アンチェロッティ「今季はGKの話をしない」

2014.09.15 22:00 Mon
16日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループB第1節、レアル・マドリーは本拠地サンチャゴ・ベルナベウにバーゼルを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、ファンからブーイングを受けたGKイケル・カシージャスへの信頼を強調した。

スペイン『マルカ』がイタリア人指揮官のコメントを伝えている。

「カシージャスは経験と意思の強さを有している。現在のような状況も過ごしたことがあるし、問題なく解決するはずだ」

多数のファンが今夏に加入したGKケイロル・ナバスの起用を望んでいる状況だが、正GK争いについて言及することは嫌った。

「そのような論争は、私にとってもう終わっていることだ。自分の考えは明確であり、チーム内にGKについての論争は存在していない。私から、それを掻き立てることもないよ。今季はGKの話をしない」

アトレティコ・マドリーとのダービー敗戦によってクラブの周囲は混乱の極みにあるが、アンチェロッティ監督は冷静を貫いている。

「監督として、この状況を整理していかなくてはならない。昨季と同じようにね。この試合はリアクションを見せることにおいて、丁度良いタイミングで訪れた。バーゼルを相手に良い試合を演じられることを期待している」

「(CLを)勝利で始めることは重要だ。我々は競争的かつ、CL優勝をもう一度渇望するチームであると思う」

スタメン変更の可能性については、次のように述べた。

「アノエタ(2-4で敗戦したレアル・ソシエダ戦)では、いくつかのことを変えなければならないと話したが、それはプレーの姿勢であり、選手のことではない。問題は明確だよ。我々のサッカーは昨季よりも優れているはずだが、継続性が欠けている」

「チームに欠如しているのは、何よりも新加入選手の適応だ。ハメス、クロースとのプレーに慣れ、より自然な形でプレーしなければならない。しかし、私はチームの陣容に満足している。我々はプレーのディテールだけに集中しなくてはならない。ここまで起こったことについて分析したが、継続性、またボールを保持していないときに安定性が失われるということで意見が一致している」

適応に最も苦しんでいるハメスは、自身が獲得を望んだことを主張している。

「私がハメス獲得を頼んだ。彼がここにいることに満足感を得ている。私は欧州最高の陣容を擁していると、以前に言ったはずだ。現在のチームを、欧州のどのようなチームとも交換することはない」

中盤の守備力が欠如しているとの意見には、こう返した。

「我々は素晴らしいセンターバックを擁しているが、彼らの内一人を中盤に置くことは考えていない。中盤についてはイジャラなど、我々を助けてくれる選手がいる」

バーゼルについては、警戒感を表している。

「バーゼルは私が好むサッカーを実践する素晴らしいチームだ。守備&攻撃の両面でダイナミックな動きを見せる。昨季にはチェルシーに勝利しているし、リーグ戦が早い段階で開幕したことにより、良いフィジカル状態にある」

システムの変更については、現在のところ考慮していないようだ。

「システムは選手のキャラクターによって変更する。選手たちが快適ならば変える理由はない。良いパフォーマンスを見せれば、ファンは我々とともにあるはずだ。逆に悪いものであれば、チームにさらなる要求をしてくる。それは普通のリアクションだよ」
提供:goal.com

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