エイバル、終盤の失点でバレンシア撃破を逃してドロー 乾は85分から出場《リーガエスパニョーラ》
2015.12.14 02:56 Mon
13日に行われたリーガエスパニョーラ第15節、エイバルvsバレンシアの一戦は、1-1の引き分けに終わっている。エイバルMF乾貴士は85分から出場した。
エイバルの乾は前節ソシエダ戦に続きベンチスタート。メンディリバル監督はケコ、サウール・ベルホンを両サイドに配置し、エンリックとボルハを2トップで起用した。
序盤、攻勢に出たのはホームのエイバルだった。右サイドのケコを起点にチャンスを演出。12分にケコのクロスにボルハがヘディングを叩いてゴールを襲うと、13分には再びケコのクロスからエンリックがボレーで合わせ、GKハウメの手に当たった後ポストに直撃するシュートを放った。
G・ネビル監督を迎えてリーガの初陣を飾ったバレンシアだが、指揮官交代の効果が現れるような場面は見られず。出場停止によりパレホが、負傷によりエンソ・ペレスが不在となった影響もあり、中盤から前線にかけてチームで連動して崩すことができない。35分にはA・ゴメスがミドルシュートを放ったが、バーの上に大きく外れた。
バレンシアが攻撃に活路を見いだせずにいると、45分にエイバルがスコアを動かす。右サイドを突破したカパが深い位置からマイナスのクロス。これをエンリックが叩き込み、今季4点目となるゴールで本拠地イプルアの観衆を湧かせた。
エイバルリードのまま迎えた63分、試合展開を大きく左右する出来事が起こる。中途半端にクリアーされたボールをD・ガルシアと競ったオルバンが、ひじ打ちしたとの判定でレッドカードを受ける。さらにエイバルにはPKが与えられた。S・ベルホンのキックはGKハウメがストップしたものの、G・ネビル監督はダニーロを下げてガジャをピッチに入れることを余儀なくされる。
こうなると、流れはエイバルに傾く。PK失敗に気落ちすることもなく、何度となくカウンターでバレンシアゴールに迫る。74分にカパの鋭いシュートが枠を捉えるなど、GKハウメの好守がなければいつ追加点が決まってもおかしくはなかった。
そんな中、G・ネビル監督が最後の交代枠を使う。バラガンに代えてネグレドを投入。一方でメンディリバル監督も選手交代を行ったが、最初のカードは乾ではなくアドリアンだった。
乾に出場機会が訪れたのは85分。S・ベルホンに代わってピッチに送り込まれたが、直後にチームが失点を喫してしまう。ネグレドがポストプレーからA・ゴメスへラストパス。これをカットしようとしたフンカの足に当たったボールが、そのまま枠内に転がり込んだ。
結局試合はそのまま終了のホイッスルを迎え、バレンシアとエイバルは勝ち点1を分け合った。バレンシアは暫定8位に、エイバルは10位に位置している。
同日に行われたラージョ・バジェカーノvsマラガの一戦は、アウェーのマラガが2-1で勝利している。開始6分にハビ・ゲラのゴールで先制を許したマラガだが、後半の早い時間帯にチャルレスの得点で追いつくと、87分にコップが決勝弾を沈めて今季アウェイ初勝利を手にした。ラージョは降格圏内の18位、マラガは16位につけている。
提供:goal.com
エイバルの乾は前節ソシエダ戦に続きベンチスタート。メンディリバル監督はケコ、サウール・ベルホンを両サイドに配置し、エンリックとボルハを2トップで起用した。
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G・ネビル監督を迎えてリーガの初陣を飾ったバレンシアだが、指揮官交代の効果が現れるような場面は見られず。出場停止によりパレホが、負傷によりエンソ・ペレスが不在となった影響もあり、中盤から前線にかけてチームで連動して崩すことができない。35分にはA・ゴメスがミドルシュートを放ったが、バーの上に大きく外れた。
バレンシアが攻撃に活路を見いだせずにいると、45分にエイバルがスコアを動かす。右サイドを突破したカパが深い位置からマイナスのクロス。これをエンリックが叩き込み、今季4点目となるゴールで本拠地イプルアの観衆を湧かせた。
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こうなると、流れはエイバルに傾く。PK失敗に気落ちすることもなく、何度となくカウンターでバレンシアゴールに迫る。74分にカパの鋭いシュートが枠を捉えるなど、GKハウメの好守がなければいつ追加点が決まってもおかしくはなかった。
そんな中、G・ネビル監督が最後の交代枠を使う。バラガンに代えてネグレドを投入。一方でメンディリバル監督も選手交代を行ったが、最初のカードは乾ではなくアドリアンだった。
乾に出場機会が訪れたのは85分。S・ベルホンに代わってピッチに送り込まれたが、直後にチームが失点を喫してしまう。ネグレドがポストプレーからA・ゴメスへラストパス。これをカットしようとしたフンカの足に当たったボールが、そのまま枠内に転がり込んだ。
結局試合はそのまま終了のホイッスルを迎え、バレンシアとエイバルは勝ち点1を分け合った。バレンシアは暫定8位に、エイバルは10位に位置している。
同日に行われたラージョ・バジェカーノvsマラガの一戦は、アウェーのマラガが2-1で勝利している。開始6分にハビ・ゲラのゴールで先制を許したマラガだが、後半の早い時間帯にチャルレスの得点で追いつくと、87分にコップが決勝弾を沈めて今季アウェイ初勝利を手にした。ラージョは降格圏内の18位、マラガは16位につけている。
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