敗戦を振り返る久保建英、停滞した理由は「負けている時間帯にプレーが勝っているチーム」
2021.03.26 23:50 Fri
U-24日本代表は26日、SAISON CARD CUP 2021でU-24アルゼンチン代表と東京スタジアムで戦い、0-1でアルゼンチンが勝利した。東京オリンピックにも出場するアルゼンチンを迎えての一戦。前半にMFマティアス・バルガスがボックス内右を仕掛けてクロスを上げると、最後はFWアドルフォ・ガイチがヘディングで合わせて先制ゴールを決めた。
日本は何度かアルゼンチンゴールに迫るも、試合巧者ぶりを見せたアルゼンチンが勝利を収めている。
試合後、オンライン会見に臨んだMF久保建英(ヘタフェ)は試合を振り返り「前半は自分たちが良い流れの時に失点してしまって、相手も戦い方を変えてきて、時間稼ぎだったり、自分たちのサッカーをせずに僕たちに合わせてきたというか、前半はグダグダしながらボールは持つけど攻められない時間帯が続いてしまいました」とコメント。流れを掴みかけたところの失点を悔やんだ。
一方で「後半は足元だけでは怖くないので、ロングボールを田川選手に積極的に放り込んで、途中から相手も足が止まってきて、自分たちの時間帯もあったと思います」と修正できたとコメント。「同じぐらいのチャンスもあったと思いますし、それで決め切れなかった自分たちというのが現状だと思います。次の試合にしっかり準備したいと思います」と語り、チャンスを生かすべく、29日の試合に向けて準備するとした。
この試合では久保は右足のボレーシュートで惜しいシーンを作っていた。決め切る部分については「一番自分のチャンスらしいチャンスはあれ(ボレーのシーン)だったので、あそこで右足左足関係なく、ポッと決めきれる選手が生き残ると思います」とコメント。「自分もこのチームで生き残りたかったら、あそこで欲しい1点を取ることが課題だと思います」とし、決め切れなかったことを反省した。また、「どんどん出てくる選手が点を獲っているので、自分も点を獲るということをもっと貪欲に狙っていきたいと思います」とし、ゴールを狙っていくと意気込んだ。
一方でチャンスの数もあまり多くなかったこの試合。その点については「もうちょっと動きを増やして、負けている時間帯にプレーが勝っているチームのプレーというか、あまり連動性もなく同じところでボールを繋いでしまうシーンが何回かあったので、どんどん素早く回していかないと相手も怖くなく、気持ちよく守らせてしまった時間帯があったと思います」とし、相手の目線を変えることやテンポを変える事ができなかったと反省した。
また「自分と三好選手が距離近くなってしまったり、その分田川選手が窮屈そうにプレーしていたところもあったので、しっかりと見直して、もっと幅を作って、どんどん早いテンポでパスを回すのが日本のアドバンテージというかできると思うので、もっと相手を困らせる攻撃をしたいと思います」とし、連携を高めてパスを繋いでいきたいと語った。
この試合では三笘薫(川崎フロンターレ)、三好康児(アントワープ)と2列目で組んだが、「試合前に話せること話して、あまり時間もなかったですけど」とコミュニケーションを取ったとコメント。「三笘選手のプレーも三好選手のプレーも自分は結構理解しているつもりなので、彼らが入ってきたときはスペースを作るために自分が開いたり、意図は組んでプレーしているつもりでした」とそれぞれを考えてプレーしたと語ったが、それでも「結果を出さないといけないと思います」と、結果を残せていないことに言及した。
またあまり縦パスを受けられていなかったが、「自分は受けやすくて相手の嫌なところにいたつもりですけど、相手もバカじゃないので、嫌なところは消してくると思う」と、相手も狙っているところは同じだと語り、「そこで外が開いたりとか。自分だけが選択肢ではないので、自分が受けられなくても2人目、3人目と惜しいチャンスもありました。自分が直接もらえなくても、3人目の動きをしながらやっていました」とし、自分が警戒されることで周りが生きることもあると語った。
また「かといって相手も相手でやりたいこともあると思いますし、自分も名前が知れていて、どういう選手かバレていると思うので、難しさは多少ありました」と苦戦したことを認め、「しっかり相手もコミュニケーションをとって中のスペースはほとんどなかったと特に前半は思います」と難しい状況であったと振り返った。
日本は何度かアルゼンチンゴールに迫るも、試合巧者ぶりを見せたアルゼンチンが勝利を収めている。
一方で「後半は足元だけでは怖くないので、ロングボールを田川選手に積極的に放り込んで、途中から相手も足が止まってきて、自分たちの時間帯もあったと思います」と修正できたとコメント。「同じぐらいのチャンスもあったと思いますし、それで決め切れなかった自分たちというのが現状だと思います。次の試合にしっかり準備したいと思います」と語り、チャンスを生かすべく、29日の試合に向けて準備するとした。
29日の試合に向けては「今日は内容自体は悪くなかったと思いますが、残るのは結果なので」とコメント。「次はしっかり自分たちの価値を取り返しつつ、内容も今日みたいなゲームをして、最後のところで決めきるという。スポーツなので決め切れないと勝てないので、決められたら負けるので、課題はハッキリしていると思います」とし、ゴールを奪って勝利を目指すと語った。
この試合では久保は右足のボレーシュートで惜しいシーンを作っていた。決め切る部分については「一番自分のチャンスらしいチャンスはあれ(ボレーのシーン)だったので、あそこで右足左足関係なく、ポッと決めきれる選手が生き残ると思います」とコメント。「自分もこのチームで生き残りたかったら、あそこで欲しい1点を取ることが課題だと思います」とし、決め切れなかったことを反省した。また、「どんどん出てくる選手が点を獲っているので、自分も点を獲るということをもっと貪欲に狙っていきたいと思います」とし、ゴールを狙っていくと意気込んだ。
一方でチャンスの数もあまり多くなかったこの試合。その点については「もうちょっと動きを増やして、負けている時間帯にプレーが勝っているチームのプレーというか、あまり連動性もなく同じところでボールを繋いでしまうシーンが何回かあったので、どんどん素早く回していかないと相手も怖くなく、気持ちよく守らせてしまった時間帯があったと思います」とし、相手の目線を変えることやテンポを変える事ができなかったと反省した。
また「自分と三好選手が距離近くなってしまったり、その分田川選手が窮屈そうにプレーしていたところもあったので、しっかりと見直して、もっと幅を作って、どんどん早いテンポでパスを回すのが日本のアドバンテージというかできると思うので、もっと相手を困らせる攻撃をしたいと思います」とし、連携を高めてパスを繋いでいきたいと語った。
この試合では三笘薫(川崎フロンターレ)、三好康児(アントワープ)と2列目で組んだが、「試合前に話せること話して、あまり時間もなかったですけど」とコミュニケーションを取ったとコメント。「三笘選手のプレーも三好選手のプレーも自分は結構理解しているつもりなので、彼らが入ってきたときはスペースを作るために自分が開いたり、意図は組んでプレーしているつもりでした」とそれぞれを考えてプレーしたと語ったが、それでも「結果を出さないといけないと思います」と、結果を残せていないことに言及した。
またあまり縦パスを受けられていなかったが、「自分は受けやすくて相手の嫌なところにいたつもりですけど、相手もバカじゃないので、嫌なところは消してくると思う」と、相手も狙っているところは同じだと語り、「そこで外が開いたりとか。自分だけが選択肢ではないので、自分が受けられなくても2人目、3人目と惜しいチャンスもありました。自分が直接もらえなくても、3人目の動きをしながらやっていました」とし、自分が警戒されることで周りが生きることもあると語った。
また「かといって相手も相手でやりたいこともあると思いますし、自分も名前が知れていて、どういう選手かバレていると思うので、難しさは多少ありました」と苦戦したことを認め、「しっかり相手もコミュニケーションをとって中のスペースはほとんどなかったと特に前半は思います」と難しい状況であったと振り返った。
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3日、日本代表vsU-24日本代表の一戦が札幌ドームで行われる。 キリンチャレンジカップ2021のジャマイカ代表戦が、ジャマイカ代表が来日できなかったことを受けて急遽中止に。その後、対戦相手にU-24日本代表を指名し、異例の日本代表対決が実現した。 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦う日本代表と、東京オリンピック出場に向けてメンバー選考を続けるU-24日本代表の一戦。互いに主力選手を起用して臨む。 日本代表はDF長友佑都(マルセイユ)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF南野拓実(サウサンプトン)、FW大迫勇也(ブレーメン)と日本代表の主軸を先発起用した。 一方のU-24日本代表はオーバーエイジの3名はベンチスタート。MF久保建英(ヘタフェ)、MF中山雄太(ズヴォレ)、MF板倉滉(フローニンヘン)らが起用された。 今回の試合は、フィールドプレーヤーが7名、GK1名が交代可能なレギュレーション。後半の交代枠は3回までとなるが、負傷交代の場合は含まれない。 ★日本代表スタメン[4-2-3-1] ※並びは予想 GK:シュミット・ダニエル DF:室屋成、植田直通、谷口彰悟、長友佑都 MF:橋本拳人、守田英正 MF:原口元気、鎌田大地、南野拓実 FW:大迫勇也 監督:森保一 ★U-24日本代表スタメン[4-2-3-1] ※並びは予想 GK:大迫敬介 DF:菅原由勢、橋岡大樹、町田浩樹、旗手怜央 MF:中山雄太、板倉滉 MF:三好康児、久保建英、遠藤渓太 FW:田川亨介 監督:横内昭展 2021.06.03 18:42 Thu4
「中村俊輔2世よりも“山田楓喜”を見て」輝く左足で日本を頂点に立たせたレフティー、“喜”を背負う山田家の長男が見据えるものは「最高の“山田楓喜”」
日本人の約9割だと言われているのが右利き。かつては左利きを矯正する動きもあったほど、日常生活における様式も右利き仕様が多い。 一方で、残りの1割に属する左利きは、スポーツ界では特に稀有な存在でありながら、偉大な記録の持ち主は左利きが多い。日本代表の歴史において、これまでも記憶に残る数々の左利きの選手がいる。かつて背番号10を背負った名波浩、中村俊輔。現在の10番を背負う堂安律も左利きだ。若くして大きな注目を集め、世界にその名を知らしめる久保建英も左利き。強烈なキャラクターで人々を今も魅了し続ける本田圭佑も左利き。攻撃のキーマンにはどの時代も“左利き”の選手がいた。 パリ五輪出場を決め、8大会連続12回目のオリンピックの舞台に立つU-23日本代表。AFC U23アジアカップで見事にチームを優勝に導いた男もまた“左利き”。東京ヴェルディの山田楓喜だ。 パリ五輪世代として、U-21日本代表時代から招集を受けていた山田。左利きながら、右サイドのアタッカーとして起用されてきたが、所属していた京都サンガF.C.ではレギュラーではなく、代表でも出番は限られていた。 その山田は心機一転、今シーズンは東京ヴェルディに移籍。すると、開幕戦の横浜F・マリノス戦では強烈なFKを直接叩き込みインパクトを残すと、ここまで3ゴール。今大会では5試合に出場すると、2ゴール1アシストと数字を残した。 山田が決めたゴールは準々決勝のU-23カタール代表戦での開始早々の強烈ミドルと、決勝のU-23ウズベキスタン代表戦での値千金のミドル。いずれもその左足から繰り出されたシュートがチームの勝利に貢献した。 「今まで自分は準備してきましたし、こういう大舞台で決めるために苦しい時も腐らずに常に準備してきたので、当然かなとも思いますし、大舞台で日本代表という大きなチームを優勝に導けたことは凄く嬉しいなと思います」 決勝の翌日に帰国した山田はそう語り、自身が重ねてきたモノが、結果になって現れただけ。「今までちゃんと準備してきたので、昂ることなく、いつも通り臨めました」と、決勝の終盤に出場しても、普段通りにプレーできたという。 自信を持っているものは強い。プロの世界では特にそれを感じることが多い。常に自身の100%を出すためには、安定したメンタルが重要であり、そのメンタルの支えになるのは、しっかりとした準備と積み上げてきたことによる自信だろう。山田にはそれが備わっている。 東京Vでの好調ぶりももちろん後押しになったはず。ただ、山田は「今までずっと変化し続けてきて、成長し続けてきているので、自分がちゃんと活躍できる場を選んだ道で結果を出せています。いつでもどのタイミングでも結果を出せる自信もありましたし、移籍して自分が輝ける場所を選んで、代表にもつながってきているので、決断というのは良かったと思います」とコメント。京都で燻っていた中で、移籍を決断した結果として、今の活躍がある。それも自信からくる決断のおかげだ。 取材の受け答えを見ていても、淡々と思っていることを語る山田。ただ、そこには確固たる自身の考えと、ブレることのない意志を感じる。それは、パリ五輪に向けての18名のメンバー争いを聞かれた山田の答えからも窺えた。 「とりあえずはこのアジアカップで代表期間が終わったので、オリンピックのことを考えず、ヴェルディの選手として戦わないといけないので、代表のことは忘れて、ヴェルディのために戦いたいなと思います」 「その先のことは何も考えず、ヴェルディのために結果を出し続けるだけです」 アジアで優勝を果たした。パリ五輪の切符も掴んだ。目標としていたものに対し、やれることをやって結果を残した。ただ、次はパリ五輪ではなく、東京V。所属クラブのためにプレーすることが、やるべきこと。その積み上げを続けているからこそ、今の山田がある。 また、強烈な左足のキックについても同様だ。「才能はある程度あったと思いますけど、プロになっている選手であれば誰でもあると思うので、努力は才能を勝らないと思います。努力というのは自分で努力していたという気持ちはないんですけど、それが良かったかなと思います。どんどん上積みしていった日々の練習というのを大事にしてきましたし、これからも必要だと思うので、それは忘れずにずっとやっていきたいです」とコメント。必要なことを積み上げたことだけが重要ということだ。 FKの精度、キック精度を持って、中村俊輔氏と比較される山田。ただ本人は全くそう思っていない。そのメンタリティも、活躍の要因と言える。 「(中村氏とは)全く別の選手ですし、素晴らしいフリーキッカーで左足の選手と比べられることは嬉しいですけど、全く別の選手で、全く違う特徴を持っているので、中村俊輔2世というよりは、山田楓喜というのを、誰かの後釜ではなく山田楓喜というものを見てもらいたいです」 誰もが似たような選手を真似しそうなものだが、「誰もないですね。自分のスタイルを貫き通してきたという感じです」と、山田は昔から誰かを手本にはしていないという。自分は“山田楓喜”。これを大事にしている。 「今年の目標としては、自分の価値を高めて名を売っていくということを移籍した時から決めていました。その途中ですし、まだまだこれからどんどん山田楓喜というものを世界に知らしめていかなければいけないと思います。まだ途中ですし、全然満足していないので、これからという感じです」 今回の大会の活躍で、間違いなく“山田楓喜”の価値は高まり、その名は今まで以上に知られることとなっただろう。その名前にも特徴が。人々に“喜”を与える存在になるべくして、体現している。 「『喜』が先祖代々長男についていて、それが自分も長男なので、『喜』を第一に考えた名前となっています」と、「楓喜」という名前の由来について語ってくれた。そして「自分が喜んでいる姿を出しながら、周りの人にも喜んでもらうという感じです」と、自身が楽しく、喜んでプレーすることで、喜びを与えていく。代表選手にとって、最も大事な要素を、名前として背負っている。 そんな山田の目標は、最高の“山田楓喜”になること。 「最終目的はないですが、自分がどれだけ成長できるか。日々成長したいなという思いがあったから、今までも成長できたと思うので、それを忘れず、変な目標とか高みを見せずに、日々成長することにフォーカスしたいです」 間違いなく注目を集めるその左足。多くの“喜び”をこれからも多くの人々に与えて行ってもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】歓“喜”をもたらした山田楓喜の後半AT弾! 日本を優勝へ導く左足ミドル!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QYyvg_78ZLE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.06 09:00 Mon5
