スコットランドに競り勝ったドイツが首位キープ…ミュラーが全得点に絡む活躍《ユーロ2016予選》

▽7日に行われたユーロ2016予選グループD第8節のスコットランド代表vsドイツ代表は、アウェイのドイツが3-2で勝利した。▽前節のポーランド戦(3-1)を制してグループD首位に浮上したドイツは今節、他会場の結果次第ながら本大会への切符を手にできる状況。グループ5連勝で他会場からの吉報を待ちたいレーブ監督は、そのポーランド戦の先発からベララビの代わりにギュンドアンを変更するにとどめた。▽ポーランド戦に引き続き1トップにゲッツェを置いたドイツは、トップ下にギュンドアンを配する [4-2-3-1]のシステムでスタート。序盤はスコットランドが前から積極的にプレッシングをかけ、ボール保持率を高めるドイツのミスを誘いにかかる展開となる。
▽やや窮屈なビルドアップを余儀なくされたドイツだが、18分にラッキーな形で先取する。中へ絞った位置でボールを受けたミュラーがドリブルで相手数人を抜き去って左足を一閃。グラウンダーのシュートがボックス内で相手にディフレクトすると、コースが変化してゴール右隅に吸い込まれた。

▽不運な形で失点を喫したスコットランドだが、その後も積極的に前からプレッシングをかけつつ、カウンターで応戦。すると、28分に左サイドで得たFKのチャンスをゴールに結びつける。マロニーの鋭いクロスがGKノイアーのキャッチミスを誘発。これがゴール前にこぼれると、フンメルスの身体に当たり、そのままゴールネットを揺らした。▽追いつかれたドイツだが、34分にゲッツェからボックス右のスペースでパスを受けたカンがシュートを放つと、これがGKの緩慢なブロックを誘発。ゴール前に詰めていたミュラーが頭で押し込み、再び勝ち越した。ところが、43分に右CKの流れからマッカーサーにミドルを叩き込まれたドイツは、リードを守りきれず、2-2でハーフタイムを迎えた。

▽互いに一歩も引かない戦いが演じられた試合は、ドイツが後半の立ち上がりから攻勢を強めると、54分にギュンドアンとミュラーのパス交換でバイタルエリアを攻略。ギュンドアンがボックス右のミュラーからの折り返しを丁寧に右足で押し込み、ドイツが再びリードに成功した。

▽またしてもリードを許したスコットランドのストラカン監督は、何としてでも勝ち点をもぎ取り、プレーオフ圏内の3位に滑り込むべく、失点からわずか数分後にアニャを投入。カンと対峙する左サイドに入ったアニャの仕掛けからドイツの守備を揺さぶるが、なかなかフィニッシュの形に持ち込むことができない。

▽終盤に入っても両者の熱戦が繰り広げられた試合だったが、ドイツのレーブ監督がシュールレやクラマーといった守備にも定評のある選手を送り込み、スコットランドにこれ以上の反撃を許さず。ミュラーの全得点に絡む活躍でスコットランドを退けたドイツが首位キープに成功した。

▽そのほか、グループDの各試合結果と今節の結果を踏まえた順位表は以下のとおり。

◆ユーロ2016予選・グループD第8節結果
スコットランド 2-3 ドイツ
アイルランド 1-0 ジョージア
ポーランド 8-1 ジブラルタル

◆グループD順位表
(勝ち点/試合数/得失点差)
1.ドイツ(19/8/15)
2.ポーランド(17/8/22)
―――ストレートイン圏内―――
3.アイルランド(15/8/12)
――――プレーオフ圏内――――
4.スコットランド(11/8/4)
5.ジョージア(6/8/-9)
6.ジブラルタル(0/8/-44)
※同勝ち点で並んだ場合は、当該国同士の対戦結果で順位が決定