マドリー、ロペテギ新監督がポルト時代の教え子獲得希望もペレス会長に聞く耳なし…
2018.07.07 17:57 Sat
▽レアル・マドリーの新指揮官に就任したフレン・ロペテギ監督がポルト時代の教え子であるメキシコ代表MFエクトル・エレーラ(28)の獲得を希望しているようだ。『Pasion Futbol』が伝えている。
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)の開幕直前にジネディーヌ・ジダン監督の後任としてエル・ブランコの新指揮官に電撃就任したロペテギ監督。一連の交渉過程の不備からスペイン代表監督を解任された経緯があるだけに、マドリーとしては新指揮官を全力でバックアップしたいところだが、フロレンティーノ・ペレス会長にそういった意思はないようだ。
▽『Pasion Futbol』が伝えるところによれば、今夏の移籍市場でクロアチア代表MFマテオ・コバチッチの退団が濃厚な状況を受けて、ロペテギ監督は同選手の後釜にポルト時代の教え子であるエレーラの獲得をクラブにリクエストしたという。
▽2013年にパチューカからポルトに加入し、以降絶対的な主力として活躍するエレーラは昨季の公式戦42試合で5ゴール7アシストを記録。豊富な運動量と球際の強さテクニックを武器に攻守両面で貢献できる万能型MFだ。ロシア・ワールドカップでもメキシコ代表の主力として印象的な活躍を見せた。
▽しかし、世界的には無名でありその風貌を見ても商業的な価値が決して高くない同選手に関して、ペレス会長は獲得する価値がないと判断しており、新指揮官からのリクエストを突っぱねたようだ。
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)の開幕直前にジネディーヌ・ジダン監督の後任としてエル・ブランコの新指揮官に電撃就任したロペテギ監督。一連の交渉過程の不備からスペイン代表監督を解任された経緯があるだけに、マドリーとしては新指揮官を全力でバックアップしたいところだが、フロレンティーノ・ペレス会長にそういった意思はないようだ。
▽『Pasion Futbol』が伝えるところによれば、今夏の移籍市場でクロアチア代表MFマテオ・コバチッチの退団が濃厚な状況を受けて、ロペテギ監督は同選手の後釜にポルト時代の教え子であるエレーラの獲得をクラブにリクエストしたという。
▽しかし、世界的には無名でありその風貌を見ても商業的な価値が決して高くない同選手に関して、ペレス会長は獲得する価値がないと判断しており、新指揮官からのリクエストを突っぱねたようだ。
▽なお、マドリーが獲得を見送るエレーラに関してはライバルのバルセロナが関心を示しており、スペイン『ムンド・デポルティボ』は4000万ユーロ(約52億円)前後のオファーを準備していると主張している。
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おまけにこのオサスナ戦では後半途中にバリオスがジョレンテの腰に頭をぶつけ、脳震盪で交代。日曜のスィートホーム、メトロポリターノでの今季最終戦、ベティス戦にも出られなくなってしまうとは如何に。昨季同様、シーズン終盤は突極のアウェイ弱者になり下がったアトレティコにはもう、何を言っていいか、私もわからないんですが、そんなところを含めて、彼らは人間的な愛すべきチーム。今はせめて、クラブW杯では心を入れ替えて、今季のCLグループフェーズ、PSG戦やレバークーゼン戦で見せた強さを再現してくれることを願うしかありませんね。 ご挨拶: サイトのサービス終了をもって、このコラムも今回で終わりとなります。長年のおつき合い、ありがとうございました。この先もサッカーファンの旅行先として最適なマドリッドの魅力、リーガやマドリッドのクラブの試合やニュース、スペイン代表などについて、お伝えする方法を模索中なので、その際にはよろしくお願いします。 2025.05.17 21:00 Sat4
リーグ中断中の久保建英、普段はどんな生活?「まずは8時半に起きます」
マジョルカに所属する日本代表MF久保建英がスペイン『アス』の独占インタビューに登場。リーグ中断中の日頃の生活を明かした。 『アス』が久保にインタビューを行った11日、本来はラ・リーガ第31節でレアル・マドリーとマジョルカが激突する日だった。久保は初のサンティアゴ・ベルナベウ上陸の夢を果たせず悔しい思いを滲ませながら、一刻も早いリーグ再開を願った。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI1dFRuZUZUZiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> 「今は出来るだけ早くこれまでの生活に戻れることを期待していますが、重要なのは健康です」 「あまり今の生活を良いとは言えません。全てのフットボーラーと同じように、僕もフットボールの為に生きています。それが僕たちの偉大な情熱だからです。だからこの状況はハードと言うしかありません。しかし、クラブは自宅で出来る体型維持やトレーニング方法を考えてくれています」 また、久保は基本的な1日のスケジュールも明かしてくれた。 「朝8時半に起きてクラブが用意した3分間の心拍テストを受けます。朝食を取るのは10時頃になりますね」 「それから予防のためのエクササイズを行い、11時にビデオ通話でテクニカルスタッフを含めた4~5人のチームトレーニングをします」 「それが12時15分に終了し、僕は個別ワークをしてからシャワーを浴び、13時半に昼食を食べます。15時半から16時がフリータイムなので、連載を読んだりしてますね」 「その後は18時ぐらいまでボールを使った練習をし、シャワーを浴びて夕食。いつも23時までには寝ています」 これを聞くと、しっかりしたルーティーンが形成されている久保。一流選手には欠かせないことなのかもしれない。 2020.04.12 21:03 Sun5