リュカが暴露! 「2年前にマドリーがオファーしてきたのは事実」
2019.02.08 19:35 Fri
アトレティコ・マドリーに所属するフランス代表DFリュカ・エルナンデス(22)は、過去にレアル・マドリーを振り払っていたと明かしている。スペイン『アス』が伝えた。
今冬のバイエルン行き報道が過熱したものの、アトレティコに残留したリュカ。負傷離脱による欠場がありながらも、今シーズンここまで公式戦21試合に出場しており、サイドバックとセンターバックを高いレベルでこなすユーティリティ性は、クラブにとって大きな助けになっている。
『アス』のインタビューに応じたリュカは、今冬の退団騒ぎについてコメント。また、2年前には最大のライバルでもあるレアル・マドリーからオファーを受けていたことを暴露した。
「正直に言うと、僕の個人的な状況が変わって、自分のことだけでない決断を下さなくてはならなかった。トランスファーウィンドウでヨーロッパの有力クラブから入札があったのは本当だし、僕が初めにしたことはアトレティコに取り次ぐことだった」
「彼らはそれが望む選択肢ではないことを明確にしたし、僕の状況を今シーズンの終わりまで見直すということで皆が合意したよ」
「2年前、レアル・マドリーが僕の代理人を通して重要なオファーをしてきたことは事実だ。だけど、その時の僕はアトレティコに沢山の恩があると感じていたんだ」
今冬のバイエルン行き報道が過熱したものの、アトレティコに残留したリュカ。負傷離脱による欠場がありながらも、今シーズンここまで公式戦21試合に出場しており、サイドバックとセンターバックを高いレベルでこなすユーティリティ性は、クラブにとって大きな助けになっている。
『アス』のインタビューに応じたリュカは、今冬の退団騒ぎについてコメント。また、2年前には最大のライバルでもあるレアル・マドリーからオファーを受けていたことを暴露した。
「彼らはそれが望む選択肢ではないことを明確にしたし、僕の状況を今シーズンの終わりまで見直すということで皆が合意したよ」
「クラブが僕の残留を熱望していることは分かっている。けど、彼らは僕の決断を尊重するとも言ってくれているよ」
「2年前、レアル・マドリーが僕の代理人を通して重要なオファーをしてきたことは事実だ。だけど、その時の僕はアトレティコに沢山の恩があると感じていたんだ」
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おまけにこのオサスナ戦では後半途中にバリオスがジョレンテの腰に頭をぶつけ、脳震盪で交代。日曜のスィートホーム、メトロポリターノでの今季最終戦、ベティス戦にも出られなくなってしまうとは如何に。昨季同様、シーズン終盤は突極のアウェイ弱者になり下がったアトレティコにはもう、何を言っていいか、私もわからないんですが、そんなところを含めて、彼らは人間的な愛すべきチーム。今はせめて、クラブW杯では心を入れ替えて、今季のCLグループフェーズ、PSG戦やレバークーゼン戦で見せた強さを再現してくれることを願うしかありませんね。 ご挨拶: サイトのサービス終了をもって、このコラムも今回で終わりとなります。長年のおつき合い、ありがとうございました。この先もサッカーファンの旅行先として最適なマドリッドの魅力、リーガやマドリッドのクラブの試合やニュース、スペイン代表などについて、お伝えする方法を模索中なので、その際にはよろしくお願いします。 2025.05.17 21:00 Sat4
“決勝男”ベイルが2018年CL決勝で決めた半端ないバイシクルキック【インクレディブル・ゴールズ】
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。 今回はレアル・マドリーのウェールズ代表FWガレス・ベイルがチャンピオンズリーグ(CL)決勝で決めた驚愕のゴールだ。 <div id="cws_ad">◆ベイルが決めたCL決勝の歴史に残る驚愕のスーパーゴール<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJQTTJSRjIwNSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 名門サウサンプトンユースで育ち、トッテナムで世界トップレベルのアタッカーに成長したベイルは、2013年に鳴り物入りでマドリーに加入した。 加入初シーズンからバルセロナとのコパ・デル・レイやアトレティコ・マドリーとのCL決勝などで決勝点を決め、多くのタイトルもクラブにもたらした“決勝男”として知られるベイルだが、2018年5月26日に行われた、リバプールとのCL決勝戦では、大舞台で信じられないゴールを決めている。 1-1の同点で迎えた61分、ベンチスタートだったベイルがピッチへ。すると直後の63分、CL決勝の歴史に残るスーパーゴールが生まれる。 DFマルセロが左サイドでボールを持つと、ボックスの左端手前から右足でインスイングのボールを中へ入れる。するとこれをベイルが考えられない高さに足を上げ、バイシクルキック。ここしかないというピンポイントの場所で完璧にミートされたボールは、GKロリス・カリウスの届かないゴール左上に吸い込まれた。 交代早々値千金の勝ち越しゴールを決めたベイルは、その後にも無回転ロングシュートを叩き込み2得点。マドリーは3-1で勝利し、CL3連覇の偉業を達成している。 2020.08.05 20:00 Wed5