ハンガリー、40歳GKが痛恨ミスも終盤の猛攻でアイスランドとドロー《ユーロ2016》

▽ユーロ2016グループF第2節アイスランド代表vsハンガリー代表が18日にベロドロームで行われ、1-1で終了した。▽初戦で強豪のポルトガル代表と1-1で引き分けて、本選初出場ながら貴重な初勝点を獲得したアイスランドは、その一戦と全く同様のメンバーで臨んだ。一方、オーストリア代表に2-0で勝利し、30年ぶりに主要大会で大金星を飾ったハンガリーは3選手を変更。中盤の2列目にシュティエベル、クラインハイスラー、ジュジャークを並べ、前線にはサライに代えてプリシュキンを起用した。▽積極的な立ち上がりを見せたハンガリーが主導権を握りにかかるが、先にチャンスを創出したのはアイスランド。9分、右サイドのスローインからボーバルションがゴールに襲いかかるも、このヘディングシュートはわずかにクロスバーの上へ外れる。
▽前半の半ばにかけて主導権を握るハンガリーは、右サイドのジュジャークを起点に攻め込んでいくが、アイスランドのタイトな守備の前に苦戦を強いられて好機をつくり出すことができない。そんな中、アイスランドがゴールに近づく。31分、ボックス手前からB・ビャルナソンが出したパスにDFとのフィジカル勝負に勝ったクデュムンドソンが、ボックス右からシュート。だが、これは40歳GKキラーイのセーブに阻まれる。

▽33分にはクラインハイスラーがボックス左から際どいシュートを放ったハンガリーだったが、40分にはアイスランドが均衡を破る。CKに飛び出してきたハンガリーGKキラーイがファンブルを犯すと、ボールを拾ったラグナル・シグルドソンがカダールに倒される。これで獲得したPKをギルフィ・シグルドソンが決めて、アイスランドが先制した。▽迎えた後半、ビハインドを背負ったことで積極的に攻撃を仕掛けるハンガリーは、58分にボックス手前付近からクラインハイスラーが右足を振り抜く。しかし、これは枠を捉えることができない。一方のアイスランドも60分、左サイドのG・シグルドソンのクロスに合わせたシグソールソンが惜しいヘディングシュートを放つなど応戦する。

▽65分と70分にFKからジュジャークが強烈なシュートを浴びせるなど猛攻に出るハンガリーだったが、ゴールをこじ開けるまでには至らない。それでも、88分についに同点に追いつく。右サイドでダイレクトパスを受けたニコリッチが右足でクロス。これがDFサエバルソンのオウンゴールを誘い、試合を振り出しに戻した。

▽その後、アイスランドはアディショナルタイムにFKの流れから途中出場したグジョンセンが決定機を迎えるも、わずかにシュートが枠をはずれてタイムアップ。惜しくも勝ち点3を逃したアイスランドは、22日にオーストリアと対戦。土壇場で追いついて暫定ながら首位浮上に成功したハンガリーは、同日にポルトガル戦に臨む。