Jリーグ監督経験もある“オジー”がスパーズの同胞ロ・チェルソを称賛 「どんどん強くなっていく」

2020.03.19 16:20 Thu
Getty Images
トッテナムのレジェンドであり、かつて清水エスパルスや東京ヴェルディなどで指揮を執った経験を持つ元アルゼンチン代表MFのオズワルド・アルディレス氏が、今シーズンから古巣に加入した同胞MFジオバニ・ロ・チェルソを称賛している。クラブ公式サイトが伝えている。

昨夏の移籍市場でベティスからレンタル移籍でトッテナムに加入したロ・チェルソは、加入当初に負ったケガや初挑戦のプレミアリーグへの順応に時間を要し、シーズン前半戦は思うような活躍には至らず。


それでも、ジョゼ・モウリーニョ監督の就任以降はインサイドハーフやセントラルMF、右ウイングを主戦場に出場機会を増やし、高精度のパスや局面を変えるドリブル、気迫のこもった守備を武器に新司令塔に定着。この活躍が評価され、今年1月末には完全移籍への移行が発表され、2025年6月までの長期契約にサインした。

その後輩に関して、リッキー・ビジャ氏と共に1970年代後半にトッテナムへ加入し、FAカップやUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)のタイトル獲得に貢献した“オジー”の愛称で知られる名MFは、「どんどん強くなっていく」とその成長速度に舌を巻いているようだ。
「ジオバニについてまず初めに言いたいのは、彼のことをとても誇りに思っているということだ」

「ちょうど2年前、彼が代表チームに初めて選ばれたときから彼の才能に気付き始めていた。その後、彼は突然スパーズに加入することになった。ただ、彼は新戦力のプレーヤーにとって最悪な出来事のひとつをいきなり経験することになった。つまり、加入直後のケガだ。新たなクラブで良い滑り出しを見せたいと思っていたはずだが、そのケガによって良いスタートを切ることはできなかった」

「それでも、彼は定期的に出場機会を得始めてからすぐにインパクトをもたらした。彼は非常に賢いプレーヤーだ。頭が良く常に自分が何をすべきかを理解している。現時点ではプレミアリーグのスピードに適応し始めており、大きな問題を感じているようには見えない」

「中盤の複数ポジションをこなすことができる。利き足の左足のプレーが多いが、右足も同様にストレスなく扱えている。また、守備の観点から考えてもホールディングロールや守備的なMFのタスクをこなせる」

「ただ、個人的には彼の理想のポジションは中盤のフリーマンだと思っている。自由を与えられれば、より前に向かうプレーを出せるし、攻撃的に振舞えるからね。スペースがある場合、彼はすぐさま攻撃に向かい、その空けたスペースを他のプレーヤーに与えることもできる」

「彼は本当にテクニックに長けたプレーヤーだ。もちろん、テクニックに長けたプレーヤーはたくさんいるが、彼に関しては頭の中までもがテクニカルだ。あの若さにも関わらず、すでに多くの経験が刻まれている」

「彼は現時点で本当に素晴らしいプレーヤーだ。そして、今後もどんどん強くなっていく」

偉大な同胞レジェンドから絶賛を受けたロ・チェルソだが、スパーズの真のレジェンドとなるためにはオジーのようにクラブにタイトルをもたらす実績が必要となる。

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