バレンシア、バジェカスでのラージョ戦に勝ち切れず 3位アトレティコとの勝ち点差は6に広がる《リーガエスパニョーラ》
2015.05.01 05:42 Fri
4月30日のリーガエスパニョーラ第34節、バジェカスでのラージョ・バジェカーノvsバレンシアは1-1のドローで終了している。
パコ・ヘメス監督の嗜好する超攻撃的サッカーと相性が悪いバジェカスで無類の強さを発揮し始めたラージョと、チャンピオンズリーグ(CL)にストレートインできる3位の座を確保するために勝利が欲しいバレンシアの対戦。パコ・アルカセルの代わりにラージョのカンテラーノであるネグレドを先発させたバレンシアは、立ち上がりにリーガ1部で最も狭いこのピッチで躍動するも、ロドリゴらが決定機を物にできない状況が続く。
すると19分、劣勢に立たされていたラージョが、ワンプレーで先制に成功する。左サイドから内に切れ込んだエンバルバが右足を一閃。直立のGKヂエゴ・アウベスが抑えようとするも、急激な変化を見せたボールは彼の両手からこぼれて枠内へと転がった。
この得点をきっかけとして流れは変わり、ラージョがポゼッション率を上げて果敢に追加点を狙う。対して、ラージョの積極的なプレッシングに苦しむバレンシアは37分、ロドリゴのポストプレーからペナルティーエリア内のネグレドがボレーを狙うも、これはミートできず不発に終わった。
後半、ヌノ監督はピアッティをフェグリに代えて打開を図るも、1万55人の観衆の後押しを受けるラージョがペースを握り続ける状況は変わらず。50分には左サイドのナチョの折り返しからファーのマヌーチョがヘディングシュートを放つも、これは惜しくも枠の右へと外れた。
だが66分、今度はバレンシアが流れに反して得点を決める。モルシージョがスルーパスから最終ラインを突破したアンドレ・ゴメスを倒して、ガリード主審が一発退場を宣告。このファウルによって得たペナルティーアーク内やや左からの直接FKから、パレホが枠の右隅にシュートを突き刺した。なおラージョ側はモルシージョが退場となった場面で、オフサイドポジションのネグレドがゼ・カストロの動きを妨害したと抗議をしている。
スコアをタイに戻し、また数的に優位に立ったヌノ監督は、70分にムスタフィとの交代でP・アルカセルを投入。3バック及びP・アルカセル&ネグレドの2トップとして攻勢を強める。一方、審判への不信感を強めるラージョは72分、パコ・ヘメス監督が抗議のために退席処分を命じられた。
その後はラージョのインテンシティーが落ちたこともあって、バレンシアが一方的に攻勢を仕掛ける展開に。だが77分、GKトーニョへの報復行為によってロドリゴが一発退場となり、ヌノ監督のチームの数的優位性は解消されてしまう。それでも意地の猛攻を仕掛けたバレンシアだったが、フェグリ、P・アルカセルらが迎えた決定機を逸し、結局1-1ドローのまま試合終了のホイッスルが吹かれている。
バレンシアは勝ち点を69までしか伸ばせず、前日にビジャレアルを下した3位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差は6に広がった。またエイバルを破ったセビージャには勝ち点で並ばれたものの、当該対決の成績によってCL出場圏の4位は何とか維持している。一方、バジェカスでのここ7試合の成績を5勝1分け1敗(敗戦はレアル・マドリー戦)としたラージョは、勝ち点42で11位に位置している。
提供:goal.com
パコ・ヘメス監督の嗜好する超攻撃的サッカーと相性が悪いバジェカスで無類の強さを発揮し始めたラージョと、チャンピオンズリーグ(CL)にストレートインできる3位の座を確保するために勝利が欲しいバレンシアの対戦。パコ・アルカセルの代わりにラージョのカンテラーノであるネグレドを先発させたバレンシアは、立ち上がりにリーガ1部で最も狭いこのピッチで躍動するも、ロドリゴらが決定機を物にできない状況が続く。
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