションも含めて手応えはあると思います」と感想を語った。
川崎Fのユース出身のDF板倉滉(フローニンヘン)とのダブルボランチを形成したが、その点については「お互いプロになって初めての公式戦だったので、凄く楽しみではありました。楽しみながらやることを心掛けていましたし、お互いにできることが違います」と語り、プロとして初コンビを楽しんだとコメント。「滉くんも久しぶりのボランチではあるので、崩れるとなるとチームとして良い方向に行かないので、僕がその役割を担いながら、滉くんらしくやってもらうことがチームとして良い方向に行くと思いました」と語り、「結果的に滉くんが2点とって良いゲームができたので、まだまだ後半のボールを握りたい時間もありますし、課題もありますけど、しっかり3点取って勝ったので良かったと思います」とし、一定の手応えを感じたと語った。
この日の田中はピッチ上で多くの声を出し、選手への指示も多かったが「敵の攻撃もそんなに形があるわけではなかったので、自分が中央に立っている中で、最近は上から見ている感覚ではないですが、どうしたらハマるかはある程度感覚ではイメージできるようになっています」とコメント。「それを色々な選手に使えることが自分自身もやりやすいですし、チームとしても良い方向に行くと思うので、自分がプレーに関与することもそうですし、声で味方を動かしていくことも大事だと思うので、それが少しはできたのかなと思います」と、意識していることができたと語った。
またゲームコントロールについても「前半は1点、2点取る中で自分たちでボールを握る時間もかけていましたし、常に縦を狙いながら、裏だったり幅だったり、少し広げたり幅を使うことは少なからずできたかなと思います」とコメント。「守備に関しても行くところ、行かないところをハッキリとできたと思います」と一定のコントロールができたとした。
さらに「前回はロングボールを蹴られて、それを拾われてピンチになりましたが、それは蹴らせないこともそうですし、蹴ったボールにもより反応を早くするということでも、しっかりと統率した声もそうですし、ラインコントロールもできていたと思うので、自分の感覚とチームのプレーが少しあっていたと思います」とし、「欲を言えば、後半もっとボールを握りたい時間帯はありますし、正直オリンピックを考えた時にこういったタフなゲームをし続けると自分たちが金メダルを目指しても、決勝で力が残っていないということも無きにしもあらずなので、そういう意味では後半もボールを握る時間を増やさなければいけないと思います」と後半の出来にはやや課題を残したと語った。
その田中は高い意識を持って常にプレー。「自分自身は常に上を目指していますし、この試合に勝つことが目標でしたけど、自分自身成長するためにやっているのもあります」とコメント。「A代表でプレーしている選手もいますし、そこに割って入らないといけないと思います」と、まだまだ上があると語った。
また「海外で常に海外の選手とバチバチやっている選手がいる中で、自分は国内という場でやっている部分もあるので、その差もありますし、そこをいち早く埋めないといけないというのもあるので、そういう意味で今日は存在感を出したいというのもありましたし、普段やっていることは出せたかなと思います」と、クラブでやっていることをしっかりと出そうとしていたと語った。
実際のアルゼンチンとやった感覚については「そんなに僕自身、圧は感じなかったというか、まだまだやれるなと感じました。やっぱりお互い代表チームなので、個の部分だったり要所要所の強さは感じます」とコメント。「お互いオーガナイズはそんなにされていないので、ビルドアップも含めて自分が間にいるだけでボールは回るし、そこは凄くやりやすかったというか、組織的に見たら日本もまだまだやれると思います」とチームとして戦える部分はあると語った。
それでも「ただ、個人個人にフォーカスした時には差を感じる部分もあれば、対等に戦える部分もあります。でも、その差をなくしていかないと、今回呼ばれていない選手がアルゼンチンにもいて、もっと素晴らしい選手もたくさんいると思うので、まだまだかなと思います」とし、個々の部分ではまだまだ強豪国との差があると感じたようだ。
後半はアルゼンチンも選手を変えて強度を高めた中、68分と73分にMF久保建英(ヘタフェ)のCKからMF板倉滉(フローニンヘン)がヘディングで2ゴールを奪取。そのまま逃げ切って勝利を挙げた。
満足できていない点については「自陣で1回ボール奪われてシュート打たれた場面がありました。そこは見えていましたが、結果的に奪われたので、入れば失点なので、そこはこだわらないといけないと思います」と守備面についてコメント。また「攻撃では何本か縦パスを入れていましたが、縦パスに対して相手のCBもボランチも警戒していた分もあったので、縦パスを受けた選手がスペースや時間がないところもあったので、そこはもう一度自分がサポートしたり、違う選手に入れたり、そういう工夫がもう少しできたかなと思います」と語った。
攻撃の形については「全体的にサイドからの攻撃が増えていたので、もっと中を破る動きを見せないといけないし、やっていて中を割れるんじゃないかなという感覚もあったので、そこに自分が入っていけるようにやっていかないと、より高いレベルでは勝てないのかなと思います」と中央を攻める回数が少なかったと語り、「そこは自分の課題でもありますし、ボールを取り切る部分も何回も取り切れない場面があったので、まだまだ足りないなとアルゼンチンの選手とやって感じました」と、高いレベルでの課題が見つかったとした。
この試合で意識したことについては「常に間に立ちながら色々な人を繋ぐ役割ができればと思っていましたし、前線に素晴らしい選手がいるので、そこにボールを届けることが大事だと思います」とコメント。「自分がボールを持った時に常に裏を狙う選手もいましたし、トラップが上手く決まらなかったですが、自分としても納得いくパスは何本か出せていたので、そこは初めて色々な選手とやる中でしたけど、良いコンビネーションも含めて手応えはあると思います」と感想を語った。
川崎Fのユース出身のDF板倉滉(フローニンヘン)とのダブルボランチを形成したが、その点については「お互いプロになって初めての公式戦だったので、凄く楽しみではありました。楽しみながらやることを心掛けていましたし、お互いにできることが違います」と語り、プロとして初コンビを楽しんだとコメント。「滉くんも久しぶりのボランチではあるので、崩れるとなるとチームとして良い方向に行かないので、僕がその役割を担いながら、滉くんらしくやってもらうことがチームとして良い方向に行くと思いました」と語り、「結果的に滉くんが2点とって良いゲームができたので、まだまだ後半のボールを握りたい時間もありますし、課題もありますけど、しっかり3点取って勝ったので良かったと思います」とし、一定の手応えを感じたと語った。
この日の田中はピッチ上で多くの声を出し、選手への指示も多かったが「敵の攻撃もそんなに形があるわけではなかったので、自分が中央に立っている中で、最近は上から見ている感覚ではないですが、どうしたらハマるかはある程度感覚ではイメージできるようになっています」とコメント。「それを色々な選手に使えることが自分自身もやりやすいですし、チームとしても良い方向に行くと思うので、自分がプレーに関与することもそうですし、声で味方を動かしていくことも大事だと思うので、それが少しはできたのかなと思います」と、意識していることができたと語った。
またゲームコントロールについても「前半は1点、2点取る中で自分たちでボールを握る時間もかけていましたし、常に縦を狙いながら、裏だったり幅だったり、少し広げたり幅を使うことは少なからずできたかなと思います」とコメント。「守備に関しても行くところ、行かないところをハッキリとできたと思います」と一定のコントロールができたとした。
さらに「前回はロングボールを蹴られて、それを拾われてピンチになりましたが、それは蹴らせないこともそうですし、蹴ったボールにもより反応を早くするということでも、しっかりと統率した声もそうですし、ラインコントロールもできていたと思うので、自分の感覚とチームのプレーが少しあっていたと思います」とし、「欲を言えば、後半もっとボールを握りたい時間帯はありますし、正直オリンピックを考えた時にこういったタフなゲームをし続けると自分たちが金メダルを目指しても、決勝で力が残っていないということも無きにしもあらずなので、そういう意味では後半もボールを握る時間を増やさなければいけないと思います」と後半の出来にはやや課題を残したと語った。
その田中は高い意識を持って常にプレー。「自分自身は常に上を目指していますし、この試合に勝つことが目標でしたけど、自分自身成長するためにやっているのもあります」とコメント。「A代表でプレーしている選手もいますし、そこに割って入らないといけないと思います」と、まだまだ上があると語った。
また「海外で常に海外の選手とバチバチやっている選手がいる中で、自分は国内という場でやっている部分もあるので、その差もありますし、そこをいち早く埋めないといけないというのもあるので、そういう意味で今日は存在感を出したいというのもありましたし、普段やっていることは出せたかなと思います」と、クラブでやっていることをしっかりと出そうとしていたと語った。
実際のアルゼンチンとやった感覚については「そんなに僕自身、圧は感じなかったというか、まだまだやれるなと感じました。やっぱりお互い代表チームなので、個の部分だったり要所要所の強さは感じます」とコメント。「お互いオーガナイズはそんなにされていないので、ビルドアップも含めて自分が間にいるだけでボールは回るし、そこは凄くやりやすかったというか、組織的に見たら日本もまだまだやれると思います」とチームとして戦える部分はあると語った。
それでも「ただ、個人個人にフォーカスした時には差を感じる部分もあれば、対等に戦える部分もあります。でも、その差をなくしていかないと、今回呼ばれていない選手がアルゼンチンにもいて、もっと素晴らしい選手もたくさんいると思うので、まだまだかなと思います」とし、個々の部分ではまだまだ強豪国との差があると感じたようだ。
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日本サッカー協会(JFA)は17日、U-23日本代表メンバーを発表した。 例年であれば、このタイミングでのU-23日本代表チームは活動せず、パリ・オリンピック世代のU-21日本代表が2年後にU-23日本代表となる中、急遽のチーム編成となった。 今回はU-23カンボジア代表と対戦することとなるが、反町康治技術委員長はカンボジア側からのオファーがあったことを明かし、「海外での活動が少なくなっていること、大学サッカーの強化という意味でも必要性を感じ、日本代表U-23を急遽立ち上げて、大学生を中心に参加させてもらおうという形です」と説明した。 また、このチームは17日に「DENSO CUP SOCCER 第20回⼤学⽇韓定期戦」として韓国で全韓国大学選抜と対戦するメンバーが中心となっている。 メンバーには、川崎フロンターレに加入内定のFW山田新(桐蔭横浜大学)や、東京ヴェルディに加入内定のGK飯田雅浩(国士舘大学)、ヴィッセル神戸に加入内定のMF泉柊椰(びわこ成蹊スポーツ大学)、名古屋グランパスに加入内定のMF倍井謙(関西学院大学)、柏レイソルに加入内定のFW落合陸(東京国際大学)、ベガルタ仙台に加入内定で日本代表FWオナイウ阿道(トゥールーズ)の弟であるMFオナイウ情滋(新潟医療福祉大学)らが招集されている。 チームは20日にU-23カンボジア代表と対戦。その後、トレーニングマッチとしてもU-23カンボジア代表と戦うこととなる。 ◆U-23日本代表メンバー GK 1.飯田雅浩(国士舘大学) 12.近藤壱成(法政大学) 21.菅沼一晃(福岡大学) DF 2.奥田勇斗(桃山学院大学) 3.山﨑大地(順天堂大学) 4.相澤佑哉(駒澤大学) 5.山田裕翔(国士舘大学) 13.三浦颯太(日本体育大学) 16.速水修平(常葉大学) 19.関根大輝(拓殖大学) 23.岡哲平(明治大学) MF 6.オナイウ情滋(新潟医療福祉大学) 7.泉柊椰(びわこ成蹊スポーツ大学) 9.寺山翼(順天堂大学) 11.齊藤聖七(流通経済大学) 14.熊澤和希(流通経済大学) 15.倍井謙(関西学院大学) 17.植村洋斗(早稲田大学) 18.水野颯太(桐蔭横浜大学) 22.藤井海和(流通経済大学) FW 8.山田新(桐蔭横浜大学) 10.落合陸(東京国際大学) 24.小森飛絢(新潟医療福祉大学) <span class="paragraph-title">【写真】本田圭佑がカンボジア代表とU-23カンボジア代表を指導</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CihxlTcPtS4/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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「『天才』だと思ってた」小学生の頃のチームメイト・植中朝日を語った大畑歩夢、地元で揃って日の丸を背負う「一緒にできることは嬉しい」
U-23日本代表のDF大畑歩夢(浦和レッズ)が、メディア取材に応じ、地元で行われるU-23ウクライナ代表戦へ意気込みを語った。 22日に京都でU-23マリ代表と対戦したU-23日本代表。パリ・オリンピックへの出場が決定している相手に1-3で敗れていた。 翌日、試合会場の北九州へとチームは移動。試合会場の北九州スタジアムでトレーニングを行った。 22日の試合に先発出場した11名と、後半頭から出場した細谷真大、染野唯月はリカバリーを実施。大畑はフルメニューをこなした。 大畑は北九州市出身で、小倉南FCからサガン鳥栖U-18に加入していた。FW植中朝日(横浜F・マリノス)とは小学校時代にチームメイト。代表として2人揃って地元に凱旋することとなる。 地元での試合について大畑は「このスタジアムは初めてなので、見たこともなかったです。芝の感じもやりやすいなと思いますし、楽しみです」とコメント。初めて立った北九州スタジアムの印象を語った。 家族や友人も試合を観戦に来るという大畑。植中と共に北九州で日本代表として戦うことについては、「一緒の地元で、小学校時代のチームメイトで、中学校の時もオフにはサッカーをしていたので、それが代表で一緒にプレーできることは嬉しいですね」とコメント。植中は「大畑のクロスからゴールできたら」と語っていたが、「できたら良いですね」とコメントしている。 小学生時代から植中は飛び抜けていたようで、大畑は中学でも小倉南FCでプレーしていたが、植中はJFAアカデミー福島U-15に加入。2人は別のチームでプレーすることとなった 「植中選手は小学校の時から飛び抜けていて、1人だけ全然違って、自分は『天才』だと思ってたので、自分が追いついた感じです」 「入ってきた時から1人だけリフティングがめちゃくちゃできて、ドリブルも絶対剥がせて、シュートも打てて、本当に天才だなと思っていました」 小学生の頃から図抜けていた植中を追いかけ、追いつこうと思っていたという大畑。パリ・オリンピックを目指すチームで共にプレーするまでになっている。 そのオリンピックについては「この年代で一番目指す大きな目標です。僕たちの世代はそこを目指してやってきていると思いますし、出ることが夢なので頑張っていきたいです」とコメント。アジア相手の厳しい最終予選が残っているが、「そんなに簡単にはいかないと思いますし、グループリーグも突破できるかは分からないぐらい難しい試合になると思います」と簡単ではないとの見解を示した。 2024.03.23 21:55 Sat3
「金髪で有言実行」。辛口のセルジオ越後氏から太鼓判を押された右SB関根大輝の可能性【新しい景色へ導く期待の選手/vol.40】
「欧州組招集が叶わない」「タレント的に小粒」「コロナ禍の影響で国際経験が少ない」といった数々の懸念材料があり、2024年パリ五輪出場が危ぶまれていた大岩剛監督率いるU-23日本代表。しかしながら、ふたを開けてみれば、8大会連続切符獲得に加え、AFC U-23アジアカップ(カタール)制覇という大きな成果を挙げたのだ。 キャプテン・藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)がMVPを受賞し、エース・細谷真大(柏レイソル)も重要な準々決勝・カタール戦と準決勝・イラク戦でゴールを挙げる中、大会通して評価をグングン上げたのが、右サイドバックの関根大輝(柏レイソル)だ。 187センチの大型サイドバック(SB)は2023年アジア大会(杭州)から頭角を現し、最終予選メンバーに滑り込んだ選手。それが韓国戦を除く5試合に先発し、定位置を奪取して不可欠な存在へと飛躍を遂げたのだから、本人も周囲も驚きを禁じ得なかっただろう。 「大会前に金髪にして、『この髪と同じメダルを取る』とメディアのみなさんの前で言ったんで、しっかり有言実行できてよかったです」と4日の帰国直後に彼は満面の笑みをのぞかせた。 とはいえ、5月3日のファイナル・ウズベキスタン戦ではヒヤリとするシーンもあった。山田楓喜(東京V)の一撃で1点をリードした後半ロスタイム。背番号4はゴール前でクロスに競った場面でボールが手に当たり、VAR判定の末にPKを献上してしまったのだ。 「映像を見られた時は『ヤバいかな』と思って。でも当たった瞬間は分からなくて、自分も大丈夫だと思ってプレーを続けていたんですけどね…。PKになった時はもう『止めてくれ』と。玲央君(小久保玲央ブライアン)に助けてもらって本当によかったなと。試合中もサッカー以外のところでもすごくコミュニケーションを取ってくれたし、最後に救ってもらって感謝です」と本人は九死に一生を得た心境だったという。 今大会の活躍で、パリ五輪参戦が確実視される立場になった関根。1年前にA代表招集された半田陸(ガンバ大阪)や欧州組の内野貴史(デュッセルドルフ)をごぼう抜きしていく様子を目の当たりにした関係者からは「A代表に入れていい」という声も高まっている。 その筆頭が辛口批評で知られるセルジオ越後氏だ。いつも苦言を呈するベテラン解説者が素直にポテンシャルを認めるのはかなり珍しい。これを受け、本人は「そう言ってもらえているのは知らなかった。本当に有難いですけど、自分としてまだまだだと思います」と謙虚な姿勢を崩さなかった。 関根がそう感じるのも、大会前のJリーグで対峙した毎熊晟矢(C大阪)の一挙手一投足を間近で体感したからだ。 「毎熊選手と対戦して、やっぱすごくうまいし、全然レベルがまだ違うなと感じた。そういう意味でも自分はまだまだ。もっと課題を克服して、ゴールアシストっていう結果を出さないとA代表には辿り着けないですよね」 「特に課題を挙げると、クロス対応の守備。攻撃で良い手応えをつかめたからこそ、守備の部分、1対1のアジリティを含めてもっと突き詰めていく必要があるんです」 「Jリーグの舞台ではこれまで何となくごまかせた部分はあったけど、緊迫した戦いになると1個のプレーで勝負が決まってしまうことを痛感したんです」 「逆に、そういうところを突き詰めれば、上に行けるという感覚は持てた。そこをレイソルで真剣に取り組んでいきたいと思います」と彼は神妙な面持ちでコメントした。 幸いにして、柏の指揮官はかつて「アジアの壁」と言われた井原正巳監督。大谷秀和・染谷悠太両コーチらも勝負の明暗を分ける守備には厳しいはずだ。関根はまだ拓殖大学在学中だが、3年でサッカー部を退部して、今年からプロの道を踏み出したことで、より大きく成長できる環境を手に入れたのは確か。そのアドバンテージを最大限生かして、高みを追い求めていくことが肝要なのだ。 そうすれば、本当に多くの関係者が求めているA代表昇格も現実になるだろう。関根のような187センチの長身の右SBというのはなかなか出てこない。酒井宏樹(浦和レッズ)が第一線から退いている状態の今、こういう人材が出てきてくれれば、パワープレー対策を考えても日本の大きな強みになる。しかも、関根はリスタートから点も取れる。数々のストロングを生かさなければもったいないのだ。 近い将来、A代表で毎熊や菅原由勢(AZ)、橋岡大樹(ルートン・タウン)ら年長者たちと堂々とポジション争いを繰り広げるためにも、まずは柏で確実な進化を遂げ、パリ五輪で存在感を示すことが重要だ。 「パリ五輪まで金髪は継続します」と彼は茶目っ気たっぷりに笑ったが、本大会でも髪色と同じメダルを取れれば最高のシナリオだ。関根にはその火付け役になってほしいものである。 2024.05.05 20:30 Sun4
【会見&質疑応答】指揮官として対戦経験のある森保一監督について西野朗技術委員長「自分自身にも見えない指導力がある」《東京オリンピック2020》
▽日本サッカー協会(JFA)は12日に理事会を実施。理事会終了後、JFAの技術委員長を務める西野朗氏は、メディアに向けた記者会見に出席し、森保一氏(49)が2020年東京オリンピックのサッカー日本代表監督に決定したことを発表した。 ▽西野氏はその後、メディア陣による質疑に応対。森保氏を選考した理由や経緯、今後のスケジュールについて説明した。 <span style="font-weight:700;">◆西野朗 技術委員長</span>(日本サッカー協会) 「理事会を終えまして、理事会の中で東京オリンピック代表チームの監督に、今シーズンの7月までサンフレッチェ広島で指揮を執っていた森保一氏を推挙して、理事会の中で承認を得られましたので、ここにご報告をさせて頂きます」 「森保氏は、2004年からサンフレッチェ広島の強化部育成コーチから指導をスタートして、2005年から2007年まではJFAのU-20のコーチとしてカナダの世界大会にも参加し、経験を積みました。その後、サンフレッチェ広島とアルビレックス新潟のトップチームのコーチの指導歴を踏んで、2012年からサンフレッチェ広島の監督に就任し、4年間で3度のリーグ優勝を果たしたJリーグの中でも最高の実績を持った指導者だと考えています。今回、東京オリンピックの監督として要請して、引き受けていただいて、今日理事会の中で正式に就任することになりました」 <span style="font-weight:700;">――東京オリンピックの監督を選ぶ上でどこを重要視したか</span> 「自国でのオリンピックであるから、特別変わるということはないです。23歳以下の代表監督として、やはり育成世代の指導経験、国際経験を持っている指導者であるべき。そして、そういう経験を経てJリーグのトップレベルの監督を経験して、トップチームのチーム作りに対する評価や実績を持っているべきだろうと思っていました。技術委員会の中では名前を出してというよりは、そういう基準やサッカー観の議論の中で、最低の基準や指導歴を持った指導者でなければいけないというところを重視しました」 <span style="font-weight:700;">――メダルが目標になると思うが、西野氏が考える目標は</span> 「前回大会の結果は、予選敗退でした。それを踏まえて自国開催だからといって、メダルやトップ3にという世界ではないと思います。ワールドカップに比べれば、先進国はトップメンバーを編成して出場している訳ではないですが、オリンピックにも相当力を入れてきています」 「それでも当然、そういうトップ3に入ってメダル獲得というのは、目標として持たなければいけないです。遠い目標ではないとも感じています。今やアジアのチャンピオンにもなりましたし、これから着実に成長して、さらに自国開催というアドバンテージが加われば、届かないところではないと思っています。それは、最近のオリンピックを見ても感じるところではあります」 「そういう目標設定は当然高いところにありますけど、着実にチームや選手が成長していくようなチーム作りをしてもらいたいです。そういうことを我々もサポートしながらやっていくことができれば、想像以上のアドバンテージを貰った中でしっかりと戦ってくれると思います。そういう意味でも、1年半後にメダルという目標設定ができるようなチーム作りをしていきたいです」 <span style="font-weight:700;">――西野氏から見た森保氏の魅力は</span> 「僕らはポイチ、ポイチと軽く愛称で呼んでしまう間柄ですし、同じステージで何年も戦ってきた仲でもあります。皆さんもご存知の通りの指導実績も持っています。その中で、同じステージで戦っていて、自分自身も経験しましたけど、常勝チームを率いていく中で、逆に苦労することは多いと思います。メンバーが変わったり、補強がうまくいかなかったりと。それで自分の理想のサッカーを追求したい、でも現状は厳しい戦力であった時に違う形で臨まなくてはいけないということがあります」 「そういう中で、森保監督は、サンフレッチェ広島で4年間で3度のリーグチャンピオンになりました。それができたということは、自分自身にも見えない指導力があると思っています。チームが変化しても、色々と柔軟にブレずに自分のスタイルを踏襲していく部分とチーム状況が変化していく中で柔軟に対応して戦っていける力が彼にはあります」 「それはおそらく彼のキャラクターと言ってはアレですけど、サッカーに対する知識も豊富で、様々なことに対応出来る彼は、魅力的だと思っています。人を惹きつける求心力も強いですし、若者に対してのアプローチの仕方も様々な角度からできる性格だということを感じていました。謙虚に真摯にサッカーを向き合ってくれて、日本らしさを出しながら世界を見据えた戦いを振興的にやっている指導者だなという感じを受けました」 「それは、私だけではなく、委員会のメンバーも口を揃えて言っていた部分なので、若年層の世界大会を経験しているし、色々な意味でトップの経験は十分にあると思います」 <span style="font-weight:700;">――今後のスケジュールは</span> 「初陣は、12月のタイの国際大会に行ってもらう予定でいます。来年1月にU-23アジア選手権があり、それが公式戦になります。ただ、選考を兼ねる12月のタイの国際大会、おそらく1試合目が北朝鮮になるのではないかというところです」 <span style="font-weight:700;">――タイの国際大会の位置付けと森保一氏の正式な就任会見の場は</span> 「1月のU-23選手権は、オリンピックの出場をかけた最終予選になりますが、参加することになり、12月のタイの国際大会は、それまでに猶予もない中、大会を通した中でのメンバー選考をするという形で捉えています。本人もある程度のリストがあり、色々な形で情報は提供していますけど、選考の期間がJリーグの数試合だけと短いので、タイの国際大会に出場してもらい、ある程度メンバーを絞る大会にしてもらおうと思っています」 「本人は今ヨーロッパで研修中です。帰国の当初の予定が30日前後になっていましたけど、少し早めた中で準備をしたいという意向も持っているので、現状はハッキリしていません。会見については改めて案内をしたいと思っています。帰国後、会長を含めて速やかにやりたいとは考えています」 <span style="font-weight:700;">――リオ・デ・ジャネイロ五輪時代に監督を務めていた手倉森誠氏は、A代表コーチとの兼任もあったが、森保氏もそういうことがあるか</span> 「そのプランについては、現状は全く考えていません。今はとにかくチームの監督としてこれからコーチングスタッフを揃えていくというところに傾注してもらいたいです。そこの将来的なことは、経験やステップアップしていけば、当然そういうこともあると考えてもらっていいと思います」 <span style="font-weight:700;">――コーチングスタッフについては</span> 「コーチングスタッフに関しては、ある程度は彼の意向に沿っていきたいと思っています。彼はイメージしていると思いますが、現状は調整中です。彼の意向を聞きながらやっていきたいですけど、国内のスケジュールがあるので、それに合わせてJクラブに迷惑がかかるようなことは避けたいと思っています」 <span style="font-weight:700;">――森保氏とお話しした際にどのような決意をしていたか</span> 「研修前に一度彼と話をする機会がありました。協会としての気持ちを伝えました。その中で彼自身がこのようなポジションに就けることに対しての驚きの中で、今の現状の自分とオリンピックの監督が合致せず、戸惑いは感じられていました」 「ただ、サッカー観は常に自分の世界観を持っていて、いろいろな自分の理想のスタイルや日本人にとっての日本人らしいサッカーの追求してきた部分をサンフレッチェでも実践してくれてきていました。今は色々なイメージを膨らませていると思いますし、改めてその時に代表監督としての強い気持ちを作り始めてるなと感じました」 「サンフレッチェの時に実践していたサッカーのような日本人の技術的な面や規律、俊敏性や持久力をうまく使ってサッカーをやっていきたいという、日本人らしさやアイデンティティをよく口にはしていました」 2017.10.12 19:40 Thu5
