チェルシー、敗戦理由はランプスの古巣への思いやり? 近年プレミア2例目のファウル0

2019.12.01 15:50 Sun
Getty Images
チェルシーは11月30日、プレミアリーグ第14節でウェストハムとのロンドン・ダービーを戦い、0-1で敗れた。今季初のリーグ連敗となった背景にはフランク・ランパード監督の古巣に対する強い“思いやり”が影響したのかもしれない。

前節、マンチェスター・シティとのビッグマッチを1-2で逆転負けしたチェルシーは、今回のダービーでリーグ戦2試合ぶりの勝利を目指した。しかし、主砲FWタミー・エイブラハムを負傷で欠いた影響もあり、試合を通じてフィニッシュの精度を欠くと、後半立ち上がりには一瞬の隙を突かれてDFアーロン・クレスウェルに先制点を献上。そして、最後までこのビハインドを撥ね返すことができず、直近の公式戦8試合未勝利の絶不調のハマーズに対してホームで17年ぶりの黒星を喫することになった。

イギリス『squawka』は、今回のチェルシーvsウェストハムに関して興味深い1つのデータを紹介。それはチェルシーが同試合で1度もファウルを犯さなかったという驚きのデータだった。なお、対戦相手のハマーズはダービーということもあり、同試合で16回のファウルを記録していた。
また、『squawka』が伝えるところによれば、2003-04シーズン以降のプレミアリーグ6234試合の中で1つのチームが一度もファウルを記録しなかった試合は今回が史上2例目だという。今回のチェルシー以前には2019年4月に行われたブライトン戦でウォルバーハンプトンが記録している。

ランパード監督はハマーズのレジェンドである、フランク・ランパード・シニアを父親に持ち、自身もハマーズでプロデビューを飾っている。そのため、成績不振でマヌエル・ペジェグリーニ監督の更迭も噂される愛する古巣の窮状を受けて、自軍選手たちに普段に比べて“ソフト”な戦いを要求したのかもしれない。

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