【リーガエスパニョーラ第5節プレビュー】連戦の中でマドリード&バレンシアの自治州ダービー!
2018.09.21 23:00 Fri
▽先週末に行われた第4節では鬼門アノエタを攻略したバルセロナが開幕4連勝。一方、同じくバスクの地に乗り込んだレアル・マドリーはサン・マメスでドローに終わり、開幕からの連勝がストップ。また、不調が続くアトレティコ・マドリーとバレンシアはいずれもドローゲームを演じている。
▽チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ開幕に加え、来週はリーガがミッドウィーク開催で行われる連戦の中で行われる今節。注目カードはヘタフェvsアトレティコと、ビジャレアルvsバレンシアのマドリードとバレンシアの自治州ダービーだ。
▽ミッドウィークに行われたCL初戦のモナコ戦を2-1で制し、ヨーロッパの舞台では好スタートを切ったアトレティコだが、国内リーグでは1勝1敗2分けの苦しい船出に。直近のエイバル戦では後半ラストプレーの場面で若手FWボルハ・ガルセスのデビュー弾で辛くも勝ち点1を拾う結果となった。前述のモナコ戦でもピリッとしない戦いぶりが目立っており、今回のダービーでも厳しい戦いとなりそうだ。
▽一方、開幕戦のレアル・マドリー戦こそ敗戦に終わったが、前節セビージャを2-0で破るなど直近3戦負けなしと好調を維持するヘタフェ。現在、3試合連続クリーンシート中の今季も自慢の堅守は健在だ。なお、前節途中出場を果たしたMF柴崎岳だが、W杯で見せたような攻守両面での躍動感は陰を潜めており、今回のダービーでは何とか見せ場を作りたい。
▽ビジャレアルとバレンシアによるバレンシア自治州ダービーは互いに浮上のキッカケを探る一戦になりそうだ。前節、今季初勝利を挙げたビジャレアルだが深刻な得点力不足の影響によって1勝2敗1分けの下位に低迷。また、直近のELではジェラード新監督率いるレンジャーズ相手に2度のリードを守り切れず、ホームでドローという結果に終わっている。
▽昨季王者のバルセロナは昨季に続いて鬼門アノエタの攻略に成功し唯一の開幕4連勝チームに。また、ミッドウィークのCL初戦でもPSV相手にエースFWメッシのハットトリックの活躍などできっちり勝ちきって開幕5連勝を達成している。連勝街道を突き進むチームはジローナとのカタルーニャ自治州ダービーに挑む。昨季の2度の対戦では3-0、6-1と圧勝しているカタルーニャの盟主だが、今季のジローナは開幕2勝1敗1分けと好調を継続する侮れない相手だ。絶好調のメッシやMFデンベレを軸に全力で叩き潰したい。
▽また、リーガ開幕連勝ストップも4連覇を目指すCLでは昨季ベスト4のローマを相手に3-0の圧倒的な内容で勝利しバウンスバックを果たしたレアル・マドリー。リーガでの白星奪還を目指す今節は開幕から好調を維持する4位エスパニョールと対戦する。昨季は宿敵バルセロナを始めカタルーニャ勢に苦戦したレアル・マドリーだが、今季はジローナ相手に4-1の勝利を収めて苦手意識を払しょく。今節ではエスパニョールを破り、今後のクラシコに向けて弾みを付けたい。個人としてはローマ戦で復帰後初ゴールを記録したFWマリアーノのリーガ復帰弾にも期待したい。
▽その他では共に木曜日にELを戦ったアンダルシア勢に注目。リーグ戦では不調も得意のELではスタンダール・リエージュ相手に5-1で圧勝したセビージャは、今回のレバンテ戦でリーガでの連敗ストップが求められる。一方、10人のオリンピアコス相手のアウェイゲームで勝ち点1獲得にとどまったベティスは前節レアル・マドリー相手に引き分けた難敵アスレティック・ビルバオを相手に公式戦3試合ぶりの白星を目指す。なお、オリンピアコス戦で試合終盤に途中出場したMF乾貴士は先発復帰が濃厚だ。
《リーガエスパニョーラ第5節》
▽9/21(金)
《28:00》
ウエスカ vs レアル・ソシエダ
▽9/22(土)
《20:00》
ラージョ vs アラベス
《23:15》
セルタ vs バジャドリー
エイバル vs レガネス
《25:30》
ヘタフェ vs アトレティコ・マドリー
《27:45》
レアル・マドリー vs エスパニョール
▽9/23(日)
《19:00》
レバンテ vs セビージャ
《23:15》
ビジャレアル vs バレンシア
《25:30》
ベティス vs ビルバオ
《27:45》
バルセロナ vs ジローナ
▽チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ開幕に加え、来週はリーガがミッドウィーク開催で行われる連戦の中で行われる今節。注目カードはヘタフェvsアトレティコと、ビジャレアルvsバレンシアのマドリードとバレンシアの自治州ダービーだ。
▽ミッドウィークに行われたCL初戦のモナコ戦を2-1で制し、ヨーロッパの舞台では好スタートを切ったアトレティコだが、国内リーグでは1勝1敗2分けの苦しい船出に。直近のエイバル戦では後半ラストプレーの場面で若手FWボルハ・ガルセスのデビュー弾で辛くも勝ち点1を拾う結果となった。前述のモナコ戦でもピリッとしない戦いぶりが目立っており、今回のダービーでも厳しい戦いとなりそうだ。
▽ビジャレアルとバレンシアによるバレンシア自治州ダービーは互いに浮上のキッカケを探る一戦になりそうだ。前節、今季初勝利を挙げたビジャレアルだが深刻な得点力不足の影響によって1勝2敗1分けの下位に低迷。また、直近のELではジェラード新監督率いるレンジャーズ相手に2度のリードを守り切れず、ホームでドローという結果に終わっている。
▽対するバレンシアはここまで1敗3分けの未勝利とビジャレアル以上に厳しい序盤戦となっている。昨季同様に[4-4-2]のシステムを軸とした堅守速攻はある程度機能しているものの、最後の精度や勝負強さという部分で物足りない。直近のCLでは物議を醸したFWクリスティアーノ・ロナウドの退場で前半に数的優位を得るも、2つのPKを献上した挙句、MFパレホがPKを失敗するなどホームで0-2の敗戦を喫している。FWロドリゴやFWゲデスとタレントは一級品だけに個の力で苦境を脱したいところだ。
▽昨季王者のバルセロナは昨季に続いて鬼門アノエタの攻略に成功し唯一の開幕4連勝チームに。また、ミッドウィークのCL初戦でもPSV相手にエースFWメッシのハットトリックの活躍などできっちり勝ちきって開幕5連勝を達成している。連勝街道を突き進むチームはジローナとのカタルーニャ自治州ダービーに挑む。昨季の2度の対戦では3-0、6-1と圧勝しているカタルーニャの盟主だが、今季のジローナは開幕2勝1敗1分けと好調を継続する侮れない相手だ。絶好調のメッシやMFデンベレを軸に全力で叩き潰したい。
▽また、リーガ開幕連勝ストップも4連覇を目指すCLでは昨季ベスト4のローマを相手に3-0の圧倒的な内容で勝利しバウンスバックを果たしたレアル・マドリー。リーガでの白星奪還を目指す今節は開幕から好調を維持する4位エスパニョールと対戦する。昨季は宿敵バルセロナを始めカタルーニャ勢に苦戦したレアル・マドリーだが、今季はジローナ相手に4-1の勝利を収めて苦手意識を払しょく。今節ではエスパニョールを破り、今後のクラシコに向けて弾みを付けたい。個人としてはローマ戦で復帰後初ゴールを記録したFWマリアーノのリーガ復帰弾にも期待したい。
▽その他では共に木曜日にELを戦ったアンダルシア勢に注目。リーグ戦では不調も得意のELではスタンダール・リエージュ相手に5-1で圧勝したセビージャは、今回のレバンテ戦でリーガでの連敗ストップが求められる。一方、10人のオリンピアコス相手のアウェイゲームで勝ち点1獲得にとどまったベティスは前節レアル・マドリー相手に引き分けた難敵アスレティック・ビルバオを相手に公式戦3試合ぶりの白星を目指す。なお、オリンピアコス戦で試合終盤に途中出場したMF乾貴士は先発復帰が濃厚だ。
《リーガエスパニョーラ第5節》
▽9/21(金)
《28:00》
ウエスカ vs レアル・ソシエダ
▽9/22(土)
《20:00》
ラージョ vs アラベス
《23:15》
セルタ vs バジャドリー
エイバル vs レガネス
《25:30》
ヘタフェ vs アトレティコ・マドリー
《27:45》
レアル・マドリー vs エスパニョール
▽9/23(日)
《19:00》
レバンテ vs セビージャ
《23:15》
ビジャレアル vs バレンシア
《25:30》
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《27:45》
バルセロナ vs ジローナ
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不幸はいつ襲ってくるかわからない…/原ゆみこのマドリッド
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実際、その後もクルトワはアスパスやスウェドベリを弾き、おかげでマドリーは3-2で逃げ切ることができたんですが、大丈夫。この2失点のおかげで、オブラクのサモラレース首位は無事キープできたんですが、まあそれはそれ。とりあえず、この白星のおかげで、マドリーは累積警告での出場停止の危険があったチュアメニ、ルーカス・バスケス、セバージョスも欠けず、勝ち点4差を保って、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)のクラシコに挑めることに。 ええ、アンチェロッティ監督も「La final de Sevilla fue muy competida/ラ・フィナル・デ・セビージャフエ・ムイ・コンペティーダ(セビージャでの決勝はとても競ったものだった)」と言っていた通り、前回は延長戦での逆転負けでしたからね。それ以上にコパ優勝をバルサに奪われたのにも、CL準々決勝アーセナル戦で敗退したのにも、どこぞのチームと違って、決して選手たちがメゲないのがマドリーの強み。今季はバルサに3連敗しているといっても勝負は時の運ですし、CLでお疲れの相手にモンジュイックで勝って、勝ち点1差とすれば、残り3試合でリーガ逆転優勝も十分、ありうるかも。 それもキチキチの守備陣がもう誰もケガせず、最後までプレーできるかどうかに懸かっているんですけどね。今はマドリーファンも宿敵をギャフンと言わせるチャンスが巡ってきたことにワクワクしているかと思いますが、何はともあれ、おかげで今週のマドリーはクラブW杯、それにまつわる監督交代話題が減りそうなのは助かります。 そしてベルナベウからの帰りには近所のバルでセビージャvsレガネス戦の後半を見た私だったんですが、いやあ、前半7分にはムニルの蹴ったFKのバウンドをGKニーランが見誤り、先制点が入った時にはようやく勝てるかもと喜んだもんですけどね。それが21分にはスソのCKから、キケ・サラスにヘッドで同点とされ、後半25分にはファンルのアシストでイサークに逆転ゴールを挙げられてしまったから、さあ大変! それでもその3分後にはチッコのクロスをハビ・エルナンデスが頭で決めて、レガネスは2-2の同点に追いついたんですけどね。情けない兄貴分のせいで、17位のアラベスとこの日、勝ち点5差となっていた19位の彼らには勝ち点1ではまったく足らず。それも後半ロスタイム、ディオマンデがエリア外に出て来たニーランをかわし、空のゴールにシュートしながら、外してしまうなんてことがあってはねえ。いくら18才のカンテラーノに引分けの責任を押し付けることはできないとわかってはいても、ボルハ・ヒメネス監督が、「Hay que darle cariño, pero podía tomar una mejor decision/アイ・ケ・ダールレ・カリーニョ、ペロ・ポディア・トマール・ウナ・メホール・デシシオン(彼には愛情を与えないといけないが、もっといい決断ができたはず)」と愚痴ってしまっても仕方ない? 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