吉田麻也はイタリアでプレーしたかった? サンプドリア移籍の決め手にはザッケローニ元日本代表監督の言葉も

2020.05.06 21:55 Wed
Getty Images
サンプドリアに所属する日本代表DF吉田麻也が、自身のキャリアや、イタリアでの生活について語った。

吉田は、名古屋グランパスの下部組織出身で、2007年1月にトップチームへ昇格。2010年1月にオランダのVVVフェンロへと移籍すると、2012年8月にサウサンプトンへ完全移籍。今年1月にサンプドリアへレンタル移籍していた。

自身初となるイタリアでのプレーとなった吉田は、セリエAで1試合に出場。しかし、その後に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大。これを受け、リーグ戦が中断してしまった。
吉田は、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でのインタビューで様々な質問に回答。自身のキャリアについて大事なことを語った。

「ここではみんなが助けてくれた。日本を出て以来、3つの異なる国に住んでいる。成功するための最も早い方法を知っている」

「僕たちは見て、聞いて、訪ねて、試して、そして間違う必要がある。僕はとても心を開いている。そして、学習するので、間違っていても可能な限り努力する」
日本を出てからオランダ、イギリス、そしてイタリアと3カ国目となる吉田の適応力の高さは、トライすることだった。それでもイタリア語習得にはまだまだ時間がかかるようだ。

「まだ映像で言っている事の意味はわからない。真剣に、僕は言語を含む新しいことを学ぶのが好きだ。イギリスで7年間プレーした結果、英語を話せるようになった。家にいて、イタリア料理とファッションが好きだ。マノロ(・ガッビアディーニ)は僕にイタリア語を教えてくれなかったけど、いつでも僕を助けてくれた」

サンプドリアには、サウサンプトン時代の同僚であるFWマノロ・ガッビアディーニ、MFガストン・ラミレスが在籍している。

移籍は悩んだとしながらも、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏の言葉が後押ししたと明かした。

「決めるのには数時間かかった。僕はマノロに聞いていた。そして、ガストン(・ラミレス)はサインした後に聞いた」

「ここに残るかって?それについて話すには早すぎる。僕はこの機会を利用して、サンプドリアをセリエAに残留させるために来た。目標に早く到達したいと思う」

「最初は信じられなかった。プレーしてみたかったし、サンプドリアがチャンスをくれた。日本代表として(アルベルト・)ザッケローニと4年間仕事をした。彼はいつも僕に「君はイタリアで成功することができる」と言っていた。その言葉が、おそらく僕の記憶に残っていたんだと思う」

吉田は、移籍直後にイタリアで新型コロナウイルスの感染拡大に遭遇。自宅があるイギリスへと帰国していた。

吉田は新型コロナウイルスに関して、イタリアとイギリスの対応についてコメント。また、リーグ再開を望んでいると明かした。

「イタリアはより悪く、イギリスはイタリアに続いていた。今では状況がより難しくなっている。でも、イギリス政府の経済的な反応は素晴らしいものだった」

「サッカーは全て再び始まると思うけど、それは僕たちの安全の後にのみ起こる。オランダとフランスの決定は早すぎたと思うけど、注意は必要だ」
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